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孫呉に咲く一輪の花・後編

現在で一番長くなりました

シュタッ!!


一刀「お呼びかな蓮華? 」


孫登を抱いた蓮華の元に蓮華が笛で呼んだ一刀が現れると


蓮華「一刀、実は孫登が漏らしてしまってな、着替えてくるから後を頼む! 」


スッ!


蓮華は孫登を一刀に渡すと


一刀「わかった 」


蓮華「それじゃあ頼んだぞ! 」


ダッ!!


そして蓮華は着替えに向かうのだった。


孫登「うえぇ… 」


おしめが濡れて泣く孫登だが


一刀「はぁい孫登、今すぐおしめを代えてあげるからね♪ 」


スッ!


一刀は手に布おむつ(紙が貴重なこの世界に紙おむつはないため)を持つと


シュパパッ!!


桃香「な…何なんですかあれ!? 」


華琳「あまりに早すぎて腕が見えないわ!? 」


高速でおむつ代えをする一刀


一刀はこの世界に来る以前に主君の子供の世話する鍛練を学んでいたため、今では0,5秒でおしめを代えられるのだった。(一刀いわく、まさか自分の娘にするとは思わなかった)


そして


キラーンッ☆!!


孫登「きゃっきゃっ♪ 」


新しいおしめに代えてもらった孫登はご機嫌であった。


一刀「ほ〜ら孫登、おむつ代わってすっきりしたね♪ 」


ぐいっ!


一刀が孫登を抱き上げると


孫登「きゃっきゃっ♪ 」


孫登は璃々ちゃんや母である蓮華が抱いていた時よりもご機嫌であった。


そしてこの様子を見ていた桃香と華琳は思った。


桃香・華琳『(この娘の父親(一刀)好きは絶対母(蓮華)似だな) 』


ちなみに余談だが、蓮華も父親好きな性格だったという


華琳「まぁとにかく蓮華もいなくなったわけだし、私達は去らしてもらうわ 」


桃香「そうですね。璃々ちゃん、いこっ! 」


璃々「お兄ちゃん、赤ちゃん、またね♪ 」


一刀「あぁ、またね♪ 」


孫登「ば〜! 」


そして一刀と孫登が桃香達を見送ると


茜「一刀様、皆さんをお連れしました 」


バァンッ!!


今度は茜が忍達を連れてやってきた。


一刀「みんな、遠いところご苦労 」


吹音「今さら堅苦しい挨拶は無しにしましょうよ 」


葵「それより赤ちゃん抱かせて♪ 」


一刀「あぁ 」


スッ!


一刀は孫登を葵に渡した。


孫登「た? 」


葵「うわぁ〜っ♪小さくてかわいい〜♪ 」


零奈「本当ですね♪ 」


赤ちゃんのかわいさに誰もがとりこになっていた。


ジュン「これが一刀の〈ピー〉を蓮華さんの〈ピー〉に入れてできた子か♪ 」


一刀「卑猥な言い方するな!! 」


玲「なぁ、ちょっと俺にも抱かせてくれよ! 」


玲が孫登に手を出すと


葵「いいけど玲、あんた手加減できるんでしょうね 」


新星一番の力の持ち主である玲に柔らかい赤ちゃんを抱かせるのは少し不安であった。


玲「馬鹿にすんじゃねぇ!!こう見えても月から赤ちゃんを抱く訓練を受けてるんだからな! 」


葵「(それなら安心ね…) 」


スッ…


月から鍛練を受けていると聞いて孫登を渡そうとする葵であったが


玲「そのおかげで最初は鉄板をへし折っていたが今では折らずに曲がるくらいにまでいけたんだぜ♪ 」


葵「ダメじゃないの!! 」


サッ!


孫登を渡す手を引っ込める葵


玲はいい結果だと思っているが鉄板と赤ちゃんを一緒にしてはいけない


葵「あんたは赤ちゃん殺す気なの!! 」


玲「何言ってんだ!!鍛練の成果が出てるだろうが!! 」


葵「赤ちゃんと鉄板を一緒にしないでよ!!しかも鉄板並の強度だとしても背骨が折れちゃうじゃないの!! 」


玲「俺の子はそんなに柔じゃねぇ!! 」


葵「この子は蓮華さんの子よ!! 」


神楽「(玲先輩に子供ができたらその日はその子の命日になるかもしれないな!?) 」


それまでにはもっと力を弱めなければならない


理央「はいはい。口喧嘩は二人だけでやってくださいね 」


サッ!


