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ヒロキの死、一刀の怒り

ヒロキとの激戦を終え、奥義を使った一刀はヒロキの闇を打ち消すことに成功し、共に黒龍を倒すと決意するのだが


ズバンッ!!


カラグ「ギャッ!? 」


全員『!? 』


タビラ「カ…カラグ!? 」


この場にいた全員が少し目を離した間に突然カラグが切り裂かれたのだった!


?「まさかこんなことになるなんてな 」


!?


スッ!


そして全員が声のする方を見てみると


黒龍「残念だぜヒロキ 」


バァンッ!!


何と!?そこには黒龍がいた!!


一刀「貴様、黒龍!! 」


ヒロキ「馬鹿な!?邪遁・暗黒闘技場は他者が外からは絶対に入れない術だというのに!? 」


その事にヒロキが驚くと


黒龍「おいおい、誰がお前に邪遁を教えたと思ってるんだ?邪遁の介入くらい俺にとっては朝飯前なんだよ 」


と黒龍が返事を返したその直後!


タビラ「黒龍め、この野郎!!よくもカラグを!!♯ 」


シャッ!


相方であるカラグを殺されたタビラは黒龍に襲いかかるが


パシッ!!


タビラ「くっ!? 」


黒龍「うざい奴め 」


シュシュッ!!


黒龍はタビラをつかんで印を結ぶと


黒龍「邪遁・黒炎掌!! 」


ボゴォッ!!


タビラ「ぐわぁーっ!? 」


タビラをつかんだ手から黒い炎を出現させタビラを燃やしまくる!!


プスッ…


そして黒い炎を食らったタビラは消し炭と化してしまった!


ヒロキ「カラグ!?タビラ!? 」


正式な相棒ではなかったとはいえ十数年も共に過ごしていた相棒が目の前で無惨にも殺されたことにショックするヒロキ


だがそんなヒロキに黒龍は


黒龍「元々こいつらは俺がお前にくれてやった相棒だろ、生かそうが殺そうが俺の自由なわけだぜ 」


と黒龍が言った瞬間


ヒロキ「貴様ーっ!!♯ 」


バッ!


一刀「ヒロキ!? 」


相棒を殺されたヒロキは怒りながら黒龍に向かっていく!


ヒロキ「うおぉーーっ!!♯ 」


ブォンッブォンッ!!


サッサッ!


怒りに燃えるヒロキの攻撃を軽く避ける黒龍


黒龍「ヒロキ、お前には失望したよ。お前に光の心が1%もなければ北郷の攻撃で闇の心が完全に消えることもなかったのにな 」


ヒロキ「黙れ黙れーっ!!♯ 」


ブォンッブォンッ!!


ヒロキは黒龍に攻撃を繰り出しまくるが一発も当たらない


ヒロキ「はぁはぁ…!? 」


だがヒロキの疲労はたまる一方であった。


一刀「(何だか黒龍の様子がおかしい、まるでヒロキを疲れさせているような…まさか!?) 」


そう、黒龍はヒロキをわざと疲れさせていたのだ。


何故ならば…


黒龍「そろそろいいかもしれないな 」


シュッ! ガシッ!!


ヒロキ「がっ!? 」


黒龍はヒロキに接近して頭をつかむと


黒龍「お前にやった気を返してもらうぜ!! 」


ぐぐっ!!


黒龍がヒロキの頭を握りしめ、気を吸引すると


ドクンッ!!


ヒロキ「ぶはっ!? 」


ぼたぼたっ!


一刀「ヒロキ!? 」


いきなりヒロキが口から吐血した!!


これは何故かというと


黒龍「忘れたのか?元々お前の心臓は激しい運動や術を発動させると吐血する体なんだぜ、その体でも動けれたのは俺が気を与えていたからさ!その気がなくなれば十数年間蓄積された疲労が一気に心臓を襲うのさ! 」


普通の忍ならば心臓が張り裂け、命を落とすのだが


ヒロキ「ぼ…僕をなめるなよ黒龍!… 」


ヒロキは黒龍への執念で生きていたのだ!


黒龍「ほぅ、さすがは俺が目をかけただけのことはある。だが… 」


シュッ!


黒龍はヒロキの前に出るとと


黒龍「それだけに惜しい男だぜ!その男を俺自身が殺さなければならないんだからな!! 」


スッ!


黒龍がヒロキの心臓部に手を当てた瞬間!


黒龍「消えな!! 」


ドォンッ!!


ヒロキ「がぶはっ!? 」


一刀「ヒロキーっ!? 」


黒龍はヒロキの心臓部に体を貫くほどの気弾を食らわせたのだ!


黒龍「おい北郷、こいつの亡骸が欲しいってのならくれてやるぜ! 」


ブォンッ!! ドサッ!!


ヒロキの亡骸を一刀の前に投げ捨てる黒龍


一刀「ヒロキ!?おいしっかりしろ!? 」


一刀がヒロキに話しかけると


ヒロキ「ほ…北郷… 」


ヒロキは微かだがまだ息があった!


一刀「よかった生きてたんだな!?今すぐに気を送って… 」


一刀は自身も傷ついているというのに生命力の源ともいえる気を送ろうとするが


ヒロキ「む…無駄なことはよせ、この傷では助からない。僕の命は後数分で消える… 」


一刀「そんなこと言うんじゃねぇ!! 」


ヒロキ「これも黒龍と共に多くの人々を殺してきた報いなのかもしれないな…でも死ぬ前に優しい僕に戻れてよかったよ。ありがとう北郷かず… 」


とヒロキが最後の言葉を言おうとしたその時!


チュドンッ!!


