表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/200

天の国への一時帰国

一刀と蓮華の愛娘である孫登が産まれて三ヶ月、呉にて三国平和祭が開かれた。


一刀と蓮華がそれまでにあった出来事を思い出していると、一刀の母が孫である孫登を一度見たいというので一刀は蓮華と孫登を連れて一時天の国に帰還するのであった。


バァンッ!!


天の国、一刀の実家


表向きは剣道道場だが、実は先祖代々から続く忍者の一族である。


この家にて…


刹那「ほ〜ら孫登ちゃん、おばあちゃんでちゅよ〜♪ 」


孫登「きゃっきゃっ♪ 」


孫をあやす一刀の母の北郷刹那


だが刹那の見た目が若すぎる(蓮華と同い年近く)ため見た感じは祖母と孫というより母と娘にしか見えなかった。


蓮華「あのぅ一刀のお母様… 」


刹那「んもうっ!そんな他人のように言わなくていいの!もう家族なんだから刹那さんか、お義母様と呼びなさい! 」


蓮華「で…ではお義母様、一刀はどちらにいるのですか? 」


この世界に戻ってきた直後、一刀はちょっと用があると言って離れたのだ。


刹那「一刀なら久し振りに鍛練に出掛けているわ、心配しなくても一刀は蓮華さん達にぞっこんだから浮気はしないからね♪ 」


蓮華「お義母様!!/// 」


蓮華をからかう刹那


ちなみに一刀の家族は蓮華から真名を預かっている。


刹那「あっ!お茶の用意を忘れていたわ。今すぐ用意するからちょっと待っててね 」


スッ!


そして刹那が部屋から出た直後


剣「(よし!母さんは出たし、邪魔な爺さんは町内会の寄り合いで出ている今がチャンスだ!) 」


スッ! ガシッ!!


一刀の父である北郷剣が蓮華に近づいて手を握り


剣「はじめまして蓮華さん!北郷一刀の父をしております北郷剣と申します! 」


蓮華「は…はぁ!? 」


剣の勢いに驚く蓮華


剣「いきなりで何ですが一刀より私と結婚してください!! 」


蓮華「えぇっ!? 」


何と!?いきなり剣が蓮華に結婚を申し込んできたのだ!


蓮華「で…でもお義父様にはお義母様が!? 」


剣「あんなガミガミ女なんてどうでもいいです!美しさなんてあなたと比べたら月とすっぽん!すぐに離婚してあなたと再婚しますのでどうかよろしくお願いします! 」


ボォッ!!


目が燃えている剣だが


?「誰がガミガミ女ですって?♯ 」


剣「(ドキンッ!?) 」


ギギギッ…!!


突然後ろから声が聞こえ、剣が恐る恐る振り返ると


バァンッ!!


そこには怒りまくる刹那がいた。


一方その時!


がらっ!!


一刀「ふぅっ!久し振りの実家での鍛練はいいものだな 」


一刀が扉を開けて家の中に入った直後


剣「ぎゃーっ!? 」


家中に剣の叫び声が聞こえてきた。


そして一刀が部屋の中を進んでいくと


刹那「刹那さん!あなたと結婚できなきゃ切腹してやるって言ったのはどこの誰だったかしらねぇ!!♯ 」


めきめきっ!!


剣「ぎゃーっ!?許してーっ!? 」


部屋にて刹那が剣にアルゼンチンバックブリーカー(別名・背骨折り)を食らわしていた!


蓮華「あっ!一刀、お義父様が!? 」


あまりの情況に驚く蓮華だが


一刀「どうせ父さんが悪いんだからほっといて大丈夫だよ。うちでは日常茶飯事だからさ 」


慣れている一刀であった。


一刀「それより蓮華、天の国を紹介したいから孫登と一緒に出かけよう 」


蓮華「えっ!?でも… 」


一刀の父を心配する蓮華だが


一刀「孫登もここにいるよりお外に行きたいよね〜♪ 」


孫登「ね〜♪ 」


蓮華「もう一刀ったら! 」


うまく娘を使う一刀


蓮華「でもまぁ一刀が大丈夫だと言うなら 」


一刀「決まり!じゃあ出かけよう! 」


スッ!


