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ドジな刺客あらわる

今回はオリキャラが登場です

ここは大陸の何処かに隠されている黒龍(一刀達の敵ボス)の城


この城の(トイレ)


狼丸「厠掃除は疲れるな兄者よ!? 」


虎丸「それを言うな狼丸よ 」


虎丸と狼丸が掃除をしていた。


前回の魏呉大戦の策略にて、彼らは一刀を殺すチャンスがあったにもかかわらず、そのチャンスを自分達の手で潰してしまい、そのまま戻ってきた。


普通ならば殺されてもおかしくないが黒龍いわく『まだまだ利用価値がある』ということで生かされ、降格されたのだった。


ちなみに階級は上から順に


首領…黒龍

五天竜…五行の達人

上忍…行動隊長。元虎丸達がいた階級

中忍…上忍の手下。現在の虎丸達の階級

下忍…一般兵


と分かれている。


階級をあげるには首領や五天竜の許可が必要であり、功績があれば昇格もありえるのだ。


虎丸「ちくしょう!今まで散々見下してきた中忍に降格なんてよ! 」


虎丸が愚痴ると


狼丸「なぁ兄者、このままじゃ殺されるわけだし、いっそのこと抜け出さないか? 」


狼丸が言った瞬間


虎丸「ば…バカ野郎!?黒龍様の耳に入ったらどうするんだ!?うちは裏切り厳禁だっての!もし裏切ったら…!? 」


とその時


?「何が裏切るんですか? 」


虎丸・狼丸『うわっ!? 』


突然の声に驚く二人


そして声の主を見てみると


バンッ!


そこには髪は青色で腰まで届く長髪をポニーテールでまとめ、胸は蓮華並の女の子がいた。


虎丸「お前は万年中忍の水希茜!? 」


茜「先輩達、お久し振りです 」


彼女の名は水希茜。虎丸達の後輩で、階級は中忍だが中忍の中でも上位級であり次期上忍候補と評価されていた。


茜「ところで先輩達、何が裏切るんですか? 」


虎丸「いや…その!? 」


下手に答えれば告げ口されて黒龍に殺されてしまう!


焦った二人が出した答えは…


狼丸「あ…兄者、武士が夜に人を斬るのは裏切りだったっけ!? 」


虎丸「ば…バカだな!?それは裏切りじゃなくて辻斬りだろ!? 」


苦しい答えであるが


茜「なるほど! 」


簡単に騙せていた。


虎丸「そ…そうだ茜、上忍命令がある 」


茜「はいっ! 」


※いまや虎丸達が中忍であることを茜は知らない


虎丸「呉の国にいる北郷一刀を倒してこい!成功すれば上忍推薦状を出してやろう! 」


茜「わかりました!お任せください! 」


シュッ!


そして茜は出掛けていった。


狼丸「いいのか兄者、あんな奴に北郷一刀を倒せるとは思えん。もし捕まってこの城の場所を教えたら… 」


虎丸「心配するな、倒せるなんて思ってない。北郷一刀が茜を倒せばいいのだ。そうすれば次期上忍候補である奴が消えれば俺達の空席はそのまま、それにもし捕まっても奴はこの城の場所を知らないから平気だ 」


狼丸「なるほど!さすが兄者だ! 」


すぐに捕まりやすい中忍や下忍に大事な城の位置を教えるわけにはいかなかった。


そしてその頃、呉の国では


一刀「ハッ! 」


ブォンッ!!


一刀が一人で鍛練をしていた。


ちなみに今日は蓮華は遠征に出掛けており、護衛は思春と明命が務めているため一人なのだった。(三人が帰ってくるのはまだ先)


小助『いや〜、修行に精が出てるね〜 』


と一刀の元に小助が近づくと


小助『やはり蓮華姉ちゃんと子作り行為したからかね〜♪ 』


ずこっ!!


小助の言葉にずっこける一刀


一刀「か…からかうでない!/// 」


小助『冗談だっての、でももしこの事が雪蓮にバレたら大変だな〜♪ 』


ちなみに一刀と蓮華が子作りしたことは二人と小助以外には知られていない。


二人が会話していたその時


?「フフッ!猿と会話するなんて呑気な奴だな 」


何処からか声が聞こえてきた。


一刀「何者だ!? 」


小助『姿を現せ! 』


一刀達が言うと


茜「ここにいるぞ! 」


シュッ!


