風切吹音
新星の一人、風切吹音とその相棒登場!
ここは幽州の街
かつてこの街の太守である公孫賛(白蓮)が無力だということで麗羽が黄忠の娘を人質にとって劉備軍と黄忠軍を戦わせようとしたが失敗し、腹いせに攻めた。
史実ならばこの戦いで公孫賛は歴史から消えてしまうのだが未だに健在である。
それというのも公孫賛軍の客将としている一刀と同じ新星忍者である風切吹音が攻めてきた麗羽の軍を返り討ちにしたからだ。
そして彼女は他国では『天使と悪魔』と呼ばれていた。
白蓮の城
吹音「それでは白蓮様、出掛けてまいります 」
風切吹音…新星の一人。黄緑色の髪を首の後ろでまとめている。風遁の使い手であり、くの一界1の爆乳の持ち主(サイズは祭クラス)
吹音「でもすみません、私が離れることになってしまうだなんて 」
白蓮「大丈夫だって気にするな、お前にはいつも助けてもらってるし、この辺の賊は蹴散らしたし、2〜3日くらい休みをあげないとな 」
吹音「ありがとうございます!すぐに帰ってきますから!いきましょう月光 」
吹音が言うと
ぴょんっ!
月光という黒猫が吹音の肩に乗った。
吹音「それでは! 」
シュパッ!!
そして吹音は旅立っていった。
白蓮「さて、私も部隊の訓練をしなくてはな、お前ら並べ! 」
白蓮は兵士達に命令するが
だら〜っ
兵士達はだらけきっていた。
兵士「なんだよ、今日は風切様じゃなくて公孫賛かよ 」
兵士「何だかやる気でないぜ 」
白蓮「お前達!私の方が偉いんだからな! 」
結局吹音が帰ってくるまで兵士達はだらけていた。
その頃、吹音は
シュッ!シュッ!
吹音「(待っててくださいね一刀様♪) 」
パカッ!
吹音はロケット(首にかけて写真等を入れる小さな容器)を開く。
そしてその中には幼い一刀と幼い吹音が並んで写っていた。
彼女が向かう先は一刀のいる呉の国であった。
呉の城・一刀の離れの裏
一刀「ほっ! 」
ズボボッ!!
この日、一刀は収穫をしていた。
実は一刀は離れを建てた際に裏側の面積を使って畑を作り出し野菜を育てたのであった。
家庭菜園は自給自足の忍者にとって必需である。
小助『見ろよ一刀、こんなにデカイ大根ができてるぜ! 』
一刀「ホントだな、やはり忍術で耕した畑はひと味違うな!? 」
そしてあらかた収穫すると
一刀「では早速収穫した野菜を使ってお昼の調理をしよう… 」
一刀が去ろうとしたその時
シュシュシュッ!!
一刀目掛けて手裏剣が撃ち出されたが
スッ!
一刀は大根を手に取ると
パシパシパシッ!!
投げ出された手裏剣3つを大根で全て受け止めた。
一刀「そこにいるのはわかっている。出てこい! 」
一刀が言うと
シュッ!
吹音「てへっ♪バレてましたか 」
壁に隠れていた吹音が現れた。
一刀「お前は!? 」
小助『吹音じゃん!? 』
吹音「一刀さん、お久しぶりですね♪ 」
一刀「まさかお前まで来てるなんてな!? 」
吹音「私も驚きましたよ。まさか一刀さんがいたなんて、…ってそれは野菜ですか 」
吹音が一刀の野菜を指差すと
一刀「あぁ、今日の昼食用にと… 」
吹音「あのぅ、私料理得意ですし、もしよければ私に作らせてください!/// 」
一刀「えっ!?別に構わぬが 」
吹音「腕によりをかけて作りますからね! 」
しばらくして
厨房
ジャーンッ!
吹音「はい、出来上がりました 」
取れ立て野菜でできた煮物を吹音は用意した。
早速食べてみると
一刀「うむ、うまし! 」
小助『ホントに吹音は新星くの一1の料理上手だな 』
葵の料理がマズイのは知っているが、玲の料理はマズイというか野生的で力が強すぎるためオニギリを握れば岩石並みの固さになってしまうためとても食べられないのだった。そして吹音の料理は一刀に次ぐ美味しさであった。
一刀「さて吹音、そろそろ我が城の主達に紹介せねばなるまいな 」
吹音「そうですね 」
いくら一刀の知り合いとはいえ紹介されてない者が城をうろつくのは不審者扱いされるからだ。前の源治の例がいい話である。
そして玉座の間
吹音「一刀さんの主君の皆さま方はじめまして、私は幽州の白蓮様に仕えております風切吹音と申します! 」
丁寧に挨拶する吹音
冥琳「幽州か、確かあそこは公孫賛というものが太守をつとめていたがよく袁紹の攻撃を迎撃したものだな 」
小助『まぁ吹音がいたから簡単には攻められねぇよ、何せ吹音の実力は一刀に次ぐ新星2の実力者だからな 』
蓮華「なるほど、それほどの武力ならば迎撃の理由もわかる 」
一刀の実力を知っているだけあってそのナンバー2の実力も理解できるのだった。
吹音「い…いえ、私は全然強くなんてないですよ!? 」
実力を謙遜する吹音
すると
シャオ「どうでもいいけど… 」
スッ!
