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不死身の操児

葵VS操児

各場所にて戦闘が行われている頃


魏の秘密通路


魏の秘密通路にて負傷した思春、葵、あられが休んでいた。


思春「くっ!?蓮華様を守るために出撃した私が休むだなんてな 」


写堂の術により数分間とはいえ影の中に入れられていた思春は心身共に疲れていた。


葵「負傷するなら仕方ないじゃない 」


あられ『悔やんでも始まらないよ 』


葵も写堂との戦いでダメージを負ったため思春と共に残っている。(動くことはできるのだが思春一人を残してはおけないため)


思春「フッ!貴様も本当ならば北郷と共に行きたかっただろうに 」


葵「なっ!?/// 」


あられ『図星だね 』


葵「う…うるさいわよあられ!/// 」


思春はここに来る途中の出来事で葵は一刀の事が好きだということがわかっていた。


そんな話をしていると


ギシギシッ!!


葵達が入った古井戸側から足音が聞こえてきて


あられ『!?誰か来るよ 』


忍犬であるあられがいち早く誰かが来るのを察知した。


葵「まさか追手が来るなんてね!? 」


スッ!


追手の気配を感じ、得物の氷龍丸を抜く葵


そして現れたのは…


操児「・・・ 」


バッ!


外見が人形みたいな男、黒龍軍の上忍・操児であった!


操児「・・・ 」


じーっ…


葵「(こいつ、一体何をする気なの!?) 」


操児は黙りながら葵の方を見ると


次の瞬間!


シュバッ!!


操児は表情を変えずにいきなり突っ込んできた!


思春「なっ!? 」


葵「(まさか表情を変えずにいきなり突っ込んでくるなんて!?) 」


これにはさすがの葵も驚いた。


何故なら人は何かをしようとすると必ず表情に変化があるもの


例えば顔を少し飛び出す方に向いたり、唇や顔のシワに変化が起きたりする。


それが操児には一切なく、いきなり突っ込んできたのだった!


葵「くっ!? 」


シュシュッ! バッ!


葵は一瞬怯んだものの、印を結んで地面に手を置くと


葵「氷遁・氷塊壁! 」


ゴゴゴーッ!!


地面より分厚い氷の壁を出現させた!


この壁は高さ3M、厚さ1Mという葵にとって強力な壁なのだ。


そして


ドッカーンッ!!☆ミ


操児は壁に激突した!


あられ『何で避けなかったんだろう? 』


葵「そんなことどうでもいいわ、これで奴は当分… 」


葵が最後まで言おうとすると


操児「・・・ 」


ギュルルーッ!!


操児が無言のままドリルのように回転し


ビキビキッ…


氷の壁を貫こうとする!


そしてついに


バッキーンッ!!


操児「・・・ 」


操児は氷の壁を粉砕した!


葵「なっ!? 」


あられ『まさか氷塊壁が破られるなんて!? 』


自信があった防御技を打ち砕かれショックを受ける二人


操児「・・・ 」


ギシギシッ!!


そして操児は無言のまま葵達に近づいてくる。


葵「このっ!!だったらこれならどうよ! 」


シュシュッ!


葵は印を結ぶと


葵「氷遁・大吹雪の術! 」


ビュゴーッ!!


手から物凄い吹雪を放ち


カッチーンッ!!


操児を凍りつかせると


葵「悪いけど相手が上忍なら手加減しないからね! 」


シュシュッ!! バッ!


葵は更に印を結んで地面に手を置くと


葵「氷遁・氷柱(つらら)針!&氷遁・霜柱の術! 」


スッ!


葵は操児の頭上に氷柱を、足元に霜柱を出現させると


ブシュシュンッ!!


ザシュシュッ!!


頭上からは氷柱が、足元には鋭くなった霜柱が操児を襲う!


葵「みたかW忍術の威力を!! 」


W忍術とは印を結ぶ早さを通常より早く行うことによりできる技であり威力もすごいのだがその分気を多く消耗する欠点があるのだ。


思春「お前って案外恐ろしいんだな!? 」


葵「上忍相手ならこれくらいしなきゃダメよ!でもこれで… 」


確かに普通の相手ならばよくてしばらく動けないだろう。


だが…


バッキーンッ!!


