大陸に咲く大輪の花・前編
前話からいっきに月日が経過しています
一刀と蓮華の愛娘である孫登の誕生をきっかけとしたのか、大陸では一刀以外の子を含めた出産ラッシュが始まった!
そして呉だけでも孫登を含めて総勢10人が生まれ、その全員が娘であり、父である一刀と同じように忍になると言い出したのだ。
一刀いわく、忍としては嬉しいが大陸の将来として大丈夫なのかと悩んだが蓮華から忍の技術を学んだ方がいいと言われ一刀は納得した。
だが忍になると決めても修行をつけるのは3歳からという決まりがあり、これだけは一刀も譲らず、子供達は早く3歳になれと願っていたりする。
呉の町
店主「お使いなんて偉いね。転ばないよう気を付けて帰りなさいね 」
孫登「はい、わかりました 」
一刀の第一子 孫登 6歳
一刀と蓮華の長女であり、両親に似て真面目な性格
孫登「さて、早く帰らないと、もう父様が帰ってるかもしれないしね! 」
ダッ!
急いで家である呉の城に帰る孫登
ちなみに一刀は任務により呉を出ており、時間は不明だが今日帰ってくるのであった。
そして孫登が城に向かって走っていると
男「ふざけるんじゃねぇぞこらぁっ!!♯ 」
何やら怒鳴り声が聞こえ
孫登「何の騒ぎでしょう? 」
スッ!
気になった孫登は声が聞こえた方に向かうのだった。
するとそこでは…
男「おいっ!俺がいつ団子を食べたって!!♯ 」
店主「そ…そんな!?食べたものを食べてないだなんて!? 」
男「うるせぇ!!食ったって言うんなら証拠を見せてもらおうじゃねぇか!!♯ 」
どうやら男は食い逃げを企んでいるらしい
ざわざわっ!!
回りの人達も男の迫力に怯えているなか
孫登「おじさん! 」
男「あんっ!!♯ 」
バンッ!!
孫登が男の前に立ちはだかった!!
すると
孫登「お髭に団子のアンコがついてるよ 」
ビシッ!
孫登が男の髭を指差すと
男「えっ!?あっ!? 」
慌てて髭を触る男だがすぐに引っかかったことに気づいてしまった。
孫登「あれれ?団子を食べてないのに何でアンコがついてるの? 」
男「うっ!? 」
まんまと孫登によって食ったことがバレてしまった。
店主「食べたのなら代金を… 」
男「うるせぇ!!このガキ!よくも騙しやがったな!!♯ 」
孫登「父様が言ってました。悪いことはすぐにバレるものだって 」
男「黙りやがれ!!大人をなめるんじゃねぇ!!♯ 」
ブォンッ!!
男は孫登に向けて拳を繰り出した!!
回りの人達『ひぃっ!? 』
回りの人達は孫登が男の攻撃を食らってしまうと思って目を閉じるが
孫登「よっ! 」
サッ!
男「なにっ!? 」
何と!?孫登は男の拳を軽々と避けてしまった!
男「こなくそっ!!まぐれで避けやがって!!♯ 」
ブォンッブォンッ!!
男はやけくそで孫登に多数の拳を繰り出すが
孫登「よっ!はっ!ほっ! 」
サッサッサッ!!
孫登は男の攻撃を次々と避けていった。
もちろんこれはまぐれではなく、ちゃんと見切って避けているのだ。
その理由は普段から男の数十倍は速い一刀の動きを見ていたからである。
野球でいうなら投手の速球ばかり見ている捕手はそれ以下の速度だと遅く感じてしまうのだ。
男「こなくそが!!♯ 」
ジャキンッ!!
攻撃が当たらないことにイラついた男は剣を抜くと
男「くたばりやがれっ!!♯ 」
ブォンッ…
男は孫登に剣を降り下ろそうとするが
ぽんぽんっ!!
?「もしもし、そこの人 」
男「何だよ!!♯ 」
男は後ろから叩かれ、振り向いた瞬間!
