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祝勝会での騒動

黒龍軍戦後の一刀達の話です

魏に襲撃していた黒龍軍を全て倒した一刀達


だが勝手に出撃したビューティー華斑を粛正しにやって来た黒龍を前にして、一刀を含めた新星達は黒龍の恐ろしさの前に一歩も動けなくなってしまい、おまけに茜が黒龍軍を裏切ったということが黒龍にバレてしまった!


そして


呉の国・建業の城


パチパチッ!


この城では現在あちこちで火の手がまわり、崩壊寸前であった。


その理由は…


黒龍「ハハハッ!!黒龍軍は裏切り者は許さねぇ!!裏切り者の茜がいる呉の城を燃やし尽くせ!! 」


黒龍が大勢の兵を引き連れて呉を攻めてきたからである。


そして…


バタッ!!バタリッ!!


黒龍軍の猛攻の前に次々と倒されていく呉の名将と軍師達


茜「そんな!?蓮華様、思春さん、雪蓮様、冥琳様、祭さん、穏さん、明命ちゃん、亞莎さん、シャオちゃん!? 」


みんなに守られながら逃げていた茜が叫ぶと


黒龍「次はお前だ!! 」


バッ!


黒龍が茜の前に現れた!


黒龍「裏切り者は死にやがれ!! 」


茜「(もうダメだ!?) 」


茜が死を覚悟したその時!


一刀「待て黒龍! 」


バッ!


黒龍の横から一刀が現れた!


一刀「茜を殺させるわけにはいかん!!くたばれっ!! 」


ブォンッ…


黒龍に攻撃を仕掛ける一刀だが


ガシッ!!


一刀「ぐっ!? 」


黒龍「そんな実力で俺が倒せるとでも思ったのか!! 」


あっさり黒龍につかまってしまう一刀


そして


黒龍「まずはお前から殺してやるぜ!! 」


ジャキンッ!!


黒龍は剣を抜くと


茜「やめてっ!? 」


茜が止める間もなく


ズバンッ!!


ボトリッ!!


一刀の首が落とされ


黒龍「あばよ! 」


グシャンッ!!


一刀の首は黒龍によって踏み潰された!


茜「一刀様ーっ!! 」


愛する一刀を目の前で殺され、叫ぶ茜!


その時!


ガバッ!!


茜「ハァハァッ…!? 」


茜の体が起き上がり目が覚めてしまった。


そう、先ほどの出来事は全て茜の夢なのである。


黒龍が去り、一刀達もそれぞれの国に帰ろうとしたのだが魏の王である華琳が


華琳「助けられてばかりじゃ私の気がすまないから一日くらい休んでいきなさい 」


と言ったので言葉に甘えることにして休むことになりそれぞれが与えられた部屋で休んでいたのだ。


茜「夢でよかった!?でも全てが夢だったわけじゃないんだよね… 」


そう、茜が裏切り者だとバレたことは夢ではなく現実であった。


茜「(このままではいずれ夢と同じことが起きてしまう!?ならそうなる前に!) 」


グッ!!


この時、茜はある決心をした。


その後、しばらくして


華琳「さぁ、今日は祝勝会よ! 」


午後は華琳の手により祝勝会が開かれた。


蓮華「曹操、別にこのようなことをしなくても… 」


華琳「魏を助けてくれた礼がしたいのよ。費用なら誰かさんの給金を使っているから安心しなさい 」


ジロリッ!


ジュン「!? 」


そう言いながらジュンを見つめる華琳


実は上忍撃退後、ジュンは華琳から秘密の抜け穴について詰められてしまいしばらく給金をカットされたのであった。おまけに祝勝会の後、更なる罰を受けることになった。


ジュン「(願わくはこの祝勝会が永遠に続きますように) 」


と密かに願うジュンであった。


だがその時!


シュッ!


蓮華「(んっ?あれは茜ではないか、どうしたのだろう?) 」


蓮華が祝勝会から抜け出そうとする茜を見かけたがこの時はまだ(トイレ)だと思っていた。


それから少しして


ドンチャンッ!!


