舞う風の覚醒!
吹音VS斬八
玲が吹音に飛ばされ、茜と共に鉄千を倒す少し前
魏の町
吹音(裏)「ハァッ!! 」
ブォンッ!!
斬八「フンッ!! 」
ブォンッ!!
ガッキーンッ!!
吹音の鉄扇と斬八の剣が激しく打ち合う!
斬八「ほぅ、我が剣を食らっても平気とはなかなかすごい得物を使っておるな 」
斬八が吹音の鉄扇を誉めると
吹音(裏)「そりゃありがとよ! 」
と返す吹音
吹音(裏)「(しかしさすがに上忍なだけはあるな、さっきから隙を全然感じねぇぜ!?) 」
源治に苦戦していたので弱いと思われがちな斬八だがあれは源治が動けなくしたからそう思うだけであり、実際に真っ向勝負をすればその実力は高いのだ。
だが吹音だってだてに新星ナンバー2を名乗っているだけに
斬八「(女子だと思って油断していたが中々の武力を持っているようだな!?) 」
斬八も吹音を恐れていた。
吹音(裏)「(だからといって負ける気はしねえけどな!) 」
スッ! シュシュッ!!
吹音は印を結んで鉄扇を構えると
吹音(裏)「風遁・斬風刃! 」
ビュゴォッ!!
吹音は鉄扇から風の刃を繰り出した!
ズバンッ!!
その威力は風を撃ち出すだけなのに岩をも切り裂く一撃!
まともに食らえば斬八も危なかったが
スッ!
斬八は居合いの構えをすると
斬八「風斬り! 」
ブォンッ!! ズバンッ!!
吹音が繰り出した風の刃を切り裂いてしまった!
吹音(裏)「ちっ!?まさかあれを防がれるなんてな!? 」
今の一撃が防がれたことに驚く吹音
すると
スッ!
吹音(裏)「しまっ…!? 」
斬八はいつの間にか吹音に近づき
斬八「身体斬… 」
斬八は吹音を斬りつけようとするが
牡丹『おらーっ!! 』
ドンッ!!
斬八「くっ!? 」
横から来た玲の相棒である猪の牡丹にぶっ飛ばされた。
実は前回飛ばされたのは玲だけで牡丹は飛ばされていないのだ。
吹音(裏)「ありがとな牡丹(さすがにさっきのは死ぬかと思ったぜ!?) 」
牡丹『どういたしまして、それより吹音、体は大丈夫なの? 』
吹音の体を心配する牡丹
すると
吹音(裏)「ハァ…少しヤバイかもな!? 」
吹音は息を切らしていた。
何故かというと吹音の二重人格はスタミナを大きく削るという弱点がある。以前その点を一刀に指摘され多少はマシになったがもう限界近いようだ。
月光「どうする吹音、一心同体する? 」
シュタッ!
吹音の相棒である猫又の月光が聞くと
吹音(裏)「あたしは別に構いやしないんだが表の方が嫌がってな 」
吹音(裏)が言うと
吹音「(だ…だってここには男の人がたくさんいるんですよ!あんなの恥ずかしくてできません!!///) 」
と語る吹音の本心
この場には吹音、恋、霞、明命の他に吹音兵100人の男がいるのだ。
月光「でも周りに男がいなくて一刀だけならするでしょ? 」
吹音「(それは!?まぁ一刀様になら見られても…///) 」
普段は一刀さんと呼んでいるが本心では様付けしたい吹音であった。
そう、吹音は何の準備も無しに一心同体ができるのだがちょっとした問題があり、一刀以外の男の前ではしたくなかったのだ。
すると
斬八「何を語っているのかは知らぬが俺も本気を出させてもらうぞ! 」
※斬八は吹音が二重人格なのを知りません
チャキンッ!!
斬八は一旦剣を鞘におさめると
斬八「この世に切れぬものはない! 」
と言った直後
バシューンッ!!
斬八の体から物凄い気が流れ
バチバチッ!!
その気は剣に集中していた!
そして
斬八「奥義・無限総連斬刃!! 」
ブォンッ!!
バシュシューーンッ!!
斬八が剣を抜くと同時に物凄い気の斬撃が吹音に襲い掛かる!!
吹音(裏)「ちっ!?月光、牡丹、離れてろ!! 」
ドンッ!!
牡丹『ちょ…ちょっと!? 』
月光「吹音!? 」
牡丹と月光を弾いた吹音は
ズバババババッ!!
吹音(裏)「ぐわーっ!! 」
斬八の斬撃を受けまくるのであった。
そして斬撃が終わる頃には
月光「吹音!? 」
バンッ!!
鉄扇を放し、ボロボロに切り裂かれた吹音が倒れていた。
斬八「フッ!我が奥義を食らって立ち上がれる者なぞ黒龍様と一人を除いていない、その者はもう動けぬ 」
斬八の剣は斬るものを言うことにより精神を集中させ気を流すことにより剣をそれに適した切れ味に変える力がある。
これにより斬八は鉄だろうが風だろうが何でも切ることができる。
だが今の奥義は気を大量に流すことによりあらゆるものを切ることが可能なのだ。(その分、斬八の体力も多く消耗する)
斬八「強き者だと思ったがどうやら俺の勘違いだったようだな、一思いに殺してくれよう! 」
スッ!
斬八は倒れる吹音に近づいてくる!
吹音「うぅ…!? 」
月光「(ヤバイ!?吹音が勝つには一心同体しかない、でもあれを使うと!?) 」
そして
斬八「鳴けぬなら、殺してしまおう新星を!! 」
ブォンッ…
斬八の剣が吹音に迫ったその時!
ビュゴォッ!!
斬八「なにっ!? 」
サッ!
