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益州の大事件

今回は呉ルートにない話です

ここは呉から大分離れた益州の町


店主「毎度あり〜 」


この町に


ガラッ!


一刀「これで買い物はすんだな 」


一刀がいた。


一刀「しかし祭殿にも困ったものだ 」


何故一刀がこの町にいるのかというと、話は二日前にさかのぼる。


二日前、呉の城


一刀「さて、今日も孫権様のために頑張らなくては! 」


一刀がいつものように蓮華の警護をすべく部屋に向かっていると


祭「おぉ北郷! 」


祭に呼び止められた。


一刀「祭殿、何かご用ですか? 」


祭「うむ、ちょっと酒を買いに益州に使いを頼まれてくれぬか?儂が行くと冥琳がうるさくてのぅ 」


祭がいうと


一刀「お断りします。俺はこれから孫権様の警護がありますので、では! 」


スッ!


そう言って一刀は去ろうとするが


ガシッ!


祭「まていっ! 」


祭に肩を掴まれた。


祭「年寄りの命令は聞けぬというのか! 」


一刀「(普段は年寄り扱いするなと言ってるくせに)申し訳ありませんが無理です! 」


ビシッ!!


一刀が祭にはっきり言うと


祭「そうか、なら仕方あるまい! 」


ガシッ!


一刀「えっ!? 」


祭は一刀の頭をつかむと


ぐいっ!


一刀「うぷっ!?/// 」


むにゅっ♪


一刀の頭を自分の胸に押し当てた!


祭「ほれほれっ!了承せんと鼻血の出血多量で命が危ないぞ! 」


ぐいぐいっ!


祭は一刀の頭を胸に押し当てまくる!


一刀「ブバッ!?わ…わかりましたから離してください!? 」


祭「それでよし! 」


ということがあり蓮華の護衛は思春に代わってもらい、一刀は普通なら呉から益州まで5日はかかるところを二日で着いたのだった。(祭が一刀に頼んだのも速いためである)


※ちなみに小助は昼寝のため連れてきていない


一刀「しかしこの町は何なんだ?大きな町だというのに店が開いてるところが少ないな 」


一刀が疑問を感じていると


店主「そりゃこんな雰囲気にもなるさ 」


酒屋の店主が話しかけてきた。


店主「これはちょっとした話なんだが、袁紹って人がこの町の太守の黄忠様の娘を拐ったらしい、それで袁紹は娘と引き換えに劉備軍と戦うよう言ったわけさ 」


一刀「なるほどな 」


店主「そして黄忠様は戦の準備のため友人の厳顔様のところに行ってるわけさ 」


一刀「それでその黄忠の娘はどこにいるんだ? 」


店主「さぁ、噂ではどこかの砦らしいが何処かまでは知らないな 」


そして一刀は店を出た後


一刀「(劉備といえば葵がいるところだな、戦いをのぞまない劉備なら無条件降伏するかもしれん、そうなっては袁紹の思い通りになってしまう、それだけは阻止しなくては) 」


なので一刀は拐われた黄忠の娘を救出しに行こうとするのだが場所がわからなければ無駄である。


そんなとき


?「あーっ!!北郷一刀! 」


一刀「!? 」


後ろから一刀を呼ぶ声がした。


そして一刀が振り向くと


玲「テメェこんなとこで何してやがんだ!♯ 」


バンッ!!


そこには一刀と同じ忍者の土門玲が赤いジャージ姿でいた。


牡丹『小助ちゃんはいるの? 』


もちろん相棒の猪の牡丹も一緒である。


一刀「お前こそこんなとこで何してる? 」


一刀が玲に聞き返すと


玲「そ…それはその/// 」


一刀の問いに何故か顔を赤くする玲


牡丹『益洲ってかわいい下着が多いから愛しの一刀をおとすための勝負下着を買いに… 』


と牡丹が説明すると


バキンッ!!


書いている途中で玲が看板を破壊した!


玲「バ…バカヤロー!!何が愛しの一刀だよ!/// 」


一刀「何か言ったか? 」


玲「何でもねえよ!!♯ 」


とっくに読者もわかっていると思うが玲は一刀に恋してるがツンデレであった。


一刀「悪いがお前の相手をしている場合では… 」


と言って一刀が去ろうとすると


じーっ…


牡丹『? 』


牡丹に注目して


一刀「これだぁ! 」


ポンッ!


一刀は何かをひらめいたように手を叩いた。


一刀「玲、牡丹を借りるぞ。牡丹、金にがめつそうな女の匂いを嗅いでくれ! 」


玲「ちょっとまて!いきなり何だよ!? 」


一刀「実はな… 」


一刀は玲に事情を話した。


玲「なるほど、そりゃ袁紹って奴の思い通りにしちゃいけねえな、わかった牡丹、一刀の頼みを聞いてやってくれ! 」


牡丹『いいわよ♪相棒と愛しの小助ちゃんの相棒の頼みだしね♪ 』


くんくんっ…


牡丹は辺りを嗅ぎまくる。


イノシシは犬と同じくらい鼻が敏感でブタがトリュフを見つけるのに利用されるケースがある。


そして忍猪である牡丹は訓練により指示された匂いを特定することができるのだ。(ただしその分、忍犬より捜索範囲は狭い)


しばらくすると


ピキンッ!!


