表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/200

告白

城を出た一刀はどうなってしまうのか!?

ある日の朝


雪蓮「もう蓮華ったら、こんな朝早くから呼び出して何の用なのよ? 」


冥琳「何か急な話でもありましたか? 」


朝早く、蓮華は呉の主要人物を玉座の間へと集めた。


思春「蓮華様、北郷の奴がいませんが 」


思春がこの場にいない一刀について聞くと


蓮華「実は一刀について話があるのだ 」


穏「何の話ですか〜? 」


シャオ「お姉ちゃんたら、もったいぶらないで教えてよ 」


祭「まさか北郷の子でも宿したのか? 」


明命「はぅっ!?/// 」


亞莎「は…早くもですか!?/// 」


話がおかしくなっていくが


蓮華「そうではない!みんな、よく聞いてくれ! 」


そして蓮華の口から


蓮華「一刀が出ていった 」


と告げられた。


雪蓮「うそっ!?一刀が!? 」


冥琳「北郷が!? 」


祭「マジなのか!? 」


思春「なんと!? 」


穏「一刀さんがですか!? 」


明命「一刀様が!? 」


亞莎「あぅぅ…!? 」


シャオ「うそでしょ!? 」


みんなも蓮華の様子を見て冗談ではないと感じていた。


さらに蓮華は一刀が残していった手紙を見せたことで冗談だと思っていた人も信じるしかなかった。


そして


冥琳「昨日の夜に抜け出したとしてもまだ領内にいるはず、手分けして探せば見つけられるかもしれん! 」


雪蓮「だったらみんなは各地に散りなさい!冥琳と蓮華は待機よ! 」


祭達『了解! 』


ダッ!


祭達は雪蓮の指示のもと、散っていった。


蓮華「姉様、何故私が待機なんですか!! 」


蓮華がそのことを聞くと


雪蓮「一刀を連れて帰った時、あなたが遠くにいたんじゃすぐに会えないでしょ、見つけたら即刻あなたの部屋に連れていくから待ってなさい 」


ダッ!


そう言って雪蓮も走り出した。


蓮華「姉様、みんな… 」


冥琳「蓮華様、部屋で大人しく待ちましょう。今はみんなを信じるべきです 」


蓮華「そうだな… 」


スッ!


そう言って蓮華は部屋へと戻っていった。


蓮華「(一刀のやつ、私を危ない目に遭わせたことに責任を感じているようだが私は別に気にしていない!むしろお前がいない方が嫌なのだ!) 」


ギィッ!


そう思いながら蓮華が部屋の扉を開くと


小助『よっ!孫権姉ちゃん 』


バンッ!!


部屋に一刀の相棒である猿の小助が待ち構えていた。


蓮華「小助、お前は去らなかったのか!? 」


小助に近寄る蓮華


小助『主君の元を去るかどうかは相棒にも選択肢があるんでね。猿は去らないってか 』


小助はダジャレのような言葉を言うと


小助『こほんっ!そんなことより孫権姉ちゃん、あのバカ(一刀)がどこにいるのか知りたくないか? 』


蓮華「居場所を知っているのか!? 」


小助『実は俺もあいつが出ていくのが気になってな、後をつけてみたのさ 』


小助が言うと


蓮華「会いたい!一刀の元に連れてってくれ! 」


必死で小助に頼む蓮華


小助『わかった。ならついてきな! 』


ダッ!


蓮華「(一刀!) 」


小助の後を追いかける蓮華だが、歩幅が違うため途中で小助が蓮華の肩に乗って案内した。


そしてたどり着いた先は


蓮華「ここは、母様の墓があるところ!? 」


その場所は蓮華や雪蓮、シャオの母である孫堅の墓がある場所であった。


こんなところに一刀がいるのか?と感じてしまう蓮華だが


小助『いたぞ!隠れな 』


一刀がいたようだ!


サッ!


小助に言われて蓮華が木の後ろに隠れると


一刀「よしっ!ようやく終わったな 」


蓮華「(一刀!?) 」


墓の近くに一刀がいた。


ちなみに何をしていたのかというと


一刀「しかし来た時も思ったが回りが草だらけとは、雪蓮の奴、手入れをしてないな 」


一刀は一晩かけて墓の回りの雑草を除草していたのだ。


パァーッ!!


そのおかげで墓の回りには雑草一つなくきれいになっていた。


そして一刀は


一刀「これでようやく挨拶ができるな 」


スッ!


墓の前に座ると


一刀「お初にお目にかかります。孫堅様 」


急に墓に向かって話しかけた。


一刀「俺の名は北郷流忍術第20代目継承者・北郷一刀と申します 」


一刀は墓に向かって言うと


一刀「実はあなたにお詫びしたいことがあります 」


すると一刀は


ガバッ!!


