賑やか隠密行動
ジュンからの連絡により魏が黒龍軍の手に落ちたと知り救援に向かう一刀達
こっそり城を抜け出そうとする一刀であったが蓮華に気づかれてしまい蓮華、思春、明命、茜を連れていくことになったのだった。
その道中
パチパチッ!
一刀「あと数日で魏に着きますよ 」
少しひと休みをする一刀達
蓮華「すまないなみんな、私が足手まといになってしまって… 」
思春「そんなわけありません! 」
実は馬で向かうと黒龍軍に気づかれるため徒歩で向かっていたのだが足の早い4人とは違い蓮華は並みの早さなため蓮華は一刀以外に負ぶされながら移動していたため予定より少し遅れていた。
ちなみに何故一刀以外かというと、一刀が蓮華を背負うと胸が当たって鼻血を出すためである。
茜「元同胞だろうと精一杯戦います! 」
気合いが入る茜だが
明命「あのぅ茜さん、何で覆面してるんですか? 」
バンッ!!
茜の顔には覆面がされていた。
茜「裏切りがバレるとどうなるかわかりませんので一応隠してるんです 」
もし黒龍に茜が裏切ったと知られた場合、今度は呉が攻められるかもしれないためである。
一刀「さて、今日はもう遅いから早く寝て… 」
と一刀が最後まで言おうとしたその時!
一刀「! 」
一刀が何かを感じ取った。
蓮華「どうしたんだ一刀? 」
一刀「静かに!俺達以外に何者かがいます! 」
全員『えっ!? 』
一刀「気配の数からしておそらく数十人ってとこですな 」
思春「もしかして黒龍軍か!? 」
一刀「それはどうかわからないが一応警戒して… 」
一刀が最後まで言おうとすると
シュバッ!!
何者かが茂みから飛び出してきた!
一刀「しまった!?敵だったのか!? 」
スッ…
一刀が身構えようとすると
吹音「一刀さ〜ん!! 」
一刀「えっ!? 」
飛び出してきたのは吹音であり
吹音「暗くなって怖くて明かりを探してたら一刀さんの声が聞こえたんですけど飛び出してよかったです〜! 」
ぎゅむ〜っ!!
一刀の顔を自分の胸で押さえつける吹音
そしてこの後の展開は読者の皆さんも知っての通り
ブバッ!!
吹音「きゃあっ!? 」
吹音の爆乳を当てられ、鼻血を出す一刀であった。
その瞬間!
兵達『風切将軍、ご無事ですか!? 』
ババッ!!
吹音の指示で茂みに隠れていた幽州の兵達(約百人)が一斉に飛び出してきた。
実は吹音が城を出る際、城にいた兵達全員が吹音についてきたのだった。
そして兵達が見たものは
バンッ!!
吹音の胸に押し付けられている一刀であった。
すると…
兵達『この野郎!俺達ですら触れたことのない風切将軍の胸に触れやがったな!!♯ 』
ギロリッ!!
一刀に対して怒りまくる兵達
一刀「な…何を言うか!!蓮華様からも何か言ってください! 」
鼻血から立ち直った一刀が蓮華に言うと
蓮華「一刀、主君命令ダ!今スグ死ネ!!♯ 」
一刀「えっ!? 」
くわっ!!
一刀と吹音がいちゃついている(蓮華がそう思っているだけ)のを見た蓮華は嫉妬により久々にヤン華(ヤンデレ蓮華)になっていた。
兵達『テメェ、ぶっ殺してやるーっ!!♯ 』
蓮華「一刀ヲ殺スノハ私ノ役目ダ!♯ 」
一刀「うわぁーっ!? 」
ドタバタッ!!
兵達や蓮華から一斉に攻められる一刀
吹音「あのぅ、皆さんやめてください! 」
吹音が一刀を助けるために止めようとするがみんなは吹音の話を聞こうとしない
月光「ならあんたの出番よ吹音♪ 」
吹音「えっ? 」
スッ!
そして吹音の相棒である猫又の月光が吹音に鉄扇を手渡すと
吹音(裏)「テメェら、いい加減にしねぇか!!♯ 」
バッシーーンッ!!
性格が変わった吹音が鉄扇を大木に打ち付けて叫ぶと
ピタッ! し〜んっ…
さっきまでの騒動が嘘のようになくなり、みんな静かになった。
吹音(裏)「おいボンクラ共(幽州兵)、一刀を傷つけたらテメェらの頭を叩き割って豚のエサにしてやるから覚悟しやがれ!!♯ 」
兵達『は…はいっ!? 』
吹音の迫力に従う幽州兵達であった。
月光「やれやれね 」
と月光は言うが一つ忘れていたことがあった。
それは…
明命「お猫神様〜♪ 」
ギューッ!!
月光「ぎゃーっ!? 」
この場に猫好きである明命がいることを月光は忘れていた。
月光「強く抱き締めすぎよ!♯ 」
ガリッ!!
明命「いたっ!? 」
茜「大丈夫明命!? 」
そうやって騒いでいると
ババッ!!
茂みから何かが飛び出してきた!
その何かとは…
葵「騒がしいと思ったらやっぱりあんた達だったのね!? 」
玲「ったく、忍の基本は隠密だろうが、騒がしくしてどうするんだよ 」
バンッ!!
吹音「葵さん、玲さん!? 」
現れたのは一刀と同じ新星の氷堂葵と土門玲であった。
吹音「お二人も来てたんですね 」
葵「まぁジュンなら助けないとね 」
玲「これがエロ源治ならほっとくけどな 」
そんなことを言っていると
スッ!