牡丹『こっちよ! 』


ドドーッ!!


牡丹はいきなり走り出した。


一刀「いくぞ玲! 」


玲「ちっ!仕方ねぇな! 」


ダダッ!!


二人は駆け出す牡丹の後を追っていく!


そしてしばらくすると


キキィーッ!!


牡丹『ここよ! 』


牡丹は匂いの場所にたどり着いた!


ドォンッ!!


玲「まさか町外れの砦を監禁場所にするなんてな!? 」


一刀「灯台もと暗し(身近な場所はかえって気付きにくいこと)、まさか黄忠も自分の町に監禁場所があるなんて思わないんだろう 」


ところがそうではなく、ただ単に監禁場所を近くにした方が楽という袁紹の意見である。


玲「見張りがいるけどどうする?殴るか? 」


一刀「ここで騒ぎを起こせば人が集まってしまうだろう。裏側から侵入しよう! 」


ササッ!!


一刀達は見張りのいない裏側の石垣に回り込んだ。


玲「壁歩きでもする気か? 」


一刀「いや、できる限り気を消耗したくないから登器を使う! 」


スッ!


一刀は懐から鍵縄を取り出した。


登器とは鍵縄、鍵梯子など登るための道具である。


くるくるーっ!!


一刀は鍵縄を回すと


一刀「ハッ! 」


シュッ!


鍵縄を投げて


カチンッ!!


見事に引っ掛かった。


一刀「ではいくぞ! 」


スルスルッ!!


一刀は楽に鍵縄を登っていく


玲「牡丹、お前は残っててくれ!それじゃあ俺もいくぜ! 」


グイッ!!


玲は鍵縄を引っ張ると


ボロッ!!


玲「えっ!? 」


力が強すぎて鍵縄が外れてしまい


ザクッ!!


鍵縄は玲の頭に刺さった。


玲「いてーっ!? 」


体が頑丈とはいえあまりの痛さに騒ぐ玲


すると


兵「くせ者だ! 」


玲「やべっ!? 」


騒ぎすぎて兵に知られてしまった。


玲「ちっ!牡丹、逃げるぞ! 」


牡丹『了解! 』


ドドーッ!!


玲は牡丹の背に乗って逃げる!


そして今の騒動の隙に一刀は砦の中に侵入した。


一刀「(忍者が騒ぐだなんて何を考えてるんだ!?) 」


ササッ!!


ともかく玲を置いて砦を捜索する一刀


そしてその頃、黄忠の知り合いである厳顔の砦では


?「うぅ… 」


紫色の髪をした祭くらいの胸をもつ女性が涙を流していた。


この女性こそ益州太守・黄忠(真名は紫苑)である。


紫苑「璃々、私がうっかりしていたばかりにあなたを危険な目に遭わせてごめんなさいね 」


璃々とは拐われた紫苑の娘である。


紫苑が泣いていると


?「紫苑、そう自分を責めるでないわ! 」


紫苑の前に遊女姿のこれまた祭くらいの胸をもつ女性が現れた。この女性は紫苑の知り合いの厳顔(真名は桔梗)である。


紫苑「でも桔梗、こうしている間にもあの子のことが心配で! 」


桔梗「お主の気持ちはわからんでもない、だが袁紹とて人質を殺せばどんな目に遭うかわかるじゃろうしそう簡単に殺さぬはずじゃ 」


紫苑を安心させる桔梗


桔梗「しかし、こんな時にあいつがいれば何とかなったのかもしれぬが 」


紫苑「あいつって? 」


桔梗「数ヶ月前まで儂のところにいた奴じゃ、確か名前は… 」


桔梗が思い出そうとすると


?「あんな奴、いたところで邪魔なだけです! 」


バンッ!!


いきなり部屋の中に某無免許の天才外科医のような髪型をし、巨乳ボーイッシュの女が入ってきた。


この女は桔梗の弟子の魏延(真名は焔耶)である。


桔梗「焔耶よ、何をそんなに怒っておる? 」


焔耶「怒りたくもなりますよ!あいつは人体観察だといって私と桔梗様の入浴を覗くような変態で、成長記録だといって胸を揉んでくるんですよ!そして立ち去る理由が『世の中の乳が俺を呼んでるぜ!』だなんてふざけすぎです!♯ 」


桔梗「じゃが奴の射撃の腕前は見事じゃ、それに油断した焔耶が悪い! 」


覗きも乳揉みも桔梗はされる前に天誅を下していた。


桔梗「今頃どこにいるのやら? 」


そしてその頃、璃々が捕らわれている砦を


?「・・・見つけた 」


一人の男が遠くから見ていた。


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