一刀「あなたの娘である孫権様を危険な目に遭わせてすみませんでした! 」


墓に向かって土下座する一刀


一刀「そして俺は忍の掟に従い、孫呉を出ます! 」


バンッ!!


蓮華「(一刀!?) 」


そんな一刀の様子を見た蓮華は駆け寄ろうとするが


一刀「ですがその前にあなたにお話ししたいことがあってこちらに参りました 」


ぴたっ!!


一刀の様子が変わり、向かうのをやめる蓮華


そして続きを聞いてみると


一刀「俺達忍には掟がありまして、仕える主君が異性の場合、辱しめたらその方を問答無用で主君にするという掟があります 」


実際、一刀が蓮華と初めて会ったのは風呂場の脱衣所であり、風呂あがりで裸の蓮華が一刀と遭遇したことがきっかけで一刀は蓮華を主君にしたのだ。(二人の出会いについては2話参照)


だら〜


その時の裸の蓮華を妄想してしまい鼻血を流す一刀


一刀「そ…それはともかく俺はあの時、初めて孫権様を見た時から掟に関係なく、この人に仕えようと思いました! 」


蓮華「(一刀!?) 」


一刀「あの方と初めて出会った時、何だかわかりませんが胸の奥が熱くなったのです。最初はそれが何なのかわかりませんでしたが今ならわかります。俺は孫権様に恋をしたんです!/// 」


蓮華「(一刀///) 」


小助『焼けるね〜 』


思いがけない一刀の告白に顔を赤くする蓮華だった。


一刀「ですが忍は主君に恋をしてはいけないという掟があります。ですがもしそのような掟がなければ今すぐにでも孫権様を抱き締めたい! 」


蓮華「(//////) 」


小助『うひょ〜っ! 』


一刀の告白に今にも倒れそうなくらい顔が赤くなる蓮華


一刀「長話をし過ぎてしまいましたな、では俺はこれで去らせてもらいますがどうか孫呉の行く末を温かく見守ってください 」


スッ!


そして一刀が去ろうとすると


蓮華「一刀! 」


バンッ!!


一刀の前に蓮華が立ちはだかった!


一刀「孫権様!?何故ここに!? 」


一刀が驚いている間に


ダッ! ぎゅっ!!


蓮華が一刀の元に駆けつけ、抱き締めた。


一刀「そ…孫権様!?一体何を!?/// 」


赤くなる一刀に対して


蓮華「実は私もなのだ 」


一刀「へっ?/// 」


蓮華「私も初めて一刀と出会った時、裸を見られた怒りとは別に何かを感じた。そして一刀と数日過ごしてきてそれが何なのかわかったのだ。私は一刀に恋を抱いたとな/// 」


一刀「えっ!?/// 」


小助『マジかよ!?/// 』


実は二人共、初対面の時に互いに恋をしたのであった。


蓮華「私が危ない目に遭ったから呉を去るだと、ふざけるな!私にとって一番の苦痛は一刀、お前が目の前からいなくなることだ! 」


バァンッ!!


蓮華が言うと


一刀「そ…孫権様/// 」


蓮華「一刀/// 」


小助『おぉっ!! 』


二人が場の雰囲気につられて互いにキスをしようとしたその時!


ガサガサッ!!


小助『んっ? 』


小助が近くの茂みに何かがいるのを感じ取った。


そしてその正体を見てみると


雪蓮「蓮華だけずるーい!!♯ 」


祭「これ策殿、少しは若いもんに気を使わんか!? 」


穏「あらあら〜/// 」


明命「やっちゃうのですか!?/// 」


亞莎「あぅぅ/// 」


シャオ「む〜っ!!したら次は必ずシャオなんだからね! 」


思春「北郷、殺す殺す…♯ 」


バァンッ!!


そこには留守番している冥琳を除いた全員がいた。


それを見た小助は


そろそろっ…


一番後ろにいる雪蓮の後ろに立つと


小助『カンチョー地獄! 』


ブスッ!!


雪蓮の尻にカンチョーを食らわした。


すると


雪蓮「あぎゃーっ!? 」


ズシズシッ!!


シャオ「うわっ!? 」


祭「おっ!? 」


バッ!


雪蓮は尻を押さえながら回りにいたシャオ達を巻き添えにして茂みから出てしまった。


バンッ!!


そしてみんなは蓮華達に見つかってしまった。


すると


蓮華「説明を聞こうか!! 」


ドンッ!!


倒れているみんなの前に怒りの蓮華が仁王立ちして立ちはだかる!


