脱出不可能からの脱出
黒龍軍上忍のビューティー華斑と戦う一刀
だがビューティー華斑の花粉幻影によりピンチに陥ってしまう!?
そのピンチを脱出したのは何と!?一刀の鼻血癖であった!
そして一刀は花粉を吹き飛ばし、反撃といくのだが
ビューティー華斑「わ…私の美しい顔が!? 」
バンッ!!
一刀が花粉を吹き飛ばした時に飛んできた絵画が顔にぶつかってしまい、鼻血が流れ、歯が折れてしまったビューティー華斑
すると
ビューティー華斑「よくも私の美しい顔を汚してくれたな!こんな手は美しくないので使わない主義なのだが別に構わん!!♯ 」
シュシュッ!!
ビューティー華斑は印を結ぶと
ビューティー華斑「華遁・宇壺葛の術! 」
シュッ!
一刀「えっ!? 」
一刀の背後に巨大なウツボカズラを出現させ
シュルシュルッ!!
ギュッ!!
一刀「しまった!? 」
ウツボカズラの蔓が一刀を捕らえると
バクンッ!!
バタンッ!!
蓮華「一刀!? 」
ウツボカズラは一刀を飲み込み、蓋を閉じてしまった!
蓮華「一刀!? 」
ウツボカズラに近づく蓮華だが
シュルシュルッ…
ウツボカズラは小さくなると
スッ! パシッ!!
ビューティー華斑の手に戻ってきた。
ビューティー華斑「フフッ!この中に入ってしまったが最後、花の養分として溶かされるだけだ! 」
ビューティー華斑が言うと
蓮華「ともかくそれ(ウツボカズラ)を渡せ! 」
バッ!
せめてウツボカズラだけでもと思い、ビューティー華斑に飛びかかる蓮華だが
シュシュッ!!
ビューティー華斑は印を結ぶと
ビューティー華斑「華遁・蔓縛り! 」
すると
シュルシュルッ!!
ギュッ!!
蓮華「なっ!? 」
風「うわぁーっ!? 」
小助『ちくしょう!? 』
バンッ!!
三人は蔓に縛られてしまった。
ビューティー華斑「フフッ!北郷が溶けるのを大人しく見てるがよい! 」
そしてその少し前、ウツボカズラの中では
一刀「うわぁーっ!? 」
ボチャンッ!!
一刀がウツボカズラの底に落ちてしまった!
一刀「いててっ!?油断して敵の術にかかるとはまだまだ修行が足らないな!? 」
そして一刀が立ち上がると
一刀「ずいぶん深くまで落ちたようだが、こんなところでグズグズしていられん!! 」
ダッ!
一刀は壁歩きで登ろうとするが
つるんっ!
一刀「うわっ!? 」
ボチャンッ!!
足が滑って落ちてしまった。
一刀「壁歩きがダメならこいつはどうだ! 」
シュッ!
一刀は鍵縄を投げるが
つるんっ!
一刀「ダメか!? 」
鍵縄は壁に引っ掛からなかった。
一刀「こうなったら忍術で大穴を開けてやる! 」
シュシュッ!!
一刀は印を結ぶと
一刀「火遁・豪炎砲! 」
バッ!
手を出して術を出そうとするが
しーん…。
一刀「あれっ? 」
術は発動しなかった。
一刀「何故だ!?印は間違ってないはずなのに!? 」
術は印を間違えると発動しないのだがさっき一刀が結んだ印は間違っていなかった。
一刀が不思議に思っていると
?「いくらやったって術は発動できねぇよ 」
一刀「誰だ!! 」
後ろから声が聞こえ、一刀が振り向くと
バンッ!!
そこには一刀並の大きさの蜘蛛が糸を垂らしてぶら下がっていた。
一刀「貴様、何者だ!? 」
一刀が聞くと
カニグモ「俺の名はカニグモ、このウツボカズラの中で暮らしているものだ。お前がいくら術を発動させようとしたところでこのウツボカズラの中じゃ術の発動はできないのさ 」
代わりに一刀の気が膨れ上がるだけである。
一刀「お前も黒龍軍だろう、何故俺にそこまで教える! 」
一刀が聞くと
カニグモ「答えはお前の足元さ 」
一刀「何だと? 」
スッ!
