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魏に迫る魔の手

今回より久々の戦闘編です

一刀達がそれぞれの国にて尽力している頃、黒龍の城では


バァンッ!!


黒の装束を着た5人の人物が会話していた。


?「どうやら全員集まったようだな 」


?「ヒロちゃんはどうしたのよん? 」


?「彼なら作戦拒否だとさ、私とて美しくない作戦は興味ないのだがな 」


?「バカモノ!!、今こそ爆羅、蠱毒三人衆の弔い合戦を同胞である我ら上忍がするのは当然でござる! 」


?「・・・ 」


ここに集まった5人は黒龍軍の上忍である。


?「確かに虎丸、狼丸達の失敗により我ら上忍の立場が危ういのは事実、ここいらで成果を果たさなければ次に消されるのは我々のうちの誰かかもしれないな 」


?「いやよん!あたしったらこの若さで消されたくないわん! 」


?「・・・ 」


?「だから拙者らが行かねばならぬのだ 」


?「それじゃあ手っ取り早く 」


スッ!


上忍の一人が外史世界の大陸地図を取り出してある地を指差した。


その地は…


バンッ!!


?「魏から攻めよう、あそこは美しくなさすぎるからな 」


雷魔ジュンのいる魏の国であった。


その頃、魏の国では


ジュン「ハ〜、今日もいい風が吹いてるね〜♪ 」


ジュンが呑気に屋根の上で昼寝をしていた。


神速丸『おいおい、お前もうすぐ警邏の時間だろ、こんなとこ華琳にバレたらまた減給だぞ 』


ジュン「もうそんな時間か、減給は嫌だから仕事するかな! 」


スッ!


ジュンが立ち上がろうとすると


ジュン「(ピクンッ!!) 」


神速丸『どうした? 』


ジュン「…何だか知らないが嫌な予感がする!?警邏は中止だ!今すぐ華琳のとこにいくぞ!! 」


ダッ!!


神速丸『お…おいっ!? 』


ジュンは神速丸が止めるのも聞かずに駆け出していった!


魏の広間


華琳「どうしたのジュン? 」


ジュン「華琳、嫌な予感がする!!早く城の警備を固めるんだ!? 」


突然広間に入ってきたジュンが華琳に向かって叫ぶと


桂花「華琳様、こいつのようないい加減な男の話なんて聞いてはいけません!どうせ警邏をしたくないからでたらめをいっているだけでしょう! 」


ジュン「黙れ猫耳!俺は真剣に話してるんだ!華琳、信じてくれ! 」


ジュンが華琳に頼むと


桂花「何よっ!!華琳様があんたの話を聞くはずが… 」


華琳「フッ!あなたの勘はよく当たるものね、信じるとしましょう。桂花、城の警備を固めるよう通達しなさい! 」


桂花「は…はいっ!? 」


ジュン「華琳、ありがとう 」


華琳「フンッ! 」


実はジュンの勘は今まで実績があった。


雲ひとつない空なのに雨が降るといえば雨が降り


定軍山に行こうとする秋蘭と流琉を見て危険だと感じて同行した結果、無事に帰ってきたりといった実績があったため華琳も信じることにしたのだ。


そしてその数時間後


ドドドーーッ!!


下忍の大軍が魏の城めざして襲いかかってきた。


だが


凪「前方より数百人の敵あり!弓隊、構え! 」


ぐぐっ!! シュシュッ!!


下忍達『ぐぎゃーっ!? 』


バタタッ!!


事前に華琳が手配した警備体制のおかげにより下忍達は町の門より先に入ることができなかった。


城の広間


桂花「報告です華琳様、凪隊、真桜隊、沙和隊が次々と怪しげな集団を撃破しているとのことです! 」


華琳「そう、戦いが終わったら三人には褒美をあげなくちゃね 」


ジュン「華琳、俺への褒美は? 」


桂花「あんたにやる褒美なんて金貨一枚たりともないわよ!!もう敵が何百何千来ようとも平気ですね♪ 」


確かに来たのが下忍や中忍達だけならば魏の勝利だったであろう。


ところがすぐに事態は急変した。


兵「少し疲れたな!?休むとするか 」


スッ!


そして疲れて座った兵の影から


ニュッ!


腕が出たかと思うと


ぐぐいっ!!


兵「うわっ!? 」


ズボッ!!


兵は影の中に引きずり込まれてしまった。


スッ!


そして影の中から


写堂「影使いの写堂、潜入成功! 」


黒龍軍上忍の影使い写堂が現れた。


更に正面には


?「あらん、写堂ちゃんったら潜入成功のようねぇ、あたしも負けないわよん!フンッ!! 」


ぐぐっ!!