亞莎「はひっ!?あの…雪蓮様と小蓮様が… 」


シャオ「嘘つかないでよ!先にいたのはお姉ちゃんじゃない! 」


雪蓮「後からついてきたのはみんなでしょ!折角蓮華の告白を一人で見ておどしに使おうと思ったのに! 」


どうやら蓮華が告白したシーンから見ていたようだ。


蓮華「み…見ていただと!?/// 」


告白を見られたことに蓮華が顔を赤くすると


祭「二人の門出じゃ、めでたいのぅ 」


明命「おめでとうございます。良い子が生まれるでしょう 」


亞莎「…気が早いです 」


穏「めでたいですね〜♪ 」


思春「下世話をお許しください。これでもみんなは祝福しているのです 」


みんなが次々と言うと


雪蓮「ともかく一刀はどうしたいの?このまま呉を出る?残る?どっちなの! 」


雪蓮の問いにもはや一刀は迷いはなかった。


一刀「俺は残ります! 」


改めて残ることを決心する一刀であった。


雪蓮「なら次は私と子作りを… 」


シャオ「ダメ!シャオが先だよ! 」


一刀の取り合いで姉妹がもめるなか


穏「あの〜、早く戻らないと冥琳様が怒りますよ〜!? 」


この穏の言葉に


雪蓮「やばい!?さっさと帰らなきゃ!? 」


シャオ「一刀も残ってくれるようだしね 」


サッ!


その場を立ち去るみんな


一刀「では我々も戻りましょう 」


そして最後に蓮華と一刀が戻ろうとすると


蓮華「ダメだ 」


一刀「えっ? 」


ドンッ!!


一刀「うおっ!? 」


バタッ!!


蓮華は一刀を押し倒した!


蓮華「もう一刀を放しはしない!そのためにも一刀の子がほしい!/// 」


蓮華の大胆発言に一刀は


一刀「お…俺も孫権…いや蓮華様との子がほしいです!/// 」


倒された一刀も大胆になった。


蓮華「えっ!?いま一刀、私のことを蓮華だと!? 」


さっきまで孫権と呼んでいたのが急に真名である蓮華に変わった。


その事に対して一刀は


一刀「こ…これから妻になる人を真名で呼ぶのは当然でしょう/// 」


蓮華「やっと真名で呼んでくれたな一刀、だができれば二人きりの時は呼び捨てにしてくれ、それと鼻血を一滴でも流したら国外追放だから覚悟しなさい!/// 」


一刀「御意!でもこの場所では何ですので/// 」


シュシュッ!!


一刀は印を結ぶと


一刀「次元忍法・無限空間! 」


パァーッ!!


一刀と蓮華の回りに不思議な空間が広がっていく


一刀「これなら外に音は漏れません/// 」


蓮華「一刀/// 」


この術は不思議な空間を作り出し、その中は外から見ることができず、音や気さえも消すことができる。しかも空間と外では時の進みが違い、本来は修行のための忍術なのだが…


蓮華「ではいくぞ一刀!/// 」


一刀「いざ参る!/// 」


バッ!


この術を秘密の子作り空間として利用する一刀


だがこの時、一刀は知らなかった。この行動が後に一刀にとって待ち受ける苦難の始まりであることを!?


そして一刀は鼻血が出かけるものの、何とか鼻血を出さずに終わり


城に帰った時には


雪蓮「ちょっとどうしたのよ二人共!? 」


シャオ「お姉ちゃんだけずるーい!! 」


帰ってきた一刀と蓮華を見て驚く二人


何故かというと…


一刀「こ…これは帰りの際に蛇に出くわし、蓮華様が驚いて足をくじいてしまったため!?/// 」


蓮華「そ…そうなのだ!?/// 」


バンッ!!


一刀が蓮華をお姫様抱っこして帰ってきたからだ。


そして一刀と蓮華が子作りしたことは二人だけの秘密になった。(バレたら全員が一刀に向かってくるため)


…はずなのだが


小助『やるじゃねえか相棒♪ 』


一刀「!? 」


一刀が蓮華を孫権と呼ばずに真名で呼ぶことを感じた小助にはバレたという。


そして余談ではあるが


ポゥッ…


一刀達が去った後、孫堅の墓が光ったかと思うと


孫堅『まさかあの奥手の蓮華が自分から告白するなんてな、つぎ来る時は孫を連れてこいよ! 』


と墓が語っていたという


ようやく一刀が蓮華を真名で呼びました。一刀が今まで真名で呼ばなかったのには理由がありますがその話は後程。


あと気づいた人もいると思いますが、原作(PS2版)での一刀と蓮華のイチャイチャシーンでは雪蓮はもちろんのこと穏は登場しませんのでその点はオリジナルです。


次回は拠点の予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