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孫呉の正月

今年最後の投稿になります。少し早いですが正月ネタです

外史世界にて年が明け


一刀「よっと! 」


スッ!


呉でも年明けの準備が行われていた。


一刀「これであらかた揃ったな 」


小助『まったく、雪蓮姉ちゃんも急すぎるもんだよな 』


一刀「もとはといえばお前が切っ掛けだろう 」


小助『ははは!? 』


というのも話は数日前に遡る。


数日前、クリスマスが終わって数日のこと


蓮華「もうすぐ年明けか、早いものだな 」


一刀「この世界にも年明けがあったんですね 」


二人が政務室にてそんな会話をしていると


ガタンッ!! ニュッ!!


雪蓮「一刀の世界の年明けって何するの? 」


一刀・蓮華『うわっ!? 』


いきなり床が開いて雪蓮が現れた。


蓮華「姉様、毎度毎度入るなら扉から入ってください!!♯ 」


雪蓮「甘いわよ蓮華、これはあんた達がイチャイチャしている時に邪魔する方法なんだから、それより一刀、一刀の世界の年明けって何するの? 」


一刀「えぇと…!? 」


一刀は言うべきかどうか迷っていた。


もし言えば雪蓮がやると言って仕事をやらずに遅らせてしまいその結果、一刀が冥琳に怒られてしまう。


しかし言わねば雪蓮のことだ。乳攻めすると言いかねない。


一刀が迷っていると


小助『一刀の世界には凧上げや羽根つき、独楽回し 、餅つき、書き初めなんかがあるぜ』


一刀「小助!? 」


小助が雪蓮に話した瞬間


雪蓮「楽しそうじゃないの♪早速実行よ!一刀はそれらを用意しといてね〜♪ 」


ニュッ!!


一刀「おい雪蓮!? 」


そして雪蓮は去っていった。


その後、雪蓮の王命令により一刀の国の年明けが始められ、一刀は今日まで年明けの準備をしていた。(ちなみに後に冥琳の説教を食らった)


そして今日、年が明け、元旦になったのだ。


雪蓮「それではこれより一刀の世界式の正月を開始します! 」


シャオ「いえ〜い♪ 」


祭り好きのシャオは雪蓮と共に喜ぶのだが


ぐったり


他のみんなは雪蓮がサボった分の仕事を終わらせるために徹夜をしており、さらに朝早くから雪蓮に叩き起こされたのでまだ眠かった。(祭は今日のためにおせち料理を作っていたため寝不足)


雪蓮「それじゃあ一刀、よろしくね♪ 」


一刀「はいはい… 」


バサッ!!


一刀は大風呂敷を床に置くと


バンッ!!


中には独楽や凧等がたくさん用意されていた。


全部今日のために一刀が雪蓮に言われて作ったものである。


シャオ「うわっ!?見慣れないものがいっぱい!? 」


雪蓮「ねぇ一刀、早く使い方教えてよ♪ 」


一刀「了解 」


スッ!


一刀はまず羽子板と羽根を手に取った。


一刀「この羽子板で互いに羽根を打ち合うんです。実戦しますので誰か相手をお願いします 」


一刀が言うと


スッ!


蓮華「ならば私が相手をしよう 」


蓮華が手をあげた


一刀「れ…蓮華様はやめた方が!? 」


蓮華「なんだ一刀、私にはこんな羽根を打ち合うことが無理だというのか!! 」


一刀「わ…わかりました!? 」


蓮華の勢いに負けて仕方がなく一刀VS蓮華の試合が開始された。


一刀「それではいきますよ!? 」


カンッ!


一刀は蓮華に向かって羽根を打つ


蓮華「こんなものっ…ハァッ!! 」


ブォンッ!!


蓮華は剣を振るうように羽子板を振るうが


スカッ!! ポテッ!