葵から孫登を取り上げる理央


理央「ホント赤ちゃんってかわいいですね♪源治さん、いつか私達もこれくらいかわいい赤ちゃんを… 」


と理央が源治を見てみると


源治「・・・(じーっ…) 」


孫登「? 」


源治の目線は孫登に釘付けであった。


源治「・・・よしっ!俺は決めたぜ! 」


スッ!


そして源治は一刀の方を向くと


源治「・・・お義父さん!娘さんを俺にください!! 」


ぺこっ!!


何と!?源治は一刀に向かって頭を下げて頼んできたのだ!


一刀「なっ!? 」


まさかの源治の発言に驚く一刀


ジュン「源治、お前正気か!?お前ってロリコン(小さな女の子好き)だったっけ!? 」


零奈「まさかそこまで変態だったなんて!? 」


源治「・・・違う!俺は断じてロリコンなんかじゃない!俺はビジョボイコン(ボインな美女好き)だ! 」


今、新しくビジョボイコンという言葉が誕生した!


源治「・・・だが俺は確信した!この孫登ちゃんはいずれ将来母である蓮華さんのようにボンッ!キュッ!ボンッ!の肉体になると!! 」


こういう時の源治の予感は当たったりする。


源治「・・・だから他の男に奪われる前に俺が獲得するんだ!お義父さん、是非娘さんを俺に… 」


再び一刀に頼む源治だが


一刀「お前なんぞに娘はやらん!!♯ 」


ドグボッ!!


源治「・・・がはっ!? 」


一刀の膝蹴りを顔面に食らう源治であった。


ジュン「おっ!一刀の奴がお父さんが一度は言いたい台詞ベスト10に入ってる台詞をいうだなんてな 」


あくまで作者がそう思っているだけです


そして


理央「吹音さん、赤ちゃんをお願いします 」


スッ!


理央は孫登を吹音に渡すと


理央「げ〜ん〜じ〜さ〜ん!!赤ちゃんとはいえ浮気はいけませんよ♯ 」


コキッコキッ!!


腕を鳴らしながら源治に迫る理央


源治「・・・ま…待てっ!?話せばわか…!? 」


理央「聞く耳持ちません!!この場で子作りです!!♯ 」


源治「・・・あぁーっ!? 」


いつものように理央に襲われる源治であった。


吹音「赤ちゃんかわいいですね♪ 」


遥「かわいいです♪ 」


そして吹音が孫登を抱いていると


ぐきゅ〜っ♪


小さな腹の音が鳴り


孫登「まんま♪ 」


むにゅっ♪


吹音「きゃっ!?/// 」


孫登が吹音の胸に襲いかかってきたのだ!


一刀「こ…こら孫登やめなさい!!/// 」


パッ!


孫登「まんま〜! 」


一刀が孫登を吹音から引き離すと


ちなみにまんまとは幼児語でご飯を意味する。


そして赤ちゃんのご飯といえばお乳である。


吹音「はぁはぁ…まだ出ませんよ!?/// 」


ジュン「そんだけでかい胸してるのに出ないなんてな♪ 」


遥「ジュンさん、セクハラです 」


最近ジュンに対して突っ込むようになった遥


一刀「皆、悪いが俺は蓮華のところにいってくるからな 」


ダッ!!


一刀が孫登を抱いて蓮華のところに行こうとすると


源治「・・・(はっ!赤ちゃんのご飯といえばおっぱい!)一刀、俺も一緒に… 」


蓮華のおっぱいを見るべく行こうとする源治だが


ガシッ!!


