三国合同花見
パァッ!!
季節は桜が咲き誇る春
そして春といえば…
雪蓮「やっぱりお花見よね〜♪ 」
冥琳「お前は花より酒が飲みたいだけだろ 」
祭「策殿は『花より団子』ならぬ『花より酒』がお似合いじゃのぅ♪ 」
花より団子…外観よりも実質を尊重すること
雪蓮「何よそれ! 」
そう、呉軍一行は大戦が終わって仕事も一段落したということで花見に来ていたのだ。
茜「あのぅ一刀様、少し手伝いましょうか!? 」
そして一刀はというと
一刀「これくらい大丈夫さ 」
ずっしり!!
大量の荷物を背負い、妊婦である蓮華を抱いていた。
蓮華「すまないな一刀、無理をさせてしまって 」
一刀「俺なら平気ですから心配しないでください 」
小助『だぜ蓮華姉ちゃん、一刀は重いものを持つためにこれくらいの荷物を背負って地蔵を抱く鍛練をしてたんだから地蔵と蓮華姉ちゃんなんてほとんど変わらないぜ 』
一刀「その通り! 」
という一刀だが
ピキッ!!♯
蓮華「ほぅ、それは私は地蔵と変わらぬ重さというわけか!!♯ 」
ぎゅーっ!!
一刀「いへへっ!? 」
思春「(バカな奴め) 」
デリカシーゼロの発言をしたため罰として蓮華につねられる一刀であった。
それから少しして
雪蓮「ようやく到着よ♪ 」
その後、ようやく呉軍は花見の場所にたどり着いたのだが
桃香「あっ!雪蓮さんに蓮華さん 」
華琳「奇遇じゃないの 」
ばったり!!
同じ場所に三国の全員が偶然にも集まってしまった。
一刀「(まぁ読者も大抵予想できたと思うけどね) 」
そして折角三国が集まったということで合同で花見をすることになったのだが
雪蓮「ぷはぁっ!三国が揃った時はどうなるかと思ったけど他国の酒が飲めて幸せだわ♪ 」
祭「まったくじゃわい♪ 」
霞「酒を飲む時くらいは仲ようせんとな♪ 」
星「酒もよいが摘まみとしてメンマもいかがかな? 」
三国が誇る酒飲み達が飲みまくり
紫苑「桔梗、折角だから笛を吹いてみたら? 」
桔梗「そうじゃのぅ、たまにはいいかもしれぬな 」
雪蓮「冥琳、あなたも一曲披露しなさいよ 」
冥琳「まぁ別にいいだろう 」
華琳「魏も負けるわけにはいかないわね!ジュン、笛を吹きなさい! 」
ジュン「了解っと! 」
三国の音楽家達の演奏会が始まり
天和「みんな大好き〜♪ 」
源治「・・・天和ちゃ〜ん!!おっぱい大好きだ〜!! 」
理央「げ〜ん〜じ〜さ〜ん!!♯ 」
数え役満姉妹の特別ライブが開かれ興奮した源治は理央からお仕置きを食らうのであった。
がつがつっ!!
恋「…おいしい 」
季衣「これもおいしいや♪ 」
鈴々「吹音お姉ちゃんの料理はおいしいのだ♪葵と取り替えてほしいのだ♪ 」
吹音「えっ!? 」
葵「ちょっと鈴々!!♯ 」
葵と吹音を取り替えようという鈴々
玲「花見といえば隠し芸大会だろ、てなわけで一番・土門玲、頭突きで瓦割り十枚やるぜ! 」
バッキーンッ!!
見事に瓦を割る玲
茜「だったら私は水芸やります! 」
ピューッ!!
指先から水を出す茜
タンポポ「水芸ならお姉様だって股から… 」
翠「そんなの絶対やらないからな!!/// 」
何やら別の水芸の予感がした。
そんな一方
一刀「あれっ?蓮華はどこだ? 」
人混みの中から蓮華の姿が見えないことに気づいた一刀は蓮華を探してみるがどこにも姿が見当たらない
すると
思春「北郷 」
一刀「思春! 」
思春が一刀の近くにやって来た。
一刀「思春、蓮華を見なかったか? 」
一刀が思春に蓮華の居場所を聞いてみると
スッ!
思春「蓮華様ならあちらださっさといくがよい 」
一刀「すまない 」
スッ!