そして一刀、蓮華、孫登は出ていくのだが


剣「誰か一人くらい助けてもいいじゃないか!!薄情も… 」


ゴキンッ!!


剣「がはっ!? 」


刹那「あら、うっかり折れちゃったわ 」


剣の背骨が折れたのだった。


ちなみに北郷家には『夫婦喧嘩をすると必ず妻が勝つ!』という言葉が伝わっていた。


一方、外に出掛けた一刀達は


一刀「ちょっとお金を下ろしに銀行に行ってくるからちょっとここで待っててください 」


蓮華「あぁ 」


買い物するのに手持ちの資金では足りそうにないため銀行でお金を下ろそうとする一刀


ちなみに一刀はあっちの世界に来る前、主君のためにと大金を所持していた。


そして銀行に向かおうとする一刀だが


一刀「そうだ蓮華! 」


蓮華「どうした一刀? 」


一刀は蓮華の方を向くと


一刀「その服、とても似合ってますよ/// 」


蓮華「なっ!?/// 」


ちなみにあっちの世界の蓮華の服では警察に補導される恐れがあるため、刹那が用意した服を蓮華は着用していた。(無印や萌将伝で登場した水色の服)


蓮華「もうっ!ちゃかさないでさっさと行ってこい!!/// 」


一刀「ぎょ…御意!? 」


シュバッ!!


そして一刀は直ぐ様近くの銀行に入ったのだが


現在その銀行では…


ボス「おらおらっ!全員隅っこに集まりやがれ!! 」


銀行強盗が行われていた。


強盗A「ボス、監視カメラは破壊しましたし、中にいた奴らは全員目隠しさせましたぜ! 」


ボス「よくやった!後は金を積んで逃げるだけだぜ! 」


強盗達『へいっ! 』


強盗達が金を盗もうとしていると


ウィンッ!


一刀「待たせちゃ悪いし、急いで下ろさなきゃ! 」


その銀行に一刀が現れた。


ボス「おい自動ドアの電源が入ってるじゃねぇか!? 」


強盗A「すいません!切り忘れてました!? 」


案外まぬけな銀行強盗である。


一刀「中が騒がしいから受付じゃ無理だな、下ろせる量が少ないが機械で下ろすか 」


だが一刀は銀行強盗なんてお構い無しのようにお金を下ろそうとする。


ボス「おい兄ちゃん!勝手なことされちゃ困るんだよ!死にたくなけりゃ手をあげて大人しく隅っこに行ってな! 」


ジャキンッ!!


ピストルの銃口を一刀に向けるボスだが


一刀「悪いが急いでいるからまた後でね 」


ピッポッパッ!


気にせずお金を下ろそうとする一刀に


ボス「テメェ!ふざけるんじゃねぇぞ!!♯ 」


カチッ…


ボスがピストルの引き金を引こうとするが


一刀「ちょっと待った!撃つのは構わないがそのまま撃ったら暴発するぞ 」


ボス「何だと!?ってなんじゃこりゃ!? 」


バンッ!!


何と!?いつの間にかピストルの銃口が塞がれていた!


一刀が目にも止まらぬ早業で銃口を塞いだのである!もしこのまま構わず撃った場合、銃は暴発するのだ。


強盗A「いつの間に!? 」


ボス「このっ!!ふざけた真似しやがって!! 」


ブォンッ!!


ボスは一刀に拳を繰り出すが


シュッ!


一刀はボスの拳を避けると


一刀「北郷流体術… 」


ガシッ!!


一刀はボスの頭に手を置き


一刀「強制土下座! 」


ドズボッ!!


ボス「ぐほっ!? 」


一刀はそのまま手に力を込めてボスの頭を地面にめり込ませたのだった!


強盗達『ひぃっ!? 』


一刀「さて 」


スッ!


