拠点 二人の忍者
今回は最近出番のない葵とジュンの拠点です。
一刀が呉で頑張っている頃、こんなことが起きていました。
一刀達が袁術の手から江東の地を奪回したその後、各地の方でも様々なことが起きていた。
拠点:葵 『下着ドロを捕まえろ!』
ここは劉備こと桃香の治める町、平原
この地には一刀と同じ忍者である、くの一の葵がいた。
そんなある日のこと
愛紗「ないっ!?ないっ!? 」
バササッ!!
愛紗が慌てて箪笥の中を探っていた。
葵「愛紗〜、そんなに慌てて何してるの? 」
スッ!
とそこへたまたま通りかかった葵がやって来ると
愛紗「葵か、実はないんだ!? 」
葵「何が? 」
愛紗「下着が一着もないんだ!? 」
葵「えっ!?じゃあ今は穿いて…!? 」
愛紗「今はちゃんとつけているぞ!♯ 」
愛紗が叫ぶと
鈴々「愛紗〜!? 」
バッ!
鈴々が愛紗の部屋に入ってきた。
鈴々「鈴々のお気に入りのクマさんパンツ知らないのかなのだ!? 」
愛紗「何っ!?鈴々もか!? 」
鈴々「愛紗もなのか!?鈴々はクマさんパンツを穿きたいから今はノーパンだけど… 」
愛紗「お前と一緒にするな!ちゃんと穿いているわ!♯ 」
羞恥心がなくスパッツの鈴々だからこそできることである。
そしてその後、玉座の間に集まってみると
朱里「はわわ〜!?私の下着がありません〜!? 」
雛里「あわわ〜!?私もでしゅ!? 」
月「へぅ〜、私の下着がありません/// 」
詠「くっそー!!月とおそろいのボクの下着盗むなんて許さないんだから!♯ 」
何と!?ほとんどが下着を盗まれるという被害にあっていた。
鈴々「んっ?星は平気なのか? 」
鈴々がこの中でただ一人動じなかった星に聞いてみると
星「私は普段から下着をつけてないし、穿いてないから盗まれる心配がないのだよ! 」
愛紗「お前は穿け!♯ 」
自信満々な星に注意する愛紗
朱里「葵さんも取られてないんですか? 」
葵「そりゃ私はみんなと違って忍者だから簡単には盗まれないもん♪あんた達みたいに油断しないからね〜♪ 」
愛紗「うっ!?言い返せない!? 」
下着を盗まれた以上、反論できないみんなであった。
とそこへ
ギィッ…
桃香が遅れて玉座の間にやって来た。
愛紗「桃香様、遅刻です… 」
愛紗が桃香に注意しようとすると
桃香「うえ〜ん愛紗ちゃん、私のかわいい下着が盗まれちゃったよ〜!? 」
ギュッ!
愛紗に泣きながら抱きつく桃香
どうやら桃香も下着を盗まれたようだ。
そして直後に
ジャキンッ!!
葵「劉備様の下着を盗むだなんて何てうらやま…もとい破廉恥な奴、私が成敗してやる! 」
得物の剣・氷龍丸を構えて意気込む葵
桃香のこととなると真剣になる葵であった。
そしてまずは現場捜索ということで一番近かった愛紗の部屋へ
雛里「でもどうやって下着を探すんですか? 」
葵「私に任せなさいっての♪あられ! 」
葵が言うと
シュバッ!
あられ『任せてよ! 』
葵の後ろから相棒である忍犬のあられ(♂)が出現した!
葵「犬の嗅覚は人の数万倍はあるけど忍犬は100万倍なんだから、さぁあられ、この愛紗の匂いのついた手拭いの匂いを嗅ぎなさい! 」
くんくんっ…
あられが愛紗の手拭いの匂いを嗅ぐと
あられ『こっちだよ! 』
ダダッ!!
あられが急に走り出した!
ダダッ!!
そしてみんなはあられの後を追いかける!
あられ『この先にみんなの匂いが集まってる! 』
キキィッ!!
急に止まり出すあられ
葵「さぁ劉備様の下着盗み魔、観念しなさい! 」
バッ!