シャオが吹音の後ろに回り込み
むぎゅっ♪
シャオ「このでかいおっぱいはなんなのよー!!♯ 」
吹音「きゃあっ!?/// 」
後ろから吹音の爆乳を揉みまくる!
シャオ「思春や明命や玲が貧乳だからくの一とは貧乳仲間だと思ってたのにーっ!!♯ 」
吹音「わ…私だって好きで大きくなったわけじゃありません〜!?毎日健康のために牛乳飲んでただけです〜!?/// 」
それが原因であることを彼女は知らない。ちなみに玲も毎日牛乳を飲んでいたが胸は大きくならず体が丈夫になった。
雪蓮「(そうだ!)ねぇ、あなたの実力見せてくれない? 」
吹音「えっ!? 」
雪蓮「一刀に次ぐ実力ってのを一度見てみたいのよね♪ 」
蓮華「姉様!何をいってるんですか!すまないな風切殿、今のは忘れてくれ 」
蓮華はいうが
吹音「いえ、私も孫策さんとは一度戦ってみたいと思っていました。是非手合わせお願いします! 」
雪蓮「あっちも了承したことだし、別にいいわよね冥琳♪ 」
冥琳「はぁ…まぁ風切殿が認めたなら仕方ないな 」
雪蓮「決まりね♪ 」
と勝手に勝負することを決める雪蓮
だがこれには裏があった。
雪蓮「(うふふっ♪これで彼女の動きを見て対一刀への対策ができるわ♪) 」
同じ新星ならば対して動きは変わらないだろうと考えた話である。
そして急遽、雪蓮VS吹音の試合が行われることになった。
訓練場
冥琳「いいか!どちらも真剣を使うという試合だが、殺生は禁止!先に相手に一撃を食らわせた者の勝ちとする!両者相違ないな! 」
雪蓮「わかってるわよ♪ 」
吹音「了解です! 」
両者がルールを認めあった。
観客席
シャオ「ねぇ一刀、あの吹音って人大丈夫なの? 」
一刀「何がですか? 」
シャオ「だって相手は雪蓮お姉ちゃんだよ、あんな優しそうな娘が勝てるのかな? 」
吹音の勝利を不安に感じるシャオ
小助『心配ないって、試合が開始すればすぐに決着がつくからよ 』
シャオ「? 」
そんなことを話している間に試合が開始されるのだが
吹音「では参ります! 」
ガシッ!
吹音が荷物から武器の鉄扇『鎌鼬』を取り出して握りしめると
吹音「・・・ 」
雪蓮「どうしたの? 」
突如黙りだす吹音だが
吹音「さぁ!いっちょ暴れたるかい! 」
急に大きな声で叫びだした。
蓮華「さっきまでと全然性格が変わっているではないか!? 」
一刀「吹音は昔から得物の鉄扇を握るとああいう性格になるのです 」
簡単に言うと吹音は某中学テニス漫画の寿司屋のせがれと同じ性格である。(この時の記憶も残っている)
以前吹音の爆乳を揉もうとした源治が飛び付いたのだが、鉄扇を握った吹音に源治は体中の骨を折られて死にかけ返り討ちにされたという(だが源治は懲りずに吹音を襲う)
この力こそ吹音が新星ナンバー2と呼ばれる実力であり新星決定戦の際、幼いとはいえ一刀も苦戦した。
更に驚くべきことに
月光「吹音、あの娘は強いわよ 」
蓮華「今の声は!? 」
ババンッ!!
なんとっ!吹音の相棒の黒猫・月光が話をしたのだ。
シャオ「何で猫がしゃべってるの!? 」
月光「あたしを他の相棒と一緒にしないでちょうだい、何せあたしは猫又だからね人語くらい簡単さ 」
猫又…尻尾が2本ある猫。普通の猫より知力が高い
一刀「それはそれとして月光よ、逃げた方がいいぞ 」
月光「何で? 」
一刀「何故なら我が仲間には… 」
一刀が言い終わる前に
明命「お猫神様〜♪ 」
ぎゅーっ!!
月光「きゃっ!? 」
明命が月光に抱きついてきた。
明命「感激なのです!まさか話ができるお猫様に会えるだなんて夢のようなのです♪ 」
月光「ちょっと何なのよこの娘!? 」
猫好きの明命にとって月光は獲物であった。
そして吹音と雪蓮はというと
吹音「おい姉ちゃん覚悟しな!このあたしが姉ちゃんなんてこてんぱんにしてやるからよう! 」
雪蓮「(何だか私ってすごい娘と対決しちゃうのかも!?) 」
この時、雪蓮は持ち前の勘で自分の選択肢が間違っていたのではと思っていた。




