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董卓を救え!

ついに反董卓連合編終了です。

虎牢関での騒動が落ち着き、一刀は麗羽が去ったので天幕に戻ってきた。


雪蓮「おかえりなさい一刀、ってなんで口に(マスク)をしてるの? 」


天幕に帰ってきた一刀は何故か防毒面(毒を防ぐ面)をしていた。


一刀「じ…実は先ほどの戦いで頬を怪我したからですよ!? 」


冥琳「そうか、なら安静にするとよい 」


と本人は言っているが実は…


一刀「(葵のやつ、こんなものを残しおって!) 」


実は一刀の頬には葵がキスした時についたキスマークがくっきりと残っていたのだ。


これがもしバレたら雪蓮にからかわれるのはあきらかである。


一刀「(そして何より、孫権様に知られたくない!) 」


それが本音であった。


すると


ダダッ!!


蓮華「無事か一刀!? 」


バサッ!


蓮華が慌てて天幕に入ってきた。


一刀「そ…孫権様!? 」


蓮華「お前が怪我をしたと聞いて駆けつけたのだ。その頬は何だ?怪我をしたなら見せてみろ! 」


一刀「ちょ…ちょっと!? 」


蓮華は一刀の面を外そうとする


カパッ…


そして一刀の面が外されそうになったその時!


一刀「ご…御免! 」


シュッ! ボワンッ!!


蓮華「きゃっ!? 」


一刀は煙玉を投げてその場から逃げ出した。


そして一刀は自分でも知らないうちに洛陽の城の方に逃げていた。


一刀「くそっ!やはり落ちんか! 」


一刀は頬を洗うがそんなことでキスマークが消えるはずがなかった。


小助『お前、あとで説教確実だぞ 』


一刀「し…仕方ないだろう!このような姿を雪蓮に見られたら絶対からかわれるし、孫権様には絶対見られたくない! 」


小助『何故? 』


一刀「何故ってそれは…何故だろうかわからないが見られたくないのだ! 」


実はこれ以前より一刀は自分でも知らないうちに蓮華に恋を抱いていたのだ。だが鈍感な一刀が恋心に気づくはずがなく、小助も面白いので教えていないのだ。


そして一刀が城の中で隠れていると


?「きゃあっ!? 」


突然女の子の叫び声が聞こえてきた。


一刀「今の声は何だ!? 」


シュッ!


一刀は急いで声の聞こえた方に向かう!


するとそこでは


張譲「もはやこれまで、董卓よ、死んでもらうぞ! 」


ジャキンッ!!


この反董卓連合の張本人である張譲が二人の部下をつれて董卓と呼ばれるものに剣を向けていた。


そして董卓と呼ばれる側にいたのは…


?「月に一歩でも近づくんじゃないわよ! 」


?「詠ちゃん!? 」


眼鏡をかけた緑の髪の女の子と白いウェーブのかかった髪をした大人しそうな女の子がいた。


張譲「お前さえ死ねば誰も私の悪事を知るものなんていない!者共、殺ってしまえ! 」


部下達『了解! 』


ジャキンッ!!


張譲の部下達は剣を抜いて襲いかかろうとする!


詠「くっ!? 」


月「詠ちゃんだけでも逃げて! 」


詠「イヤよ!月を置いてボクだけ逃げるなんてできないよ! 」


部下「安心しろ!二人仲良く殺してやるぜ! 」


ブォンッ!!


そして部下の剣が二人に降り下ろされたその時!


シュルルーッ!!


カンッ!!☆ミ


部下達『いたっ!? 』


部下の手に手裏剣が飛んできて剣を弾いた!


張譲「何奴!? 」


張譲が手裏剣の飛んできた方角を見ると


シュッ!


一刀「無防備なおなごを襲うとは最低なやつめ! 」


バンッ!!


そこには忍者服を着た一刀がいた!


一刀「おまけに話を聞いてみたら此度(こたび)の一件は貴様のせいのようだな! 」


張譲「だ…黙れ!秘密を知られたからには生かしておくわけにはいかん!者共、あいつも殺してしまえ! 」


部下達『了解! 』


ダダッ!!


