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さよなら一刀

一刀に危機迫る!!

魏と呉を争わせるため黒龍の刺客が一刀を苦しめる!


だが黒龍の野望を阻止するかのように現れた新星三人衆が刺客を撃破し、全てが丸く収まった。


かと思いきや!?


一刀が毒により死にそうであった!?


一刀「がはっ!? 」


蓮華「一刀、しっかりしろ一刀!? 」


蓮華は必死で一刀に叫び続けるが、毒の影響と蠱毒三人衆との戦いにより、一刀の気はどんどん減っていった。


ジュン「(まずい!?気は術の力でもあり生命の源でもある、これ以上気が減っていけば一刀でも死ぬ!?) 」


源治「(・・・気が回復すれば助かる見込みはあるのだが、今の状態じゃ多少の気が回復したところで無理だろう。助けるには気を全開にしなくちゃならない!?) 」


何とかしてやりたいが何もできないことを悔やむ二人


すると


ごそごそっ!


玲「おかしいな、あれは何処だ!? 」


玲が自分の体から何かを探していた。


ジュン「何してるんだ玲? 」


ジュンが聞くと


玲「ちょっとした秘薬を探してるんだが見つからねえんだよ、そいつがあれば何とか… 」


玲が探していると


ぽろっ!


玲の胸から何かが落ちた。


それを見た玲は


玲「あった!これだ!! 」


探していたものをみつけたようだ。


玲は貧乳であるのを誤魔化すため常に胸に何かを入れているのだ。


バッ!


玲は探していたものの包みを外すと


バンッ!!


玲の手にはお団子サイズのカレー粉のような色をした丸薬があった。


ジュン「何だよそれ? 」


ジュンが聞くと


玲「こいつは土門一族に伝わる秘薬『気頑丸』ってもんだ。食えばあっという間に気が全開になる! 」


玲が言うと


源治「・・・そんな大事なものを無い胸の代わりにするなんてバカじゃないのかド貧乳 」


源治が言った直後


玲「この年中変態野郎!ぶっ飛ばしてやるから覚悟しろ!!♯ 」


源治の言葉に怒りまくる玲


ジュン「抑えろって!?源治も余計なこと言うなよ!? 」


玲を必死で止めるジュンであった。


三人がもめている間に


パシッ!


玲「あっ!? 」


蓮華「借りるぞ! 」


蓮華が玲から秘薬を奪い取ると


ガリッ!


少しかじって


蓮華「いくぞ一刀! 」


スッ!


一刀に口移しで薬を飲ませた。


毒で体力を失い、口移しでした飲ませる方法がないとはいえ


三人『/// 』


他の人が見ている前でできることではなかった。


そして薬を飲まされた一刀は


スゥ…


さっきより顔色が良くなっていき


ジュン「おっ!気が回復していってるじゃん♪ 」


気が回復していった。


どうやら薬が効いたようだ。


後はほっておいてもしばらくすれば一刀は目を覚ます。


これでようやく全てが丸く収まったと思いきや!?


神速丸『大変だぜ相棒!? 』


ジュン「どうした神速丸? 」


ジュンの相棒であり鷹の神速丸が慌てて戻ってきた。


バササッ!


神速丸はジュンの腕に降り立つと


神速丸『大変だぜ相棒!?華琳が孫策って人に殺されそうなんだ!? 』


ジュン「何だって!? 」


孫策(雪蓮)は一刀を苦しめた人物が華琳だと思い込んでいるのだ。


ジュン「ヤバイな!?今から戦場に向かっても間に合うかどうかわからない!?こうなったら! 」


ガシッ!


蓮華「えっ!? 」


ジュンは蓮華の頭をつかむと


ジュン「孫権さん、あんたの協力が必要だ!今からあんたの頭の思いを孫策さんに送るから一刀は無事だと伝えてくれ!? 」


ジュンが言うと


蓮華「わかった!? 」


ジュンの言う通りにする蓮華


そして


ジュン「雷遁・意思電送信 」


ビビッ!


この術は触れた相手が思っていることを他者に伝える術である。


戦場・魏の本陣


兵「曹操様、我が軍は孫策一人に押されています!? 」


華琳「そんなことわかってるわよ!♯ 」


一刀を苦しめる犯人は華琳だと思い込んでいる雪蓮にもはや魏が誇る兵達も敵わなかった。


華琳「(マズイわね!?凪達には我が軍に化けた兵の捜索を任せているからここにいないし、ジュンはどこかに消えちゃうし、今ここにいる武官は春蘭のみね!?) 」


呉を奇襲するために主要人物を全員連れてくるわけにはいかず、少数で攻めたのが(あだ)となったのだ。


春蘭「私にお任せください華琳様、孫策の一人や二人、この私が仕留めてあげましょう! 」


戦況が不利なのにもかかわらずマイペースな春蘭であった。


桂花「これだから脳筋は困るのよ、だいたい全身精液変態能天気男(ジュン)がいれば少しはマシになったかもしれないというのに、戦いの途中でどこかに行くだなんて何を考えているのよ!♯ 」


ジュンに対して怒りまくる桂花


その時!


バンッ!!