ドグボッ!!
男「がはっ!? 」
ずしゃーっ!!
いきなり男は顔面パンチを食らってぶっ飛ばされてしまった!
すると男を殴り飛ばした人物は…
一刀「うちの娘に何してくれるのかな?♯ 」
バンッ!!
そこには一刀がいた!
孫登「父様! 」
一刀「孫登、怪我はなかったかい?早くお城に帰ろうね 」
孫登「はいっ♪ 」
ひょいっ!
そして一刀は孫登を肩車するとそのまま帰るのであった。
町人A「おい、あの男って!? 」
町人B「あぁ、間違いない!あの男こそ…!? 」
町人達は去っていく一刀を見つめると
町人達『大陸の種馬の北郷一刀様だ!! 』
ずこっ!!
大陸の種馬という言葉にずっこけそうになる一刀
その理由は魏以外に一刀の子供がいるからであった。
一方、城では
呉の城・蓮華の部屋
蓮華「はぁ〜、孫登が自分からお使いに行きたいって言うから行かせたけどまだ小さいわけだし、やっぱり私も一緒にいけばよかったかな!? 」
娘を心配する蓮華
すると
孫慮「うえぇっ!! 」
蓮華「あっ!ごめんね孫慮!? 」
一刀の第十一子(呉内では八番目) 孫慮 一歳
蓮華の次女でまだうまく歩けない娘であるが他の姉妹を静止する
この孫慮は吹音が身籠った際、他の子が次々と一刀との子供を誕生させ、寂しく思った蓮華を見た一刀が蓮華を連れて向かった遠出の帰りに旅籠(はたごや・宿屋)にて子作りをした結果できた娘である。
ただし孫登がこっそりついてきており、後にみんなにバレ、一刀はまだ子を宿してなかった雪蓮とシャオに追いかけられた。
蓮華「さっきお乳をあげたからおしめね 」
スッ…
蓮華が孫慮のおしめを脱がすと
孫登「母様、ただいま〜♪ 」
孫登の元気な声が聞こえてきた。
蓮華「あっ孫登、おかえりな… 」
と蓮華が返事をしようとしたその時!
孫慮「あっ! 」
くるんっ!
何を思ったのか孫慮は寝返りをすると
たたたーっ!!
蓮華「あっ!?待ちなさい孫慮!? 」
何と!?孫慮ははいはいで部屋から脱走してしまった!
孫慮「たたたっ! 」
蓮華「待ちなさいったら!? 」
はいはいで逃げる孫慮を捕まえようとする蓮華だが小回りのきく赤ちゃんは簡単には捕まえられなかった。
そしてそれからそのまま孫慮は走ると
ぴたっ!
孫慮「あう〜っ♪ 」
ある場所で止まってしまった。
その場所とは…
一刀「ただいま孫慮♪ 」
バンッ!!
一刀と孫登のいる場所であった。
蓮華「おかえりなさい一刀 」
一刀の姿を見た蓮華がおかえりと言うと
ビシッ!!
一刀「北郷一刀!任務を遂行し、戻ってきました! 」
蓮華「もうっ!一刀ったら 」
ちなみに夫婦となった今でも一刀と蓮華の主従関係は続いていた。
一刀「おやおや孫慮、おしめをしてないじゃないか、風邪を引くから母様におしめしてもらいなさい 」
孫慮「たい! 」
スッ!
一刀は孫慮を蓮華に渡すと
一刀「じゃあ俺は他の娘達にただいまと言ってくるから 」
蓮華「わかったわ。それじゃあ孫登、孫慮、行きましょうか 」
孫登「はいです! 」
孫慮「たっ! 」
そして二人の娘を連れて蓮華は部屋へと戻るのだった。
思春の部屋
思春「よいか甘述、お前もいずれは私のように孫登様を支えるのだぞ! 」
甘述「はい母上! 」
一刀の第二子 甘述 5歳半
一刀と思春の娘で、呉の姉妹の中では一番素早い。頭にはお団子二つで母に似て真面目だがまだ子供の面もある。
思春「では座禅の開始だ。何事があっても決して動じるでないぞ! 」
甘述「はいです! 」
パチリッ!
