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偽者を見破れ!

一刀達はどうするのか!?

魏が危機だと知り駆けつけた一刀達


そこで一刀達は敵を混乱させるため隊を二手に分かれて行動することになる。


そして一刀が率いる古井戸からの侵入組(蓮華、葵、風、稟、思春)はというと


カツカツンッ!


古井戸から城へと抜ける秘密通路を突き進む一行


そして先頭を進む一刀の背中には


ちょこんっ!


歩き疲れたといって一刀におぶさる風がいた。


稟「風!北郷殿が重たいでしょうから降りなさい! 」


一刀「いやいや郭嘉殿、風は軽いから平気ですよ 」


風「ほらほら、本人もこう言ってるんだからいいじゃないですか 」


稟「あなたが言う台詞ですか!!♯ 」


そして風と稟が言い争う近くに


蓮華「(一刀におんぶか、羨ましいな) 」


風を羨ましがる蓮華がいた。


ちなみに一刀が他の女と一緒にいるといつもならばヤン華(ヤンデレ蓮華)になるところだが風が幼く見えるのと一刀が顔を赤くしていないので変化しなかった。


とこの時


風「(お兄さんは女の胸に弱いそうですね、ならば) 」


ぴたっ!


風「お兄さん、当たっちゃいましたよ〜♪ 」


風に悪戯心が生まれ、風は自分の胸を一刀の背に押し当てるが


一刀「何がですか? 」


一刀はあまりの貧乳には反応しないので無反応であった。


これを聞いた風は


風「(む〜っ!!♯) 」


ぎゅ〜っ!!


一刀「いちゃちゃっ!?ひゅうよ、やめへふははへ!?(いたたっ!?風よ、やめてくだされ!?) 」


少しイラついて一刀の頬を引っ張る風であった。


葵「しかし、エロ源治ったらよくこんな通路を作ったもんね!? 」


あられ『あの人のスケベはどんな困難があっても実行するからね!? 』


この通路は広い上に所々に篝火(かがりび・照明のために燃やす火)があった。


思春「これから攻めにいく者達の台詞とは思えぬな 」


これから攻めにいくというのに愉快な会話をするみんなに呆れる思春


ちなみに前から順に


一刀・小助、風、稟、蓮華、葵・あられ、思春と並んでいた。


一刀「(しかしいくら表で吹音達が騒いでいるとはいえここまで敵を見かけていないのが妙に気になるな) 」


一刀のいうように普通は一度敵が侵入してきた通路は用心のため兵を多く敷いたりするのが常識である。


ところがここまでの間、上忍どころか下忍を一人も見ていないのを一刀は気になっていた。


だが誰もついてきていないわけではない


ス…


一刀達に気づかれないように誰かが近づいてきていたのだ!


そして


シュッ!


一刀・葵『!? 』


今の一瞬の間に何かが起きたのを忍びである一刀と葵は感じ取った!


サッ!


