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蓮華と共に

それはある日のこと


一刀「(何故こんなことになってしまったんだ!?) 」


一刀が悩んでいた。


その理由は…


蓮華「ほら一刀、あ〜んしろ/// 」


バンッ!!


蓮華が一刀にレンゲを差し出して顔を赤くしながらもあ〜んを要求していたからだ。


ちなみに一刀は自分で食べることができない。左手が前回茜を助けるために負傷し、しばらく動かすことができないからだ。


それならば右手があるだろうと読者は思うだろうがそうはいかなかった。


何故ならば…


バンッ!!


一刀の右手は蓮華の左手と縄で結ばれていたからだ。


一刀「(あの時、もっとよく考えればよかった!?) 」


ことの始まりは今朝にさかのぼる。


今朝


一刀「も…申し訳ありませんでした!? 」


一刀は昨日、茜が抱きついてきた点で夜通し蓮華に土下座で謝っていたが


蓮華「何度頭を下げても許さん! 」


蓮華はまだ怒っていた。


ちなみにこれまで一刀は千回以上土下座をしていた。


すると


蓮華「(さすがにかわいそうになってきたし、そろそろ許してやるとするか、でも…) 」


ただ許すだけでは甘いと考えた蓮華は


蓮華「ならば一刀、私の頼みを聞いてくれたら許してやろう! 」


一刀「ありがとうございます!それでその頼みとは!? 」


この時、一刀は蓮華に許してもらいたいがためにあっさり許可してしまった。これが後に自分を苦しめてしまうとも知らずに…


蓮華「それはな… 」


スッ!


一刀「へっ? 」


蓮華は縄を用意すると


ギュッ!!


蓮華「今日一日、私と行動を共にしろ! 」


バァンッ!!


蓮華は自分の左手と一刀の右手を縛った


一刀「(よかった!?これが雪蓮なら子作りだったに違いない!?)わかりました 」


この時、一刀はことの重大さを知らなかった。


この時ならまだ間に合ったかもしれないとも知らずに…


蓮華「(一刀を一人にすると女が寄ってくるからな、私が側にいなくては!)ではついてまいれ!それと先に言っておくが縄をほどいたり、切ったりしたら国外追放だからな! 」


一刀「(主君の頼みは必ず引き受ける俺がそんなことするはずがない!)承知です! 」


だが一刀は後に後悔するのであった。


その後


さらさらっ!


政務室にて仕事をする蓮華


元々蓮華は右利きだったので特に問題はなかった。


だが一刀は右手が縛られている上に、左手が動かせないので後日、今日の仕事をすることになった。


一刀「(これくらいなら大丈夫だな) 」


と一刀は思っていたが考えが甘かった


問題はこの直後に起こったのだ。


それは…


ガチャッ!


給仕「孫権様、お食事をお持ちしました 」


蓮華「ごくろう 」


給仕(メイド)が食事を持ってきたからだ。


今日の食事のメニューは蓮華が料理長に言って変更させており、チャーハン等の箸やレンゲを使わなければ食べられないものばかりであった。(本来は肉マン等の手でも食べられるもの)


そして蓮華はレンゲを手に取ると


蓮華「ほら一刀、あ〜んしろ/// 」


一刀にあ〜んを要求してきた。


ここで冒頭に戻るわけだ。


一刀「(そうだ!分身を作って食べさせれば!) 」


シュッ…


一刀は片手で印を結ぼうとするが


バシッ!


蓮華「一刀、忍術は禁止だ! 」


蓮華に手を押さえられてしまった。


一刀「(どうすればいいんだ!?) 」


一刀は必死で打開策を考えるが思い付かなかった。


一刀が拒否る理由、


実はあ〜んを受けることは男にとって恥ずかしいことだったりする。


しかも二人きりだけならまだしも


穏「あらあら〜♪ 」


亞莎「あぅぅ…!?/// 」


この場には軍師である穏と亞莎もいるためけっこう恥ずかしかったりする。


そして一刀は


一刀「れ…蓮華様、お…俺は腹が空いていませんので!? 」


二人きりの時以外は様付けをする一刀


一刀は誤魔化すが


ぐぅ〜!