思春が指をさした方に向かう一刀
その後
小助『思春ったら優しいとこもあるじゃねぇか、前だったら『貴様に教える理由なんてない』とか言って教えなかったかもしれないのによ 』
思春「フンッ!私だって言う言葉くらい選ぶさ、蓮華様だってあいつと一緒の方がいいに決まっているからな 」
という思春だが
小助『それも子作り一番の余裕ってか♪ 』
思春「ブフッ!? 」
そう、思春は呉内にて行われた一刀との子作り優先会議の結果、本人は不本意ながらも見事一番目を獲得したのであった。(本人は呉の種族繁栄のためといいながらも喜んでいる)
思春「貴様、首を刎ねられたいらしいな!!♯ 」
小助『ムキになっちゃって、知ってるか?人は本当のことを言われると怒るんだとよ♪ 』
思春「貴様ーっ!!♯ 」
ダッ!
得物である鈴音を抜いて小助を追いまくる思春
一方、一刀が向かった先には
バンッ!!
蓮華が桜を見ながら一人でお茶を飲んでいた。
一刀「蓮華! 」
そんな蓮華に一刀が話しかけると
蓮華「か…一刀!? 」
一刀「一人で花見だなんてどうしたんだ? 」
蓮華「その、私は妊婦だから回りが騒がしくない場所にな!? 」
いきなりの一刀の登場により驚く蓮華
だが産まれてくる赤ちゃんのために静かな場所にいようという気持ちは本当であった。
一刀「それでは俺も愛する妻のため、花見に付き合いますか 」
蓮華「(一刀///) 」
自身を愛する妻と呼んだ一刀に顔を赤くする蓮華
そして一刀も
一刀「(俺は何て言葉をいってしまったんだ!?///) 」
主従関係では絶対言わない台詞を自分から言いながら顔を赤くする一刀であった。
一刀「もうすぐこの子が産まれてくるのか 」
サッ!
一刀が蓮華のお腹を撫でると
蓮華「ねぇ一刀、一刀はこの子が男の子であれ女の子であれ忍にする気なの? 」
一刀「俺は忍になれだなんて強制はしないよ、この子が忍になりたいというなら忍術を教えるまでさ 」
実際一刀も父からは忍になるよう強く言われたが母からは自由に選びなさいと言われた結果、忍になる道を選んだのだった。
一刀「早く産まれて元気よく育ってくれたらそれでいいさ 」
蓮華「まぁ一刀ったら 」
二人で幸せな時間を過ごしていると
一刀「蓮華、一言言わせてくれないか 」
蓮華「何なの一刀? 」
すると一刀は
ガシッ!!
一刀「お…俺の子を身ごもってくれてありがとう/// 」
蓮華の手を握って言うのであった。
蓮華「か…一刀!?わ…私こそ私を妻に選んでくれてありがとう/// 」
一刀「蓮華/// 」
蓮華「一刀/// 」
ん〜っ…
そして二人の唇が重なりそうになったその時!
ドンッ!!
蓮華「いたたっ!? 」
お腹の赤ちゃんから攻撃を受ける蓮華
一刀「大丈夫か蓮華!? 」
蓮華「だ…大丈夫よ!?まさか赤ちゃんが蹴ってくるなんて!? 」
お腹の赤ちゃんが蹴るのは元気な証拠という説があるが
一刀「もしかしたら嫉妬して蹴ったのかもしれないな、だとしたら母親似で嫉妬深い子になるかもな♪ 」
ピキッ!!♯
という一刀の発言に
蓮華「一刀、それは私が嫉妬深いということかーっ!!♯ 」
一刀「あっ!? 」
つい口が滑ってしまった一刀
一刀「ごめん!ゆるして〜!? 」
蓮華「許さない〜!! 」
妊婦でありながら逃げる一刀を追う蓮華であった。(真似しないでください)
一方
雪蓮「むーっ!!蓮華ったら一刀とイチャついてムカつくーっ!!私だって一刀とイチャイチャした〜い!!早く子作りした〜い!! 」
実は子作り優先会議の結果、雪蓮はビリから二番目に決定したのであった。(ビリはシャオ)
雪蓮「よーしっ!!蓮華に邪魔されずに密かに一刀と子作りする作戦を立ててやるんだから! 」
何やら怪しげな作戦を考える雪蓮であった。




