第三の忍と黒幕
虎牢関にて三国最強の武力をもつ呂布(恋)と戦うことになった一刀と葵
だがそこに虎丸と狼丸という敵が現れ、一刀達をいたぶる。
そこへ怒りを感じた小助が一刀と秘術で合体し、虎丸達を撃退!だが虎丸達はどこかに消えてしまった。
そして恋は月という人物を一刀達に託して去るのだった。
それから少しして
ダダッ!!
雪蓮「一刀! 」
愛紗「葵、無事か!? 」
ようやく張遼(霞)を撃退した雪蓮達が虎牢関にやって来た。
雪蓮「何があったかわからないけど急に張遼が去ったからこれたわ 」
愛紗「二人共、傷だらけではないか!? 」
一刀達を心配してくれる二人
ところが…
冥琳「…! 」
冥琳が何かに感づくと
冥琳「この遠くからでも聞こえるバカ笑いは袁紹(麗羽)だな! 」
とくに何も聞こえてないのだが、その直後…
麗羽「おーほっほっほっ! 」
麗羽のバカ笑いが聞こえてきた。
実は日頃から冥琳は足音をあまり出さずに脱走する雪蓮を捕まえるため耳をものすごく鍛えているのだ。
雪蓮「それってヤバイじゃない!?一刀、葵、どこかに隠れてて! 」
一刀「御意!? 」
葵「わかったわ!? 」
シュッ!
二人はどこかに消えてしまった。
ちなみに隠れる理由は呉と劉備軍に忍者がいることを麗羽に知られないようにするためである。
劉備軍は小国のため麗羽が忍者で目立つ平原を襲撃することがあるため
呉は麗羽の従妹である袁術(美羽)に一刀の存在を知られないためである。
そして場を離れた一刀達は
葵「じゃあ私は劉備様のところに戻るからね 」
葵が主君である劉備(桃香)のところに戻ろうとすると
一刀「待て葵! 」
一刀が葵を引き止めた。
一刀「その前に紹介したい奴がいる 」
葵「誰よ? 」
葵が首をかしげると
一刀「ジュン、そこにいるのはわかってるんだぞ! 」
一刀が岩に向かって言うと
バサッ!
岩から布が出てきて
?「さすが一刀だな 」
布から細目で黄色の髪で一刀と同い年な感じなのだが背は高めで能天気そうな男が現れた。
これがよくある忍法、隠れ蓑の術である。
回りの風景に合った布を被って隠れるのだ。
葵「(いつから隠れてたの!?)誰なのそいつ? 」
葵が一刀に聞くと
一刀「こいつの名は雷魔ジュン。俺の知り合いの忍者だ 」
ジュン「どうもっ!一刀の知り合いの雷魔ジュンだ。よろしく♪ 」
葵にあいさつをするジュン
一刀「しかしまさかお前までこの世界に来ているなんてな 」
ジュン「こっちも驚いたよ。実はこの連合が組まれた時にはすでにいて一刀がいるって知ったのは呂布って奴と戦っていた時だったからな 」
葵「気づかなかったの!? 」
ジュン「俺は軍の大天幕に入ってないし、こいつがなかなか教えてくれなかったからね 」
スッ!
ジュンが腕を横に出すと
バサバサッ!
ジュンの腕に一羽の鷹が降りてきた。
この鷹は雷魔ジュンの相棒で名を神速丸という。そして…
神速丸『一刀の兄ちゃん久しぶりだな! 』
小助、あられと同じように板に文字を書くことで会話ができるのだ。
ちなみに神速丸は連合の様子を空から確認した時、一刀を発見したのだが、神速丸は小助をライバル視しているためジュンに報告しなかったのだった。
ジュン「でも一刀が双子の忍者と戦っているのを見て仕方なく俺に報告したんだけどね 」
神速丸『だってサルのことなんて話したら体がムカムカするんだよ! 』
小助と神速丸は犬猿の仲ならぬ鷹猿の仲であった。
一刀「やはりあの時急に鳥が現れたのはお前だったのか 」
ジュンは笛の名手であり、笛の音で生物を操ることができるのだ。
ジュン「まぁ一刀の危機とならば助けないわけにはいかないしさ、ちなみに今の俺は魏軍に所属してるんだぜ!しかしまさか氷堂の家の忍者までいるなんてな 」
一刀「でも情報通のお前のことだから他にも何か知ってるんだろ? 」
ジュン「まぁ魏は情報が集まりやすいからね、隠しといてもいずれわかることだから話しておくよ! 」
スッ!
ジュンは岩の上に座ると
ジュン「どうやらこの世界には俺達3人の他にあと4人忍者がいるらしい 」
あられ『そんなにも!? 』
ジュン「しかも集められたのは各忍者一族の新星達がほとんどだ 」
現代に生きる忍者一族は
北郷・氷堂・雷魔の他に
土門・風切・火神楽の3つの一族がある。
そしてこの6つの一族の一番の実力者達を新星と呼び、その実力は一族によって異なるがその一族では実力が高い!