理央「源治さん、そんなにおっぱいが見たいなら私が好きなだけ見せてあげますよ!♯ 」


源治「・・・ぎゃーっ!? 」


再び理央に捕まる源治であった。


一方その頃、蓮華はというと


ぷるんっ♪


蓮華「んっ〜… 」


着替えに向かったはずの蓮華が着替えもせず部屋にある鏡の前で上半身裸でパンツ一枚の蓮華が立っていた。


むにゅんっ♪


そして蓮華は胸を寄せると


蓮華「本当に大きくなったものだな!? 」


前回の華琳達からの指摘を受けて蓮華自身も自身の胸の成長に驚いていた。


蓮華「ちょっと肩がこるのが難点だが、一刀が肩もみしてくれるし、胸の成長は一刀が私をそれほど愛してるということだよな♪ 」


くるっ♪


そう思った半裸の蓮華がくるっと一回転したその時!


ばたんっ!!


一刀「蓮華!孫登がお腹を空いて… 」


いきなり孫登を抱いた一刀が部屋に入ってきた。


一刀・蓮華『あっ!?/// 』


孫登「まんま〜! 」


二人は同時に顔を見つめ合うと


蓮華「か…一刀!?/// 」


サッ!


慌てて体を隠す蓮華だがもう遅い!


この後、一刀は鼻血を出して倒れ…


一刀「蓮華!孫登がお腹を空かせたらしい! 」


…てなかった!?


蓮華「あぁっ!? 」


ギュッ!!


この事にはさすがの蓮華も驚いており、そのまま孫登を受け取ると


一刀「では、俺はこれで! 」


ばたんっ!!


一刀は急いで部屋を出るのであった。


蓮華「(一刀ったら、鼻血癖が治ったのか?) 」


蓮華がそう思った直後!


ブバンッ!!


部屋の外から物凄い音が聞こえてきた。


蓮華「一刀!? 」


外を見なくてもこの音が一刀によるものだと知っている蓮華は部屋を出ようとするが


孫登「まんま〜! 」


蓮華「あっ!はいはい 」


先に孫登にお乳をあげるのであった。


そして部屋の外では


バァンッ!!


まるで殺人事件があったかのように鼻血を出して倒れる一刀


侍女A「きゃあっ!?殺人事件!? 」


侍女B「あぁ、あんたは確か新人だったわね。この城ではあれが普通だからよく覚えてなさい 」


侍女A「は…はぁ!? 」


もはや侍女達も見慣れていたようだ。


それから少しして


蓮華「一刀、着替えたから入って大丈夫だぞ 」


蓮華が扉の外に向かって言うと


ガチャッ!


一刀「御意! 」


復活した一刀が部屋の中に入るのだった。


蓮華「もう一刀ったら! 」


一刀「面目ない!? 」


実はまだ一刀は鼻血癖が治っていないものの、数秒なら耐えられるようになっていた。


おかげで授乳の際にも一刀が隠れたり離れたりしている。


孫登「すぅすぅ… 」


蓮華「まぁ孫登ったら、お腹がいっぱいになったらすぐに寝ちゃったわ 」


一刀「寝る子は育つ。寝顔もかわいいからいいじゃないか♪ 」


まぁそれもいいだろう。


一刀「さて、孫登が寝てる間に行くとするか 」


蓮華「そうね 」


孫登「すぅすぅ… 」


そして二人が孫登を連れてやってきた場所は


バンッ!!


蓮華の母である孫堅が眠る墓であった。


スッ!


孫登「た? 」


蓮華は孫登を抱いて墓に向けると


蓮華「母様、見ていますか?この子は私の娘であなたの孫にあたる子です 」


孫の報告をする蓮華


一刀「お久し振りです孫堅様、俺はこれからも蓮華やみんなと共に元気でやっています 」


一刀も孫堅に向かって一礼をするのであった。


蓮華「でも一刀はちょっとヤバイかもね、この前思春と子作りした時だって危なかったそうじゃない♪ 」


一刀「うっ!? 」


子作り中に鼻血を出したら大陸から追い出されると言われた一刀だが、子作り後なら大丈夫なわけであり、子作り後、相手が部屋から出るか自分が出るという手段を使って鼻血を出して倒れているのであった。


もちろん一刀だって何度か逃げようかと思ったが、その度に残された幼い娘を置いてはいけないという気持ちが一刀にあった。


蓮華「あの時だって一刀ったら危うく死にかけたじゃないの 」


一刀「そ…それは!? 」


あの時というのは孫登が産まれて二ヶ月が経った時である。


二ヶ月前・呉の城


わいわいっ!!


