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初陣

袁術より近くの賊の討伐を命じられた孫策(雪蓮)


だが雪蓮は任務を孫権(蓮華)に任せ、甘寧(思春)と一刀が共にいくことになった。


そしてこれが一刀にとって初陣(ういじん)であったのだった。


村へと行く途中


パカパカッ


馬に乗って移動する蓮華達に対して


蓮華「一刀、何でお前は歩いているんだ? 」


一刀はただ一人歩いていた。


一刀「これも修行のうちなので 」


と一刀は言っているが


小助『ホントは馬に乗れないだけだからな 』


これが本音であった。


そしてもうすぐ村に着こうとしたその時


蓮華「んっ!村の方で何か起きてるな 」


村の方から黒い煙のようなものが立ち上っていた。


一刀「どれどれ… 」


じーっ!


一刀は目に神経を集めて村を見る


こうすることにより一刀の目は望遠鏡のように遠くのものを見ることができるのだ。


そして一刀が見たものは


一刀「!?孫権様、村で火災が起きています!? 」


蓮華「何だと!? 」


黒い煙の原因は火災であった。


蓮華「皆、急いで村に行くのだ! 」


ダダッ!!


蓮華達は急いで村へと駆けつける。


しばらくして


ゴォーッ!!


蓮華達が村にたどり着いた時には大きな火柱がたっていた。


蓮華「急いで火災を消すのだ!水なり砂なり何でもいいからかけろ! 」


村に着いた途端消火活動をする蓮華達


だが火の勢いが強すぎてなかなか消えない!?


そんなとき


一刀「こうなれば! 」


シュシュッ!


一刀は印を結ぶと


一刀「ハァッ! 」


ザブンッ!!


流れの強い川に飛び込んでいく!


思春「何をする気だ!? 」


村人「何てことをするんだ!?この川は流れが強すぎるから川に入ったら命に関わるぞ!? 」


村人が言うなか


ぐるるーっ!!


川に渦が発生したかと思うと


ギュルルーッ!!


巨大な水の竜巻が発生した!


そして渦の中心には


一刀「北郷流 水竜巻! 」


バンッ!


一刀がいた。


バシャーッ!!


竜巻の中に入った一刀はみるみるうちに消火していき火はなんとか消し止められた。


消火後


蓮華「一体何が起きたのだ!? 」


蓮華が村の長老らしき人物に尋ねると


長老「実はあなた方が来る前に賊が現れまして金目のものや食糧を根こそぎ奪っていきましたのじゃ、おまけにもうこの村には用がないと言って火までつけたのじゃ 」


残虐な賊達であるがそれがこの世界の習わし(ならわし)なのかもしれない


すると


ぐいっ!


一人の少女が一刀の服の(すそ)を引っ張ってきた。


少女「お腹空いた 」


お腹を空かす少女だがもうこの村には米粒一つさえ残っていない


呉軍は一応食糧を持ってきてはいるが自分達の分だけしかなく、分けたら減ってしまう


長老「これっ、無茶を言うもんじゃない! 」


少女「食べ物持ってきてないの? 」


それを見た一刀は


スッ!


懐から自分の食糧であるおにぎりを取り出した。


一刀「今はこれしかないが分けてあげよう 」


スッ!


そしておにぎりを少女に渡す一刀


少女「ありがとう 」


ターッ!


一刀からおにぎりをもらった少女は子供達の群れの中に入っていき一つのおにぎりを多数の子供で分けあった。


蓮華「一刀、自分の食糧はどうする気だ!?悪いがお前に分ける食糧なんて… 」


自分の分だけでも大変なのに他の人に分けたらお腹が空いてしまうのだった。


一刀「心配無用。俺にはこれがありますから 」


スッ!


一刀は黒い小さな丸薬を取り出した。


これは兵糧丸というソバ粉などを練り合わせた忍者の携帯食糧である。あまり美味しくないらしい


長老「あのぅ、せっかく来てもらって申し訳ないのですがお帰りください 」


蓮華「何故だ!? 」


蓮華が理由を聞いてみると


長老「あなた方がこの村に来たとなれば賊は再びこの村を襲いますでしょう。ですから今のうちにお逃げください 」


呉軍を気遣って逃げるよういう長老だが


蓮華「何のために我々が来たと思っている。我々のことは気にしなくてよいのだ 」


民を捨てて逃げるような奴は呉軍にはいなかった。


長老「ですが敵の数はだいたい3万近くもいるのですよ!? 」


それに対して呉軍は5千人くらいしかいなく、六倍の差があるのだ。


兵「相手はそんなにいるのかよ!? 」


兵「そんな負け戦なんてやりたくないぜ!? 」


兵数の圧倒的な差に怯え出す兵達


思春「うろたえるな!戦いは数ではない!孫呉の強さを敵に見せつけるのだ! 」


思春は怯える兵達に向かって一喝するが


兵「かといっても六倍も差があるんじゃ勝ち目ないぜ 」


兵達はすっかり怯えていた。


蓮華「(確かに六倍の戦力では敗北は目に見えている。だが民達を見捨てるわけには…) 」


蓮華が悩んでいると


一刀「孫権様! 」


一刀が話しかけてきた。


蓮華「どうした一刀? 」


一刀「戦わずして相手の数を減らす策がありますのでそれを使う許可をください 」


そんな策があるはずないと思うが


蓮華「本当にそのような策があるのなら試してみろ! 」


一刀「ありがとうございます 」


蓮華は一刀を信じて作戦を承認するのだった。


一刀「(この村の回りには流れが強い川が流れていて村の入り口に橋がある。だが橋を落としたところで川は馬を使えば渡れてしまう。だが賊が川に流されてしまえば勝機あり、ならば策は一つしかない) 」


果たして、一刀のとる作戦とはいかに!?


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