表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/200

一刀の実力

外史の世界にやって来た北郷一刀は北郷流の掟により孫権こと蓮華の護衛をしようとする。


だがそれを快く思わない甘寧こと思春と戦うことになり勝てば護衛、負ければ孫策の護衛(本人が勝手に言っている)をすることになった。


そして武道場


バンッ!


祭「これより甘寧と北郷の試合を開始する!怪我をせぬよう互いに武器は模造品を使うこと! 」


この模造品は形はそれぞれの武器に似ているが木製のため強く当たっても骨折程度ですむのだ。


ちなみに思春は得物である幅広の刀・鈴音を一刀は使い慣れている忍者刀の形である。


思春「ふんっ!貴様のような奴なんてすぐに倒してやる! 」


ビシッ!


思春が一刀を指差しながら言うと


兵達『うおーっ!! 』


観客となった兵達が騒ぎまくる!


兵達『甘寧将軍、そんな奴軽く倒してください! 』


兵A「お前、あいつが甘寧将軍相手にどれくらいもつか賭けないか? 」


兵B「いいね、だったら俺は十分だ 」


兵A「なら俺は五分だな 」


誰もが思春の勝ちだと思っていた。


孫策「思春、軽く倒しちゃってよ♪(そうすればあの子は私の護衛になるからね) 」


蓮華「何でこんなことになったのだ!? 」


まさか自分が原因で二人が戦うことになったことに驚く蓮華であった。


小助『一刀、手を抜いたらやられちまうぞ。俺が代わりに戦ってやろうか? 』


一刀「大丈夫だ小助、俺は必ず勝ってみせる! 」


スッ!


そして一刀と思春は構えると


祭「双方用意はいいようじゃな、では始め! 」


主審をつとめる祭が言うと


シュンッ!!


思春はものすごい早さで攻撃してくる!


一刀「うおっ!? 」


ガキンッ!!


だが一刀は何とか受けきった。


思春「甘い! 」


くるっ!


刀を受け止められた思春はそのまま回転すると


ブォンッ!!


一刀に蹴りを繰り出してくる!


兵A「出たぞ甘寧将軍の必殺攻撃! 」


兵B「最初の一撃はまぐれで受け止めても同じ早さでくるこの攻撃は食らうぜ! 」


誰もが思春の攻撃は決まると思っていたが全員ではない


小助『(甘いな) 』


小助だけはそう思っていなかった。


そしてその証拠に


ガキンッ!!


全員『・・・!? 』


一刀は思春の攻撃を受け止めた。


兵A「何だよあいつ!? 」


兵B「甘寧将軍の攻撃はくるとわかっていても食らってしまうくらい早いんだぞ!?それを二度も受け止めるだなんて運が強いとしかいいようがない!? 」


驚く兵達だが


小助『(あんな攻撃、受け止めるなんて朝飯前だっての、だって一刀は主君を守るため毎日厳しい訓練をしていたんだからな) 』


驚いていたのは兵達だけではなかった。


思春「(まさか私の早さについてくる奴がいたとはな!?だったら手加減無用だ) 」


すると思春は


思春「フッ!どうやら私はお前を見くびっていたようだな、だがここからは容赦せん! 」


スッ!


思春は構えを変えた。


孫策「うわぁーっ!?思春が本気だすなんてマジでやる気ね!? 」


蓮華「あの一刀とかいう者は大丈夫なのか!? 」


孫策「あら蓮華ったら一刀の心配してるの? 」


蓮華「べ…別にそういうわけではありません!思春が本気を出したら模造品とはいえ危ないから心配しているだけです/// 」


どちらにせよ一刀を心配する蓮華であった。


思春「では参る! 」


すると思春は


シュンッ!


さっきよりも早い速度で一刀に迫った!


一刀「(確かに早いがくる場所さえわかれば受け止められる!) 」


スッ!


一刀は攻撃がくる場所を防ごうとするが


シュンッ!


一刀「(なにっ!?) 」


思春の攻撃は一刀の予想よりも早く


ドカッ!!


一刀「がはっ!? 」


一刀が防ごうとする前に攻撃を食らってしまった。


ズザザーッ!!