この日は呉だけでなく、蜀や魏からも主要人物達が集まっていた。


何故ならそれもそのはず、今日は一刀と蓮華の結婚式が行われるのだから


本来なら蓮華は産休中なのだが蓮華本人が強く希望したため開かれることになったのだった。


新郎控え室


一刀「うーん…うーん!? 」


うろうろっ!!


先程からタキシード姿の一刀が控え室の中をうろうろしていた。


小助『少しは落ち着けっての! 』


一刀「とはいえ結婚式だぞ!あぁっ、主君の式を手伝う準備なら色々していたがまさか自分が式を挙げることになるだなんて!? 」


この世界に来る前の一刀ならばあり得ないことである。


小助『男なら覚悟を決めろ!!結婚したら毎日蓮華姉ちゃんとあんなことやこんなことができるんだぞ! 』


一刀「あ…あんなことやこんなこと!? 」


もわ〜っ…


〜一刀の妄想〜


蓮華「おはよ一刀♪ 」


ちゅっ♪


一刀「れ…蓮華/// 」


裸エプロンでおはようのキスを繰り出す蓮華


そして一刀は


〜妄想強制終了!〜


ドバブゥーーッ!!


ばったーんっ!!


小助『自分の妄想で鼻血を出してるんじゃねぇ!! 』


鼻血で気を失ったため妄想が終了したのであった。


そして一刀が一人で慌てていると


ガチャッ!


ジュン「よっ!一刀 」


源治「・・・様子を見に来たぜ 」


神楽「大丈夫ですか? 」


男三人が新郎控え室に入ってきた。


一刀「おぉ、みんな 」


ジュン「予想通り鼻血出してたか!? 」


神楽「緊張をほぐす時は手のひらに人を三回書いて飲み込むんですよ 」


源治「・・・そんな今時の方法が通用するもんか!そんな時は目隠しして精神統一だ! 」


源治にしてはまともな発言である。


一刀「確かにいいかもしれないな 」


源治「・・・だろっ!アイマスク持ってるから貸してやるよ!後ろ向きな! 」


一刀「あぁ 」


スッ! パサッ!


そして後ろを向いた一刀にアイマスクを被せる源治だが


ふわっ♪


一刀「何だか甘い臭いのするアイマスクだな? 」


神楽「か…一刀さん…!? 」


ジュン「しっ!!面白いから黙ってろ神楽! 」


源治「・・・俺にとっては間違いなくアイマスクだって♪その苺の臭いのするブラジャーはな♪ 」


一刀「なにっ!? 」


サッ!


一刀がアイマスクを外して見てみると


バァンッ!!


一刀の手には苺柄のブラジャーが握られていた。


源治「・・・俺がよく理央の目を盗んで使ってる愛用のアイマスクだ。お前もそれで緊張を… 」


とその直後!!


ブッバァーッ!!


ばったーんっ!!


一刀は鼻血を出して倒れてしまった。


神楽「一刀さん!? 」


源治「・・・あーっ!?アイマスクが鼻血まみれに!?弁償しろよな!! 」


ジュン「いってる場合かよ!? 」


小助『やれやれ!? 』


と騒いでいる間に


玲「テメェら!!いつまで騒いでやがるんだ!!♯ 」


バッターンッ!!


勢いよく扉を開けて玲が入ってきた。


葵「あーもうっ!!神楽がいながら一刀を鼻血で倒されるだなんて!? 」


神楽「僕は止めようと!? 」


吹音「そんなことより蓮華さんがお待ちですから急いで運びますよ! 」


ダダッ!!