こういう時に限って腹の虫が鳴るのがお約束である。


そしてなかなか食べない一刀に蓮華は苛立ち


蓮華「一刀!主君命令だ!さっさと食べろ! 」


奥の手である主君命令を使った。


これには逆らうわけにはいかないので


一刀「では、あ〜ん/// 」


パッ!


一刀は顔を赤くしながら口を開いた。


スッ!


そこへすかさず蓮華の差し出したレンゲが一刀の口の中に入る。


蓮華「お…おいしいか?/// 」


一刀「お…おいしいです!?/// 」


見た感じはあつあつの奥手夫婦である。


穏「お二人とも、あつあつですね〜♪ 」


亞莎「あ…あつあつです/// 」


ボンッ!!


穏と亞莎に言われてますます顔を赤くする二人であった。


しばらくして


一刀「(やっと終わった!?) 」


一刀がもじもじしていたせいでチャーハンは冷めてしまったものの、あの後もあ〜んを要求されたが何とか完食したのだった。


蓮華「こっちも終わったぞ 」


それと同時に蓮華の仕事も終わった。


というのも二人の様子を見ていた穏と亞莎がこのままでは仕事が延びると感じて仕事の大半を手伝ってくれたおかげで何とか終わったのだった。


一刀「(これ以上ドキドキするようなイベントはあるまい!) 」


と一刀は安心していたが


蓮華「では一刀、次はお風呂に入るぞ/// 」


一刀「えっ!? 」


ドキドキが和らぐどころか悪化してしまった。


一刀「で…ですが服を着たまま風呂に入るのはちょっと!? 」


一刀は誤魔化そうとするが


蓮華「大丈夫だぞ一刀、私の服は手が繋がれたままでも脱ぐことができるからな/// 」


蓮華の服は首や下から着るタイプで手の装束以外は脱ぐことができるのだ。(※西森がそう思っているだけで実際はわかりません)


一刀「うぅっ!? 」


逃げ道を無くしてしまった一刀、そして蓮華が風呂に入りたく、なおかつ風呂に入れるのは週に数回しかないチャンスなので断るわけにもいかず


カポーンッ!


風呂場の浴槽には


蓮華「い…いい湯だな一刀/// 」


左手の装束以外の服を脱いで裸になった蓮華と


一刀「そ…そうですね!?/// 」

服を着たまま風呂に入る一刀がいた。(目隠し着用)


一刀の服はズボン以外繋がれたままでは脱ぐことができないのでこうするしかないのだ。そして目隠しは蓮華の裸を見て鼻血を出さないためである。


ところが


ザバッ!


蓮華「一刀、背中を洗ってくれ/// 」


浴槽から出た蓮華が言うと


一刀「ぎょ…御意/// 」


繋がれた一刀も一緒に浴槽から出た。


そして目隠しをした一刀が蓮華の背中を洗うべく近づく


一刀は目隠しをしても気配を感じとることができるので蓮華の位置はわかったのだが


つるりっ!


一刀「うわっ!? 」


バタンッ!!


目隠しをしていたため、足元に石鹸があるのを知らずに踏んでしまいずっこけてしまった。


蓮華「大丈夫か一刀!? 」


くるっ!


一刀の危機を知って思わず振り向く蓮華


一刀「はい、大丈夫…!? 」


と返事を返す一刀だが、この時、ずっこけた時に目隠しがずれていたため


バァンッ!!


蓮華「えっ!?/// 」


ぷるんっ♪


一刀は振り向いた蓮華の裸を直視することになり


ドバブゥゥーーッ!!


バタッ!!


