ジュンと華琳の出会い
一刀が呉で過ごしている頃
魏の国
ジュン「んーっ!今日もいい風が吹いてるねー♪ 」
神速丸『お前はいつも同じこと言ってるだろうが 』
ジュン「俺の相棒なら俺の性格知ってるでしょ!だから固いこと言わないの♪ 」
一刀と同じ忍者である雷魔ジュンと相棒の神速丸(鷹)が城壁に座っていた。
すると
華琳「ジュン、何をしてるの? 」
魏の太守である曹操(華琳)がジュンに話しかけてきた。
ジュン「いやなに、ちょっといい風が吹いてるから風にあたりにね 」
華琳「相変わらず何を考えているのかわからない男ね 」
ジュン「まぁそれが俺なんでね 」
とジュンが華琳と話していると
?「こ…この全身精液変人男!華琳様と話すのをやめなさい!華琳様にあんたの吐息がかかるじゃないの! 」
ジュンに暴言を言いまくるこの猫耳フードをつけた女は魏の軍師・荀イク(真名は桂花)であり、男を毛嫌いしている。
ジュン「別に吐息くらいいいだろ、この猫耳 」
桂花「な…何が猫耳よ!♯ 」
もちろん華琳がみんなに命じてジュンに真名を教えているのだがジュンは気に入った人以外は見下しているのだ。
よって真名ではなく勝手につけたあだ名で呼んでいる。
華琳「ジュン、あんまり桂花をからかうのはやめなさい(からかうのは私の役目よ) 」
ジュン「わかったよ華琳 」
桂花「ちょっと!また華琳様に… 」
桂花がジュンに文句を言おうとしたその時
バサバサッ!!
神速丸『お前うるさいんだよ! 』
桂花「きゃあっ!?この鳥!いつか焼き鳥にして食べてやるんだから! 」
うるさい桂花を神速丸が襲い掛かる!
華琳「それにしても我が軍は貴方が来てからずいぶん賑やかになったわね 」
ジュン「そうかな?まぁ華琳と会って数ヶ月だから実感がわかないけどな 」
ここで話は昔に戻る。
数ヶ月前
ジュンの実家である雷魔音楽店
この店でジュンは
ジュン「ねぇねぇそこの彼女、音楽は何聞くタイプ? 」
店番していたジュンは店にやって来た女の子と話をしていた。
しかも
男「あのぅ、このCDください 」
男の客がやって来ると
ジュン「じゃあ、このレジから適当にお金を取ってください。ちなみに多く取ると警察に通報しますんでよろしく! 」
無茶苦茶な店である。
それだけならまだしも、客が女の場合
ジュン「君はかわいいから半額にしてあげるよ♪ 」
といった感じで美女なら半額、ブサイクは変わらずといった客に対する態度をとっていた。
これを見たジュンの両親は
ジュンの父「このままでは店がつぶれてしまうぞ。何とかせねば!? 」
ジュンの母「あの子は忍術の才能はあるんだから適当なことをいって主君探しの旅に出させましょう! 」
と計画し、その後
ジュン「それじゃあ親父、お袋行ってくるぜ! 」
忍者服を身に纏ったジュンは少し早いが主君探しの旅に出ることになった。
ちなみに適当な理由は親友の一刀が主君探しの旅に出るからジュンも手助けするようにとのこと
ジュンの父「店のことは心配ないから気にせず行ってこい! 」
ジュンの母「なるべく遠くの町にいくんだよ! 」
どうしてもジュンを店から遠ざけたいようだ。
ジュン「?。何だかわからないけど行ってきます! 」
スッ!
そしてジュンは懐から笛を取り出して
ピィーッ!!
笛を吹くと
バサバサッ!
鷹の神速丸がやって来た。
ジュン「いくぜ相棒! 」
神速丸『おうよっ! 』
シュッ!
そしてジュンと神速丸は旅立っていった。
ジュンの父「母さん、これで店は静かになるね 」
ジュンの母「そうだね 」
両親はジュンが出ていったことを喜んでいた。
その頃
シュシュッ!
ジュンが人に見つからないよう林の中を走っていると
神速丸『ところでジュン、どんな場所に仕えたいんだ? 』
ジュン「まぁどこでもいいけど威厳がある人が一番いいな♪もしくは一刀と一緒ならな♪ 」
神速丸『俺はあの猿と一緒なんてゴメンだね! 』
神速丸と小助はライバルである。
そして二人が走っていると
神速丸『んっ!おい相棒、何か見えるぞ 』
鷹である神速丸は忍獣なだけあって目がよく見え、鷹の十倍の視力があるのだ。
すると
ゴゴゴッ…!!
ジュン達の目の前には一刀と葵を吸い込んだ時と同じようにブラックホールのようなものがあった。
しかもどんどんジュン達の方に迫ってくる!
神速丸『俺の勘じゃ、何やら不吉な予感がするぜ!?道を避けるぞ! 』
と神速丸は言うが
ジュン「ヤダね!俺はまっすぐあのブラックホールに突っ込んでやる! 」
バッ!
ジュンは自分からブラックホールに向かっていった。
神速丸『おいおいマジかよ!?仕方ねぇな! 』
バサッ!