直ぐ様辺りを見渡す一刀と葵だが特に何も変化はない


蓮華「どうした一刀? 」


蓮華が一刀に聞くと


一刀「どうやらこの場に敵が忍び込んでいるようです!? 」


全員『!? 』


一刀の言葉に葵以外の全員が驚いた。


稟「そんな我々はずっと一緒にいたんですよ!?刷り変われる隙なんてあるはずが!? 」


葵「それができるのが忍者ってものなのよ。あられ、あんたの鼻で誰に化けてるかわからない? 」


葵は忍犬である相棒のあられに聞くが


あられ『ダメだよ!?さっきから臭いを嗅いでるんだけど最初の時と全く変わらないんだ!? 』


つまり犬の数百倍鼻が利く忍犬の鼻ですらも誤魔化せる変化術を使っているのだ。


一刀「(しかし困った!?刺客が紛れているとわかった以上、これ以上先に進むのは危ない!?) 」


何故なら救出しようとした時に敵の援軍を呼ばれたり闇討ちも有り得るからだ。


普通、集団の中に敵がいる場合本人しかわからないことを聞いて尋問するという手があるのだがこの場には一刀達がよく知らない風と稟がいるのでその手は使えなかった。


一刀「(どうする!?時間がかかりすぎたらジュン達がどうなるかわからん!?) 」


なるべく急ぎたいのだが偽者を連れていくわけにもいかない、一刀が悩んだその時


一刀「(あれは!?) 」


一刀が何かに気がついた。


そして一刀は


一刀「フッ!うまく化けたようだが失敗だったようだな 」


葵「誰に化けてるかわかったの!? 」


思春「一体誰だ!? 」


全員が一刀に注目する!


すると一刀は


スッ!


ある人物を指さした!


その人物とは…


蓮華「えっ!? 」


バンッ!!


何と!?蓮華であった。


一刀「考えてみれば簡単な話だ。この場で一番強い俺が手を出せぬ相手、すなわちそれは蓮華様だからな 」


蓮華「な…何を!?… 」


犯人扱いされて言い返そうとする蓮華だが


サッ!


この時、一刀の目線は蓮華から背けていた。


蓮華「(あれは!?) 」


スッ!


それを察した蓮華は急に黙るのだった。


葵「ちょっと一刀、待ちなさいよ!?もし違ってたらどうするのよ!? 」


一刀「俺の勘に間違いはない! 」


ジャキンッ!!


一刀は剣を抜くと


一刀「くたばれっ!! 」


シュッ!


蓮華に切りかかろうとする!


全員『・・・!? 』


この一刀の行動に一刀と蓮華以外の全員が驚いたが


ニヤッ!


ただ一人だけ小さくにやにやした人物がいた。


すると


一刀「ハァッ!! 」


シュッ!


一刀は握っていた剣を


ブスッ!!


思春「なっ!? 」


思春に投げつけた!


葵「えっ!? 」


稟「何が起きてるのですか!? 」


予想外の行動にみんなが驚くが


一刀「真なる偽者はお前だ! 」


ビシッ!!


一刀は思春を指さした!


思春「な…何を言う!?さっきお前が言ったではないか、蓮華様が偽者だと!? 」


思春が言うと


一刀「あれは嘘だ。貴様がもし本当の思春ならば俺が蓮華様を偽者だと言った時に反論するはず、だが貴様は反論するどころか眺めていたな 」


蓮華「私は一刀が嘘をついていると知ったから芝居にのったまでだ! 」


ちなみに蓮華は一刀が嘘をつく時は自分から目を背向ける癖を知っていたから一刀が嘘をついたとわかったのである。


思春「まさかそれだけの理由で!? 」


更に思春が反論しようとすると


一刀「それ以前から微かだがわかっていたさ、何故なら思春の利き手は右だ。なのに貴様は左手で剣を握っていたからな! 」


バンッ!!


実は小説なのでわからないがこの思春は今まで左手で剣を握っていたのだ。


一刀「それだけでは証拠不十分なので芝居をしたわけさ 」


蓮華「偽者め、観念しろ! 」


葵「じゃあ私達まで騙してたの!? 」


あられ『敵を欺くにはまず味方からってわけだね 』


小助『しかし今のは驚いたぜ!? 』


バンッ!!


こうして完全に偽者だとバレてしまった思春は


思春「フッ!さすがは新星の頂点に立つ男、先に捕らえた眼帯男とは違うな 」


スッ!


偽思春は自分の影に手をつけると


偽思春「忍法・影牢獄の術! 」


ズボッ!!


思春「がほっ!? 」


蓮華「思春!? 」


本物の思春を影から取り出した。どうやら先程まで影の中に捕まっていたらしい


こんなことができる黒龍軍といえば


バッ!


写堂「我が名は影使いの写堂、貴様らを殺す者だ! 」


偽思春は正体を現した!


葵「このっ!!よくも騙してくれたわね! 」


シュッ!


