拠点 マンハント
今回は前からリクエストがあった明命のマンハントです
ある日のこと
一刀「・・・ 」
一刀が部屋で日課である座禅をしていると
ガタンッ!!
祭「おぉ北郷、ここにおったのか探したぞ 」
祭が一刀の部屋に入ってきた。
一刀「これは祭さん、何かご用ですか? 」
一刀が聞くと
祭「もちろん用があるわい!これから軍事訓練をするから支度して門の前に来るがよい! 」
バタンッ!
そう言って祭は出ていった。
一刀「何がなんやらわからないが祭さんに逆らうといけないのでいくぞ小助 」
小助『確かに祭を怒らせたら後で怖いからな 』
そして一刀は軍事訓練だと言われたので忍者服を着て門にやって来ると
祭「おぉ北郷、待っておったぞ 」
そこには祭と
穏「一刀さん♪ 」
穏がいた。
穏「さすが祭様ですね〜♪一刀さんを呼ぶだなんて 」
祭「今度こそ負けるわけにはいかんからのぅ、今回は儂らの勝ちじゃわい! 」
一刀「? 」
一刀は二人の会話を理解できなかった。
しばらくして
一刀、祭、穏、二十人近くの兵達は移動を開始する。
そして着いた先はとある森であった。
一刀「こんな森で軍事訓練ができるのですか? 」
一刀が聞くと
祭「今回は軍事訓練とはいっても工作兵を相手にした訓練じゃからのぅ 」
ちなみに工作兵とは忍者のように隠れて探ったりする兵のことである。
穏「それで工作兵役である明命ちゃんを捕まえたらいいわけなんですよ 」
一刀「なるほど、理解はしたが… 」
きょろきょろっ
一刀は辺りを見渡すと
一刀「いくら森の中とはいえ結構見晴らしがよいから簡単に捕まえられるのではないのか? 」
一刀が聞くと
祭「甘い!明命は工作兵の中でもなかなかの手練れなのじゃぞ!おまけによけいなことにお前が明命に忍術を教えたばっかりにより捕まえにくくなっておるのじゃ! 」
明命は以前一刀に忍術を教わったことがある。
そしてあれから数日が経ち明命の術はレベルアップしていた。
穏「そんな明命ちゃんを捕まえるには明命ちゃんの忍術の師匠である一刀さんの協力が必要なんです! 」
祭「お主も明命に忍術を教えた責任として協力するがよい! 」
一刀「ぎょ…御意!? 」
二人の迫力に了承する一刀
すると
ガササッ!
近くの茂みから音が聞こえ
兵士A「そこに隠れているな! 」
スッ!
一人の兵士が茂みに近づくと
ガバッ!! ぐいっ!!
兵士A「うわっ!? 」
バサッ!!
兵士Aは茂みから出てきた手に引っ張られ、茂みの中に引きずり込まれた!
一刀「大丈夫か!? 」
一刀が茂みに近づくと
バンッ!!
そこには兵士Aが倒れていた。
一刀「しっかりしろ!? 」
ガバッ!!
一刀が兵士Aを抱き起こすと兵士Aの顔に
『私は一番最初にやられた愚か者です』
と書かれていた。
一刀「これはいったい!? 」
一刀が兵士Aの惨状に驚くと
祭「これが明命の訓練じゃ、明命に捕まったものは顔に墨で恥じらいの言葉を書かれる。しかもその墨は洗ってもなかなか落ちないのじゃ 」
それくらいならまだマシだと思う人は甘い!
何故ならこの後、城に戻らなくてはならないからである。しかも恥じらいの言葉が書かれたまま帰らなくてはいけないため恥をかいてしまうのだった。
穏「ともかくこのまま全員で固まっていたら簡単にやられてしまいますから兵を私と祭様、一刀さんの軍に分けて散りましょう 」
祭「それが一番よい策じゃな、では一刻後(約30分)、再びこの場所に戻るのじゃ! 」
シュッ! シュッ!
そして祭と穏は兵士を率いて去っていった。
一刀「すごいことになったな!? 」
小助『お前も油断したら墨で恥じらいの言葉を書かれるぞ 』
一刀「(ぶるっ!?)それだけは阻止しなくては! 」
ダッ!
そして一刀も兵士を率いて去っていった。
しばらくして
一刀「よいか皆、ここから先は油断したらやられてしまうから気を引き締めるように!いいな! 」
兵達『はいっ! 』
勢いよく返事をする兵達だが
兵士B「(あいつ誰だ?) 」
兵士C「(誰かは知らないけど黄蓋(祭)将軍が連れてきたんだから言葉に気を付けようぜ) 」
実は一刀は忍者服での登場は兵達には初めてである。
忍者服を着た一刀の雰囲気が普段と違うので知らないのだ。
そんな時!
兵士D「(ブルッ!)すみませんちょっと用を足してきます 」
ガサッ!
一人の兵士が用を足しに一刀達から離れた。
その直後…
兵士D「ぎゃーっ!? 」
兵士Dの悲鳴が聞こえてきた。
一刀「どうした!? 」
ガサッ!
一刀が兵士Dの行ったところに行ってみると
ババンッ!!
『用を我慢できずにやられました♪』
と顔に書かれた兵士Dが倒れていた。
一刀「このままでは全滅もありえる!?まだ一刻経っていないが集合場所に戻るぞ! 」
くるっ!