木の枝に茜がいた。


一刀「誰だ貴様は!そんなとこにいたら危ないぞ! 」


茜「フフッ!忍者が木の枝に乗るなんて普通じゃない、私の名は水希茜。偉大なるこく… 」


茜が続けて言おうとしたその時


ボキンッ!!


茜「えっ!?きゃーっ!? 」


ドッシーンッ!!


木の枝が折れて茜が落ちてしまった。


一刀「だから言ったのに、その枝は前に雪蓮が酔っぱらって折ったのを仮修理してたのに!? 」


小助『枝が折れるかどうか知らないで乗るなんて余程のドジだな 』


普通、忍者は枝に乗った時点で折れるかどうかわかるのだ。


二人が言うと


茜「おのれ、このような罠を仕掛けるなんて! 」


一刀「だから別に仕掛けたわけではない!! 」


茜「問答無用!覚悟しなさい! 」


スッ!


茜は得物の鞭・水蛇を取り出すと


茜「やーっ!! 」


ブォンッ!!


一刀に鞭を放った!


一刀「ほっ! 」


サッ!


だが一刀は簡単に避けた。


茜「こしゃくな奴め、ならばもう一度いくわよ! 」


ブォンッ!!


茜はもう一度鞭を放つが


バチンッ!!


茜「えっ!? 」


鞭は石に当たり


バッチーンッ!!☆ミ


茜「いった〜い!? 」


跳ね返った鞭が茜の顔面に直撃した。


小助『まさか、自分の攻撃を食らうなんてな!? 』


一刀「敵ながら哀れな奴だな!? 」


敵に情けをかけられる茜


茜「私に同情するな!こうなったら忍術で攻めてやる! 」


シュシュッ!


茜は印を結ぶと


茜「水遁・水爪の術! 」


ジャキンッ!!


両手足から水でできた爪を出現させた。


一刀「接近戦か! 」


小助『やめときなって、どうせこっちに来る時に転ぶのがわかるぞ 』


これまでのドジな行動を見れば予測できていた。


茜「そうはいかないよ! 」


シュシュッ!


茜は更に印を結ぶと


茜「水遁・水呼の術! 」


バシャーッ!!


辺りに水溜まりを出現させた。


この術は水のないところに水を出現させる術なのだ。


一刀「(何をする気だ!?) 」


一刀が茜を見ると


茜「見てなさい! 」


バッ!


茜は一つの水溜まりに飛び込もうとする


シュシュッ!


そして茜は印を結ぶと


茜「水遁・水移動の術! 」


ジャボンッ!!


一刀「なにっ!? 」


茜は水溜まりの中に身を潜めた。


すると


バシャッ!!


茜「ハァッ!! 」


一刀「なっ!? 」


ズバッ!!


一刀の後ろにある水溜まりから茜が飛び出し、一刀の頬を切りつけた。


茜「ちっ!次は心臓を狙ってやる! 」


バシャッ!!


再び水溜まりへと潜む茜


そして


バシャッ!!


茜「もらった! 」


さっき出た場所とは違う場所から攻撃を仕掛ける茜だが


パシッ!!


茜「えっ!? 」


一刀に腕をつかまれ


一刀「ハァッ!! 」


ブォンッ!!


茜「あれ〜っ!? 」


投げ飛ばされた茜は


バッチーンッ!!☆ミ


茜「きゅう!? 」


木に激突した。


一刀「お主、またドジをしたな 」


茜「どういうことよ!? 」


起き上がった茜が聞くと


小助『あんた、さっき攻撃をする場所を自分から言ったろ、普通は変えるもんだがそのまま向かってきたからな、だから対処ができたわけさ 』


またもドジをしてしまった茜であった。


茜「くっ!?こうなったら! 」


スッ!


茜は懐に手を入れると


茜「そりゃっ!! 」


バッ!