そしてくの一トリオが一刀を運んでいくと


理央「げ〜ん〜じ〜さ〜ん!!また私に黙ってこんなものを!!♯ 」


源治「・・・ご…誤解だ!?これは理央へのプレゼントで!? 」


理央「このブラジャーは私のサイズでは入りません!!♯ 」


ドガバキンッ!!☆ミ


源治「・・・ぎゃーっ!? 」


遥「ジュンさん、あなたも面白がっちゃダメですよ! 」


ジュン「すいませんでした!? 」


神楽「はぁ、僕がいながら何であんなことに!? 」


零奈「まぁ仕方ないじゃない 」


そして一刀が連れられた先は


新婦控え室


一刀「ごくりっ!?やっぱりまだ心の準備ができていない!? 」


玲「男なら覚悟しやがれ!! 」


葵「蓮華さんが待っているのよ!! 」


くの一トリオが一刀を押さえていると


茜「あっ!一刀様ですね。いま扉を開けますよ 」


中にいる茜が扉を開けようとするが


蓮華「ま…待ってくれ茜!?まだ心の準備が!? 」


どうやら蓮華も恥ずかしいらしい


吹音「夫婦揃って同じなんですね!? 」


玲「こうなったら強制だ!!茜!いま部屋の中に投げ入れるから扉を開けろ! 」


茜「了解です! 」


そして


玲「うおりゃっ!! 」


ブォンッ!!


一刀「うわっ!? 」


一刀は玲に投げられると


茜「ほいっ! 」


ガチャッ! ピューッ!!


茜が開けた扉を通って部屋の中に入っていった。


ドシンッ!!


一刀「いたたっ!? 」


そして一刀が起き上がると


パァンッ!!


蓮華「か…一刀!?/// 」


そこには純白のウエディングドレスを身にまとった蓮華がいた。


そして一刀は思わず


一刀「女神様… 」


蓮華「えっ?/// 」


一刀「い…いや!?何でもない!?/// 」


とっさに誤魔化す一刀であった。


一刀「そ…それよりみんなが待っているから行こうか!?/// 」


蓮華「え…えぇ!?/// 」


その後、二人は式場に向かっていった。


式場


わいわいっ!がやがやっ!


桃香「うわぁ〜っ!?結婚式に来るなんて初めてですよ!? 」


華琳「まぁこんな大舞台でやるのは滅多にないわね 」


雪蓮「私と一刀の時はこれ以上の式を挙げてやるんだから!! 」


みんながそれぞれ言っていると


パッ!


急に明かりが消え


パッ!


仲人である夏芽のいる場所のみが照らされた。


夏芽「では、これより新星ナンバー1の北郷一刀と呉国城主である蓮華さんの結婚式を始めたいと思います! 」


ちなみに夏芽が選ばれた理由は真面目だからである。


そして


パンパカパーンッ!!


ブーケを手に持ち、純白のウエディングドレスを着た蓮華が中央へと向かい


黒のタキシードを着た一刀も同時に向かっていった。


葵「蓮華さんきれいよね♪ 」


玲「俺ってば結婚式は紋付き袴でいいと思ってたがウエディングドレスもいいかもな♪ 」


神楽「ぷっ!玲先輩がウエディングドレスだなんて豚に真珠(どんなに貴重なものでも価値を知らなければ無意味)じゃないですか♪ 」


玲「テメェ神楽!!殴られたいようだな!!♯ 」


吹音「いまはめでたい結婚式なんですから静かにしてください!? 」


暴れる玲を押さえる忍達であった。


そして神父役は


姫子「二人とも、揃いましたね 」


神社の巫女ということで姫子が神父を引き受けたのだった。


姫子「二人とも、神に誓って愛し合うことを誓いますか? 」


一刀・蓮華『誓います 』


姫子「新婦蓮華、あなたは北郷一刀を夫にして支えることを誓いますか? 」


蓮華「誓います! 」


ここまではまともだったのだが


姫子「新郎北郷一刀、あなたはこの瓢箪娘である蓮華と式を挙げた後に神宮寺姫子を正妻にすることを誓いますか? 」


一刀「誓いま…って!? 」


つられて誓いかける一刀であった。


蓮華「誰が瓢箪娘だ!!♯ 」


姫子「お主のことに決まっておろう!この瓢箪娘!♯ 」


瓢箪娘とは姫子なりの悪口でボンッ!!キュッ!!ボンッ!!の女を意味する。


蓮華「なっ…このチビ巫女!!♯ 」


姫子「やるのか!!♯ 」


まだ一刀を諦めていない姫子


一刀「まぁ二人とも、落ち着いて!? 」


蓮華・姫子『一刀はどっちの(味方だ・味方なのだ)!!♯ 』


一刀「うぅっ!? 」


こういう時だけ息ぴったりな二人


姫子「まったく!では指輪交換と祝福のキスはムカつくからやめとくとして、一刀よ、北郷流の式をせい! 」


一刀「わかりました!いきますよ蓮華! 」


蓮華「あぁっ!! 」


ガシッ!!