見事空振りし、羽根を地に落としてしまった。


雪蓮「キャハハッ!!蓮華ったら空振りじゃない♪ 」


一刀「蓮華様は初めてなんですから仕方ないんですよ 」


一刀が蓮華を慰めると


小助『それじゃあ罰ゲームを行うとするか 』


雪蓮「罰ゲーム?何なのそれ? 」


小助『羽根つきは地に落とすと罰として顔に墨で落書きされるという罰ゲームがあるのさ 』


一刀「(小助め、余計なことを!?) 」


これを聞いた雪蓮は


雪蓮「面白そうじゃない♪一刀、蓮華の顔に落書きしなさい! 」


一刀「いや、でも!? 」


断ろうとする一刀だが


蓮華「構わん!私は罰を受ける権利があるのだ。一刀よ、好きなことを書くがよい!主君命令だ! 」


蓮華の決意を聞いた一刀は


一刀「では…!? 」


さらりっ! バンッ!!


蓮華の口回りに丸を書き、泥棒ひげのようなものを書いた。


雪蓮「ぶひゃひゃっ!!蓮華ったら面白い顔ねぇ!! 」


シャオ「傑作だよ〜!! 」


蓮華のプライドを気にせず笑いまくる姉妹


思春「(北郷、貴様蓮華様に恥をかかせおって!後でしばくから覚悟しろ!!♯) 」


ゴゴゴッ…!!♯


一刀に怒りを向ける思春


一刀「(だからやりたくなかったのに〜!?) 」


やがて雪蓮の笑い声がおさまると


雪蓮「あ〜、面白かった。次は何があるの? 」


一刀「次はこれですね 」


スッ!


次に一刀は独楽(こま)を取り出した。


一刀「この独楽に紐を巻き付けて投げ飛ばし、長く回っていた方が勝ちです。誰かやりますか? 」


一刀が聞くと


祭「よし!儂がやるか 」


亞莎「では私も 」


スッ!


亞莎と祭が挙手をした。


一刀「(呉の力自慢の祭さんと非力な亞莎じゃ勝負は見えてると思うが)はいどうぞ 」


スッ!


それでも二人に独楽を渡す一刀


すると


亞莎「(じーっ…) 」


独楽をじーっと見つめる亞莎


そして


祭「そりゃっ!! 」


シュバッ!!


独楽を力強く投げる祭さんに対して


亞莎「やぁっ!! 」


シュバッ!!


あまり力を込めずに投げる亞莎


勝負は祭さんの勝ちかと思われたが


カキンッ!!


何と!?亞莎の独楽が祭さんの独楽をはね飛ばした!


ふきふきっ!


蓮華「亞莎は計算でやるタイプだからな、おそらく独楽を見てフォームや力を計算したのだろう 」


顔をふいた蓮華が解説をする。


祭「やるのう亞莎、じゃが儂とて負けるわけにはいかぬ! 」


亞莎「いいでしょう、いくらでも相手になります! 」


いつも気弱な亞莎が祭さんを挑発している!?


こうして祭さんと亞莎による独楽回しが開始された。


一方


シャオ「ほいっ! 」


コンッ!


明命「たぁっ! 」


カンッ!


明命とシャオは羽根つきを繰り広げていた。


一刀「では次は凧上げですね、これは風にのせて高くあげるんです 」


スッ!


一刀が凧を取り出すと


思春「簡単ではないか、私が引くから持ってみろ 」


一刀「はぁ… 」


スッ!


思春が紐を持ち、一刀が凧を持つと


シュンッ!!


物凄い早さで走る思春!


一刀「なんのっ!! 」


シュンッ!!


だが一刀も負けないくらいの早さで走る!


すると


思春「今だ!離せ! 」


一刀「了解! 」


パッ!


思春が走りながら一刀に指示して凧を離させた瞬間


ブワッ!!


凧は空高く舞い上がった!


蓮華「さすが思春ね!? 」


思春「風を操るくらい船で慣れていますのでこれくらいは楽勝です 」


この世界の船は風で左右されやすいため風を操らなければ操縦は難しい


江賊(海賊の一種)出身の思春は風を操るくらい楽勝なのだ。


思春「フッ!どうやら凧上げは私が一番のようだな 」


思春が天狗になっていると


ブワッ!!


思春「なにっ!? 」


思春の凧の隣に別の凧が現れた。


しかも思春より高く上がっている。


この凧の持ち主は


茜「凧上げなら私だって得意です♪ 」


茜であった。


茜「(高くあげて一刀様に誉めてもらうんです♪)思春ったらそんなに低くしかあげられないんですか〜? 」


調子に乗った茜が思春を挑発すると


思春「(カチンッ!!♯)お前には負けんっ!! 」


茜「こっちだって!! 」


ブワッ!!ブワッ!!