そして二人は目を閉じて座禅をすると
キィッ…
思春「(んっ!誰かが部屋に入ってきたようだな、どうせ明命だろう。攻撃してきた隙をついて逆に攻撃してやる!) 」
迎撃しようと考える思春
だが何者かが思春の後ろに回ったその時!
つぅ〜っ♪
思春「はぁんっ!?/// 」
誰かに指で背中をいじられて思わず感じてしまう思春
そして思春が後ろを見てみると
一刀「ただいま思春♪ 」
思春「ほ…北郷!? 」
そこには一刀がいた!
娘が生まれてからというもの、一刀は時折人をからかうことが多くなった。
甘述「父上♪ 」
バッ!!
大好きな父の姿を見て鍛練中だというのに飛び付く甘述
母と同じクールな性格だがこの点はまだ子供らしいといえる。
一刀「ただいま甘述〜♪ 」
一刀が甘述とじゃれあっていると
チリーンッ♪
一刀「はっ!? 」
一刀の耳に鈴の音が聞こえてきた。
この音の出所はもちろん…
思春「貴様、先程のはどういうつもりだ?返答次第では首を落とすぞ♯ 」
バンッ!!
鈴音を構える思春から鳴り出される鈴の音であった。
一刀「え…えと!?ちょっとした遊び心というもので!? 」
思春「ほぅ、ならば私も遊び心で貴様の首を落としてやるとするか♯ 」
遊び心で落としてはいけない!!
そして一刀がとった行動は…
一刀「ご…ごめんなさ〜い!? 」
ダダッ!!
思春「あっ!?こら待てっ!!♯ 」
逃げるという選択であり、一刀はうまく思春から逃げ出した。
思春「まったく北郷ときたら!!今度会ったら一発殴ってやる! 」
と口では言う思春だが
甘述「フフッ♪ 」
思春「何がおかしいんだ甘述? 」
甘述「口ではそう言いながらも母上は父上のことが大好きですものね♪ 」
思春「なっ!?親をからかうのではない!!♯/// 」
娘にまでからかわれる思春であった。
調理場
祭「ふんふんふふ〜ん♪ 」
ジューッ!!
鼻歌を歌いながら料理をする祭
黄柄「母ちゃん、今日はやけにご機嫌だな♪ 」
一刀の第三子 黄柄 5歳
一刀と祭の娘であり、呉の姉妹の中では一番力持ちで喧嘩っ早い町のガキ大将。
祭「まぁのぅ、今日は北郷が帰る日じゃからな、今夜はお祝いじゃぞ♪ 」
黄柄「お祝い!じゃあ、うまいもんがたくさん出るのか! 」
祭「腕によりをかけて作ってやるわい♪ 」
黄柄「やったー!! 」
喜ぶ黄柄だが
祭「さて、次はあやつの好物の青椒肉絲でも作るとするか♪ 」
ぴたっ!!
黄柄「うっ!? 」
青椒肉絲という言葉を聞いて黄柄の動きが止まった。
別に黄柄は青椒肉絲が嫌いというわけではないが黄柄は青椒肉絲の具材であるピーマンが大嫌いであった。
そのため青椒肉絲が出た時にはピーマン以外は食べるのだがピーマンだけは残してしまい。残されるのが嫌いな母の祭にいつも怒られていた。
黄柄「(ピ…ピーマンなんか食い物ではない!早く消さねば!?) 」
子供が嫌いな野菜の一位はピーマンである。
スッ…
母の目を盗んでピーマンを隠そうと企む黄柄であったが
一刀「黄柄、そのピーマンをどうする気なのかな? 」
黄柄「決まっておろう!こっそりと地面に埋めて…ってわぁっ!? 」
バンッ!!