雪蓮「見つけたわよ曹操 」


ついに雪蓮が魏の本陣に来てしまった!?


春蘭「現れたな孫策!この夏侯惇が相手を… 」


バッ!


春蘭は雪蓮に飛びかかるが


雪蓮「邪魔っ! 」


ドグボッ!!


春蘭「がはっ!? 」


雪蓮に殴り飛ばされてしまった!


雪蓮「覚悟しなさい曹操、一刀が苦しんだ分あなたにも苦しんでもらうからね! 」


ジャキンッ!!


雪蓮は得物の南海覇王を抜いて構える!


そして華琳は


華琳「どうやら我が軍に忍び込んでいた者が何かしたようね、いいわ 」


スッ!


華琳は得物の鎌・絶を持たずに雪蓮の前に立つと


華琳「全ては軍の管理をしていなかった私の責任よ、孫策、あなたの気がすむまで私を殴りなさい! 」


バンッ!!


堂々とした態度の華琳。どうやら本気のようだ!


桂花「華琳様、別にそんなことしなくても…!? 」


華琳「あなたは黙ってなさい!さぁ孫策、遠慮すること無いわ、私を好きなだけ殴りなさい! 」


華琳が言うと


雪蓮「そう、わかったわよ。あなたの頼みに免じて… 」


パッ!


雪蓮は南海覇王を離すと


雪蓮「好きなだけ殴らせてもらうわ! 」


ブォンッ!!


華琳を殴ろうとする雪蓮


そしてその拳が華琳に当たりそうになったその時!


ビビンッ!!


蓮華『姉様、一刀は大丈夫です!それと一刀を襲った犯人は魏ではないのでやめてください! 』


雪蓮「今の声は蓮華? 」


蓮華からの通信が雪蓮に届いた!


そして一刀が無事だと知った雪蓮は


ピタッ!


華琳への拳を止めると


雪蓮「今回は私の気がすんだから見逃してあげるわ! 」


ダッ!


そのまま立ち去っていった!


桂花「お待ちなさい!タダで帰すと思って… 」


だがこのままタダで帰されるはずがない


ところが


華琳「やめなさい桂花!皆も孫策を襲撃するのを禁ずるわ! 」


華琳はみんなに命じた。


華琳「(あの孫策が急に態度を変えるだなんて、きっとジュンが何かしたのね。でもそれとこれとは無関係、帰ったら目一杯お仕置きしてやるんだから覚悟しなさい!♯) 」


その頃


ジュン「(ドキッ!?)何だか悪寒がするな!?このまま帰っちゃダメな気がするけど一刀も無事なわけだし、俺は戻るぜ 」


源治「・・・俺はもう少し孫権様と一緒に… 」


ガシッ!


玲「お前の相手は俺がしてやるからな♯ 」


シュッ!


ジュン達も立ち去っていった。


しばらくして


その後、駆けつけたみんなによって一刀は部屋で寝かされ、一人戦場に駆け出していった雪蓮は冥琳からきつい説教を食らったという。


その日の夜


城のある部屋(一刀の離れは罠だらけで入るのが困難なため)


ちゃぽんっ!


蓮華が寝ている一刀の頭の布を交換していた。


一刀「ス〜ス〜… 」


そんな蓮華の近くには寝息を立てる一刀がいた。


蓮華「今回ばかりは正直言うと心配したぞ、あまり主君に心配をかけるでない! 」


コツンっ!


一刀の額を指ではじく蓮華


蓮華「さて、今日はもう遅いから去るとするか、また明日な一刀♪ 」


バタンッ!


そう言って蓮華は部屋から立ち去っていった。


それから数分後


むくっ!


寝ていた一刀が起き上がった。


どうやら毒は回復したようだが様子がおかしい


一刀「・・・ 」


さらさらっ!


そして一刀は手紙を書くと


ギィッ!


一刀「孫権様、呉のみんな、今までお世話になりました 」


シュッ!


窓から立ち去っていった。


そして翌日


蓮華「起きたか一刀? 」


蓮華が部屋に入ると


しーん…


蓮華「あれっ? 」


部屋に一刀の姿はなかった。


蓮華「朝早くから鍛練にでも出掛けたのだろうか? 」


そう思って蓮華が辺りを見渡すと


蓮華「んっ!これは? 」


机の上に蓮華宛の封筒が置いてあるのを発見し


バサッ!


読んでみると


『長らくお世話になりました。主君を守らなくてはならない忍びが主君を危険な目に遭わせるなんてあってはならないものなのです。よって私は忍びの掟に従い孫権様のお付きの任を解かせてもらいます。

北郷一刀 』


と書かれていた。


これを見た蓮華は


バサッ!


手紙を床に落とすと


蓮華「馬鹿者が…!! 」


ダッ!


涙を流しながら城を駆け回るのだった!


果たしてどうなるのやら!?

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― 新着の感想 ―
雪蓮の目的が変わってるぞ 一刀の毒が回って一刻を争う状況(と思っている)で、 解毒剤を要求して一秒でも早く帰ることを優先せず、 報復又は断罪に寄り道してどうする 「解毒剤を渡せ」 「持ってないわ。そ…
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