ちなみに氷堂は氷遁
雷魔は雷遁
土門は土遁
風切は風遁
火神楽は火遁を主流とする。
(一刀は全て使える)
ちなみにこの6人は数年に一度行われる一族集いの式により面識がある。(だが都合により式に出られなかったりする者もいるので全員が揃ったことはない)
ジュン「どこにいるかまでは知らないがこの世界にいることは間違いないだろうぜ 」
一刀「さすがジュン、鳥を使うだけあって見事な情報だな 」
一刀がジュンに言うと
葵「ちょっと待って!?あなたさっき4人いるって言ったじゃない!あとの一人は誰なの!? 」
確かに今の説明では一人足りない
その事に気づいた葵がジュンに聞いてみると
ジュン「そいつなんだが少しおかしいんだよ 」
一刀「どういうことだ? 」
ジュン「最後の一人は俺もよく知らないが何だかどの一族とも違う気を感じるからおかしいんだよ。確か噂では卍の印が鎧に刻まれている髭を生やした黒髪の男ってことだ 」
ジュンが言うと
一刀「卍の印だと!? 」
ジュンの言葉に驚く一刀
葵「一刀、あんたそいつが誰か知ってるの? 」
一刀「なるほどようやく全てが繋がった。さっき俺達を襲ってきた虎丸達もよく見たら卍の印が刻まれていたんだ。そいつの部下なら全てが繋がる! 」
ジュン「そいつは誰だよ!? 」
聞かれた一刀は答える。
一刀「そいつの名は甲賀黒龍。忍殺しと呼ばれる破壊者だ!? 」
甲賀黒龍という名前を出した瞬間
葵「マジなの!? 」
ジュン「あいつだったのかよ!? 」
驚く忍者達
あられ『ねぇ甲賀黒龍って誰なの? 』
神速丸『俺が知るかよ! 』
首をかしげる相棒達
相棒達が知らないのも無理もない。甲賀黒龍については忍にしか伝えられていないのだから
甲賀黒龍は曾て(かつて)は優秀な忍だったのだが心が闇に染まり、地位と名誉を得るために仲間の忍を虐殺し、更には他の流派の忍達をも殺そうとした忍者である。
このような虐殺行為を黙って見ているわけがなく各流派の長達によって術が使えぬよう『気封じ』の術をかけられ牢獄行きとなった。
そして甲賀の里は消滅された。(黒龍が里の者を全て虐殺し、生き残ったものがいないため)
そして各流派のものに黒龍のことは伝わっていったのだった。
ちなみに黒龍がこの世界に来たとすれば年齢は80代である。
ジュン「そいつは大陸と忍者を抹殺しにこの世界に来たってわけか!? 」
葵「恐ろしい黒幕が現れたわね!? 」
一刀「だがほっとくわけにもいかない!この世界を守るためにも俺達で黒龍を倒すしかないんだ! 」
ビシッ!
一刀が言うと
ジュン「やっぱ一刀は昔から変わらないな、わかった俺も協力するぜ! 」
葵「もちろん私だって! 」
一刀「あぁっ! 」
心を一つにする一刀達
だがそれぞれがバラバラの主君に仕えている以上、あくまで共闘は黒龍との戦いの時である。
ジュン「おっと!もうそろそろ帰らないと俺の主君が怒っちゃうな、じゃあな一刀、いつか遊びにいくからな! 」
シュッ!
そしてジュンは一瞬で消えてしまった。
一刀「俺もそろそろ戻るとするか 」
スッ…
そして一刀も去ろうとすると
葵「待って一刀! 」
一刀「えっ? 」
くるっ!
一刀は葵に呼び止められ、葵の方を向いた瞬間
チュッ!
頬にキスをされた
葵「そ…その、一刀にはたくさん助けてもらったからな、お礼だよ!それじゃあな!/// 」
シュッ!
葵は恥ずかしい気持ちになりながら去っていった。
一刀「・・・ 」
そして葵が去って少しした後、一刀は…
一刀「(ブバッ!!) 」
久しぶりに鼻血を出して倒れるのだった。
小助『キスくらいで鼻血を出すなんてやっぱり女に対して免疫がないな 』
そしてその頃、
ドヨ〜ン…
黒雲が渦巻くここは大陸のどこかにある日本風建築の城
この場所で…
?「このバカもんが!♯ 」
ガチャンッ!!
虎丸・狼丸『お…お許しを!? 』
虎丸と狼丸が何者かに叱られていた。
?「貴様らの実力ならば軽く倒してくると思ったのに負けるとは情けない! 」
虎丸「し…しかしお頭、まさか一心同体するなんて知らなかったんですよ!? 」
狼丸「そ…その通りです。少し油断しただけで、次は必ず勝ちますので!? 」
二人が言うと
?「よかろう、それならばもう一度だけチャンスを与える!ただし、もしそれで負けたら俺の忍術の餌食にしてやるから覚悟しておけ!♯ 」
虎丸・狼丸『は…はいですお頭!? 』
お頭という人物の迫力にびびりまくる虎丸と狼丸
このお頭こそ、忍殺しをやらかした甲賀黒龍である。
黒龍「(久々に暴れられるかもしれないな) 」
ちなみに後に登場する予定の3人についてはすでに名前や性別などが決まっています。




