拠点 一刀鼻血克服作戦
今回は初の拠点フェイズです
一刀達が賊の討伐から帰って数日後
呉の城
蓮華「何ですか姉様、みんなを呼び集めて? 」
雪蓮は玉座の間に一刀以外の呉の主要人物(冥琳・祭・穏・蓮華・思春)を集めると
雪蓮「一刀の性格をどうにかしない? 」
雪蓮が言うと
雪蓮以外の全員『は? 』
全員が?を浮かべた。
雪蓮「そもそもみんな、何故一刀をウチで引き取ったのかわかってる? 」
雪蓮が聞くと
冥琳「北郷が天の御遣いだからだろう? 」
祭「いたら面白いからじゃないか? 」
蓮華「一刀が私に仕えたいからじゃないですか? 」
色々と言っているが
雪蓮「ブッブーッ!!全員違う!正解は… 」
みんなが雪蓮に注目すると
雪蓮「天の血を呉に入れてほしいからよ♪ 」
簡単に言うと
呉の誰かと子作りしろということなのだ。
この雪蓮の言葉に
蓮華「な…何をいうのですか!♯/// 」
思春「おふざけはやめてください!♯/// 」
雪蓮「私はマジよ♪ 」
ちなみに一刀にこの事を話そうとしたところ、聞いて数秒で断られて逃げられた。
雪蓮「でも子作りするには一刀の性格が厄介じゃない 」
一刀の性格、それは一刀が女体を見ると鼻血を出してしまうことであった。
もし今のまま子作りした場合、一刀が鼻血を出して途中で倒れてしまうことは確実である。
今の一刀にとって
子作り=死
は絶対なのだった。
冥琳「だからどうしろというのだ? 」
雪蓮「それでちょっとした案を考えたの、それはね… 」
雪蓮が一刀の鼻血を止めるために考えた案、それは…
雪蓮「私達が下着姿になって一刀と接するの♪ 」
・・・
この雪蓮の言葉に少し沈黙の時間が経った後
冥琳「お前は何を考えてるんだ!♯ 」
蓮華「そんなことできるはずないでしょう!♯/// 」
当然のように抗議する二人
祭「確かに少し恥ずかしいのぅ 」
穏「城には私達だけじゃなくて男の兵達もいますからね〜 」
祭と穏も反対派のようでこのままいけば反対になっていたのだが
雪蓮「やってくれたらお酒と新本あげるわよ♪ 」
この雪蓮の言葉に
祭「のった! 」
穏「たまにはいいかもしれませんね〜♪ 」
あっさり賛成派に寝返る二人であった。
これで賛成派が3人
反対派が2人となり残りは思春だけとなった。
蓮華「思春!わかっているわよね! 」
思春「蓮華様、もちろんですよ! 」
思春は反対派に入るつもりだったのだが
雪蓮「思春〜、一刀と真剣に戦いたくないの〜? 」
思春「どういうことですか!? 」
雪蓮「だって一刀が鼻血を出さなくなれば今度は一刀とマジな真剣勝負ができるじゃない 」
前に一刀は思春と戦ったことがあるのだが、その時は一刀が鼻血を出して思春に敗れたものの、鼻血を出さなければ思春が負けていたかもしれない!そう考えた思春は思わず
思春「賛成で! 」
蓮華「思春!? 」
蓮華の予想を裏切って賛成派に入ってしまった。
雪蓮「これで賛成派が4人、反対派が2人だから決定ね♪ 」
蓮華「ぐぬぬ…!? 」
冥琳「多数決なら仕方がない!? 」
雪蓮「決定ね♪ついでに私達だけじゃなくて侍女や女兵にも下着姿になってもらいましょう♪ 」
こうして男にとっては天国!
一刀にとっては地獄の計画が開始されたのだった。
次の日
一刀「フンフンッ!! 」
シュシュシュンッ!
一刀がいつものように中庭で朝から鍛練をしていると
蓮華「朝から元気だな 」
蓮華に後ろから声をかけられ
一刀「これは孫権様、おはようございま… 」
くるっ!
一刀が蓮華の方を向いた瞬間
一刀「(ブバッ!!) 」
一刀の鼻から鼻血が噴き出された。
原因は何でかというと
バァーンッ!!
桃色の下着を身に付けた下着姿の蓮華が立っていたからだ。
蓮華「大丈夫か一刀!? 」
一刀「な…何のこれしき… 」
よろめきながらも起き上がる一刀
思春「情けない奴め 」
一刀「思春、面目な… 」
そして一刀が思春の声が聞こえた方を見た瞬間
一刀「(ブバッ!!) 」
またもや一刀の鼻から鼻血が噴き出された!
思春「フンッ!/// 」
バァーンッ!!
何故ならそこにサラシ褌姿の思春がいたからだ。
一刀「(小助よ、俺の目はおかしくなったのか!?皆が下着姿に見えてるぞ!?) 」
小助『安心しろ、俺の目にも下着姿にうつってるぜ! 』
この状況に驚く一刀
そしてさらに
雪蓮「あっ!一刀ここにいたのね! 」
一刀「その声は雪蓮… 」
くるっ!
そして一刀が声のする方を見ると
一刀「(ブババッ!!) 」
ババァーンッ!!