葵が氷龍丸を持って構えながら飛び出すと
そこにいたのは…
セキト「わふっ? 」
恋「…? 」
呂布(真名は恋)と愛犬のセキトであった。
おまけにセキトはみんなから盗んだと思われる下着の上に乗っていた。
葵「あんたは確か呂布!? 」
葵は以前恋と戦って危うく負けそうになったことがあって怯えていた。
月「恋さん!? 」
詠「あんた何でここにいるのよ!? 」
恋をよく知る二人が聞くと
恋「…月が亡くなったと聞いてねねとセキトとあてもなく旅をしてたら疲れたからここに泊まった。そしたらみんな来た 」
月が亡くなったというのは董卓に偽装した一刀のことでありその事実を知る前に恋は洛陽を去ったため事実を知らないでいた。
恋「…あれっ?何で月達生きてるの? 」
詠「今頃かい!♯ 」
月「実はあの時… 」
月は恋に話した。
洛陽にて一刀が偽董卓になり死んだことにしたこと
そして大陸を平和にしたいという月の願いを叶えるには桃香のところにいた方がいいという一刀の案内で劉備軍にいることを
恋「…一刀、あの時の強い人 」
恋が一刀のことを思い出していると
恋「…あっ!虎牢関で会ったもう一人の人 」
葵「今頃!?しかも何よその扱い!♯ 」
恋は一刀のことは覚えていたが葵のことは忘れかけていたらしい
愛紗「まぁそれはともかく呂布よ、お前はこれからどうする気だ? 」
桃香「月ちゃん達と一緒にいたいのなら我が軍に来てもいいですよ 」
桃香の勧誘に恋は
恋「…恋、みんなと一緒にいる 」
新たに劉備軍に加わることになった。
ちなみに恋の愛犬のセキトはみんなの下着を盗んだ罰としてその日のご飯抜きを言い渡された。
これで一件落着かと思いきや
詠「そういえば恋、あんたねねはどうしたの? 」
恋「…・・・ 」
詠の質問に恋は少し考えると
恋「…あっ!? 」
その頃、町では
ねね「恋殿〜!?ねねが買い物をしてる間にどこにいったのですか〜!? 」
恋を探すねねの声が響き渡る!
ちなみにねねは翌日、探しに来た恋と合流し劉備軍に加わったという
拠点:ジュン 『警備隊は大迷惑』
ここは曹操(華琳)が治める町、陳留
この地には一刀と同じ忍者である雷魔ジュンがいた。
そんなある日のこと
ピュピュピュ〜ッ♪
ジュンがいつものように城壁で笛を吹いていた。
ジュン「ん〜!今日もいい風が吹いているこういう日は昼寝するにかぎるぜ! 」
ゴロッ!
横になるジュンだが
?「たいちょ〜、何昼寝してんねん! 」
ジュン「わっ!? 」
急に声をかけられ驚いたジュンは
つるっ!
ジュン「えっ!?うわーっ!? 」
ピューッ!!
城壁から落ちてしまった!
いくらジュンが忍者とはいえ油断して落ちたのだから危ない!?
そして地面に落ちそうになったその時!
キィンッ!! ガシッ!
バササッ!!
ジュン「サンキュー神速丸!? 」
神速丸『まったくお前は危ない奴だな!? 』
ジュンの相棒の鷹の神速丸がジュンを助けた。
スタッ!
そしてジュンが地に降りると
ジュン「まったく!真桜、いきなり呼ぶんじゃないっての! 」
ジュンが言うと
真桜「何言ってんねん!隊長が集合時間やのにけえへんのが悪いんやんけ!♯ 」
沙和「沙和なんて遅刻しないようお化粧の時間減らしたのになの〜 」
凪「隊長がそんな調子じゃあ他の者に示しがつきません! 」
この三人は新しく魏の警備隊長となったジュンの部下の李典(真桜)、于禁(沙和)、楽進(凪)である。
ジュン「まあまあ凪ちゃん、そんなに厳しくしたらかわいい顔が台無しだぞ♪ 」
凪「なっ!?/// 」
カァーッ!!