カニグモに言われて一刀が足元を見てみると
バンッ!!
一刀「これは骨か!? 」
よく見たら壊れた骨が転がっていた。
カニグモ「そいつはさっきからお前が浸かっている溶解液で溶けた獲物が骨となり、俺に食われた食べ残しの骨だよ!つまりほっといてもお前は俺に食われる運命なのさ 」
※実際のウツボカズラの中にも中に入った獲物を食べる蜘蛛がいるそうです。
一刀「溶解液だと!? 」
カニグモに言われて一刀が足元を見てみると
ジュ〜っ!!
靴が少し溶けていた。
カニグモ「早く溶けて俺の餌食になりな! 」
カニグモが言うと
一刀「そうはさせん!! 」
シュッ!
一刀は懐から高下駄を取り出した。
この高下駄は普通のものより歯が高く、一刀くらいの高さがある忍び用の高下駄である。
使用法として、この高下駄を履けば足を捕らえる罠がある場所でも平気で歩けるのだ。(ただし歩きにくいため余程のバランス感覚がないと歩けない)
そして他に使用法として
カッ!
今の一刀が履けば体を溶かされるのに少しだけ時間稼ぎができるのだ。
一刀「おまけにこの高下駄は特別製でな、溶解液でも溶けはしない! 」
勝ち誇る一刀だが
カニグモ「ちっ!だったら溶解液の量を増やしてやるまでだ! 」
シュシュッ!!
カニグモが印を結ぶと
ドロドロ〜!!
溶解液の量がいきなり増え出した!
一刀「くっ!? 」
カニグモ「残念だったな! 溶解液がその高下駄に届いた時、お前は落ちただけで骨まで溶かされるぜ!! 」
一刀「(どうすればいいんだ!?) 」
一刀は必死に打開策を考える!
カニグモにぶら下がればいいのではと考える読者もいるだろうがそれはできない!何故なら一刀は蜘蛛が苦手であり見るのなら平気だがくっつくのが死んでも嫌なのだ。
それから少しして
とくとくっ!
溶解液は高下駄まで届いていた。
カニグモ「お前はよくねばった方だよ、飯が食えないのは残念だがな 」
すると一刀は
一刀「冥土の土産に教えてくれ、どうすればここから出られる?お前だって獲物が来なければ腹が空くだろう 」
一刀が聞くと
カニグモ「それじゃあ教えてやるよ。俺がビューティー華斑様に合図を送ればウツボカズラの蓋を開けてもらえるのさ、ウツボカズラは中から脱出は不可能だが外からなら簡単に開けられるからな 」
話を聞いた一刀は
一刀「そうか、それはいいことを聞いたぜ 」
パッ! ドプンッ!!
何と!?自分から溶解液に飛び込んでしまった!!
カニグモ「まさか自分から飛び込むなんてな!?溶解液が濃いせいでよく見えないがまぁ確実に溶けただろうよ、さて 」
トントンッ!!
ウツボカズラにノックするカニグモ
ウツボカズラの外
トントンッ!!
ビューティー華斑「んっ?合図か 」
ウツボカズラの中から合図を聞き取ったビューティー華斑は
ビューティー華斑「フフッ!貴様らの仲間である北郷一刀はウツボカズラの溶解液で溶けてしまったようだな! 」
バンッ!!
蓮華達に叫ぶように言うビューティー華斑
蓮華「そんな!? 」
小助『まさか一刀が!? 』
ビューティー華斑「フフッ!どれ、溶けた北郷でも見てみるか 」
パカッ!
そしてビューティー華斑がウツボカズラの蓋を開けた瞬間!
ギュルルーッ!!
ビューティー華斑「えっ? 」
ウツボカズラの溶解液が中で渦巻き
ズバァッ!!
ビューティー華斑「なっ!? 」
ウツボカズラの中から渦巻きが出てしまった!
そして
ぐぐんっ!!
一刀「ハァッ!! 」
渦巻きから元気な姿の一刀が現れた!