その場を転がっていく一刀


一刀「(くっ!肋骨(あばらぼね)を数本折ってしまったようだな!?) 」


もし刀が本物ならば確実に斬られていた。


思春「どうした?貴様の実力はその程度か! 」


兵A「ありゃ立てねえよな!? 」


兵B「甘寧将軍の一撃を食らったら素人なら起き上がるのは無理だぜ!? 」


確かにその通りなのだが


すくっ!


一刀は立ち上がった。


一刀「甘寧殿、見事な一撃であった 」


思春「(とっさに手で防いだようだな)フンッ!それを食らって平気な貴様もなかなかのようだな 」


一刀「では甘寧殿の本気に答えるために俺も本気を出させてもらおう 」


全員『・・・!? 』


この言葉に小助以外の全員が驚いた。


何故なら今まで一刀は本気をだしていなかったのだからだ。


一刀「では 」


スッ!


一刀は印を結ぶと


一刀「幻影分身の術! 」


と言った瞬間!


ボボンッ!


思春「なっ!? 」


バンッ!


なんと!?一刀の数が四人増えて計五人になった。


孫策「一刀が増えちゃった!? 」


蓮華「どうなっているのだ!? 」


突然のことに驚くみんなだが


小助『でたな、奴の十八番(おはこ)が 』


小助だけは知っていた。


小助『(幻影分身の術は北郷流忍術でも難しいとされる忍術、普通でも二人増やせばいいくらいだが一刀は四人増やせることができるのさ) 』


一刀達『では参る! 』


スッ!


一刀達は構えると


シュシュンッ!


一斉に思春に襲いかかった。


思春「フンッ!数が増えれば当たるとでも思ったか! 」


ブォンッ!!


思春は一刀に攻撃を仕掛けるが


スカッ!


思春の攻撃はすり抜けた。


思春「なにっ!? 」


小助『(一刀の幻影分身は文字通り影でできているため攻撃が当たってもすり抜けてしまう。倒すには本体をやるしかないが確率は1/5) 』


つまり増えているのは幻なのだ。


思春「ちっ!? 」


ブンブンッ!!


思春は次々と攻撃するがその全てが分身であった。


一刀達『もらったーっ! 』


スッ…


思春「しまった!? 」


そして一刀達が一斉に思春に向かってきたその時!


ビュゴォーーッ!!


いきなり突風が吹いた。


その突風により


バサーッ!!


思春「なっ!?/// 」

思春の服の裾がめくれて下着であるフンドシが丸見えになった。


そしてこれを正面から見てしまった一刀達は


一刀達『ブハッ!? 』


ぼたたっ!


一斉に鼻血を噴き出した。


しかも


思春「(んっ!鼻血の跡が一ヶ所しかない) 」


全員鼻血は出しているものの分身の鼻血は幻なので出るはずがなく本体の位置がばれてしまった。


一刀「うっ!? 」


くらりっ


しかも度重なる鼻血の噴出により一刀は貧血でぐらつきよろめく、その一瞬の隙を見逃す思春ではなかった。


思春「そこだ! 」


スッ!


思春は鼻血を出した一刀に近づくと


思春「くたばれーっ! 」


バキンッ!!☆ミ


一刀「がはっ!? 」


一刀の脳天に一撃を食らわした。


バタリッ!


そして一刀が倒れると


ボボンッ!


分身達も消えてしまった。


影分身は本体がやられると勝手に消滅するのだ。


祭「どうやら勝者は決まったようじゃな、勝者・甘寧! 」


ババンッ!


そして思春の勝ちが宣告された。


一刀「(くっ…孫権様に仕えることができなかった!) 」


孫策「やったー♪これで一刀は私の護衛よね♪ 」


ところが


思春「納得いかん! 」


いきなり叫ぶ思春


ぐいっ!


そして思春は一刀の胸元を引っ張ると


思春「あんな勝利で私が納得いくとでも思っているのか!♯いずれ貴様とは決着をつけてやる! 」


そして


思春「それと不本意だが貴様の強さに免じて貴様を蓮華様の護衛として認めてやる! 」


思春は思春なりに一刀を認めたのだった。


思春「それでよろしいですか蓮華様? 」


思春が蓮華に聞くと


蓮華「あぁ、私もそいつの強さには恐れ入ったし、思春が認めるのならば構わない! 」


こうして晴れて蓮華の護衛ができることになった一刀だが


孫策「勝手に決めちゃってなによーっ!♯ 」


役一名苛立つ人物がいた。


次回より晴れて蓮華の護衛になった一刀の生活がわかります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