一刀がいるのにも気づかず全て話してしまった黄柄
黄柄「と…父ちゃん、驚かすでない!? 」
一刀「驚かしたつもりはない。それより黄柄、食べ物を粗末にしちゃダメだろ! 」
父に叱られる黄柄
更に悪いことに
祭「おぉ北郷、帰っておったのか、んっ!黄柄、そのピーマンをどうするのじゃ? 」
祭が黄柄に気づいてしまった。
黄柄「(や…やばい!?真面目な父ちゃんのことだから柄がピーマンを捨てようとしたとチクるに違いない!?そうしたら母ちゃんに怒られる!?) 」
怯える黄柄だが
一刀「その…黄柄はピーマンを独り占めしようとしたんだよな 」
黄柄「(えっ!?) 」
何と!?一刀は祭に真実を言わなかったのだった!
祭「本当か黄柄? 」
黄柄「う…うむ!本当じゃ!? 」
この時
きょろきょろっ!
一刀と黄柄の目がきょろきょろしていた。
一刀の娘達は一刀と同じく嘘をつくと目をきょろきょろさせる癖があるのだ。
祭はそれを知りながらも
祭「そうか、わかったぞ黄柄 」
知らないふりをするのだが
祭「それじゃあ黄柄の分はピーマンばかり入れてやろう 」
黄柄「えぇっ!? 」
一刀「頑張りなよ黄柄 」
一刀が余計なことを言ったせいで怒られはしなかったものの、よりピーマンを食べる羽目になってしまう黄柄であった。
黄柄「(父ちゃんのあほーっ!!) 」
そして次に一刀が向かった先は
穏の部屋
陸延「お母さん、次はこの本を読んでください 」
穏「はい陸延ちゃん♪ 」
一刀の第四子 陸延 4歳半
一刀と穏の娘であり、姉妹の中で頭がいい。母譲りで本が好きだが母のような癖はない
まだ字が読めない陸延に穏が絵本を読んであげると
ガチャッ!
一刀「ただいま陸延! 」
一刀が部屋に入ってきた直後
陸延「あっ!お父さんです♪ 」
穏「おかえりなさい旦那様♪ 」
母子共に一刀を迎える穏親子
ちなみに穏と亞莎は一刀と結婚後、呼び方が一刀さん、一刀様から旦那様に変わった。
一刀「よかったな陸延、お母さんに本を読んでもらえてな♪ 」
陸延「はい♪ 」
城にある絵本は何度も読んでいるため興奮しない穏
これでも初めて絵本を読んだ時には一刀が鼻血を出すくらいの勢いであった。
ちなみに一刀いわく、穏との子作りは穏が興奮した状態でやって来たため危うく子作り中に鼻血を出しかけたとのこと
すると
穏「あら、この本は新しいものですね♪ 」
スッ…
一刀が陸延に夢中になっている間に穏は新しい絵本を手に持ってしまった!
その直後!
穏「はぁんっ!!/// 」
一刀「穏!? 」
愛する対象である一刀がいるからなのか本を読まずに新しい本を持っただけで興奮状態になってしまう穏
陸延「お父さん、お母さんはどうしたのですか? 」
一刀「えと…つまり!? 」
ちなみに陸延は穏の癖を知らない
穏「はぁはぁ…体が熱くてたまりません〜♪旦那様〜♪/// 」
一刀「うっ!? 」
穏に迫られる一刀だが、今の穏と子作りするのはやばい!!
とその時!
陸延「ふあぁ〜、眠くなっちゃいました 」
運よく陸延が眠くなり、しめたと思った一刀は
一刀「の…穏!!陸延が眠くなってるからお昼寝しないとな!? 」
穏「えっ?あぁそうですね 」
興奮しきる前に娘を利用して何とか興奮を治めさせることに成功する一刀
穏「陸延ちゃん、お母さんと一緒にお昼寝しましょうね♪ 」
陸延「はい… 」
娘を抱き上げる穏
一刀「(寝てる間に興奮が完全に治まっているといいんだが) 」
と期待する一刀だが
穏「旦那様〜♪お昼寝が終わったら子づく…/// 」
まだ完全に興奮が治まってなく
一刀「それじゃあお昼寝の邪魔したら悪いから俺は出るな!? 」
ビュンッ!!