蓮華「一刀! 」
小助『無事だったのか!? 』
ビューティー華斑「バカな!?何故溶けてないんだ!? 」
ここで説明しよう。
実は溶解液の中に一刀が入った時、一刀は自分の体に気を纏わせ消化を食い止めたのだ。(術の発動は無理でも気を纏わすくらいは平気)
その後、溶けたと思わせ蓋が開いた瞬間、溶解液の中で一刀が渦巻いて脱出したのだ。
そして脱出した一刀は
ジャキンッ!!
得物の気伝丸を抜くと
一刀「北郷流剣術・滅多斬り! 」
スパパーッ!! ブチチッ!!
刀を振り回しまくり、蓮華達の蔓を切っていった!
蓮華「一刀! 」
風「お兄さんは本当に心配させますね〜 」
一刀「まぁさすがにヤバかったけどな!さて華斑よ、今度こそ倒してやる! 」
ビシッ!!
一刀がビューティー華斑を指さすと
ビューティー華斑「ほざけ!美しい私はまだ負けたわけではない! 」
一刀「だが負けるのさ!いくぞ小助! 」
小助『待ってました! 』
スッ!
一刀の頭に小助が乗り
一刀「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」
シュシュシュッ!
一刀が高速で印を結ぶと
パァーッ!!
一刀と小助の体が光り輝いた。
シュシュシュッ!
小助が一刀と同じように印を結ぶと
パンッ!
二人は手を叩き!
一刀・小助『秘術・一心同体! 』
と同時に叫んだ瞬間!
パァーッ!!
一刀「聖天大聖・北郷一刀! 」
ジャキンッ!!
一刀は小助と一心同体した!
そして
一刀「火遁・豪火炎掌! 」
ボォッ!!
一刀は両腕に炎を込めると
シュッ! タッ!
ビューティー華斑「なにっ!? 」
ビューティー華斑の前に立ち
一刀「これは俺の分! 」
ドカッ!!
ビューティー華斑「がはっ!? 」
一刀「こいつは魏を苦しめた分! 」
ドカッ!!
ビューティー華斑「ぐほっ!? 」
ビューティー華斑の顔を一刀は炎の拳で殴る!
一刀「そしてこいつが蓮華様を苦しめた分だ!! 」
ゴォーッ!!
炎の火力を上げる一刀
ビューティー華斑「ま…待て!?せめて顔はやめ…!? 」
一刀「聞く耳もたん!!北郷流体術・火炎太鼓!! 」
ドドドドドドドドガッ!!
ビューティー華斑「がははっ!? 」
ビューティー華斑の顔を殴り続ける一刀
そして
一刀「フィニッシュ!! 」
ドグボッ!!☆ミ
ビューティー華斑「がぼべっ!? 」
ドサッ!!
とどめの一撃を食らい、ぶっ飛ばされるビューティー華斑
ビューティー華斑「お…おのれ!? 」
スッ!
そしてビューティー華斑が立ち上がった時には
ボロリッ!!
自慢の顔が火傷と痣とコブでめちゃくちゃになっていた。
ビューティー華斑「よくも私の美しい顔を!!斬八、操児、鉄千、写堂、みんな戻ってこい!!全員で力を合わせれば北郷なんて… 」
ビューティー華斑が叫ぶと
?「そいつらならやってこないぜ 」
ビューティー華斑「なにっ!? 」
扉の方から声が聞こえ、そこにいたのは…
ジュン「よっ!一刀 」
葵「遅くなっちゃったわね! 」
玲「ちっ!俺が倒したかったのに間に合わなかったか! 」
吹音「敵の首謀者を倒すなんてさすが一刀さんです! 」
源治「・・・運がいいだけ 」
茜「お見事です! 」
バンッ!!
戦いを終えた新星五人+1が駆けつけていた!
ジュン「悪いがお仲間は全員倒させてもらったよ 」
葵「残るはあんただけだから覚悟なさい! 」
吹音「下忍の相手は我が兵と周泰ちゃん達で大丈夫ですからねぇ 」
玲「俺は暴れ足りないんだ!俺にとどめをささせろ! 」
源治「・・・俺は何もしてないから俺がやってやるぜ! 」
新星全員がビューティー華斑と戦う気満々であった。
一刀「さぁ誰を選ぶ?選択権を与えてやるよ! 」
ビューティー華斑「うぅっ!? 」
ビューティー華斑に究極の選択が迫っていた!