突然斬八の横から風の刃が飛んできて避ける斬八
斬八「何奴!? 」
そして斬八が向いた先にいたのは
恋「…できた 」
バンッ!!
何と!?恋であった!
霞「恋!?今のってその姉ちゃん(吹音)が使ってた忍術やろ!?何で恋ができるんや!? 」
忍びでもない恋が忍術を繰り出したことに驚く霞
すると恋は
恋「…なんとなく見て覚えた 」
と答える恋
作中においても一刀と互角に戦い、間違えて攻撃すれば自分が傷つく葵の氷分身を見抜き、この世界で一位、二位を争う武力の持ち主である恋は相手の動きを見ただけでその技を自分のものにすることができるのだ!
つまり恋はさっきの吹音の動作を見て技を繰り出したのだった!
サッ!
そして恋は斬八の前に出ると
恋「…お前は恋が相手する 」
ビシッ!
戟を斬八に向ける恋
それを聞いた吹音は
吹音「待ってください!?その人の相手は私が… 」
よろっ
吹音はよろめきながらも何とか起き上がると
恋「…お前じゃ無理、何故ならお前は弱い 」
ビシッ!
厳しい言葉を吹音に放つ恋
恋「…何故かは知らないけどあいつ(斬八)を倒す力があるのにそれを使おうとしない、そんな奴が戦うより最初から全力を出せる恋が戦った方がいい 」
バンッ!!
そう、吹音はもう一人の自分に戦いを任せきりだったので忘れていた。
戦いとは悔いがないよう常に全力で戦うことを
それを改めて思い出した吹音は
スッ!
恋の隣に並び立つと
吹音「いきますよ月光! 」
月光を呼んだ!
月光「(鉄扇を持ってないのに吹音が一心同体しようと言うなんて!?)わかったわ♪ 」
ぴょんっ!
そして月光が吹音の頭に飛び乗ると
吹音「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」
シュシュシュッ!
吹音が高速で印を結ぶと
パァーッ!!
吹音と月光の体が光り輝いた。
シュシュシュッ!
月光が吹音と同じように印を結ぶと
パンッ!
二人は手を叩き!
吹音・月光『秘術・一心同体! 』
と同時に叫んだ瞬間!
パァーッ!!
先程よりも強い光が二人から発せられた!
ここまでは一刀やジュンと同じなのだが、次の瞬間
ババァッ!!
何と!?いきなり吹音の服が弾けとび
ぷるんっ♪
吹音は下着すら身に付けていない全裸になった!これが吹音が一心同体したくない理由である。
新星1の巨乳である吹音が裸になれば当然男の目は吹音に向けられるのだが
ガキガキンッ!!
吹音兵達は戦いに夢中で気づいてなかった。
そして全裸になった吹音を
ビュゴォーッ!!
風が包み込むと
ジャンッ!!
服は某多数変身美女の戦闘形態のように変わり(色は黒)、手は猫グローブに長い爪、二本の尻尾を生やし、顔は猫の仮面を着用し
チリンッ♪
首に大きな鈴をつけた吹音が現れた!
吹音「猫又・風切吹音! 」
バンッ!!
これが吹音の一心同体の姿である!
斬八「一心同体か、噂に聞いたがすごい気を感じるぞ相手にとって不足はない! 」
シュバッ!!
斬八は吹音を斬りつけようと迫る!
ブォンッ!!
そして斬八の剣が振るわれたが
くるっ!
吹音は猫のような身軽さで攻撃を避けた。
すると吹音は
吹音「忍法・猫騙し! 」
パンッ!
斬八「なっ!? 」
斬八の前で手を合わせて叩くと
ぴたりっ!
斬八の動きが止まってしまった!
この術は相手の目の前で手を合わせて叩いて相手を驚かせると驚いた相手は動けなくなってしまう。一心同体した吹音にしかできない術なのだ
そして斬八が動けない隙に
吹音「参ります! 」
ジャキンッ!!
吹音は猫グローブから長い爪を伸ばすと
吹音「ハァッ!! 」
ぎゅるるーっ!!
斬八の回りを回ることにより
ブォンブォンッ!!
竜巻を発生させた!
そして吹音は
吹音「風遁・乱気龍! 」
ズバババババッ!!
竜巻の中を移動しながら斬八を斬りつけていく!
シュタッ!
そして竜巻が止み、吹音が竜巻から出た時には
斬八「む…無念だ!? 」
バタンッ!!
吹音に切り裂かれた斬八が倒れるのであった。
シュパンッ!!
戦いが終わり、一心同体が解ける吹音
だが茜の水鎧の術とは違い
バンッ!!
服が直ぐ様、元に戻るのであった
すると
スッ!
吹音「りょ…呂布さん!? 」
吹音に近づく恋
戦う相手を奪われて怒っているのかと思いきや
恋「…さっきは弱いと言ってごめん 」
ぺこりっ!
頭を下げる恋に
吹音「そ…そんな!?私が弱いのは事実なんですから!?それに私の方も呂布さんに助けられましたし 」
吹音が言うと
恋「…真名、恋と呼んでいい 」
吹音「恋さん… 」
真名を言うことを許可する恋であった。
そしてその直後
玲「おーい! 」
吹音「玲さん、茜さん! 」
戦闘を終えた玲達が帰ってきた。(ちなみに今の茜の服は来る途中に立ちよった服屋から借りている)
吹音「無事で何よりです 」
茜「そちらもよかったですね 」
玲「まぁ俺達にかかればこれくらい… 」
玲が最後まで言おうとしたその時
玲「! 」
玲は何かを感じ取ると
玲「このヤローっ!!♯ 」
ドダダーッ!!
吹音「玲さん、どこに行くんですか!? 」
玲は吹音達を置いてどこかに走るのであった。




