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蠱毒三人衆

あいつらが再登場します

一刀「ぐはっ!? 」


バタリッ!!


雪蓮「一刀!?しっかりして!? 」


矢を心臓に食らい血を吐きながら倒れる一刀


そして雪蓮が駆け寄ったその時


蓮華「姉様、大変で… 」


雪蓮を呼びに来た蓮華が現れた。


そして蓮華が見たものは…


バンッ!!


矢を食らって倒れる一刀であった!


蓮華「一刀!?姉様、一体何があったんですか!? 」


雪蓮「落ち着いて蓮華、私にもよくわからないけど急に一刀が私を突き飛ばしたと思ったら一刀が矢に刺されて 」


雪蓮が蓮華に話すと


ガサッ!


近くで物音がした。


そして物音の方を見てみると


魏兵「ちっ!孫策を殺り損なっちまったぜ!? 」


魏兵「まぁいい、それにしてもあの男はバカな奴だ。自分の体を犠牲にして孫策を助けるなんてな 」


魏兵「ほっといても奴は直に死ぬ。治すには曹操様の持つ薬が必要だ。急いで曹操様に報告だ! 」


そこには魏兵達が話し合っていた。


そして魏兵が去った後、会話を聞いた雪蓮は


ギュッ!!


得物の南海覇王を強く握りしめると


雪蓮「そう、一刀をこんな目に遭わせたのは魏なのね 」


蓮華「ね…姉様!? 」


雪蓮の様子がいつもと違っていた。


雪蓮「蓮華は一刀についてあげなさい!一刀、少し待っててね。曹操から薬を奪い取って首を持ってきてあげるから! 」


ダッ!


雪蓮は急いで城へと戻った。もう誰の声も雪蓮には聞こえない。一刀をやられた怒りで我を忘れているのだ。


蓮華「姉様…何だかいつもと様子が違う 」


蓮華が走り去る雪蓮を見続けていると


一刀「うぅ… 」


蓮華「一刀!? 」


一刀が意識を取り戻した。


一刀「違う…この毒は魏ではない。何故ならこの毒は蠱毒(こどく)なのですから…!? 」


蠱毒…一つの(かめ)にムカデ、ヘビ、サソリ、毒グモ等の毒のある生物を甕一杯になるまで入れて蓋をする。一匹になるまでしばらく待つとその残った一匹は甕の中で一番強い毒の持ち主でありその一匹から毒をとることで完成する毒


蠱毒はこの時代では作られていない(多分)。ということは忍が作ったというわけだが


一刀「(今は敵同士とはいえジュンが毒を使うなんて考えられん!) 」


魏の忍である雷魔ジュンは卑怯な手が嫌いでありましてや蠱毒なんて使わない。もし華琳に使うよう言われたならばジュンは華琳を身限るであろう。ジュンはそういう男なのだ。


一刀「早く雪蓮に伝えねば… 」


ズズッ…


一刀は行こうとするが毒のせいで立つことができず、匍匐(ほふく)前進で進むしかなかった。


蓮華「まて一刀、そんな体で無茶するな!姉様に用件があるなら私が代わりにいく!お前が魏のせいじゃないというならそうなのだろう。私はお前を信じる! 」


一刀「孫権様… 」


そして蓮華は雪蓮のところに向かおうとするが


?「そんなことさせるわけにはいかねぇなぁ 」


?「折角予定は狂ったが孫呉と曹魏で戦争を起こしたのだからなぁ 」


何処からか声が聞こえてきた。


一刀「何者だ!姿を見せろ! 」


一刀が辺りに叫ぶと


?『お望みどうり見せてやる! 』


シュバッ!! タッ!


木の後ろから二人の忍が現れた。


虎丸「久しゅうな北郷一刀よ 」


狼丸「いつぞやは痛い目を見せてくれたな! 」


一刀「お…お前達は… 」


一刀は二人を見ると


一刀「誰だ? 」


ずこっ!!


一刀の反応にずっこける二人


虎丸「俺達を覚えてないんかい!! 」


狼丸「あれだけ激闘を繰り広げただろう!! 」


一刀「悪いが覚えがない 」


読者のみんなは覚えているだろうか?


この二人は以前虎牢関にて一刀と葵と呂布(恋)の戦いを邪魔した兄弟忍者でありこの小説のラスボス、黒龍の部下である。


その事を説明すると


一刀「あの時の卑怯者か、貴様らならこんな卑怯な手を使うのもわかるな 」


虎丸「ほっとけ!! 」


狼丸「今度こそ貴様を殺してやる!そのための増援を連れてきたのだ! 」

バンッ!!


