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華遁の華斑

一刀VSビューティー華斑

各地で戦いが起きている頃


魏の城・玉座の間への通路


タタタッ!!


この通路を三つの影が走っていた。


その影とは一刀、蓮華、風である。


しかし稟の姿が見えなかった。


その理由は…


一刀「しかし郭嘉(稟)さんをあのまま置いといてよかったのやら!? 」


蓮華「似たような体質の一刀が言うセリフではないぞ!? 」


風「まぁいつものことなので大丈夫なのですよ 」


それは少し前に遡る。


キィッ!


秘密の通路を抜けて出口である風呂場に出た一刀達であったが


その時!


稟「(あっ!?…あれはもしや!?) 」


キランッ☆


稟が浴槽に金髪でねじれていた毛を見つけ


稟「(この毛はもしや華琳様の!?ってことは…) 」


もんもん〜!


そして稟の頭の中で妄想が始まった瞬間!


稟「ぶはっ!? 」


ブバーッ!! バタンッ!!


一刀「わっ!? 」


いきなり鼻血を出して倒れる稟


蓮華「(まさか一刀以外にもいきなり鼻血を出す者がいたなんて!?) 」


風「おやまぁ稟ちゃんったら、トントンするのですよ 」


トントンッ!


そして風が稟にトントンすると


風「では先を急ぎましょうか 」


スッ!


その後、何事もなかったかのように一刀におぶさる風


一刀「あんなに鼻血を出して大丈夫なのか!? 」


同じ様な体質の一刀にだけは言われたくない


風「いつものことなので大丈夫なのですよ、それより急ぐのですよ 」


というわけで一行は風呂場に稟を残したまま先に進むのであった。


そして風の案内で玉座の間へ進むにつれて


バンッ!!


通路に大きく奇妙な花が置かれていた。


一刀「曹操殿の趣味か? 」


一刀が風に聞いてみると


風「おかしいですね〜?前はこのような花なんてなかったのですよ 」


風も知らないらしい


蓮華「しかし奇妙な花だな!? 」


スッ!


蓮華がその花に触れようと


ピタッ!!


花の繊毛(せんもう)に触れた瞬間!


バッ!!


蓮華「なっ!? 」


花が蓮華を食べようと襲いかかる!!


一刀「!?蓮華! 」


ぐいっ!! シュッ!


蓮華の異変に気づいた一刀が蓮華を抱き寄せ、花に苦内を投げ込んだ!


バクンッ!!


そして花は苦内を飲み込むと


ジューッ!!


鉄でできている苦内が花の中で溶かされてしまった。


風「恐ろしい花ですね〜!? 」


一刀「恐らくハエトリソウの一種なのだろう!? 」


ハエトリソウ…食虫植物。トラップのような姿をしていて繊毛に触れると口を閉じ、少しずつ溶かしていく。


一刀「それより蓮華様、大丈夫ですか!? 」


一刀が抱き寄せた蓮華を見てみると


蓮華「あ…あぁ、一刀が助けてくれたおかげで大丈夫だ/// 」


一刀に抱かれているため顔を赤くする蓮華


蓮華「すまないな、自分の身は自分で守れると言っておきながら結局一刀に助けてもらうだなんて… 」


蓮華が言うと


一刀「そんなに自分を責めないでください!あなたを守るのが俺の使命なのですから! 」


ビシッ!!


蓮華「一刀/// 」


一刀「蓮華様/// 」


ポワ〜〜


いいムードの雰囲気になる二人だが


風「こほんっ!あの〜お二人さん、お熱いのは結構ですが風は先を急ぎたいので早く終わらせてくださいのですよ 」


一刀・蓮華『はっ!?/// 』


風の言葉で現実に戻る二人


小助『みんなは戦っているというのにこっちは男と女の戦いかよ、熱いねぇお二人さん♪ 』


一刀「か…からかうのではない!!/// 」


蓮華「さ…先を急ぐぞ!/// 」


ダッ!


そして一行が先に進むと


バァンッ!!


ついに玉座の間の前にたどり着いた!


一刀「みんな、ここから先は何が待っているかわからないので油断しないように! 」


蓮華「わかった! 」


風「了解なのですよ 」


小助『さっきまでイチャついて油断しまくっていたのはどこの誰だよ 』


一刀「うるさい!!ともかく開けるぞ! 」


ギィッ!!


