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拠点 葵の料理修行

前回に引き続き、葵の話です

これは一刀と同じ新星(ルーキー)である、くの一葵のいる蜀の話


それはある日のこと


城の台所


葵「ふんふ〜ん♪ 」


ジューッ!!


蜀の城の台所で葵が料理を作っていた。


だが


もや〜っ!!


何故か炒めている中華鍋から目には見えない黒いオーラが出ていた。


それもそのはず、何故なら葵の料理の腕前は愛紗や麗羽級なのだから(すごくマズイ)


葵「よしっ!葵の特製肉マン完成!そういえばお腹空いたし、みんなに渡す前に買ってきた肉マンでも食べよっと♪ 」


このままではみんなに危機が訪れてしまう!?


だが葵や蜀のみんなは知らなかった。


董卓軍ならば誰もが知っているこの日は詠のあの日であった!


その少し前


詠「あーもうっ!落ち葉が次々と落ちてきて掃除が終わらない!♯ 」


月「詠ちゃん、落ち着かなきゃダメだよ!?あれって?そういえば今日って何かあったような…気のせいだよね♪ 」


気のせいではなかった。


詠のあの日に月は巻き込まれていないから忘れていたのだが、詠自身も忘れていたその頃


鈴々「にゃにゃーっ!?鈴々の目の前で肉マンが売り切れたのだ!? 」


星「ぬっ!?メンマ壺のメンマが全て腐っている!? 」


焔耶「うわぁーっ!?犬小屋の小屋が壊れて出てきた犬が私に襲いかかってくるーっ!? 」


朱里「はわわ!?大事な八百一本に虫食いが!? 」


蜀の各地にて不幸が訪れていた。


詠のあの日とは不幸の日であり、この日は月以外の人に不幸が訪れるという伝説がある。


そして葵の方でも


ドドドッ!!


葵「きゃっ!?何故地震が!? 」


突如地震が発生し


ゴロゴロッ!!


葵の作った肉マンと買ってきた肉マンが混ざってしまった。(見た目では判別不能)


ピタッ!


そして地震がおさまると


葵「小さな地震で助かったわ!?それじゃあ肉マン食べよっと♪ 」


ガシッ! ぱくっ!


葵は目の前にあった肉マンを食べる。


その直後


葵「ブフーッ!? 」


葵は口に入れた肉マンを噴き出した!


葵「この肉マンなんてひどい味なの!?こんなもん野良犬だって食べないわ!店の親父に文句を… 」


とここで葵は目の前にあるものに気がついた。


バンッ!


目の前には葵がいつも食べてる肉マンがあった。(包み紙で判別可能)


葵「じゃあ、これは!? 」


葵が恐る恐る食べていた肉マンの包み紙を見てみると


ババンッ!!


それは葵がみんな用に作った肉マンの包み紙であった。


葵「私ってこんなに料理下手だったのーっ!? 」


ビビーンッ!!


台所に葵の叫び声が響き渡る!


しばらくして


しょぼ〜ん…


台所のすみで体育座りをしながら落ち込む葵


今まで誰もマズイと言われなかっただけに相当ショックだったようだ。


あられ『葵… 』


あまりの葵の落ち込みに相棒のあられも慰めの言葉も出せなかった。


葵「みんなや父様はおいしいと言ってくれたのに… 」


ちなみにみんなは傷つけたくないから、葵の父上は単なる親バカである。


そんな落ち込む葵に


スッ!


月「葵さん 」


月が近づいてきた。


すると月は


月「実は私も初めは料理が下手だったんですよ 」


葵「うそっ!?あんなにおいしい八宝菜作れるじゃん!? 」

月の八宝菜を食べた葵はおいしいと感じていた。


月「それは練習につぐ練習を重ねたからです!だから葵さんも諦めずに何度でも挑戦してうまくなりましょう!私も手伝いますから! 」


月に言われた葵は


葵「ありがとう月、私頑張ってみる! 」


やる気を取り戻した!


そしてそれから数日、葵は月の指導のもと、料理の特訓を開始したのだが


月「へぅ!?葵さん、塩の量が多すぎです!? 」


葵「いや〜、今日は暑いから塩分多めの方がいいかと… 」


月「だからって一袋は辛すぎです!? 」


さすがの月も葵の料理の腕前には難航していた。


だが、そんな月の指導のもと、葵の料理はまだマズイが最初に比べたら少しはマシになった。


葵「あともう少しで完成なのに食品がない〜!? 」


月「今は物価が高いですからね 」


蜀は貧乏の域に入るためいくら城とはいっても買える野菜には限度があった。


桃香「葵ちゃんかわいそうに 」


そんな葵を影から見ていた桃香は何とかしたいと思うのだが金がない


そんな時


兵「劉備様、報告です! 」


一人の兵士が桃香のもとにやって来た。


桃香「どうかしたんですか? 」


桃香が聞くと


兵「幽州の公孫賛殿が来ております! 」


桃香「えっ!?白蓮ちゃんが!? 」


ダッ!


急いで城門に行く桃香


葵「あれは劉備様、何があったの? 」


スッ!


葵も桃香が気になって後について行く


城門


城門には白蓮と蜀の主な武将数名がいた。


白蓮「よう桃香、久しぶりだな! 」


桃香「白蓮ちゃんこそ久しぶりだね♪何か用? 」


白蓮「なぁに、賊の討伐が終わった後、近くまで来たからついでにな 」


白蓮が言うと


星「ほぅ、白蓮殿に長く仕えていた私だがまさか白蓮殿に賊を退治するための指揮力があるとは驚きだ 」


星は桃香のところに来る前、白蓮に支えてました。


桃香「そういえば白蓮ちゃんって麗羽さんに攻められちゃったんだってね、麗羽さんはうちにいるけど許してくれる? 」


桃香が聞くと


白蓮「気にするなって、私が人を恨むような人間じゃないことはお前が一番わかってるだろ!それに何かしてきたらまたこいつが追っ払って… 」


スッ!