狼丸が手を向けるとそこには新たに三人の忍がいた。


蠱武羅「我らは蠱毒三人衆の一人、蠱武羅! 」


鈴目蜂「同じく、鈴目蜂! 」


我魔蛙「同じく、我魔蛙ゲロ! 」


ババンッ!!


蠱武羅は蛇のような目付きで牙の長い男、鈴目蜂は背中に翅がある女(胸は巨乳)、我魔蛙は肥満体で汗をかいている男であった。


蠱武羅「本来ならば孫策を殺して魏のせいにすれば呉は魏を恨み戦争を起こす。だが孫策は殺し損なったものの結果は良好だったわけだ 」


我魔蛙「まぁお前が死ねば黒龍様も喜ぶから褒美がもらえるゲロ 」


鈴目蜂「あ〜ぁ、顔がいい男なのに死んじゃうなんて残念ね〜 」


言いたい放題な三人に


一刀「貴様らの思い通りにさせるものか…直ぐ様戦争を終わらせてやる…!? 」


よろっ…


一刀は毒で体が苦しみながらも立ち上がった!


蠱武羅「ほぅ、我ら特製の蠱毒を並みの人間が食らえば即死だというのにたいした奴だ 」


一刀「黙れっ!!貴様らを許してはおけん! 」


シュッ…


一刀は印を結ぼうとするが


虎丸「おっとそこまでだ! 」


狼丸「それ以上やるとこの女の命はないぞ! 」


一刀「なにっ…!? 」


一刀が虎丸達の方を向くと


蓮華「すまない一刀!? 」


バンッ!!


蓮華が人質に捕られていた。


虎丸「貴様らは主君命の連中だから手は出せまい! 」


狼丸「もし抵抗すればこの女の命はない! 」


ぐいっ!


蓮華「ぐっ!? 」


狼丸は蓮華の髪を引っ張った!


一刀「やめろっ!?わかった、抵抗はしない… 」


パッ!


一刀は握っていた剣を離した。


もちろんこんな奴らのいうことを聞いたところで蓮華が無事にすむとは思っていない。


だが一刀は確率が0,001%しかないとしても蓮華を助けなければならなかった。


忍とは主君の命を守るためならば己の命なぞ惜しくもないのだ。


蠱武羅「フッ!余計なことと言いたいとこだがよくやったぞ負け犬共 」


虎丸「ほっとけ!! 」


蠱武羅「ではこいつをいたぶってやるとするか 」


我魔蛙「蠱武羅さん、まずは俺にやらせてくださいゲロ 」


蠱武羅「いいだろう。ただし殺すなよ 」


我魔蛙「了解! 」


スッ!


我魔蛙は一刀に近づくと


我魔蛙「忍法・油玉! 」


プゥ〜!!


我魔蛙は口から泡のようなものを出すと


パァンッ!!


一刀の前で破裂させた。


すると


バシャシャーッ!!


破裂した泡から油が飛び散り一刀にかかった。


そして


一刀「か…体が動けない!? 」


我魔蛙「ゲロゲロリッ!俺様の油は粘着性があるのさ、そして動けなくなったところを… 」


ベロッ…


我魔蛙は舌を出すと


我魔蛙「この俺の鋼鉄の舌でいたぶりまくる! 」


バシバシンッ!!


一刀「ぐはっ!? 」


我魔蛙の鋼鉄の舌に叩かれまくる一刀


鈴目蜂「二番手、鈴目蜂参る! 」


ブゥゥンッ!!


鈴目蜂は背中の翅を広げて我魔蛙を飛び越すと


鈴目蜂「我が剣を食らいなさい! 」


ジャキンッ!!


フェンシングのような剣を取り出して


鈴目蜂「忍法・穴不意羅死奇異蝕(アナフィラシキーショック)! 」


ブスブスッ!!


一刀の体を次々と突き刺していくが


一刀「痛くない!? 」


何故か痛くなかった。だが代わりに


ボゥンッ!!


刺された箇所に蜂のマークが浮き出てきた。


鈴目蜂「フフッ!私の剣は指した箇所を脆くする。たとえ貴様がどんなにタフでも 」


スッ!


鈴目蜂は足をあげると


鈴目蜂「骨に異常があれば簡単に砕けるさ! 」


ドカッ!!


蜂のマークがある場所に蹴りを食らわした。すると…


一刀「がはっ!? 」


ガクンッ!!


一刀が倒れた。


鈴目蜂「今の一撃で肋骨数本が折れたね、だが安心しな、私の蜂印は私の攻撃しか効かないからな、後は頼むよ蠱武羅 」


蠱武羅「うむっ! 」


スッ!