一刀は蓮華をお姫様抱っこの構えで抱き上げると


一刀「そいやっ!! 」


ブォンッ!!


そのまま高く蓮華を投げ


キィンッ!! ズシンッ!!


一刀「フンッ!! 」


一刀は投げた蓮華を見事受け止めたのだった。


これは北郷流に代々伝わる結婚式の儀であり、見事受け止めれば夫婦円満となり、失敗すれば夫婦仲が悪くなる。


ちなみに一刀の両親は父が受け止められなかったものの、母は見事に着地してそのままドロップキックを食らわしたのがある意味伝説となっている。


姫子「(ちっ!失敗すればよかったのに!) 」


それはともかく置いといて


蓮華「最後はこの花束(ブーケ)を投げるんだったな 」


スッ!


蓮華がブーケを投げると


葵「もらった! 」


吹音「いただきです! 」


ダダッ!!


葵と吹音がブーケ目掛けて飛び出していくが


玲「させるかよ! 」


シュシュッ!!


玲「土遁・土壁の術! 」


ゴゴゴッ…!!


葵「きゃっ!? 」


吹音「あっ!? 」


葵達が壁に阻まれて(はばまれて)いる間に


玲「ブーケはいただきだぜ! 」


バッ!


玲がブーケを奪おうとするが


雪蓮「そうはさせないわよ! 」


玲「なっ!? 」


バッ!


そこに雪蓮が現れた!


雪蓮「茜から聞いたわよ!あの花束を獲得すれば次の花嫁になれるんですってね!次の一刀の花嫁は私よ! 」


ブーケを取ろうとする雪蓮だが、今の雪蓮の言葉を聞いて


理央「ブーケを取って源治さんと式を挙げます! 」


シャオ「ブーケはシャオがもらうの!! 」


茜「一刀様は私がもらいます! 」


華琳「みんな、ブーケを獲得なさい!! 」


姫子「迂闊だった!?夏芽、銀錬!ブーケを奪うのだ! 」


ドタバタッ!!


一刀と蓮華の結婚式から一転してブーケ争奪戦が開始された。


蓮華「もうっ!!みんな… 」


騒ぎを止めようとする蓮華だが


一刀「蓮華! 」


蓮華「えっ!? 」


一刀に呼び止められた蓮華が振り向くと


ぶちゅーっ♪


一刀は蓮華の唇めがけて熱いキスを繰り出した!


蓮華「か…一刀!?/// 」


一刀「や…やはり結婚式は誓いのキスがなくては、愛してます蓮華!/// 」


ぺこっ!


蓮華に頭を下げる一刀だが


ほとんど全員『か〜ず〜と〜!!♯ 』


一刀「げっ!? 」


顔を上げた一刀はほとんどの皆から睨まれていた。


どうやら大半は勝手に誓いのキスをしたことを怒っているらしい


そして一刀は


一刀「ご…ごめんなさ〜い!? 」


ビュンッ!!


ほとんど全員『待て〜っ!!♯ 』


ダダダッ!!


会場にいたほとんど全員から追いかけられる一刀


ちなみにブーケはというと


ひらひらっ!


思春「なっ!? 」


偶然にも残っていた思春が獲得したのであった。


そして現在


蓮華「あの後、一刀ったら必死で謝ってたわね 」


一刀「か…からかうのはやめてください!?あれは死ぬかと思ったんですから!? 」


それはともかく置いといて


一刀「それより蓮華、俺の母さんが孫を直接見たいと言うので天の国に来ませんか? 」


蓮華「天の国だと!? 」


天の国、通称現代である


蓮華「行ってみたいがみんなは… 」


一刀「一応茜に伝えてますから大丈夫です 」


蓮華「なら行ってみよう 」


一刀「では! 」


バサッ!!


一刀は送ってもらった時空転身の巻物を使って蓮華と孫登を連れて天の国に向かうのであった。

次回、天の国編!

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