葵「!? 」


操児「・・・ 」


操児は無傷で氷から脱出した!


葵「そんな!?あれだけ食らって無傷だなんて!?だったら一心同体で!… 」


スッ…


と印を結ぼうとする葵だったが


ガブッ!!


葵「いたっ!? 」


何と!?いきなり葵の相棒である忍犬のあられが葵の腕に噛みついてきた!


パッ!


そしてあられは葵から離れると


葵「何するのよあら… 」


葵は噛みついたあられを叱ろうとするが


あられ『葵のバカ!!冷静になりなよ! 』


ビシッ!!


葵を叱咤するあられ


あられ『冷静じゃない葵なんて葵じゃないよ! 』


葵「・・・!? 」


あられの言葉を聞いて黙りこむ葵


実は葵には欠点がある。それは相手が強敵だと何でも構わず強力な術や禁術ですら使おうとする点だ。


実際一刀と初めて戦った時も禁術と言われた冷気斬を使おうとしたことがある。


あの時は一刀が止めてくれたがもし一刀が止めなかったら葵は死んでいたかもしれない


その事がわかった葵は


パチンッ!!


自分の頬を叩くと


葵「そうだねあられ、冷静なクール、それが私の戦い方だよね♪ 」


あられ『わかったようだね 』


葵は心を取り戻したようだ。


そしてそうこうしてる間に


ギシギシッ!!


操児が葵に近づいてくるが


葵「冷静になったからには負けないよ! 」


シュシュッ!


葵は印を結ぶと


葵「氷遁・氷玉の術! 」


シュッ!


パキンッ!!


氷玉を見事操児の足に投げ、凍らせると


シュシュッ!


葵は再び印を結び


葵「氷遁・氷分身の術! 」


ババンッ!!


氷分身で自分を8人にした葵達は


ジャキンッ!!


得物の氷龍丸を抜くと


シュババッ!!


一斉に操児の元へと向かっていき


葵達『氷堂流剣術極意・結晶斬り!! 』


ズババッ!!


操児を囲むように並び、一斉に剣で斬りつけた!


この技は一見簡単そうだが8人の呼吸が合わないと真の威力が発揮されない難しい技である。


先程までの葵ならば絶対無理であったが今の葵ならば可能であった!


そして


操児「・・・ 」


ガタンッ!!


葵の剣技をまともに食らい、倒れる操児


葵「やった! 」


これで勝負がついたかと思われたが


すくっ!!


葵達『えっ!? 』


いきなり操児が立ち上がり


カパッ!


操児の口が開くと


シュシュシュシュッ!!


マシンガンのように口から針が放たれ、葵を襲う!


葵達『きゃっ!? 』


ボンッ! シュッ!


氷分身は本体と間違えて攻撃すると氷の破片が襲ってくるが操児はそんなことお構い無しであった。


そして


葵「きゃあっ!? 」


ブススッ!!


操児の攻撃が葵の本体に命中してしまった!


バタリッ!!


あられ『葵!? 』


その場に倒れる葵


葵「(くっ!?体が痺れて動けない!?) 」


どうやら先ほどの針に痺れ薬が塗られていたらしい。


すると


操児「・・・ギギッ!もうお前は倒されるしかないのだ! 」


初めて操児の口から言葉が放たれた。


操児「この黒龍軍上忍『不死身の操児』を倒すなんて無理なのさ!一撃であの世に送ってやるから覚悟しろ! 」


カパッ! ジャキンッ!!


操児の手首が開いて剣を出現させると


操児「くたばりなっ!! 」


ギシギシッ!!


動けない葵に止めを刺すべく操児が葵に近づいてくる!


葵「くっ!? 」


葵に絶体絶命のピンチが訪れたその時!


ドキュンッ!! ドンッ!!


操児「ゲッ!? 」


バタンッ!!


葵「えっ!? 」


葵の後ろから気弾が放たれ、操児の額に命中し、操児を倒れさせた。


葵「何が起きたの!? 」


スッ!


そして動けない葵が後ろを見てみると


源治「・・・俺の弾を食らって倒れない奴なんていない 」


ジュン「助けにきたぜ葵! 」


バンッ!!


そこには捕まっているはずのジュンと源治がいた!


何故捕まっているジュンと源治が現れたのか!?それは次回にて!

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