今ここに、思春と茜による凧上げ対決が開始された。


雪蓮「一刀、次は何なの? 」


一刀「次が最後ですね 」


スッ!


一刀はカルタを取り出した。


一刀「(残りのメンバーからしてもこれが一番マシだからな) 」


残りのメンバーは蓮華、雪蓮、冥琳、穏である。


一刀がルールを説明すると


蓮華「なら一刀が読み手をしてくれ 」


一刀「わかりました 」


一刀が読み手で開始しようとするのだが


雪蓮「折角だから罰ゲーム決めましょう♪お手つきする度に服を一枚脱ぐってことで… 」


冥琳「最初に負けたものは罰として禁酒だ 」


雪蓮「マジで勝たなくちゃ!! 」


わざと負けようと考える雪蓮の先を読み、手を打つ冥琳であった。


一刀「(これで雪蓮がわざと負けることはあるまい)ではいきます 」


こうしてカルタ取りが開始された。


一刀「『犬も歩けば…』 」


バシッ!!


穏「はいです〜! 」


さすがは軍師の冥琳と穏、慎重派の蓮華、そして勘で札を取る雪蓮である。


みるみるうちに札がなくなっていくのだが


バシッ!!


蓮華「しまった!?お手つきだ!? 」


たまにお手つきもあったりする。


だがそのお手つきが問題であった。


呉のみんなは露出が高く、ほぼ布一枚で着ているため一回負けただけでも結構露出したりする。


その結果


バンッ!!


50枚あった札が残るは5枚となったのだが


バァンッ!!


メンバーは全員パンツ一枚の姿になり、手ブラ状態であった。


一刀「つ…次は!?/// 」


一刀は目を閉じて何とか鼻血をこらえていた。


雪蓮「(持ち札はほぼ互角、服が一枚である以上、次にお手つきした方が負けとなる、ならば!) 」


一刀「『馬の耳に念…』 」


一刀が言った直後


雪蓮「一刀、こっちを見なさい!! 」


一刀「えっ!? 」


パッ!


一刀が雪蓮の言うままに目を開けた瞬間


ぷるんっ♪


一刀の目の前に胸から手を離した雪蓮のおっぱいが目に入った。


その瞬間…


ブバーーッ!!


一刀の鼻から物凄い鼻血が放たれ


べちゃっ!!


蓮華・冥琳・穏『あっ!? 』


札に鼻血がかかり、どれがどの札なのかわからなくなってしまった。


だが


バンッ!!


雪蓮「これよ!! 」


雪蓮は迷わず札を取った


雪蓮「(鼻血が噴く前に札の位置は記憶したから間違いない!)私の勝ちね♪ 」


ところが


冥琳「フッ!雪蓮、お手つきだぞ 」


雪蓮「えっ!? 」


穏「札が少なくなったので並べかえたんです〜 」


さっきまで雪蓮は作戦を考えていたため札の位置が変わったことに気づいてなかったのだ。


蓮華「よってお手つきによる姉様の負けで禁酒です 」


雪蓮「そんな〜!? 」


こういうのを自業自得という


しばらくして


倒れた一刀が起き上がると


冥琳「では最後に今年の抱負(決意や計画)を書き初めで書くように 」


という冥琳の指示で書き初めをした結果


雪蓮『子種獲得』


冥琳『軍師育成』


祭『永遠に長生き』


穏『本読み100冊』


思春『蓮華様を守れるように』


明命『お猫様をもふもふ』


亞莎『立派な軍師になる』


シャオ『巨乳化』


茜『一刀様に誉められまくる』


と書き


一刀「俺は『主君命』だな、蓮華様は何を書いたんですか? 」


蓮華「えっ!?べ…別に見せなくてもいいだろう/// 」


サッ!


一刀「はぁ!? 」


という背中に隠した蓮華の紙には


『一刀と子育て』と書かれていた。


それでは皆さん、来年もよろしくお願いします

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