戦いの後
ついに袁術から江東を奪還した雪蓮達
そして今日は祝勝会が開かれたのだが
雪蓮「ブーッ! 」
何故か雪蓮はふてくされていた。
祭「どうしたのじゃ策殿?ついに江東を奪還したというのにふてくされおって 」
雪蓮「ふてくされたくもなるわよ!折角今日は祝勝会を開くっていうからお酒をジャンジャン飲めると思ったのに飲めないんだもん! 」
それには理由があった。
それは今から数時間前
城から出た雪蓮達は外にいた冥琳達と合流したのだが
冥琳「雪蓮、蓮華様から聞いたのだが今日が大事な戦いがあるのを知っていながら北郷に夜這いを仕掛けて睡眠不足にしたそうだな 」
雪蓮「ギクッ!?何でそのことを!?って一刀、喋っちゃダメって言ったのに喋ったわね!♯ 」
ギロリッ!
一刀「ひっ!? 」
一刀を睨み付ける雪蓮
雪蓮「今夜は覚悟しなさいよ!大量に鼻血が出ても許さないからね!♯ 」
一刀に対して怒る雪蓮だが
蓮華「姉様、一刀は全然悪くないではありませんか! 」
確かに誰が見ても雪蓮が悪い
冥琳「おまけにその態度では反省していないと見える。雪蓮、お前は罰として今日の祝勝会で禁酒を命じる!破ったら一年間禁酒だ!♯ 」
雪蓮「そんな〜!? 」
冥琳「ちなみに北郷に八つ当たりしても一年間禁酒だからな! 」
雪蓮「ひ〜ん!? 」
とにかく今日は命が助かった一刀であった。
美羽「きゃははっ!見よ七乃、孫策が叱られておるぞ♪ 」
七乃「こういうのを自業自得って言うんですよお嬢様♪ 」
敗北し、孫呉の侍女としてタダ働きされることになった美羽と七乃が雪蓮をからかうと
ピキッ!!♯
雪蓮「美羽ちゃん、お尻の痛みを忘れたようね〜♯ 」
美羽「ひえっ!? 」
ガシッ!
雪蓮は美羽を小脇に抱えると
雪蓮「この怒りはあんたのお尻ではらさせてもらうわ!♯ 」
バシバシンッ!!
美羽「ひぎゃーっ!? 」
七乃「お嬢様〜!? 」
ちなみに七乃にも罰として食事抜きが言い渡された。
ということがあったのだ。
現在
ひりひりっ
美羽「七乃〜、お尻が死にそうなのじゃ〜!? 」
七乃「お嬢様、大丈夫ですよ。お嬢様が生きてる限りお尻は死にませんから♪ 」
フォローになっていない
一刀「ふ〜、何とか孫権様のおかげで今日は命拾いしたな!? 」
明日からが大変な一刀であった。
そんなとき
ぐいっ!
一刀「んっ? 」
誰かが一刀の服の裾を引っ張ってきた。
誰なのかと思って見てみると
周々「ガルル… 」
そこにはシャオの友達である白虎の周々と
?「グルル… 」
見知らぬ大熊猫がいた。
すると
小助『おっ!周々と善々じゃねぇか! 』
このパンダはシャオの友達の善々であった。
周々「グルル! 」
小助『あっちで話し合おうってか、わかった一刀、ちょっと離れてるぜ! 』
パッ!
小助は周々の頭に乗っていった。
出会った頃は周々に食われる(周々自身はじゃれてるだけ)関係であったが今では動物同士仲良くなったのであった。
蓮華「一刀、お前も楽しんでるか? 」
スッ!
