源治の得物
源治VS上忍衆
一刀達が合流し、魏に向かっている頃
魏の城の近く
源治「・・・どうやら俺が一番乗りのようだな 」
バンッ!!
主君がいないためみんなより一足早く源治が魏についていた。
万年『これからどうする?みんなを待って合流するか? 』
源治の相棒である亀の万年が聞くと
源治「・・・みんなを待っていられない!少々危険だが俺が魏を救うため城に乗り込む! 」
グッ!
拳を握りながらいう源治
万年『お…お前がそんなに勇敢な奴だったなんて!?普段は物凄いスケベだと思ったがさすがじゃのぅ 』
涙を流しながら感動する万年だが
源治「・・・(冗談じゃない!一刀達を待っていたら手柄を取られてしまう!) 」
〜源治の妄想・もし待った場合〜
一刀「よし!ここから先は新星ナンバー1である俺が指示する!さぁいくぞ! 」
そして
黒龍軍『参りました〜!? 』
バタンッ!!
一刀の活躍により黒龍軍は倒された。
すると
葵「さすが一刀ね♪ 」
玲「見事だぜ! 」
吹音「ご褒美におっぱい好きなだけ触ってください♪ 」
一刀「照れるな〜♪ 」
〜妄想終了〜
といった感じになり一刀だけが得をするのが気に入らない源治であった。
源治「・・・(だから俺が一足早く魏を救えば女からのご褒美は俺のもの♪) 」
いやらしい妄想である。
源治「・・・とにかくいくぞ万年! 」
万年『ほいさっ! 』
スッ!
そして城に忍び込もうとする源治達
万年『しかしどうやって潜入する気だ? 』
魏の国は城どころか町のあちこちに下忍達が見張っているためネズミ一匹入っても見つかるような感じであった。
源治「・・・それなら大丈夫だ 」
スッ!
源治は町外れの古井戸に向かうと
源治「・・・この古井戸から城の風呂場に繋がっている。以前魏に覗き…いや観察しに行った時にジュンから教えてもらった秘密の抜け道だ 」
ちなみにジュンは仕事をサボるために利用している。
源治「・・・いくぞ万年! 」
万年『あっ!?待たんかい!入る前に一刀達に知らせるための五色米をまかんかい!! 』
五色米…忍者の携帯暗号。五色が塗られた米を並べることにより秘密の言葉を送る。米には薬が塗られているため動物は食べることができない
という万年だが
源治「・・・今は一刻も早く助けなければならんだろう! 」
万年『あれ〜!? 』
シュッ!
源治は一刀に邪魔をされないよう完全に五色米をまかれる前に万年を連れていった。
そして風呂場にたどり着いた源治達はそのまま城を歩くのだった。
城の廊下
ササッ!!
一応、柱の後ろに隠れながら進んでいく源治
万年『お前なら姿を消す術があるだろうに 』
忍亀とはいえ亀なので歩みが遅い万年が源治の頭に乗りながら言うと
源治「・・・俺は覗き以外で消える術は使いたくない! 」
万年『真面目な顔で何を言っとるんじゃい 』
さすがの万年も呆れるしかなかった。
すると
斬八「見つけたでござる 」
バンッ!!
黒龍軍の剣士・斬八に見つかってしまった!
斬八「新星の一人とお見受ける。我が名は黒龍軍の剣士・斬八。いざ尋常に勝負せよ! 」
ジャキンッ!!
斬八は剣を抜いて構える!
源治「・・・おいおい、いきなり出くわすなんてな!?悪いが俺は男は興味ないんで… 」
スッ!
源治は素早くマグナムを取り出すと
源治「・・・散ってくれない? 」
ドキュンッ!!
不意打ちでいきなり発砲する源治!
だが
斬八「鉄斬り・螺旋! 」
ブォンッ!! ギュルルーッ!!
斬八が剣を回転するように抜き、斬撃を放ってきた!
すると
バラッ!
源治「・・・なっ!? 」
放たれた弾丸が斬られ更に
バラリッ!
源治「・・・何だと!? 」
源治が手に持っていたマグナムまで斬られてしまった!
斬八「この剣に切れぬものなどない! 」
スッ!
そう言いながら剣を鞘に収める斬八
斬八「(得物を破壊されれば誰だって気落ちするもの、もはやあの男に闘気等ないな) 」
ス…
そう言いながら去ろうとする斬八だが
源治「・・・待ちな! 」
バンッ!!
源治が斬八を呼び止めた
源治「・・・まだ勝負は終わってないだろうが! 」
源治が言うと
斬八「得物のないお主を攻撃したくない 」
という斬八に
源治「・・・得物がない?何をいってやがるんだ!マグナムは俺の得物じゃない、俺の真の得物は… 」
スッ!
すると源治は
源治「・・・こいつだぜ! 」
ジャキンッ!!
腰から龍の形をした銃『炎龍砲』を取り出した!
源治「・・・こいつは扱いにくいんで普段は使いやすいマグナムを使ってるんだが壊れた上にピンチなら使わないわけにはいかないな 」
斬八「ほぅ、だがどのような武器を使ったとしてもこの剣に切れぬものなどない! 」
スッ!
剣を構える斬八
源治「・・・だったら俺が切れぬもの第一号だな! 」
ガチャッ!