穏「あぁんっ!!旦那様ったら!/// 」
話を聞き終える前に逃げ出す一刀であった。
鍛練場
一刀「はぁはぁ!?もはや穏の興奮が完全に治まるのを祈るしかなくなったな!?南無阿弥陀仏… 」
一刀が神に祈りながら鍛練場近くを歩いていると
シュッ!
茜「頑張るのですよ秋! 」
秋「はい!お母たま! 」
茜親子が鍛練をしていた。
一刀の第六子(呉内では五番目) 秋 3歳半
一刀と茜の娘であり、母と同じくどじっ娘で手先が器用
忍になりたい子は3才から鍛練を受けることができる。
だが手裏剣を投げるにしてもいきなり本物を使うわけではなく
紙つぶて→折り紙手裏剣→竹製手裏剣→木製手裏剣→本物手裏剣
といった感じで進んでいくのだ。
ぽいっ!
そして茜の娘である秋は忍になったばかりのため紙つぶてで練習していたのだが
ひょろろ〜っ…
なかなか的に当たらなかった。
一刀「頑張ってるじゃないか秋 」
秋「あっ!お父たま! 」
茜「一刀様! 」
そこに一刀が現れると
一刀「いいかい秋、まずは的の真ん中に当てることを考えるんじゃなくて的に当たるよう考えてごらん 」
秋「はい! 」
秋は一刀から言われたように的に当たるように考え
秋「たぁっ! 」
シュッ!
紙つぶてを的めがけて投げると
ぽんっ!
真ん中には当たらなかったが見事的に命中した!
秋「お父たま、今の見ましたか♪ 」
一刀「見たよ。よくやったな秋、これからも頑張るんだよ 」
なでなでっ
秋「はい! 」
大好きな父に頭を撫でられて喜ぶ秋
一方
茜「(私も頭を撫でてもらいたいです) 」
娘を羨む茜であった。
それから少しして
中庭
一刀「たぶんここにいると思うんだけどな 」
一刀が中庭を歩いていると
一刀「んっ?あれは… 」
周邵「お猫さま、もふもふなのでしゅ♪ 」
一刀の第八子(呉内では六番目) 周邵 3歳
一刀と明命の娘で母と同じく猫が好きだが母と違って猫の方が抱かれにやって来る。姉妹の中で一番身軽
一刀「周邵、また猫をもふもふしてるのかな? 」
周邵「あっ!ちち様、はいなのでしゅ!お猫様はもふもふすると気持ちいいのでしゅ♪ 」
にゃあんっ♪
確かに見てみると猫の方も気持ち良さそうであった。
それどころか
にゃあんっ♪
いつの間にか周邵の回りにはたくさんの猫が集まっていた。
一刀「(そういえば確か周邵が生まれる時にもたくさんの猫達が見に来てたっけな)周邵、お母さんはどこにいるの? 」
周邵「はは様ならあそこなのでしゅ 」
周邵が指を差した先には
明命「はぁ… 」
どよんっ!!
何故か落ち込んで三角座りをしている明命がいた。
一刀「み…明命!? 」
明命「うぅ…娘はあんなにもお猫様に好かれているのに私は… 」
一刀がいるのにも気づかないほどショックを受けている明命
一刀「(周邵、抱いている猫をお母さんに渡してきなさい) 」
周邵「(わかりました!) 」
一刀は周邵に命じると
周邵「はは様、はいなのでしゅ 」
明命「周邵… 」
スッ…
周邵が差し出した猫を抱こうとする明命だが
にゃあんっ!!
バッ!!