そこには呉の巨乳カルテットである雪蓮、冥琳、祭、穏が下着姿でいた。
一刀「何故みんなそのような格好に!? 」
一刀が最大の疑問を聞くと
雪蓮「これは一刀のためなのよ!一刀の鼻血を止めるためにする策なのよ! 」
ぶるんっ!!
赤の下着を身に付けた雪蓮が胸を揺らしながら言う
冥琳「(半分遊びなくせに) 」
と思う黒の下着を身に付けた冥琳であった。
祭「しかしたまにはこういう格好もいいかもしれんのぅ! 」
穏「みんなが同じ格好だと意外と恥ずかしくないですね〜♪ 」
ぶるんっ!
そう言いながら紫の下着を着けた祭と黄緑の下着を着けた穏は胸を揺らす。
これには一刀でなくても刺激的である。
一刀「と…とにかく!もうすぐ寒くなるかもしれないから服を着てください! 」
一刀は服を着るよう言うが
雪蓮「ダメよ!一刀が鼻血を出さなくなるまで下着姿でいるからね! 」
蓮華「なっ!?/// 」
冥琳「今日だけではなかったのか!?/// 」
てっきり今日だけだと思っていた二人であった。
一刀「(とにかく!このままいたら死ぬかもしれない!?) 」
人間は血液を40%出すと死に至るという
超人的な肉体の持ち主でも60%出すと死に至る。
実際一刀もすでに40%以上鼻血を出してふらついていた。
一刀「ここは逃げるしかない! 」
ビュンッ!!
一刀はその場から逃げ出した。
雪蓮「フフフッ!一刀、この城はもはやあなたにとって地獄なのよ♪ 」
だが雪蓮は一刀が逃げることを計算にいれていたため後を追わなかった。
そしてその頃、一刀はというと
一刀「まったく!雪蓮にも困ったものだ 」
小助『でもウブなお前にはぴったりな試練じゃねぇか 』
一刀「うるさい! 」
一刀と小助が廊下を歩いていると
バンッ!
一刀「とりあえず厨房に隠れるしかないな 」
厨房ならいつも冥琳に禁酒するよう言われているため雪蓮は入ってこれないと考えた一刀
一刀「ちょっと隠れさせて… 」
ギィッ!
そして一刀が厨房の扉を開けると
侍女達『きゃあっ!!/// 』
バァーンッ!!
そこには下着エプロンの侍女達がいた。
一刀「(ブバッ!!)し…失礼しました!! 」
バタンッ!!
一刀は急いで厨房を出た。
一刀「まさか厨房にまで手が回っているなんて!? 」
そして一刀は隊舎へと移動する。
隊舎ならば男兵もいるから女兵は下着姿になれないはずだと悟ったからだ。
ところが…
女兵達『きゃあっ!?/// 』
バァーンッ!!
女兵達も雪蓮の指示により下着姿になっていた。
一刀「(ブバッ!!)し…失礼しました!? 」
ダッ!
急いでその場を出る一刀
だがもう一刀はすでに50%以上の血液を出していてこれ以上出すと危なかった。
一刀「(こうなったら城の外に出るしか!!) 」
いくら王族とはいえ城の外の女にまで下着姿でいろなんて命令できないと考え一刀は城門へと向かう
だが
雪蓮「やっぱり来たわね! 」
バンッ!
すでに城門は雪蓮達がスタンバイしていた。
一刀「やばい!?逃げなくては!? 」
急いで来た道を戻ろうとする一刀だが貧血でいつもの早さが出せず
ガシッ!!
雪蓮「つ〜かまえた♪ 」
雪蓮に取り押さえられてしまった。
一刀「(くっ!?見てはいけない!) 」
必死に目を閉じる一刀だが
雪蓮「目を開きなさい! 」
むにゅっ!
目を閉じると雪蓮が胸を当ててくる。
一刀「(くっ!?) 」
雪蓮「あなたが鼻血を出さなくなればやめてあげるからね♪ 」
一刀が絶対できるはずがないと思う雪蓮だから言えることだった。
一刀「(そうだ!鼻血さえ出さなければ止めてもらえるのだ!) 」
パチッ!
そして一刀は閉じていた目を開く
すると
一刀「・・・ 」
一刀は鼻血を出さずにポケ〜っとしていた。
雪蓮「えっ!?うそっ!? 」
蓮華「一刀の鼻血が流れていない!? 」
冥琳「どうやら克服できたようだな 」
ところがだ
穏「でも何だか顔がどんどん青くなってませんか? 」
サァーッ!
穏の言う通り一刀の顔色がどんどん青くなっていく
祭「まさかこやつ!? 」
そのまさかであった。
一刀は鼻血を出さなかったのではない!
出せなかったのだった。
つまり貧血である。
蓮華「大丈夫か一刀!? 」
思春「今すぐ輸血が必要です!? 」
騒ぎにより下着姿でいる場合ではなくなってしまった。
雪蓮「(出せないのも失敗のうちだからまた今度やろっと♪) 」
と考える雪蓮だったが
後日、買い物に出掛けた侍女達、強盗を逮捕しにいった女兵達が下着姿で町に出てしまい雪蓮にもう二度とこのようなことはしないでください!と抗議されたという。