張譲の部下達は一刀に襲いかかる!


シュシュッ!


一刀は印を結ぶと


一刀「忍法・大霧! 」


モヤ〜ッ!!


一刀の体から霧が発生し、辺りが霧でおおわれた!


その瞬間!


部下A「こんな霧で目隠しをしたつもりのようだがそうはいかん! 」


部下B「ほらっ!そこに呆然と立っているではないか! 」


バンッ!!


霧で目隠しをしたにも関わらず一刀はその場から動いてなかった。


部下A「くらえっ! 」


部下B「死ぬがよい! 」


ズバンッ!!


部下達は一刀を切り裂いた!


だが


張譲「ぎゃーっ!? 」


部下達『なぬっ!? 』


聞こえてきた悲鳴は張譲のものであった。


サラ〜ッ!


そして霧が晴れてくると


バンッ!!


そこには張譲が倒されていた。


部下A「ちょ…張譲様!? 」


部下B「誰にやられたんですか!? 」


張譲の状況に驚く部下達


一刀が使った大霧は霧を発生させて相手に幻を見せて同士討ちをさせる術である。霧のせいで部下達は張譲を一刀だと思い込んで切ったのだった。


一刀「その者を殺った犯人、すなわちそれは… 」


ガシッ!


一刀は後ろに回り込んで二人の腰を持つと


一刀「貴様らだ! 」


ブォンッ!! ドカッ!!☆ミ


部下達『がはっ!? 』


後ろに回り込んだ一刀は二人にジャーマンスープレックスを仕掛けて頭を激突させた!


一刀「これでしばらくは動けまい 」


一刀は二人が気絶するのを確認すると


スッ!


今度は二人の女の子の方を見る


詠「な…何の用よ!? 」


一刀「一つ聞く、董卓はどちらかな? 」


一刀が聞くと


詠「董卓はボクだよ!見たところあんた連合軍のようね、さっさとボクを捕まえたらどうなの! 」


眼鏡をかけた緑の髪の女の子は自分が董卓だと言うが


一刀「お前は董卓ではない、何故なら嘘をついているからだ! 」


詠「な…何ですって!? 」


人は嘘をつく時、必ず体に変化が現れる。一刀はそれに気づいて嘘をついていることを見破ったのだ。


すると


月「確かに私達は嘘をついていました。董卓は私です! 」


白いウェーブのかかった髪をした女の子が言った。


詠「月!?何を言って!? 」


月「もういいの!私のせいでこうなったんだから! 」


すると月は


スッ!


月「私の命は差し上げます。ですが詠ちゃんは助けてあげてください! 」


短刀を一刀に差し出す月


詠「月!ダメだよ!? 」


月を止めようとする詠


ところが


一刀「一つ聞く!董卓よ、お前がもし生きたならこの国をどうしたい? 」


一刀の言葉に月は


月「私は争いがなく、みんなが笑顔でいられる大陸にしたいです 」


この乱世の世の中ではバカにされる内容なのだが


一刀「ならば生きろ!平和にしたいのならば殺してくれなんていうでない! 」


ビシッ!!


月「は…はい! 」


一刀の一喝を受ける月


詠「ちょっと!?ボク達を殺さないの!? 」


一刀「あいにく俺がこの場に来たのは偶然だ。命じられたわけではない 」


この二人を連合軍に差し出せばそれだけで莫大なお礼がもらえるかもしれないというのに一刀は欲がなかった。


だがその時!


麗羽「おーほっほっほっ!あと探していないのはこの部屋ですわね 」


麗羽がやって来てしまった。


一刀「(まずい!?この二人が董卓だとわかれば確実に袁紹は殺すだろう!) 」


欲深い麗羽ならありえる話である。


一刀「小助、この二人をつれて逃げるんだ 」


小助『一刀はどうするんだよ? 』


一刀「こうするのさ! 」


シュシュッ!