三番手、蠱武羅が出ると


蠱武羅「忍法・蛇睨み! 」


ギランッ!!☆


一刀「うっ!? 」


一刀の目を封じ


蠱武羅「忍法・蠱武羅終数斗(コブラツイスト)! 」


ゴキゴキンッ!!


体中の関節を外して


シュルル… ギューッ!!


一刀「がぁーっ!? 」


ボキボキンッ!!


一刀に巻き付いて体の骨を折ってきた。


蓮華「一刀!? 」


一刀の危機に蓮華は叫ぶが


狼丸「静かにしてろ! 」


ぐいっ!!


蓮華「ぐっ!? 」


狼丸が蓮華の髪を引っ張った。


蓮華「(このままでは一刀が死んでしまう!?私が人質になっているせいで…どうすれば…) 」


蓮華の手元には護身用の短剣があるのみ


短剣で狼丸に斬りかかっても無駄なことだと蓮華は理解していた。


そして蓮華が考え出した手段は


ブチンッ!!


狼丸「んっ? 」


ブチンッという音を聞いた狼丸は取り押さえた蓮華を見てみると


バサッ!


そこには短剣で自分の髪を切った蓮華がいた。


ダッ!


髪を切った蓮華は直ぐ様一刀の元に向かい


蓮華「ハァッ!! 」


ブスッ!!


短剣を一刀に巻き付いている蠱武羅に突き刺した!


蠱武羅「ぐおっ!? 」


パッ!


痛さのあまりに蠱武羅は一刀から離れた。


蓮華「大丈夫か一刀!? 」


蓮華は一刀に寄り添うが


一刀「そ…孫権様… 」


ダメージと毒の痛みで一刀はボロボロであった。


狼丸「まさか自分の髪を切って逃げるとは!? 」


※昔は髪は女の命というもので、貧しいゆえに髪を売る女がいたという


虎丸「まぁいい、ここまでボコれば北郷も戦えまい! 」


蠱武羅「後は楽に殺すのみだな 」


スッ!


敵が一刀達に近づいてくる!


一刀「孫権様、お逃げください…!? 」


蓮華「嫌だ!一刀を置いて私だけ生きたくない! 」


蓮華が叫ぶと


虎丸「ならば仲良く死ね! 」


ブォンッ!!


虎丸の剣が二人に襲いかかる!


だがその時!


シュッ!! ガキンッ!!


虎丸「なっ!? 」


突如手裏剣が虎丸の手に当たり、剣を弾いた!


すると


スッ!


ジュン「おやおや、ちょっとやな予感がしたんで来てみたら大変なことになってるじゃん 」


バンッ!!


一刀と同じ新星の雷魔ジュンが現れた。


一刀「ジュン…!?何故ここに!? 」


ジュン「なぁに、うちの陣に孫策って人が単体で血相変えて乗り込んだ時から嫌な予感がしたんで様子見に来たんだよ 」


※もちろん華琳には内緒である。


ジュン「しかし、一刀をボロボロにし、尚且つうちの主君(華琳)に罪を着せるなんて行為は万死に値するな、てなわけでお前達は俺が倒すからそこんとこヨロシク! 」


ビシッ!!


敵を指差すジュン。表情はいつも通りだが上記のことでとても怒っていた。


蠱武羅「強がりはそこまでにしろ!いくら新星とはいえ一人で五人相手に戦えるものか! 」


確かに5VS1ではジュンも危ない


だが


ジュン「あんたら気づいてないの?ここに来てるのは俺だけじゃないよ 」


虎丸「なにっ!? 」


すると


シュッ!!


源治「・・・火神楽源治、推参! 」


いきなり源治が現れた。


源治「・・・風が教えてくれた。乳に危機迫りとな! 」


来た理由がおかしすぎる。


さらに


ボココッ!!


玲「ぶはっ!!土門玲、参上だ!! 」


地面から土門玲が現れた。


玲「(一刀に危険が迫ると感じて来たが、本当だったようだな!?) 」


これでこの場には新星が三人(一刀を除く)揃った。


一刀「みんな、すまない… 」


一刀が礼を言うと


ジュン「気にするなって一刀、お前は休んでな 」


源治「・・・こいつらは俺達が倒す! 」


玲「お前をこんな目に遭わせた奴らを許しちゃおけねえぜ! 」


仲間である一刀をやられて気合いを入れまくるみんなであった。


次回、新星三人衆VS蠱毒三人衆!!


そして一刀の命は!?

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