貂蝉のような図体をした上忍の一人が力を入れると


だら〜っ!!


体中に汗が流れてきた。


すると


?「忍法・鋼塗料(メタルコーティング)


パキパキンッ!!


汗が鋼鉄へと変化していった。


鉄千「うふふっ♪鋼使いの鉄千、突撃よーっ!! 」


ドドドーーッ!!


鋼を身に纏った鉄千は門に向かって突撃すると


ドッカーンッ!!


門を破壊してしまった!


鉄千「さぁ、正面は破ったわ、皆さん続きなさい! 」


下忍達『うぉーっ!! 』


ダダーッ!!


鉄千が開けた穴から侵入してくる黒龍軍


真桜「怯むんやない!もっと気張れや!! 」


沙和「このそこのフニャチン共!チ〇コついてるなら男を見せろなのーっ!! 」


懸命に戦う魏軍だが


季衣「食らえーっ!! 」


流琉「ハァッ!! 」


シュッ!


鉄千に向けて鎖鉄球と巨大ヨーヨーを飛ばす季衣と流琉だが


ガキンッ!!


季衣・流琉『あぁっ!? 』


鉄千には全く通じず、武器を壊されてしまった!


更に


写堂「忍法・影絡み! 」


シュバッ!!


季衣「うわっ!? 」


流琉「動けない!? 」


二人は捕まってしまった!


真桜「このーっ!! 」


沙和「二人を離すなのこのチ〇コ野郎!! 」


凪「ハァーッ!! 」


バッ!!


二人を取り返すべく写堂に向かう三人だが


写堂「斬八、こいつらを頼むぞ 」


斬八「御意 」


スッ!


侍風の姿をした男が居合いの構えをとると


斬八「(くろがね)斬り!! 」


ズバンッ!!


日本刀を振るった瞬間


バキンッ!!


三人『なっ!? 』


真桜のドリル、凪の籠手、沙和の二本の剣が壊されてしまった!


斬八「上忍1の剣の使い手、斬八に切れぬものなどない! 」


凪「ならば… 」


ゴォッ!!


凪は気弾を放とうと足に力を込める!


凪「猛虎蹴撃! 」


ドォーーンッ!!


凪の放った猛虎蹴撃が斬八を襲うが


スッ!


?「・・・ 」


斬八の前に人形のような顔をした人物が現れ


ドカンッ!!


斬八の代わりに猛虎蹴撃を食らってしまった!


バランッ!!


男はバラバラになるが


ガチャガチャンッ!!


まるで何事もなかったかのように男は再生した。


凪「な…何だこの男は!? 」


凪が驚いていると


沙和「凪ちゃ〜ん!? 」


真桜「助けて〜!? 」


鉄千「むふふっ♪ 」


バンッ!!


凪「二人とも!? 」


二人は鉄千に捕まってしまった!


鉄千「抵抗すると二人の命はないわよん 」


凪「くっ!? 」


二人を助けるため、やむなく降参するしかない凪であった。


魏の広間


桂花「報告です!季衣・流琉・凪・真桜・沙和が敵軍に捕まってしまいました!? 」


華琳「何ですって!? 」


この報告にさすがの華琳も驚いた。


春蘭「えぇいっ!!霞はどうしたというのだ!! 」


春蘭が叫ぶと


秋蘭「姉者、霞と風、稟は近くの賊の討伐に向かっただろう!? 」


華琳「張三姉妹は巡業中だしね、春蘭、秋蘭、賊を撃退しにいきなさい! 」


春蘭「お任せあれ! 」


秋蘭「必ずや! 」


サッ!


そして二人が去った後


ジュン「華琳、俺も撃退しにいった方がよくね? 」


ジュンが聞くと


華琳「バカね、あなたまで行ったら誰が私を守るのよ? 」


桂花「そうよ、ホントにあんたはバカなんだから! 」


ジュン「うるせえよ猫耳! 」


ジュンが桂花に向かって言うと


桂花「はいはい、わかったからちょっとだけ出てなさい 」


ジュン「…わかったよ 」


ガタンッ!!


そしてジュンが部屋から出た瞬間


桂花「フフフッ! 」


スッ!


桂花は短刀を取り出すと


桂花「くたばれ曹操! 」


バッ!!


いきなり華琳に襲いかかってきたが


ガシッ!!