祝勝会が始まり、会場からどんちゃん騒ぎの音が聞こえてきた。


霞「ぷは〜、やっぱ勝利の後の酒はうまい♪ 」


季衣「ごはんだごはん〜♪ 」


そして一刀はというと


ジュン「ほれ、一刀も一杯くらい酒飲みなって! 」


一刀が酒を飲むと変態になることを知っていて飲ませようとするジュン


当然一刀は飲まないかと思いきや


一刀「実はもう用意しているんだ 」


グビッ!!


コップに入った酒をいっき飲みする一刀


ジュン「(さぁ、裸体パーティーの始まりだ!) 」


とジュンは一刀の変態行動に期待するが


一刀「ぷはっ!!酒はうまいな! 」


ジュン「あれっ? 」


一刀に変化は見当たらなかった。


実は一刀の酒の中身は酒1:水9のほとんど水なため飲んでも酔わないのだ。


そして祝勝会が開かれるなか


一刀「そういえば茜の姿が見えないな 」


一刀が茜を探していると


蓮華「一刀、茜を探しているのか? 」


一刀「蓮華様、心当たりがあるのですか? 」


一刀が聞くと


蓮華「茜なら少し前に外に向かっていったが遅いな 」


と蓮華が言うと


一刀「(もしかして茜の奴、黒龍に正体がバレたから俺達に迷惑をかけまいと去ったのかもしれないな!?) 」


悩み出す一刀


それを見た蓮華は


蓮華「一刀、茜の行動に心当たりがあるなら探しに行け。少しくらいなら祝勝会を抜けても大丈夫だろう。そして茜が悲しんでいたら慰めてやれ 」


蓮華は一刀が何を考えているのかわかっているらしい


一刀「ありがとうございます! 」


シュッ!


それを聞いた一刀は茜の後を追うべく駆け出していった!


そして


蓮華「(茜、今日くらいは何をしても見逃してやるからな) 」


と蓮華は一刀が去った方角に向かって思うのだった。


一方その頃


スッ!


茜「一刀様、皆さん、長い間お世話になりました 」


祝勝会の会場を遠くから見つめる茜


黒龍軍は裏切り者は許さない。


当然茜が戻っても八つ裂きにされるであろう。


だが茜は命を捨ててでも呉への侵略を阻止しようとしていた。


そして茜が去ろうとすると


一刀「待てっ!茜! 」


バンッ!!


一刀が現れた!


一刀「どこに行ったんだ?心配したぞ 」


スッ…


茜に近づこうとする一刀だが


茜「近寄らないでください!! 」


茜は一刀に向かって大声で叫んだ!


茜「一刀様だって本当はわかってるんでしょう!弟子である私が言うのもなんですが黒龍の力は一刀様が勝てるほど甘くありません!そして私が黒龍軍を抜けたということがバレてしまったんですよ!こうなった以上、いつ黒龍軍が攻めてくるかもしれないんです!だから私が命を捨ててでもそれだけは阻止してみせますから… 」


ほろりっ…


という茜であったが、その目からは涙が流れていた。


茜だって本心では一刀や蓮華と別れたくないのだ。


だが自分が犠牲になればそれでいいと茜は思っていた。


その時!


ギュッ!


茜「か…一刀様/// 」


一刀が茜を抱き締めた。


すると一刀は


一刀「命を粗末にするものではない!確かにお前(茜)の言うように今の俺では到底黒龍に勝つことはできない。だが黒龍が攻めてくる前に鍛練を重ねて強くなればいい!お前が犠牲になる必要なんて全然ないんだ! 」


と一刀が言うと


茜「か…一刀様ーっ!! 」


一刀の胸の中で泣きまくる茜


一刀「俺の胸でよければ貸してやるから思う存分泣くがいいさ 」


そして二人の近くにあった木の後ろには


小助『蓮華姉ちゃん、いつものように嫉妬しないのか? 』


蓮華「嫉妬?何を言ってるんだ小助?私が一刀を向かわせたのだ。嫉妬なんてするはずがないだろう 」


一刀と茜が心配になって様子を見に来た蓮華と小助がいた。


そんなことを知らず


一刀「さぁ、みんなが心配するといけないから戻るぞ 」


戻ろうとする一刀に対して


茜「待ってください一刀様 」


一刀「んっ? 」


くるっ!