一刀はそのまま構えると


一刀「強制土下座!強制土下座!!強制土下座!!! 」


強盗達『ぎゃーっ!? 』


残りの強盗達にも強制土下座を食らわせるのであった。


そしてお金を下ろし終えた一刀は


一刀「もしもし警察ですか?〇×銀行に強盗がいますので急いで来てください 」


警察に通報する一刀


ちなみに強盗達の記憶は消されており、誰も一刀のことを覚えていない


一刀「お待たせしました蓮華 」


蓮華「なぁ一刀、あっちの方が騒がしいが何かあったのか? 」


一刀「別に気にしなくていいです。それより早く行きましょう♪ 」


そのまま観光を開始する一刀


そして一行が最初に向かった先は


東京ドデカイツリー


蓮華「うわぁ〜っ!? 」


孫登「お〜っ!? 」


地上700メートルから見る景色に驚く二人


蓮華「ここに来るまでのビルとかいう建物の高さにも驚いたがそれより高いものがあるだなんて!?天の国は高いものだらけだな!? 」


呉で一番高い城でも東京タワーより小さいのであった。


ショッピングセンター


一刀「さてと、みんなに様々なお土産を買わないと 」


蓮華「後が怖いものね♪ 」


一刀「うっ!? 」


一応天の国に出掛けると伝えたため心配はされてなくとも特に雪蓮やシャオなんかは蓮華だけ連れてきた一刀を責めるに違いないのは確実であった。


蓮華「私もなるべく二人を静めてあげるからな 」


一刀「蓮華…ありがとうございます! 」


妻である蓮華に感謝する一刀であった。


それから少しして


蓮華「一刀、ちょっと御手洗いに行ってくるから孫登と一緒に待っていてくれ 」


一刀「了解です! 」


孫登「あいっ! 」


蓮華が一刀から離れて御手洗いに行くと


一刀「じゃあ孫登、母様が来るまで待ってようね♪ 」


孫登「あいっ! 」


一刀が孫登を抱いて待っていたその時!


ドサッ!!


近くで何かが落ちる音が聞こえ、見てみると


及川「か…かずピー!? 」


バンッ!!


そこにはこの小説では初登場となる一刀の悪友及川が驚いた様子でその場にいた!


一刀「お…及川!? 」


不味い奴に会ったと驚く一刀


すると


及川「ひどいやんかかずピー!女に興味ない振りしときながら子供を作っていたやなんて!陰でわいのことを馬鹿にしとったんやな!! 」


一刀「ちょ…ちょっと!? 」


ちなみに一刀達忍はこの世界を出る前に身代わり分身を残しておいたため行方不明扱いにはならない


蓮華「待たせたな一刀、そちらの人は? 」


とここで蓮華が戻ってくると


及川「何と!?こんなべっぴんさんがかずピーの奥さんやと!?世の中おかしい!何で女に興味なかったかずピーが子持ちやねん!!女に興味あるわいなんて女の子と手を繋いだことすらないんやで!! 」


及川が一人で叫んでいると


パッ!


及川「あれっ?かずピーどこ行ったんや!! 」


直ぐ様蓮華と孫登を連れてその場から去った一刀であった。


そしてその後、家に戻った三人に


刹那「お帰りなさい!お腹空いたでしょ。たくさんあるから召し上がりなさい 」


ドンッ!!


一刀「うわっ!? 」


刹那が用意した大量の料理(材料費は剣)が待っていたのだった。


更にその後、一晩泊まって朝を迎えた時


一刀「それじゃあ母さん、ついでに父さん、ありがとうございました! 」


蓮華「どうもお世話になりました 」


孫登「あっ! 」


大量の土産を持ってあっちの世界に戻る一刀達


刹那「いえいえこちらこそ孫の顔が見れてよかったわ♪ 」


剣「蓮華さん、是非また来てください! 」


別れの挨拶を交わすと


シュッ!


一刀は時空転身の巻物を発動させるが


刹那「一刀!孫ができたらまた来なさいな♪ 」


一刀「ははっ…!? 」


それを聞いた一刀は多分毎年来るんだなと予感するのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