そして一刀が兵士達の方を見てみると
1・2・3・4…
倒されたDを除いて5人いるはずの兵士が4人しかいなかった。
つまり今の間に一人倒されたのだ。
一刀「とにかく急いで集合場所に戻るぞ! 」
兵士達『は…はいっ!? 』
ダダッ!!
素早く集合場所に戻る一刀達
そして一刀達が集合場所に戻った時には
一刀「残ったのは二人だけか!? 」
兵士B「はい!? 」
兵士C「他の奴らはやられました!? 」
残ったのは二人だけとなった。
一刀「(まさかこの俺が気配すらも感じないだなんて明命め、腕をあげたな) 」
そして一刀が考えていると
穏「一刀さ〜ん!? 」
一刀「穏! 」
ダダッ!!
穏が一人で戻ってきた。
しかし走っていたその時!
コテンッ!!
穏「うわっ!? 」
一刀「えっ!? 」
ドッシーンッ!!
穏「いたた… 」
穏は石に躓いて(つまずいて)しまい倒れてしまった。
しかも穏の下には
バァーンッ!!
倒れた穏の胸に顔をうずめた一刀がいた。
そうなれば当然…
一刀「(ブバッ!!) 」
穏「あ〜ん!?おっぱいが鼻血まみれです〜!? 」
穏の胸の中で盛大な鼻血を出す一刀
その様子を見た二人の兵士は
兵士B・C『(うらやましい!) 』
と二人が感じたその時!
バタリッ!!
穏「今の音は何ですか? 」
一刀「ま…まさか!? 」
音を聞いた二人が音がした方を見てみると
『むっつりスケベ』『エロエロ兵士』
と顔に書かれた兵士B・Cが倒れていた。
一刀「(この二人に妻や彼女がいないことを祈ろう!?) 」
二人の心配をする一刀であった。
すると
ガサッ!
祭「お主ら無事じゃったか!? 」
茂みの中から祭が現れた。
一刀「どうやら残ったのは俺達だけとなったな!? 」
穏「このままでは全滅です〜!? 」
祭「くっ!弓で射ようとしても動きが素早くて無理じゃい!こうなったら軍師である穏に作戦を立ててもらうしか… 」
スッ!
そして祭が穏の方を見るが
パッ!
祭「あれっ?北郷、穏は何処じゃ? 」
一刀「えっ!?さっきまで俺のとなりにいたのに!? 」
きょろきょろっ
二人がいなくなった穏を探すと
小助『あそこだ! 』
小助が倒れている穏を発見した。
一刀「穏、大丈夫か!? 」
ガバッ!
一刀が穏を抱き起こすと
顔には何も書かれていなかったが
『存在価値は巨乳のみ!』
と胸に書かれていた。
小助『明命は貧乳だから胸に対してコンプレックスがあるんだろうぜ 』
一刀「と…とにかく、祭さんも気をつけ… 」
スッ!
一刀が祭の方を見ると
ババンッ!!
いつの間にか祭が倒れていて
『胸に栄養行きすぎ!』
と胸に書かれていた。
一刀「くっ!?これで残るは俺一人!? 」
小助『一刀なら『妄想鼻血男』か『スケベ忍者』ってとこかな? 』
一刀「不吉なことをいうでない!こうなったらやむをえん! 」
シュシュッ!
この訓練では忍術を使わないと決めた一刀だがこのままでは大きく恥をかいてしまうので使うことにし、印を結ぶ一刀
しばらくして
ガササッ!
明命「(フフッ!残るは一刀様ただ一人、さぁてどのような文字を書いてあげましょうか♪) 」
明命が木の上から一刀を探していると
ババッ!!
いきなり一刀が茂みの中から飛び出してきた。
明命「(素早い動きで私を撒こうとする気でしょうが無駄です!) 」
シュシュンッ!!
明命は木の上を巧みに移動して一刀との距離をつめていく!
そしてついに
ババッ!!
明命「一刀様、お覚悟を! 」
明命が筆を持って一刀に飛びかかっていった!
だが
すかっ!
明命「えっ!? 」
筆を持った明命の手は何故か一刀をすり抜けてしまい
一刀「かかったな明命! 」
明命「ふえっ? 」
すると
ボンッ!!
一刀の姿が爆発して消えたかと思うと
シュッ!
ドスンッ!!
明命「うわっ!? 」
明命は上から現れた一刀に取り押さえられた。
明命「一体何が!? 」
小助『明命はあの時いなかったから知らないんだよな、一刀の幻影分身を! 』
幻影分身…一刀が思春との戦いで使った忍術。影分身と違って攻撃されても消えず、ぶつかってもすり抜けてしまう。だが欠点として分身は術者と同じ行動をとってしまう。前の時は一刀が鼻血を出して集中が乱れたため失敗した。
一刀「何はともあれ、明命とらえたり! 」
明命「悔しいのです!? 」
こうして訓練は無事に終了したのだが
文字を書かれた兵士や穏と祭は恥をかいたという。
おまけに…
兵士B「お…おまえ!?剣なんて持って何する気だ!? 」
兵士C「ちょっと!これは誤解だからさ!? 」
一刀の祈りもむなしく、兵士B・Cには女房と彼女がいた。
そしてその後
ガラッ!
祭「北郷、また訓練するらしいからついてこいっ!っていない!?逃げおったな! 」
しばらくの間、一刀は訓練に参加されるのであった。