一刀「あっ!? 」
猫は明命に抱かれようとした瞬間、逃げてしまった。
その結果…
明命「うぅ…!? 」
一刀「明命、落ち着きなって!? 」
周邵「はは様、頑張るのでしゅ 」
夫と娘に慰められる妻であった。
それから少しして
一刀「明命には今度猫と仲良くする方法でも教えてやらないとな!? 」
一刀が先程のことを思い出していると
もわわ〜ん♪
一刀「んっ!この甘い匂いはもしや!! 」
何やら甘い匂いを嗅ぎ付けた一刀が向かった先は
東屋
じゅ〜っ!!
亞莎「はい呂ソウ、ゴマ団子ができましたよ♪ 」
呂ソウ「ははちゃまのゴマ団子♪ 」
一刀の第九子(呉内では七番目) 呂ソウ 2歳半
一刀と亞莎の娘であり、母と同じく恥ずかしがりやでゴマ団子が好物
亞莎「熱いからふーふーしてあげますね 」
ふーふーっ!
亞莎「はい呂ソウ、あ〜ん♪ 」
呂ソウ「あ〜ん♪ 」
ぱくっ!
亞莎「おいしいですか? 」
呂ソウ「おいちいでちゅ♪ 」
呂ソウも満足な顔をしていた。
すると
一刀「亞莎、俺にもあ〜んしてくれ 」
亞莎「わかりましたよ旦那様 」
ふー…
と亞莎がゴマ団子を吹いたその時!
亞莎「だ…旦那様!?/// 」
がたたっ!!
一刀が目の前にいることに気づいた亞莎は物凄く驚いてしまった。
一刀「ごめんごめん!まさかそんなに驚くだなんて!? 」
亞莎「い…いきなりは反則級です!/// 」
バッ!!
いつものように袖で顔を隠しながら話す亞莎
すると
呂ソウ「ちちちゃま〜/// 」
呂ソウも亞莎と同じように顔を赤くしながら隠していた。
一刀「(穏といい亞莎といい親子って似るもんなんだな!?) 」
ここまで性格が親とそっくりな子はおそらく滅多にいないだろう。
亞莎「旦那様もゴマ団子を食べますか? 」
一刀「おっ!ありがとう。でも食べるなら亞莎のふーふーっ付きで… 」
亞莎「もうっ!!旦那様ったら!!/// 」
またしてもからかわれてしまう亞莎であった。
呉の城・雪蓮の部屋の前
一刀「さて、残るは後二人か、あの二人はまだ小さいからすぐに居場所の特定ができていいな♪ 」
一刀が雪蓮の部屋の前に着くと
一刀「(やっぱり冥琳もいたな、気配からしてお昼寝はしてないようだし、よし!) 」
ガチャッ!!
一刀「ただい… 」
一刀は勢いよく部屋の扉を開けて入るが
そこにいたのは…
ぷるんっ♪ ぷるんっ♪
冥琳「えっ? 」
雪蓮「あらっ♪ 」
授乳のためおっぱいを丸出しにしていた二人であった。
ちなみに二人はそれぞれ赤ちゃんを抱いており
一刀の第十二子(呉内では九番目) 周循 6ヶ月
一刀と冥琳の娘
一刀の第十三子(呉内では十番目) 孫紹 3ヶ月
一刀と雪蓮の娘
がいたのであった!
それはともかく偶然にも雪蓮と冥琳の生おっぱいを見てしまった一刀は
一刀「がはっ!? 」
ぶっばぁーっ!!
物凄い鼻血を出して倒れるのであった。
ちなみに一刀は多くの妻がいる今でもいまだに女の色気を感じると鼻血を出すのであった。
冥琳「ほ…北郷!?帰ってたのか!?/// 」
雪蓮「もう一刀ったら、そんなに見たいならこっそり入ってきてよね♪ 」
冥琳「言ってる場合か!それとさっさと胸を隠さんか!!♯ 」
ビビンッ!!
この時、城内に冥琳の怒鳴り声が響き渡ったという
次回は他国の子供達です!