茜が一刀を呼んで振り向かせた瞬間


ちゅっ!


茜の唇が一刀の唇と接触し、互いにキスをした。


一刀「あ…茜!?/// 」


そして顔を赤くする一刀に対して茜は


茜「たまにでいいですので胸だけではなく、唇も貸してください♪/// 」


サッ!


そう言うと茜は去り


一刀「ま…待てっ!? 」


ダッ!


一刀も茜の後を追った後


蓮華「キ…キスダト… 」


木の後ろでヤン蓮華(ヤンデレ蓮華)になりかける蓮華であったが


蓮華「な…何を言ってるんだ私は!先程何をしてもいいと思ったではないか!! 」


小助『耐えやがった!? 』


寸前で元に戻る蓮華であった。


そしてしばらくして一刀達が祝勝会の会場に戻ったのだが


祝勝会会場


蓮華「こらぁかじゅと!ちゅくん命令だ!もっとおしゃけを持ってきなしゃい!/// 」


戻ってそうそう、本の少しならと蓮華が酒を飲んだ瞬間酔っぱらってしまった。


一刀「れ…蓮華様、もうお酒はおよしに!? 」


蓮華「なにおぉ、ちゅくんにしゃからうと言うのきゃ!/// 」


もはや蓮華は完全なへべれけ状態であった。


おまけに


蓮華「おしゃけくれにゃいにゃらこの場でいうじょ!皆しゃーん!かじゅとはわらしとこじゅくり…/// 」


一刀「わーわーわーっ!!酒をあげますからその先を言わないでください!! 」


酔っているとはいえとんでもないことを言う蓮華


だが回りは別の騒動で大変なため先程の話を一刀以外誰一人として聞いていなかった。


その別の騒動とは…


葵「周泰ちゃん、かわいいですね〜♪/// 」


明命「あまり抱きつかないでください!? 」


酔った葵が抱きつき魔になり


玲「おらーっ!!まだこんなところに敵がいやがったのかーっ!!/// 」


源治「・・・敵じゃない!? 」


ジュン「落ち着けよ玲!?ぐほっ!? 」


酔った玲が源治とジュンに襲いかかり


吹音「1番、風切吹音。脱ぎま〜す!/// 」


シュルッ!


吹音兵達『うほーっ!! 』


酔った吹音が服を脱ぎだし興奮する兵達であったが


月光「危ない!? 」


ガガリッ!!


吹音兵達『ぐぎゃーっ!! 』


見られる寸前で吹音の相棒である月光が兵達の顔を引っかきまくった。


そして最後に


茜「あぁん一刀様♪/// 」


ちゅーっ…


思春「こらっ!私は北郷ではない!? 」


酔った茜が思春を一刀だと思い込んでキスをしようとしていた。


そして次の日の朝


蓮華「頭が痛い!? 」


茜「もう一泊しませんか!? 」


一刀「ダメだ 」


思春「まったく情けない 」


明命「これ以上遅くなると冥琳様に怒られるのです 」


二日酔いでダウンしている二人を担いで呉へと帰還する一刀達であった。


その頃、黒龍の城では


虎丸「黒龍様、お話は聞きました! 」


狼丸「裏切り者の茜がいる呉を即刻攻めましょう! 」


と黒龍に言う二人だが


黒龍「まだその時期じゃねぇ、今襲ったところで倒すのは簡単だが退屈しちまうからな 」


という黒龍であった。


そしてみんながそれぞれの国に帰るなか、魏のジュンと行く宛のない源治は


カツカツンッ!!


源治「・・・肉体労働は得意じゃないのだが 」


ジュン「俺だってそうだよ!でも華琳が『秘密の抜け穴を破壊しない限り源治は帰さないし、ジュンも給金は無しよ!』と言ってきたんだから仕方ないだろ! 」


華琳からの罰を受ける二人であった。


次回から少しの間、拠点が続きます

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