そして神速丸もジュンについてブラックホールに入っていった。
しばらくして
ジュン「んっ…何が起きたんだ? 」
ジュンが目を覚ますとそこは見知らぬ荒野であった。
ジュン「あれっ?神速丸はどこいった? 」
きょろきょろっ
ジュンは近くに神速丸がいないのに気付き辺りを見渡すと
チビ「アニキ、今日はいい獲物が手に入りましたね♪ 」
アニキ「まさか道端にタカが落ちてるなんてな、ついてるぜ♪ 」
デク「絶対丸焼きなんだな♪ 」
三人の男達が何かを話している。
そして男達の手には…
バンッ!!
気絶している神速丸が握られていた。
ジュン「やべっ!?あのままじゃ神速丸が食われちまう!?うまそうだけど助けなきゃ! 」
ダッ!
ジュンは神速丸を助けるべく男達を追いかける!
ジュン「まてまてーっ!! 」
アニキ「んっ? 」
チビ「誰っすか? 」
男達が声のする方を向くと
ビュンッ!!
ジュンがものすごい早さで向かってきた。
ジュン「神速丸は返してもらうぜ! 」
シュシュッ!!
ジュンは走りながら印を結ぶと
ジュン「忍法・超特急! 」
ふわりっ… バビュンッ!!
一瞬浮き上がったジュンの体はものすごい早さで男達に向かい…
ドッシーンッ!!
男達『がはっ!? 』
男達に激突した。
パシッ!!
ジュン「無事か神速丸!? 」
ジュンは神速丸を受け止めると
神速丸『んっ…どうしたんだよ相棒? 』
気絶していた神速丸が目を覚ました。
ジュン「お前が無事で何よりだぜ♪ 」
とジュンが言うと
アニキ「やいっこの野郎!♯ 」
男達が起き上がってきた。
ジュン「あっ!まだいたの? 」
アニキ「いたの?じゃねぇ!♯人を突き飛ばした上に獲物まで横取りしやがってぶっ殺してやるから覚悟しやがれ!♯ 」
ジャキンッ!!
男達は一斉に剣を取り出した。
ジュン「あのねぇ、いくら俺でもわかるんだよ。そんな剣持つなんてさすがに銃刀法違反じゃないの? 」
アニキ「わけわからないこと言いやがって!テメェらやっちまえ!♯ 」
チビ・デク『おうっ!! 』
バッ!
男達がジュンに迫ってくる!
ジュン「やれやれ、ケンカはあまり好きじゃないんだけどな 」
スッ!
ジュンは懐から笛を取り出すと
アニキ「そんな笛で何ができるっていうんだ! 」
ブォンッ!!
男達が剣をジュンに降り下ろそうとしたその時!
ピュピュピュ〜ピュピュッ!♪
笛から音が鳴り出した瞬間
ぴたりっ!
男達の動きが止まり
アニキ「あ…あんなやつに勝てるわけねぇよ!? 」
チビ「逃げなきゃあの赤い悪魔に殺される!? 」
デク「に…逃げるんだな〜っ!? 」
ダダーッ!!
男達は何かに怯えながらどこかに去っていった。
ジュン「ふうっ、魔笛・恐怖縛り成功だな♪しかし奴ら何にびびったんだ? 」
魔笛・恐怖縛り…笛を吹いて聞いた相手にトラウマをよみがえらせる術
男達が去ってしばらくした後
パカパカッ!
ジュン「今度は何だ? 」
ジュンは馬の足音が近づいてくるのを感じた。
ヒヒーンッ!!
ジュンの目の前に馬に乗った三人が現れた。
ジュン「(いくら俺が忍者だからって今は車の時代だろ!?今時馬を使うだなんて) 」
ジュンが考えていると
?「おい貴様、何者だ! 」
赤い服を着た黒髪長髪の女がジュンを睨み付ける!
?「姉者、少しは冷静にならねば 」
それをなだめる青い服を着た水色の髪をした女
ジュン「あんたら何者? 」
ジュンが聞くと
?「華琳様に向かってあんたとはなんだーっ!!♯ 」
ジャキンッ!!
黒髪長髪の女がジュンに大剣を降り下ろそうとする!
ジュン「(またかよ!?) 」
スッ…
ジュンが笛を取り出そうとしたその時!
?「やめなさい春蘭! 」
ビシッ!!
春蘭「華琳様!? 」
華琳「むやみに殺害だなんて私の価値を傷つけるなんて真似はよしなさい! 」
春蘭「は…はい!? 」
春蘭という女は華琳が一言いっただけで大人しくなった。
ジュン「(このチビ女、見かけによらずなかなかの波動をもってるじゃん!?) 」
ジュンは華琳に対して興味を持っていた。
神速丸『おいジュンまさか!? 』
神速丸が心配すると
ジュン「そのまさかさ、おいそこの女、俺を雇わないか? 」
華琳「は? 」
ジュンは華琳から感じた波動が本当のものかどうか調べるために華琳につくことにした。
ちなみに華琳には忍術を少し見せたところ
華琳「忍術…未知なる力ね、いいわ、私は才能のある人間は大好きだからね。私の真名は華琳、これからはそう呼びなさい 」
春蘭「華琳様!? 」
華琳「あなた達も自己紹介しなさい 」
華琳に言われると
春蘭「で…では、我が名は夏侯惇、真名は春蘭だ! 」
?「我が名は夏侯淵、真名は秋蘭だ 」
そして
ジュン「俺は雷魔流忍術継承者・雷魔ジュン。よろしくな! 」
神速丸『俺は神速丸だ 』
春蘭「うおっ!?鷹がしゃべってる!? 」
こうしてジュンは魏の一員となったのだった。
現在
ジュン「(でも一刀のとこに仕えるのもありかもな♪) 」