桂花「なにっ!? 」


後ろから現れたジュンに取り押さえられた。


ジュン「どうも、偽者さん♪ 」


桂花「貴様、何故私の正体がわかったのだ!? 」


ジュン「猫耳は俺が猫耳と呼ぶと突っかかるんでね 」


華琳「そういうことよ、観念なさい! 」


どうやら華琳も桂花が偽者だと気づいていたようだ。


すると


桂花「フフフッ!やはり不意討ちが通用するほど甘いわけではないらしいな 」


シュバッ!!


ジュン「なにっ!? 」


偽桂花はジュンから逃げ出すと


バサッ!!


ビューティー華斑(はなむら)「これが私の真の姿、ビューティー華斑なのさ! 」


偽桂花の正体は華斑…


ビューティー華斑「最初にビューティーとつけろ!!次に忘れたら作者とて殺してやるぞ!!♯ 」


すいません!?


偽桂花の正体はビューティー華斑という男であった。


ビューティー華斑「私の変装を見破るとはさすがは新星だな 」


ジュン「お前なんかに誉められたって嬉しくないね!一気に倒してやるから覚悟しな! 」


スッ!


ジュンは懐から笛を取り出そうとしたその時


ビューティー華斑「まさかそれを吹く気かな? 」


ジュン「何を言って… 」


とジュンが笛を見ると


バンッ!!


ジュン「なっ!? 」


ジュンの笛が毒蛇へと変化していた!


華琳「このっ!! 」


スッ!


ジュンが戦えないと知るや、華琳は死神鎌・絶を振ろうとするが


バンッ!!


華琳「えっ!? 」


絶は鶴嘴(つるはし)へと変化し


シュボッ!!


神速丸『ぎゃーっ!?尻尾が燃えてやがる!?フライドチキンになってしまう!? 』


神速丸の尻尾が燃えていた。



ジュン「(しまった!?幻術か!?) 」


シュシュッ!


ジュンは印を結ぼうとすると


ビューティー華斑「幻術を打ち消そうとしてるだろうが残念ながらこの幻術を打ち消すことは不可能なのだよ、何故なら辺り一面に私がまいた幻術のもとがあるからね 」


ジュン「なにっ!? 」


ジュンが辺りを見渡すと


バンッ!!


辺り一面に薔薇(ばら)の花びらがまかれていた。


ビューティー華斑「さっきの変装を解いた時についでにまかせてもらったよ。申し遅れたが私の名はビューティー華斑。主遁は華遁さ 」


主遁とは主に使う遁術である。


すると


ガタンッ!!


扉が急に開かれ


春蘭・秋蘭『がはっ!? 』


バタッ!!


華琳「春蘭、秋蘭!? 」


縄で縛られた春蘭と秋蘭が投げ込まれた。


すると


ぬっ!!


写堂「俺は黒龍軍・影遁の写堂 」


鉄千「同じく黒龍軍・鋼遁の鉄千よん♪ 」


斬八「黒龍軍剣士の斬八でござる。ちなみにこやつは操児でござる 」


操児「・・・(コクンッ) 」


広間に上忍達が並び立った。


ビューティー華斑「私達上忍がそろえば一国を落とすなんて容易い(たやすい)、ではそろそろ曹操を殺すとするか! 」


スッ!


ビューティー華斑はレイピアを取り出すと


ビューティー華斑「私は美しくないものが大嫌いでな、くたばるがよい曹操! 」


スッ!


ビューティー華斑がレイピアを華琳に突き刺そうとしたその時


ビカーーッ!!


写堂「何だ!? 」


いきなりジュンの体が光り出した!


ジュン「華斑さんよ、悪いが俺がさっき結んだ印は幻術を解くためのものじゃないぜ、こうするためさ! 」


スゥゥーーッ!!


ジュンは息を大きく吸い込むと


ジュン「雷遁・雷撃通信!! 」


ゴロゴローーッ!!


ジュンの口から雷が出てきて


ババッ!!


外に出ていき、散らばっていった。


この術は大声を出して誰かにメッセージを送る術である。


だが声の大きさにより代償として


ジュン「し…しばらくの間、声が出せなくなる… 」


ジュンは大声を出しすぎたためわずかな声しか出せなくなっていた。


写堂「援軍を呼ばれたわけか 」


ビューティー華斑「まぁいいではないか、どうせ我々の目的は新星全員を倒すことだ。奴らが魏に来るなら手間がはぶけて助かるというものだ 」


今、魏に危機が訪れていた。


ジュン「(みんな、後は頼むぜ!?) 」


黒龍軍上忍


・爆羅

・蠱毒三人衆

(蠱武羅、鈴目蜂、我魔蛙)

・写堂

・鉄千

・斬八

・操児

・ビューティー華斑

他一名


脱退組

・虎丸

・狼丸



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