そして玉座の間の扉を開けてみるとそこには


プゥ〜〜ン…


一刀「くさっ!? 」


蓮華「この匂いは何だ!? 」


風「臭くて鼻がおかしくなるのですよ〜!? 」


玉座の間にはラフレシア、ショクダイオオコンニャク(世界最大の花で匂いも臭い)等といった匂いが臭い植物の花粉が充満していた。


そして玉座には


ビューティー華斑「私の楽園へようこそ! 」


バンッ!!


黒龍軍上忍・華む…


ビューティー華斑「私の名前はビューティー華斑だ!ちゃんと呼ばんかバカ作者め!!♯ 」


では改めて


黒龍軍上忍・ビューティー華斑が玉座に座っていた。


しかも一刀でさえ鼻を押さえるなか、彼は押さえずにいた。


一刀「お前がこの戦いの首謀者か!! 」


一刀が聞くと


ビューティー華斑「その通り!お前達新星を全員倒せば最近虎丸達のせいで落ちてきている我ら上忍の評価があがるのでな、そして私をバカにしているあいつを見返すためにこの魏という国を利用させてもらったのだ! 」


ビューティー華斑が言うと


すたっ!


風は一刀の背中から降り


風「お兄さん、そいつをさっさと倒してください! 」


一刀「言われなくてもわかっている!己の立場のためだけに魏を利用した貴様らを許すわけにはいかん!! 」


バッ!


一刀は得物の刀・気伝丸を抜いてビューティー華斑に切りかかろうとするが


ビューティー華斑「残念だが、貴様らはこの部屋に入った時点でもう負けが確定している 」


一刀「何を戯けたことを!! 」


そしてビューティー華斑が


パチンッ!


指を弾いた瞬間!


一刀「うっ!? 」


ピタッ!! バタンッ!!


一刀の体が急に止まり、倒れてしまった。


蓮華「一刀!? 」


風「お兄さん!? 」


小助『どうしたんだよ!? 』


ダッ!


みんなは一刀に近寄ろうとするが


蓮華・風・小助『うっ!? 』


バタンッ!!


三人も一刀と同じように倒れてしまった。


一刀「何が起こったんだ!? 」


一刀がこの事に対して不思議に思っていると


ビューティー華斑「フッ!美しい私がその訳を教えてやろう。これぞ私の華麗なる華遁・花粉幻影の術だ。この術は普通の幻術とは違い嗅覚(鼻)により幻術をかけることができる。お前達はこの部屋に入った時にかなりの花粉を吸い込んだ!後は私が合図を送れば幻術が発動するのさ! 」


ちなみに普通の幻術は視覚(目)や聴覚(耳)を利用する。


ジュンもこの術で幻覚を見たのだ。


ビューティー華斑「さぁ、自分が食らいたくない幻覚を見るがよい! 」


一刀「くっ!? 」


そして幻術をかけられたみんなは


蓮華「か…母様!?何故私に剣を向け!?あぅっ!? 」


蓮華は母である孫堅に襲われるという幻覚


風「華琳様〜、仕事をサボったのは謝りますから許してくださいのですよ〜!?いててっ!? 」


風は華琳にお仕置きされる幻覚


小助『な…何だよこれ!?口に入れようとしたバナナが突然消えちまう!?これじゃ食べられねぇ!? 』


小助は食欲に関するもの


そしてただ幻覚を見ているだけならまだマシなのだが


ブシュンッ!! ぷく〜っ!


突然蓮華に切れ跡が現れ、風の頬がつねられて赤くなっていた。


ビューティー華斑「フッ!幻覚の中で攻撃されれば実際もその攻撃をうけるのだ! 」


つまり幻覚のなかで死ねば実際も死んでしまうのだ。


ビューティー華斑「さて、北郷はどんな幻覚を見ているのやら 」


そして一刀はというと


一刀視点


一刀「くっ!? 」


シュシュッ!!


一刀「ダメだ!?いくら印を結んでも術が発動できない!? 」


嗅覚を利用するため幻術解除が効かないのだ。


すると


スッ!