葵は写堂に手裏剣を投げるが


写堂「無駄だ!忍法・影潜み! 」


シュバッ!!


影の中に隠れて手裏剣をかわす写堂


葵「このっ!!逃がさないわよ!! 」


カツカツンッ!!


葵は写堂が隠れた影を攻撃するが


ニュバッ!!


葵の影から写堂が出ると


写堂「そらよっ!! 」


ズバンッ!!


葵「きゃあっ!? 」


写堂は葵を切りつけた!


一刀「葵!?このっ!! 」


ブォンッ…


一刀は写堂を殴ろうとするが


写堂「あらよっと! 」


シュッ!


スカッ!


再び影に潜って一刀の攻撃をかわす写堂


写堂「影に潜れる俺は無敵だ!大人しく倒されるがよい! 」


一刀「(くっ!?奴は自由に影に入ることができる。影から出せばおそらく勝機があるのだが…) 」


必至で打開策を考える一刀


するとその時


ボォッ!!


一刀「(影…そうか!) 」


篝火を見た一刀は何かを思い付いた。


そして


ギュッ!


一刀は片目に布を被せると


シュシュッ!


印を結び


一刀「水遁・消火放水! 」


ブシューッ!!


両腕から水を放った!


だが狙いは写堂から外れていた。


写堂「バカな奴め!頭を使いすぎて狂ったようだな! 」


シュッ…


写堂は止めを刺すべく一刀の影に移動しようとする


ところがだ!


ジューッ!!


一刀が放った水が近くにあった二つの篝火に命中し


フッ!


蓮華「きゃっ!? 」


稟「真っ暗です!? 」


炎が消え、辺りが暗くなった。


その直後


シュバッ!!


写堂「なにっ!? 」


明かりが消え、影がなくなったことで写堂が影から出されてしまった!


すると


シュッ!


一刀「見つけたぜ! 」


暗闇のなか、一刀が写堂の前に現れた!


写堂「バカな!?何故すぐ俺の前に現れる!? 」


写堂が驚くと


一刀「目隠しのおかげさ 」


そう、一刀は片目を事前に暗くしていたので目が慣れて暗闇でも見えるようになっていたのだ。(海賊の眼帯も暗闇で見えるためという説がある)


一刀「影に隠れなければこちらのものだ! 」


シュッ!


一刀が構えると


写堂「おのれっ!! 」


写堂は一刀に襲いかかるが


シュバッ!


一刀は素早く写堂の懐に入ると


一刀「フンッ! 」


ドカッ!!


写堂「がはっ!? 」


写堂の(あご)に頭突きを食らわして少しの間動けなくした後


シュッ!


素早く後ろに回り込み


一刀「ハァッ!! 」


ガシィッ!!


写堂「ぐおーっ!? 」


写堂をキャメルクラッチで締め上げた!


そして


ボキンッ!!


写堂の骨が外れると


バタンッ!!


写堂は倒れたのだった。


一刀「これぞ北郷流体術・竜頭蛇尾だ! 」


バンッ!!


今の一連の一刀の動きは北郷流に伝わる体術の一つである。


パッ!


その後、再び明かりがつき


ギュッ!!


一刀「これでいいな 」


気を失った写堂を縛り上げ


一刀「では行きましょう 」


先に進もうとするのだが


葵「一刀、私と思春はここに残るわ 」


葵が突然そんなことを言い出した!


葵「私と思春は負傷しているし、このまま進んでも足手まといになるだけだからここに残るわ 」


一刀「しかし!? 」


思春「葵の言う通りだ北郷、悔しいが体が思うように動かない。この体では足手まといになるのが目に見えているからな、心配するなすぐに追い付く 」


思春の言葉を聞いた一刀は


一刀「わかった!蓮華様、風、郭嘉さん、いきますよ! 」


蓮華「あぁ! 」


稟「わかりました 」


風「了解なのですよ 」


ダダッ!!


一刀達は二人を残して先に進むのであった。


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