懐のどこに入れていたのやら?大玉転がしサイズの焙烙火矢(ほうろくひや・忍者の手榴弾、普通は手のひらサイズ)を取り出した。


茜「これぞ『大玉焙烙火矢』導火線に火をつけなくてもちょっとしたショックで導火線に火がついて爆発する危険忍具よ…!? 」


持っている茜もあまりの重さに押し潰されそうだった。


茜「爆発すればその範囲は半径10キロにまで及ぶ!つまりどこに逃げても無駄なのよ!くらえっ!! 」


そして茜が大玉焙烙火矢を一刀に投げようとしたその時!


こてんっ!!


茜「へっ!? 」


ズテンッ!!


茜は石につまずき


ズッシーンッ!!


茜「ぐえっ!? 」


大玉焙烙火矢に押し潰されてしまった。


しかも落とした時のショックで


バチバチッ!


導火線に火がついてしまった。


茜「いやーっ!? 」


茜は必死で逃げようとするが押し潰されているため動けない。


ちなみに大玉焙烙火矢は導火線に火がつけば消すことも導火線を切ることも不可能である。


茜「(そんな!?こんなことで死ぬなんて!?) 」


茜が死を覚悟したその時!


ガシッ!!


茜「えっ!? 」


一刀が現れ、大玉焙烙火矢をつかむと


一刀「せいやーっ!!♯ 」


ブォンッ!!


渾身の力で空高く投げた!


だが高さが足りなく、このままでは城に被害が出てしまう。


その時!


シュシュッ!!


一刀が印を結ぶと


一刀「土遁・五重防石! 」


ババッ!!


大玉焙烙火矢の回りに石の固まりが集まりだし、焙烙火矢を五重に包んでいった。


そして


ドッカーンッ!!


焙烙火矢は爆発するが防石のおかげで被害はゼロであった。


一刀「ふぅ!?危ないところだった!? 」


小助『五重じゃなかったら被害があっただろうに 』


二人が安心すると


茜「(じーっ…) 」


茜が一刀を見つめていた。


茜「(首領のところでは仲間が窮地に陥った時は見捨てろと言われたけど、この人は敵である私を助けてくれた) 」


半分はそうだろうがもう半分は城に被害を出さないためである


すると


茜「一刀様〜!! 」


一刀「のわっ!? 」


ギュッ!!


いきなり茜が一刀に飛び付いてきた。


茜「あなたは私の命の恩人です!今いる組織をやめてあなたに仕えさせていただきます! 」


むにゅっ!


茜が胸を当てながら言うと


一刀「(ブバッ!!)やめんか!?離れろ!こんなところを蓮華様に見られたら… 」


鼻血を出しながらも離れるよう言う一刀


すると


?「誰に見られたらだと? 」


一刀「(ドキッ!?) 」


後ろから声が聞こえ驚く一刀、そして恐る恐る後ろを見てみると


バァンッ!!


一刀「れ…蓮華様!? 」


そこには体を小刻みに震わせる蓮華がいた。


蓮華「私がお前に早く会いたいために急いで帰ってきたのにお前は知らない女に抱きつかれて鼻血を… 」


一刀「こ…これにはわけが!? 」


一刀は弁明しようとするが


蓮華「フフフッ… 」


蓮華は笑うと


蓮華「コノ種馬サンハ、御主人様ガヨク仕付ケナイトイケナイヨウネ 」


一刀「れ…蓮華様!? 」


小助『蓮華姉ちゃんこええよ!? 』


普段と様子が違う蓮華に驚く二人


そして


ジャキンッ!!


蓮華は南海覇王を抜くと


蓮華「死ンジャイナサイ、コノ浮気者ーッ!! 」


ブォンッブォンッ!!


一刀「のわーっ!? 」


南海覇王を振り回しながら一刀に迫る蓮華


この蓮華の形態はヤンデレ(精神的に病んだ状態での愛情表現)状態であり、蓮華の嫉妬がある程度たまると変化する。通称:ヤン華であった。


蓮華「浮気者ハ死ンジャイナサイ!! 」


一刀「お許しをーっ!? 」


そしてしばらくの間、蓮華に追いかけ回される一刀であった。


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