軍議での出来事
連合軍がシ水関を攻略した翌日
大天幕にて軍議が開かれた。
大天幕
小助『一刀、腹の調子は大丈夫か? 』
一刀は前回料理が下手な葵の作ったオニギリを食べてしまい腹痛におちいっていたが
一刀「まぁ何とか薬のおかげで立ち直ったさ 」
前以て(まえもって)持ってきておいた腹痛の薬のおかげで腹痛は解消していた。
ちなみにここは天幕の屋根裏であり一刀達は天幕の様子を見るため忍び込んでいる。
そして一刀と小助が話をしていると
葵「よっ一刀! 」
葵達も屋根裏にやって来た。
あられ『一刀君の腹痛のためにお薬持ってきたけど大丈夫なようだね 』
葵「腹痛ってちょっと!忍は体調管理が大事なのよ!しっかりしないとね! 」
腹痛の原因が自分のオニギリであることを葵は知らない
そんなことを話している間に
斗詩「全員揃いましたところで軍議を始めたいと思います 」
軍議が開始された。
麗羽「え〜、シ水関では劉備さんを前線に置いたわたくしの見事な策により勝利を手にすることができました 」
葵「(あいつ!何自分の手柄にしてるのよ!♯) 」
あられ『落ち着きなって葵!? 』
小助『騒いだら見つかるぞ 』
何とか葵をなだめて話を聞いてみることにする。
麗羽「だがそれも辛勝のようなもの、そういうことで次の虎牢関では連合軍の力を見せつけるためにも総大将であるわたくしが出陣しますわ! 」
バンッ!
この麗羽の一言に
華琳「ちょっと麗羽!あなた何を考えているの!♯ 」
ドンッ!
曹操(華琳)が異議を言う!
その様子を見ていた葵と一刀は
葵「(あのくるくるおちび(華琳)何を言ってるのよ!あんな胸だけしかないオバサンなんてくたばってもらった方がいいじゃない!) 」
葵は言うが
一刀「(そういう問題ではない!戦いというのは先に総大将が殺られたら負けになるもの、つまり袁紹が殺された時点で連合軍の負けになるのだ。そうさせないために曹操は袁紹を前線に出させないつもりなのだろう) 」
一刀の言う通りである。
たとえ麗羽が気に入らなくとも一応総大将なので殺されては困るのだ。
華琳の言葉に麗羽は
麗羽「あ〜ら曹操さん、わたくしの身を心配してくれるのはありがたいですけど心配無用ですわ 」
別に華琳は麗羽を心配しているわけではない。
華琳「あなたわかってるの!虎牢関には黄巾党を3万人も倒した呂布と神速の張遼がいるのよ! 」
麗羽「それがどうしたと言いますの、我が袁家は無敵ですから大丈夫ですわ。おーほっほっほっ! 」
こういう風に回りを知らずに自分が一番強いと思い込むことを井の中の蛙大海を知らずという
自分が威張り散らすのは結構だがそのせいで周りが困難にあっては迷惑である。
一刀「(こうなれば仕方がない!) 」
そして一刀がとった策は…
麗羽「ではこれにて軍議をしゅうり…しませんわ! 」
全員『・・・!? 』
麗羽の言葉に全員が驚いた。
麗羽「あら、わたくしったら何を…虎牢関にはわたくし一軍だけでは頼りありませんのでどなたかついてきてくれませんか? 」
この麗羽の言葉に
雪蓮「(一刀の仕業ね♪)だったら我が孫呉がついていってあげるわ! 」
スッ!
手をあげる雪蓮
麗羽「別にあなたなんていなくても…まぁ孫策さんありがとうですわ! 」
華琳「何が起きてるの!? 」
桃香「袁紹さん!? 」
美羽「七乃〜、麗羽姉様はどうしたのじゃ? 」
七乃「きっと頭がおかしくなったんですよ♪ 」
公孫賛「麗羽、一体どうしたんだ!? 」
麗羽の言動にみんなが驚く
その頃、天幕の屋根裏では
葵「(流石一刀ね、移し声の術を使うだなんて) 」
※移し声の術…自分が言おうとする言葉を相手の台詞に合わせて言う忍術。回りには言わせている相手が言っているように聞こえる。簡単に言うと腹話術である。
麗羽「わたくしどうなっていますの!? 」
こうして次の虎牢関は麗羽の軍と雪蓮の軍が行くことになった。
その頃、虎牢関では
?「・・・ 」
赤髪でアホ毛を立てた女の子が連合軍がいるであろう方向を見ていた。
霞「どないしたんや恋? 」
この赤髪の女の子こそ三国1の武力をもつ呂布(真名は恋)である。
霞に呼ばれた恋は
恋「…あっちの方角に強い気配がする 」
霞「あっちいうたら連合軍の方やんけ、その中で一番強いいうたら関羽(愛紗)か夏侯惇か孫策(雪蓮)か? 」
ふるふるっ
霞の言葉に首を横に振る恋
恋「…違う。もっと強い奴がいる。たぶんそいつがあの中で一番強い 」
武人としての恋の勘は鋭い!
恋「…でも恋は月を守るためにも絶対勝つ! 」
キランッ☆
得物の方典画戟を輝かせる恋
そしていよいよ虎牢関の戦いが始まろうとしていた。