白蓮は後ろを見るが


パッ!


後ろには誰もいなかった。


白蓮「あれっ?さっきまでいたはずなんだが 」


桃香「誰か連れてきたの? 」


白蓮「あぁ、私の側近の風切… 」


白蓮が最後まで言おうとしたその時!


兵達『うおーっ!! 』


鍛練場から兵士達の声が響き渡った。


愛紗「まったく!何をそんなに騒いでるんだ! 」


サッ!


一行が鍛練場を見てみると


兵「あなたのような美しい方が公孫賛なんかのところにいてはならない!是非とも我が軍に来てください! 」


兵「なんなら氷堂(葵)様と交換で! 」


騒ぎまくる兵士達の中央には


吹音「ちょっと困ります〜!?通してください〜!? 」


ババンッ!!


一刀や葵と同じ新星の爆乳くの一・風切吹音がいた。


吹音は兵達が邪魔して歩けないのを困っていると


月光「しつこい連中ね、ほら吹音! 」


スッ!


吹音の相棒である妖猫・月光は鉄扇を吹音に渡した。


吹音「ありがとう月光! 」


ガシッ!


吹音が鉄扇を受け取ると


吹音「おらおらテメェら!邪魔だからとっとと退きやがれ!♯ 」


ブォンッ!! バサーッ!!


兵達『あーっ!? 』


鉄扇を受け取り、性格が変わった吹音に兵達は吹き飛ばされてしまった。


桃香「彼女に何が起きてるの!? 」


白蓮「あいつは二重人格なんだよ 」


もはや白蓮は慣れていた。


パッ!


そして吹音が鉄扇を離すと


吹音「劉備様、はじめまして、白蓮様の従者をやっております風切吹音と申します♪ 」


ずこっ!!


吹音の性格がさっきまでと180度変わっていたことにずっこける桃香


葵「吹音は相変わらずね!? 」


そこに葵が現れると


吹音「葵ちゃん!お久しぶりです♪ 」


ぎゅっ!


葵「ど…どうも!? 」


吹音はいきなり葵の手を握ってきた。


吹音「あ…あのぅ、つまらないものですけどよかったらもらってください! 」


ドンッ!!


そして吹音は葵にたくさんの野菜が入った篭を渡した。


葵「へぇ、今は物価が高いのによくこれだけの野菜が買えるわね!? 」


幽州も蜀に負けず劣らずの貧乏国のはずなのにと葵が驚くと


吹音「前に一刀さんからもらった野菜を使って畑で育てたんですよ♪ 」


実は以前吹音が呉に行った時、帰りの際に一刀が手ぶらではなんだからということで野菜が入った篭を渡したのだ。


葵「へぇ… 」


一刀にもらったと聞いて少し心がズキズキする葵


だが


葵「これは!? 」


葵は野菜篭の中から欲しかった野菜を見つけ出した。


スッ!


そしてそれを取り出すと


葵「ありがとうね吹音! 」


ダッ!


直ぐ様台所の方に向かっていった。


ぎゅっ!


葵「今度こそ作ってみせる! 」


鉢巻きを締めて気合いを入れる葵


しばらくして


葵「できた! 」


ついに料理が完成した!


葵「早速味見! 」


ぱくっ!


あられ『僕も付き合う! 』


ぱくっ!


葵の自信作というだけあってあられも食べてみた。


結果は…


あられ『ま…!? 』


あられ『まいう〜♪ 』


葵「おいしい!?自分でも信じられない!? 」


結果はよかったようだ。


月「へぅ〜、私もこのような料理は初めて見ました!? 」


葵が作った料理、それはコロッケであった。


※中華料理にコロッケはないため月は知らない


あられ『よかったね葵、これで一刀も喜んでくれるよね! 』


葵「うんっ!一刀も喜んで…って一刀は関係ないでしょ!/// 」


あられ『赤くなっちゃって、ホントは一刀に食べてもらいたいくせに 』


葵「あられ〜!そんなに言うならコロッケの材料にしてやるーっ!! 」


あられ『うわーっ!? 』


台所で追っかけあいを始める二人


月「へぅ!?台所で暴れないでくださーい!? 」


かくして、料理の腕前が少し上がった葵だが


葵「コロッケが作れたんだから肉マンなんて軽く作れちゃうわよね♪ 」


そう思って葵は再度肉マンを作った。


葵「あっそうだ!包み紙用意してなかった 」


タッ!


包み紙を取りに台所を離れる葵


その直後


麗羽「ちょっと給仕の人、わたくしのお腹が空きましたので特別に食べてあげますから何か用意しなさい 」


でかい態度で麗羽が台所にやって来た。


麗羽「あら、誰もいませんの、おやっ、こんなところに肉マンが 」


肉マンが置いてあるのを見た麗羽は


麗羽「美味しそうですし、世の中のものは全てわたくしのものですわ! 」


ぱくっ!


そう言って肉マンを食べる麗羽


葵「ふ〜、やっと包み紙が見つかったわ 」


その直後、葵が包み紙を持って台所に入ろうとすると


麗羽「ぎゃーっ!? 」


葵「何事っ!? 」


葵が急いで台所に入るとそこには


バンッ!!


葵の作った肉マンを食べて気絶している麗羽がいた。


葵「何でなの!? 」


どうやらコロッケ以外の料理はまだまだな葵であった。


次回、新展開!呉ルートの大事件が発生!!

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