一刀「何奴!! 」


一刀の背後に誰かが現れ、一刀が振り向くとそこにいたのは


雪蓮「うふふっ、一刀♪ 」


バンッ!!


エロい衣装を身に纏った雪蓮であった!


一刀「しぇ…雪蓮!?何故こんなところに!?しかもそんな姿で!?/// 」


一刀が聞くと


雪蓮「わかっているくせに。あなたに会いに来たに決まってるでしょ♪そしてここなら蓮華も冥琳にも邪魔されないから… 」


シュルシュルッ!


そう言いながら雪蓮は服を脱いでいくと


雪蓮「子作りし放題よ♪ 」


ぷるんっ♪


バァーンッ!!


雪蓮は全裸で一刀の前に立ちはだかった!


一刀「わわっ!?/// 」


サッ!


慌てて手で目を隠す一刀だが


スッ!


いつの間にか雪蓮が一刀に近づき


雪蓮「逃がさないわよ♪ 」


むにゅんっ♪


一刀におっぱいを押し当てた!


その瞬間!


現実世界


ブバーッ!!


ビューティー華斑「うわっ!? 」


一刀の鼻からいきなり鼻血が噴き出された!


ビューティー華斑「どんな幻覚を見てるんだか!?だがまぁいい! 」


スッ!


ビューティー華斑はバラでできた得物のローズレイピアを取り出すと


ビューティー華斑「一気に死ぬがいい!!一輪刺し!! 」


シュッ!


一刀の心臓にレイピアを突き刺そうとする!


一刀危うし!?


だがその時!


パシッ!!


ビューティー華斑「なにっ!? 」


一刀「残念だったな! 」


バンッ!!


目覚めた一刀が真剣白羽取りでレイピアを受け止めた!


一刀「せいっ! 」


ドカッ!!


ビューティー華斑「ぐふっ!? 」


ドカッ!!


一刀に蹴り飛ばされ、壁に激突するビューティー華斑


ビューティー華斑「ば…バカな!?何故幻術が解除された!? 」


その理由は…


一刀「初めて鼻血癖が悪くないと思ったぜ!? 」


そう、あの時一刀は物凄い鼻血を鼻から噴出し、鼻血に流され花粉が全てなくなってしまったのだ!


一刀「おっと!また幻術にかからぬうちに! 」


シュシュッ!!


一刀は印を結ぶと


一刀「風遁・大嵐の術! 」


ギュルルーッ!!


一刀はその場で回転し、竜巻を起こした!


ビューッ!!


そして窓から花粉や花を吹き飛ばしていった!


蓮華「はっ!? 」


風「おやまぁ!? 」


小助『おっ!? 』


花粉がなくなったことで幻覚が解けた二人と一匹


ビューティー華斑「わ…私の美しい花が!? 」


ビューティー華斑は花を追いかけようとするが


ビュンッ!!


ビューティー華斑「えっ!? 」


バッチーンッ!!☆ミ


ビューティー華斑「がはっ!? 」


花達と一緒に飛ばされた絵画が思いっきり顔に激突した。


ガランッ!


そして部屋にあった全ての花が吹き飛ばされると


ピタッ!!


一刀「これでお前の幻術はもう使えぬぞ!いさぎよく降伏するがよい! 」


ビシッ!!


回転を止めビューティー華斑に叫ぶ一刀だが


ビューティー華斑は


ビューティー華斑「わ…私の美しい顔が!? 」


バンッ!!


さっき絵画が顔にぶつかってしまい、鼻血が流れ、歯が折れてしまったビューティー華斑


すると


ビューティー華斑「よくも私の美しい顔を汚してくれたな!こんな手は美しくないので使わない主義なのだが別に構わん!!♯ 」


シュシュッ!!


ビューティー華斑は印を結ぶと


ビューティー華斑「華遁・宇壺葛(ウツボカズラ)の術! 」


シュッ!


一刀「えっ!? 」


一刀の背後に巨大なウツボカズラを出現させ


シュルシュルッ!!


ギュッ!!


一刀「しまった!? 」


ウツボカズラの(つる)が一刀を捕らえると


バクンッ!!


バタンッ!!


蓮華「一刀!? 」


ウツボカズラは一刀を飲み込み、蓋を閉じてしまった!


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