ジュンに言われて顔を赤くした凪は
ドカンッ!!☆ミ
凪「か…からかうのはやめてください!/// 」
ジュン「な…何故殴る!? 」
真桜「おやまぁ〜 」
沙和「乙女な凪ちゃんなの〜♪ 」
そんなことがありながらもジュン達は町の警邏を開始する。
ジュン「(あ〜ぁ、華琳から『タダ働きする奴を置く余裕なんてうちにはないから働きなさい!』と言われて働き口を紹介してもらったら警備隊とはねぇ、俺には向かない職業かもな) 」
能天気でいい加減な性格のジュンにとって楽ができない警備隊隊長は嫌な職業であった。
真桜「あ〜ぁ、それにしても今日は暑いなぁ 」
沙和「こんな日は甘味屋で杏仁豆腐でも食べてくの〜 」
ジュン「おっ!いいねぇ、今すぐいく? 」
凪「隊長!♯ 」
だが多くの女の子と知り合いになれるこの職業を楽しむジュンであった。
その時!
ダダッ!! ドンッ!!
真桜「うわっ!? 」
沙和「きゃあっ!? 」
いきなり後ろから男が突進してきた。
ジュン「何だよあの男は!? 」
そしてその直後
店主「泥棒だーっ!その男を捕まえてくれー!? 」
店主が店から慌てて出てきて叫ぶと
真桜「泥棒やて!? 」
凪「早速警備隊の出番だ! 」
シュッ!
凪「こっちの方か! 」
凪は気の使い手であり気で相手の位置がわかる。
それを使って泥棒の位置を探ると
凪「ハァーッ!! 」
ゴゴゴッ…!!
凪は右足に物凄い気をためまくる!
ジュン「おっ!凪ったら何かしそうじゃん、だったら俺も… 」
スッ!
ジュンは縦笛を取り出すと
スゥーッ…!!
物凄く息を吸い込み
ジュン「(あっちの方か!) 」
凪と同じように気で泥棒の位置を探り狙いを定める。
そして!
凪「猛虎蹴撃! 」
ジュン「忍法・空撃音! 」
ドゴンッ!!
バシュンッ!!
凪は巨大な気の塊を!
ジュンは空気と音の弾を撃ち出した!
そして
泥棒「ここまで逃げれば大丈夫だろう!? 」
逃げた泥棒が安心していると
泥棒「んっ? 」
ゴォーッ!! ゴォーッ!!
泥棒「な…何だよありゃ!? 」
凪の気弾とジュンの空撃音が泥棒に迫っていき!
ドッカーンッ!!☆ミ
泥棒「ぎゃーっ!? 」
見事泥棒に命中した!
ジュン「さすが凪、すごい気だな♪ 」
凪「隊長こそさすがですね! 」
互いに誉め合う二人だが
真桜「あの〜お二人さん!? 」
沙和「誉め合うのはあれを見てからにしてほしいの〜!? 」
スッ!
ジュン・凪『えっ? 』
ジュンと凪は沙和が指をさした方を見てみると
ボロボロッ…
そこには二人の攻撃により半壊した町があった。
実は二人の攻撃は追尾機能がついているわけではなく、そのまま泥棒めがけて直進していったためこうなったのだった。
ジュン「か…華琳にバレたら減給だけじゃすまされないから泥棒が破壊したということで内緒にしよ!? 」
真桜「そ…そやな!? 」
沙和「バレなきゃ大丈夫なの!? 」
町を破壊する泥棒がどこにいる
凪「残念ながらそれは無理そうです!? 」
スッ!
凪が指をさした先には
華琳「まさか町を守る警備隊が町を破壊するなんてね♯ 」
バンッ!!
華琳が怒りながら立っていた!
華琳「働き次第によっては昇給も考えてあげてたんだけど必要なさそうね♯ 」
ジュン「こ…これは不可抗りょ…!? 」
華琳「覚悟しなさい!♯ 」
ジュン「ひっ!?本日はこれにて解散、総員退却! 」
真桜「了解や!? 」
沙和「賛成なの!? 」
凪「仕方がありません!? 」
ダダッ!!
華琳「待ちなさーいっ!!♯ 」
ジュン「ひーっ!? 」
この後、結局四人は捕まってしまい減給、説教、厳罰のフルコースを食らったという
本当は玲の話も考えていたんですがスペースと時間の都合上、玲はまたあとでにします