一刀は印を結ぶと


一刀「変化! 」


ボワンッ!!


一刀の姿はひげ面の大男に変化した。


詠「何する気よ!? 」


大男「幸い董卓の顔は知られてないからな、俺が身代わりになるのさ! 」


そして一刀は張譲達を隠すと隠れ蓑に使う敷物で月達の姿を隠した。


すると


バタンッ!!


麗羽「おーほっほっほっ!董卓さん覚悟なさい! 」


とうとう麗羽が兵を引き連れて入ってきてしまったが


大男「くっ!?連合軍がここまで来ようとは!?もはやこれまで、私は捕まるくらいなら死んでやる! 」


バッ!


大男は窓から飛び降り自殺をした。


ひゅーっ!!


麗羽「えっ!?ちょっと待ちなさいな!? 」


麗羽が窓の下を覗くと


ドシンッ!!


すでに大男は地面に激突し、倒れていた。


麗羽「え〜と!?董卓はわたくしが討ち取ったり〜! 」


欲深い麗羽は自分が董卓を倒したことにするのであった。


そしてその頃


タタッ!!


小助と月達は城の中を走っていた。


月「あの人は大丈夫ですか!? 」


小助『心配するなって、一刀はそう簡単に死なねえよ!それより迎えが来たようだぜ! 』


ピッ!


小助が指を指した先には


あられ『待ってたよ小助君♪ 』


葵「まったく一刀ったら、劉備は優しいからこの子達を保護してくれだなんて無茶言うわね 」


あられ『でもこれで借りは返せたじゃん 』


葵「確かにね 」


実は少し前、一刀は矢羽音で葵に連絡していたのだった。


あられ『それじゃあ小助君またね 』


小助『あぁ、また別の日に会おうぜ! 』


そして小助は月達を葵達に任せた後


小助『俺は一刀のところにいかなくちゃな 』


ダッ!


大急ぎで一刀のところに向かう小助であった。


しばらくして


小助『一刀、大丈夫か? 』


何せ城から飛び降りたのだから大変なのだが


一刀「まぁこれくらいなら大丈夫だ 」


忍者だけあって一刀は落ちたくらいでは死ななかった。


一刀「さて一件落着したことだし、帰るとするか♪ 」


小助『だなっ♪…ん、何か忘れているような 』


バサッ!


一刀の肩に乗った小助がそう言いながら一刀が天幕を開くと


蓮華「か〜ず〜と〜♯ 」


一刀「そ…孫権様!? 」


そこには今まで一刀が見たこともない鬼のような顔をした蓮華が立ちふさがっていた!


しかも悪いことに…


ズルッ… カランッ!


一刀「あっ!? 」


一刀がしていた面が外れてしまった。


ピキンッ!!♯


そして更に蓮華の青筋が立ってしまい


蓮華「一刀、私がお前のことが心配で駆けつけたというのにお前は傷だらけになり、私を煙幕で苦しませ、あげくの果てに接吻の(キスマーク)までつけているとは…♯ 」


フルフルッ…


蓮華の体が怒りで震えていた。


一刀「そ…孫権様!? 」


小助『孫権姉ちゃんこええよ!? 』


そして


蓮華「一刀!お前に罰を与える!帰ったら貧血寸前になるまで穏と一緒に本読みだ! 」


一刀「なっ!? 」


穏と本読み=鼻血の放出


蓮華「主君命令だ!文句はないだろうな!♯ 」


一刀「は…はい!? 」


蓮華の迫力にさすがの一刀もビビりまくるのだった。


そして董卓は麗羽が倒したことになり、連合軍は解体し、各諸侯はそれぞれの地に帰っていった。


ちなみに一刀はというと


呉の城・書庫


一刀「もう勘弁を〜!? 」


穏「まだダメです〜♪穏といっぱい勉強しましょうね〜♪ 」


一刀「ぎゃーっ!?(ブバッ!!) 」


書庫から一刀の悲鳴が聞こえまくったという


次回は拠点の予定です

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