蓮華「一刀!? 」


蓮華の裸を見たこととお風呂で体温が上昇したことにより物凄い鼻血を出しまくって倒れる一刀であった。


しばらくして


一刀「う〜ん… 」


蓮華「大丈夫か一刀!? 」


一刀が目を覚ますとそこは脱衣所であった。


そして一刀の目の前にはタオルを巻いた蓮華がいた。


一刀「(どうやら入浴は終わったようだな、後は寝るだけだからもう終り…) 」


ところが、ここでちょっとした問題が発生する。


それは…


蓮華「しまった!?このままでは寝巻きが着れない!? 」


蓮華に限らず、この世界の人の寝巻きはバスローブのようなタイプなため腕を通さなくてはならない、だが腕が一刀と繋がれたままでは着ることができないのだ。


おまけに着ていた服は洗濯に出していたため無い


とはいえ蓮華はここまできたのだからここで縄をほどくなんてことはしたくないので


蓮華「今日はタオルを巻いて寝よう! 」


すごいことを言う蓮華であった。


だが問題はまだあった。


それは脱衣所から蓮華の部屋まで距離があるためこのまま歩けば文官のエロオヤジ達にタオルを巻いた蓮華を見られてしまうのだ。


一刀もそんな蓮華の姿が見られるのが嫌だったので


一刀「蓮華、こちらへ 」


蓮華「何だ一刀? 」


蓮華を呼び寄せると


ガバッ!


蓮華「きゃっ!?/// 」


一刀は蓮華をお姫様抱っこして抱き上げると


一刀「このまま俺の離れに行きますので、しっかりつかまっていてください 」


蓮華「あ…あぁ/// 」


一刀に言われるように一刀につかまる蓮華


すると


シュバッ!! タタタッ!!


一刀は蓮華を抱いたまま駆け出していった!


ビュンッ!!


その目にも止まらぬ速さで一刀は離れに向かっていく!


だが


はらりっ!


一刀が早すぎるせいで蓮華のタオルが外れたのだが一刀は気づいていなかった。


シュタッ!


そして一刀は離れの屋根の上に飛び乗ると


キィッ! シュッ!


部屋への近道である天窓から中に入っていった。(ここを通ると罠を通らず部屋への行けるため)


そして部屋についた一刀は


一刀「もう大丈夫ですよ蓮華… 」


抱いている蓮華を見ると


蓮華「そうか 」


バァンッ!! ぷるんっ♪


蓮華はタオルが外れてパンツのみの姿になっていた。(手が繋がれていてブラができないため)


そしてそれを見た一刀は


ブバッ!! バタッ!!


蓮華「一刀、一体どうし…ってきゃあっ!?/// 」


一刀を心配した後、自分の姿を見て胸を隠す蓮華であった。


しばらくして、一刀が目を覚ましたので二人は繋がれたまま寝ることになった。


(一刀の部屋はみんなと違い寝台ではなく布団なので並んで寝ることが可能)


だが


一刀・蓮華『(ドキドキッ!!) 』


この状況で二人がすやすや眠れるはずがなかった。


一刀「(俺の近くに半裸の蓮華が!?///) 」


蓮華「(まさかここまでドキドキするだなんて!?///) 」


という理由でなかなか寝付けないでいたが


一刀「(明日から政務があるから早く寝なくては!仕方ない!) 」


スッ! くいっ!


蓮華「えっ? 」


一刀は蓮華と繋がっている右手を挙げると


一刀「フンッ!! 」


ドグボッ!!☆ミ


自分の顔をおもいっきり殴り


バタリッ!


気絶という形で眠りについた。


蓮華「まったく、一人で先に寝るなんて/// 」


蓮華は一刀が襲ってくることを少しは期待したが無駄に終わった。


蓮華「でも… 」


一刀「すやすやっ… 」


一刀の寝顔を見た蓮華は


蓮華「(これはこれで得したな♪) 」


一刀の寝顔を見て喜んでいた。


そして蓮華は


蓮華「これからも大変かもしれないがしっかり仕えてくれよ♪ 」


チュッ♪


寝ている一刀の唇に自分の唇を重ねてキスをしてきた。


蓮華「さて、私も寝るとするか 」


そして蓮華も眠りにつくのだった。


翌日、一刀は蓮華から解放されたが


雪蓮「一刀〜、次は私と結ばれましょ〜♪ 」


シャオ「お姉ちゃんばかりずるい!次はシャオだよ! 」


一刀「勘弁してくれ〜!? 」


朝から雪蓮とシャオに追いかけ回されたという


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