二人の後ろから何かが飛び出していき
ぎゅむっ!
一刀「なっ!? 」
一刀に抱きついた!
その者の正体は…
恋「…一刀、久し振り♪ 」
一刀「りょ…呂布!? 」
一刀に抱きついてきたのは以前、虎牢関にて戦った呂布(恋)であった。
恋「…真名の恋で呼んで♪ 」
ぎゅーっ!!
一刀に抱きつきまくる恋だが
むにゅっ♪
恋もなかなかのおっぱいをしているためおっぱいが一刀に当たっているので
ブバッ!!
お約束通り鼻血を出す一刀
茜「何であんな人がいるの?っていうか、何で一刀様になついてるの!? 」
茜が質問すると
葵「えぇと、話せば長いんだけど以前月が一刀に助けられたって聞いたら一刀になついちゃって 」
玲「でもって俺達が出撃しようとしたら『一刀が来るかもしれないから一緒にいく』と言って聞かなくてよ 」
というわけなのだった。
一刀「そ…それより恋よ、離れてくだされ!?(でないと胸が当たる!?) 」
一刀は抱きついている恋に離れるように言うが
恋「…いや 」
ぎゅーっ!!
離れるどころかますます力を込めて抱きつく恋
そしてこうなると
蓮華「一刀、私ノ前デ随分見セツケテクレルデハナイカ!!♯ 」
ギロリッ!!♯
一刀「ひぃっ!? 」
嫉妬により再びヤン華になる蓮華であった。
すると
?「フフフッ!隠密こそが忍の基本だというのに騒がしくするとはバカな奴らめ 」
?「やはり新星とはバカの集まりのようだな 」
木の上から声が聞こえてきた。
一刀「何奴!! 」
何とか恋を離れさせた一刀が言うと
シュタッ!
何者かが木の枝に降りてきた!
?『どうやらわかったようだな、我らの宿命の宿敵北郷一刀よ! 』
バンッ!!
暗くてよく見えないが二人が言うと
一刀「その声…、思い出したぞ!お前達は… 」
?『フッ! 』
一刀「トビ丸と女将丸!? 」
一刀が言った瞬間
ずでんっ!!
?『ぎゃあっ!? 』
ドシンッ!!☆ミ
枝にいた二人はずっこけてしまい木から落ちてしまった。
虎丸「名前を間違えるな!? 」
狼丸「我らの名は虎丸と狼丸だ!? 」
と木から落ちて重なりあった虎丸達がいう
一刀「そういえばお前らがいたな 」
狼丸「今頃思い出すな!!♯ 」
虎丸「憎き宿敵の北郷一刀め!前回お前のせいで任務に失敗した我らはお前達の見張りという本来なら中忍がする任務をしなくちゃいけなくなったのだぞ!!♯ 」
茜「(そうでしたっけ?) 」
実際は二人が一刀を殺せるチャンスがあったにもかかわらずサボっていたためであり一刀に罪はない
虎丸「まぁいい、お前の首を持っていけば再び上忍になれるかもしれぬからな 」
狼丸「というわけで 」
スッ!
二人『死ねーっ!! 』
ババッ!!
二人は一刀に襲いかかった!
そして
虎丸「ハハハッ!どうだまいったか!! 」
狼丸「謝れば逃げてやってもよいぞ! 」
と言う二人だが
一刀「お前らがな 」
バンッ!!
一刀を攻めた二人だがあっさり返り討ちにあったのだった。
虎丸「そ…そんなはずは!?我らは二度も北郷に対して有利になったはずなのに!? 」
実際は最初の時は不意討ちで痺れさせ、二度目は一刀が毒で弱っていたためである。
よって所詮虎丸達なんて一刀の体力が万全ならば楽に勝てる相手なのだった。
ギュッ!!
一刀「これでしばらくは動けまい 」
虎丸「くっそー!? 」
一刀は虎丸達をほっとくわけにもいかないので縛ることにした。
一刀「さて邪魔者は消えたし、急いで魏に… 」
と一刀が最後まで言おうとすると
恋「…一刀、強い♪ 」
吹音「さすがです一刀さん♪ 」
玲「まぁ…まぁまぁだな!? 」
葵「やるわね一刀♪ 」
茜「弟子として鼻が高いです♪ 」
ギュギュッ!!
勝利した一刀に抱きついてくる葵達
一刀「お…おい!?/// 」
一刀が顔を赤くすると
ギロリッ!!
一刀は複数の目で睨まれ
蓮華「一刀、ソンナニオ前ハ死ニタイヨウダナ!!♯ 」
兵達『この野郎!!俺達の風切将軍に抱きつかれやがって!!♯ 』
一刀「わぁーっ!? 」
ドドドーッ!!
結局、朝までヤン華と風切警備隊に追いかけ回される一刀であった。
あられ『これだけ騒げば忍の基本の隠密は関係ないね!? 』
月光「まぁ賑やかでいいんじゃない、あちらもね 」
と月光が見た先には
牡丹『小助ちゃん♪会いたかったわ〜♪ 』
小助『お…俺は会いたくねえよ〜!? 』
ドドドーッ!!
小助ラブな玲の相棒である猪の牡丹に追いかけられまくる小助であった。
一刀「(あれっ?そういえば源治はどこだ?) 」
その頃、源治はというと
ザッ!
源治「・・・見えた。あれが城だな 」
バンッ!!
みんなより一足早く城の前にたどり着いていた。