炎龍砲の引き金を引く源治
そして…
源治「・・・ブラスト!! 」
ドォンッ!!
銃から火炎弾が放たれた!
斬八「なっ!? 」
サッ!
何とか避ける斬八!
源治「・・・ちっ!避けられたか!? 」
源治が言うと
斬八「なるほど、己の気を火炎に変えて放つ銃というわけか 」
という斬八
源治「・・・ご名答だよ、さすが上忍だな 」
斬八の言うように今まで源治が使っていたマグナムはただ気弾を撃ち出すだけであったがこの炎龍砲は気を炎に変えて放つことができるのだ。
斬八「だが貴様はどうやら接近戦が苦手のようなタイプ、ならば近づけばよいまでだ! 」
シュッ!
斬八は源治に斬りかかろうと近づくが
ピタッ!!
急に動きを止めた!いや、動かなくなった
斬八「何だ!?何かが足にくっついて!? 」
斬八が自分の足を見てみると
バンッ!!
斬八の足は先ほど源治が放った火炎弾につかまっていた!
源治「・・・炎龍砲はただ火炎弾を放つだけでもない、放つ弾丸に特性を付け加えることも可能だ。例えば今使っているような『捕縛』とかな! 」
バンッ!!
斬八は源治に近づこうとした時にうっかりさっき源治が放った火炎弾を踏んでしまいつかまったのだ!
斬八「卑劣な!? 」
源治「・・・卑劣?計算高いといってほしいね、それじゃあ止めを刺させてもらうとするかな! 」
ガチャッ!!
源治は炎龍砲の引き金を引くと
源治「・・・火遁・豪火炎龍弾! 」
ゴォーッ!!
自らの炎の気を合わせて放つことにより炎の龍が放たれた!
斬八「くっ!? 」
斬八危うし!?
かと思われたが
シュバッ!!
斬八の前に操児が立ちはだかり
ゴォォーーッ!!
斬八の代わりに豪火炎龍弾を食らってしまった!
バタンッ!!
源治の術を食らい倒れる操児
源治「・・・仲間が代わりに食らったわけか、だがあれではしばらくは立てな… 」
ところが!?
操児「・・・ 」
すくっ!!
源治「・・・なにっ!? 」
操児は直ぐ様立ち上がった!
源治「・・・(バカな!?何故奴はすぐに立ち上がれるんだ!?) 」
源治が驚いていると
ガシッ!!
源治「・・・なっ!? 」
鉄千「油断大敵よ坊や♪ 」
源治が油断している隙に鉄千に後ろをとられ、捕まってしまった!
源治「・・・ゲゲッ!?俺の嫌いなオカマかよ!?離しやがれ!? 」
源治は脱出しようとするが先ほど放った豪火炎龍弾に使った炎エネルギーを送りすぎたせいで力があまり残っていなかった!
鉄千「オカマだなんて失礼ね!そんな子はお仕置きよ♪ 」
ぐぐっ!!
鉄千は源治を締める力を強める!
そして
鉄千「ふんぬっ!! 」
ボキボキンッ!!
源治「・・・がはっ!? 」
がくんっ!!
源治は骨を折られて気を失ってしまった
万年『よくも源治を!! 』
ダッ!
万年は鉄千に向かうが
ガシッ!!
万年『ぐえっ!? 』
軽く捕まれてしまった。
写堂「我ら5人に一人で向かうなんておろかな奴だな 」
ビューティー華斑「美しく無さすぎる。しかしこれで残る新星は4人、倒すなんて容易いな 」
斬八「しかし油断してはいかぬな、特に新星ナンバー1の北郷一刀とナンバー2の風切吹音は簡単には倒せまい 」
鉄千「あらやだ、こんな奴(源治)に苦戦した斬八がいう台詞かしら? 」
斬八「油断しただけだ 」
操児「・・・ 」
ビューティー華斑「まぁいい奴らが何人来ようとも我らに敵うはずがない。我らをバカにしてきたあいつに新星共を首をつきつけて見せつけようではないか! 」
全員『おーっ!! 』
魏の城・牢屋
バンッ!!
この場所に魏の主要人物、そしてジュンが捕らえられていた。
華琳「くっ!?城主である私が牢屋に入れられるなんてね!? 」
桂花「華琳様…ちょっと全身精液変態男!あんた忍者なら縄脱けとかできないの!!♯ 」
桂花がジュンに向かって怒鳴ると
ジュン「できるならやっている!俺の縄は気を通さないやつだからできないんだよ!(かすれた声) 」
術の影響で声がうまく出せないジュン
ジュン「(だがもうすぐ俺の仲間達が来てくれるはずだ!頼むぜみんな!) 」
すると
キィッ!!
扉が開いて
鉄千「お仲間の投入よん♪ 」
ドサッ!!
源治「・・・がはっ!? 」
ジュンと同じように気を封じる縄で縛られた源治と万年が投げ込まれた!
ジュン「源治!?お前まで捕まったのかよ!?(かすれた声) 」
源治「・・・少し油断してな!? 」
ジュン「(となると頼りになるのは一刀達だけか!?) 」
そしてその頃
ザッ!
一刀「ついに到着だ! 」
バンッ!!
一刀達が魏に到着した!