一刀「孫権様!? 」
一刀が小助を見ていると急に後ろから蓮華が現れた。
蓮華「一刀、前から言おうと思っていたがお前に真名を預けてるんだから言っても構わないんだぞ 」
実は蓮華自身真名で言ってもらいたかったりする。
だが一刀は
一刀「申し訳ありませんが真名とはその人にとって大事なもの、俺には大事なものを名乗る資格なんてないのです! 」
普通、真名を言っていいといわれているのに言わないと侮辱行為に値する。
だが一刀がこういう性格のため了承しているのであった。
蓮華「(一刀、お前に何があったのだ) 」
一刀がどうしてそこまで真名をいってくれないのか、それが蓮華にとって不安であった。
その時!
一刀「! 」
一刀が何かに気づき
一刀「危ない! 」
蓮華「えっ!? 」
ドンッ!
蓮華を突き飛ばした。
その直後…
ズシンッ!!
巨大な石がさっきまで蓮華がいた場所に落ちてきた!
ジャラッ!
一刀「そこだ! 」
シュシュッ!!
一刀はくせ者がいると思う場所に手裏剣を投げる!
すると!
カカカンッ!!
投げた手裏剣が打ち返された!
一刀「くせ者め、出てくるがよい! 」
一刀が叫ぶと
スッ!
木の後ろから誰かが現れた。
現れた人物は…
玲「さすが新星1の実力者だな 」
バンッ!!
現れたのは一刀と同じ新星の土門玲であった。
一刀「お前は玲、何しに来た? 」
玲「んなもん決まってんだろ 」
ビシッ!
玲は一刀を指さすと
玲「お前と戦いに来たんだよ! 」
ドドンッ!!
堂々いう玲だが
一刀「今は祝勝会の最中だ。戦うならまたの機会にしろ 」
玲「ダメだ!今すぐ戦え!俺はお前から受けた屈辱を晴らすためにここまで来たんだぞ! 」
ワガママな女である。
このまま放っておこうと一刀が考えていると
善々「グルル!? 」
ドドッ!!
善々が大慌てで一刀のところにやって来た。
一刀「どうした善々? 」
善々「グルグルル!! 」
善々は一刀に何かを伝えたいようだが小助のように看板を立てれないので言葉がわからなかった。
すると
明命「一刀様、大変なのです!? 」
今度は明命が慌ててやって来た!
明命「城の裏手で周々と猪が戦っているのです!? 」
一刀「何だって!? 」
シュッ!
玲「おい待て逃げる気か!? 」
シュッ!
一刀の後を追う玲
蓮華「(大事なものを言わなかったり、あの女に恥をかかせたり、一刀の過去に一体何があるんだ!?) 」
ダッ!
そして蓮華も後に続いていった。
しばらくして一刀達が城の裏手にやって来ると
周々「ガルルッ!! 」
猪「ボゴボゴッ!! 」
ドカカッ!!
周々と猪が取っ組み合いの喧嘩をしていた。
冥琳「何故この場に猪がいるのだ!? 」
穏「わからないですよ〜、急に地面がふくれたかと思ったら地中から出てきたんですから〜!? 」
つまりあの猪は地面を掘って城内に現れたということなのだ。
一刀「そういえば小助の姿が見えない!? 」
一刀は周々達と一緒に出た小助を探していると
小助『助けて〜!? 』
小助は猪の背中に縛られていた。
祭「何であんなとこにいるのじゃ!? 」
亞莎「あれでは迂闊に攻撃できません!? 」
呉軍が困っていると
サッ!
玲が猪の前に出てきた。
そして
玲「牡丹!お前牡丹じゃないか!? 」
ダッ!
玲は猪に向かっていった。
すると
スッ!
牡丹『玲!玲なのね! 』
ドドッ!!
猪は喧嘩をやめて玲に向かっていく!
実はこの猪は玲の相棒の牡丹(♀)なのだ。
ダダッ!!
感動の再会とばかりに向かっていく二人だが
ドグボッ!!
玲「がはっ!? 」
牡丹は勢い余って玲のお腹に激突してしまった。
(※猪の突進を人間がもろに食らうと内臓破裂の恐れがあります)
牡丹『玲!?大丈夫なの玲!? 』
また何かひと騒動が起きそうであった。