黒龍「長い別れ話はやめやがれ 」


黒龍がヒロキに気弾をぶつけて消滅させたのだった。


その直後


シュウゥッ…


術者であるヒロキが亡くなったことで暗黒闘技場が消滅していき、一刀達が連合軍陣地前に戻ると


茜「この変態!!♯ 」


零奈「少しは反省なさい!!♯ 」


神楽「この女の敵め!!♯ 」


ドガバキンッ!!☆ミ


ゲソ丸・虎丸・狼丸『ぎゃーっ!? 』


遥「あのぅ皆さん、決戦中なんですからそれくらいで勘弁を…!? 」


茜・零奈・神楽がエッチなことをしようとしたゲソ丸と勝手な約束をした虎丸達にお仕置きをしていた。


すると


茜「あっ!一刀様…って大丈夫ですか!? 」


一刀に気づいた茜が傷ついている一刀を発見し


ドォンッ!!


虎丸「こ…この殺気は…!? 」


狼丸「ま…まさか…!? 」


スッ…


上空から恐ろしいほどの殺気を感じた虎丸と狼丸が恐る恐る上を見てみると


黒龍「お前ら、久し振りだな 」


バンッ!!


そこにはやはり黒龍がいた!


零奈「あれが黒龍なの!? 」


遥「こ…怖いです!? 」


神楽「今まで感じたことのない殺気だ!? 」


黒龍を初めて見る三人が驚いていると


黒龍「どうやら俺を倒すために多くの者が集まったようだが、所詮は雑魚の集団。俺に触れることなく全員死んでしまう運命なんだよ! 」


ドォンッ!!


黒龍はこの場にいる全員に先程よりも恐ろしい殺気を放った!


虎丸「(い…今から黒龍軍に戻れば命だけは助けてくれるんじゃないか!?) 」


狼丸「(ざ…残念ながらそれは無理だろう。何せ俺達は既に不要とされているからな!?) 」


虎丸達が万が一の時には黒龍軍に戻ろうと思っていると


一刀「黒龍… 」


黒龍以外『えっ!? 』


スッ…


突然一刀が立ち上がると


一刀「テメェだけは絶対に許さねぇ!!♯ 」


バシュンッ!!


シュパッ!!


全身から物凄い気を放ちながら一刀は黒龍に向かっていく!


虎丸「おっ!北郷の奴いきなり物凄い気を出しやがるじゃねぇか!! 」


狼丸「そのまま黒龍なんてぶっ倒しちまえ!! 」


さっきまでの寝返り計画はどこへやら?


一刀を応援する虎丸達だが


小助『馬鹿野郎一刀!やめやがれ!! 』


必死で叫んで一刀を止めようとする小助


蓮華「どうしたんだ小助!? 」


蓮華が小助に理由を聞いてみると


小助『ヒロキ戦で一刀は気と体力を消耗しまくっている。今の一刀はヒロキを殺された怒りで気が上がっているだけだ。だけどな… 』


確かに怒りによる気は爆発的な威力を持つ、だがその気は一時的なものでありすぐに無くなってしまう。おまけに怒りは攻撃を当たらなくしたり、無駄に力を使いすぎるのが欠点なのだ。


普段一刀は冷静なためこんなことは起こりにくいのだが


敵だったとはいえ共に黒龍と戦うと決意したヒロキを殺され、更に元仲間でありながら簡単に殺す黒龍に一刀は怒りまくったのだった!


だが小助がいうようにヒロキとの戦いで既に一刀は気と体力が消耗されている。


その状態で黒龍に向かっていけばいくら一刀でも…


サッ!


パシッ!!


攻撃を避けた黒龍に簡単につかまれてしまい


黒龍「もうお前とは遊ぶ気にもなれん!! 」


ブォンッ!!


ズシャァッ!!


黒龍に茜達の方に投げられてしまった!


茜「一刀様!?今すぐに回復しますからね!? 」


スッ…


茜は傷ついた一刀の体を治療すべく一刀に近づくが


一刀「俺に近づくんじゃねぇ!!♯ 」


ドンッ!!


茜「きゃっ!? 」


茜は一刀に突き飛ばされてしまった!


一刀「あいつだけは絶対に俺がこの手で殺してやる!!♯ 」


もはや一刀の怒りは黒龍を倒さなくては静まらないのであった。


黒龍「そんなにヒロキに会いたいのなら今すぐに会わせてやるぜ!!あの世でな!! 」


ゴォッ!!


黒龍は気を溜めると


黒龍「消し飛べ!! 」


スッ…


気弾を一刀達に放とうとするが


?「うおりゃーーっ!! 」


ブォンッ!!


突然黒龍目掛けて大岩が飛ばされ


黒龍「ちっ!! 」


シュッ! バキンッ!!


黒龍は気弾を放った後、岩を破壊した!


黒龍「(岩に気をとられて少し威力が落ちちまったか、だがそれでも奴らを倒すには十分…) 」


ところが


?「氷遁・氷傀壁! 」


?「風遁・竜巻封じ! 」


パキパキンッ!!


ビュゴォーーッ!!


バチンッ!!


突然一刀達の前に分厚い氷と竜巻が発生し、黒龍の攻撃を防いだのだった!


これらの出来事が何故発生したのかというと


玲「どうやら間に合ったようだな!? 」


バンッ!!


大岩を投げたのは玲であり


葵「残りの気をありったけ注いで正解だったわ!? 」


吹音「二人の力を合わせましたからね 」


バンッ!!


氷は葵、竜巻は吹音によるものであった


そしてこれを指示した人物こそ


ジュン「みんな、ナイス攻撃タイミングだったな 」


バンッ!!


ジュンであった!


その後に


源治「・・・ま…まぁな!? 」


理央「間に合いましたね 」


バンッ!!


痩せ細った源治と肌を艶々にした理央が現れたのだ。


これで各自、黒龍軍五天竜との戦いを終えた一刀以外の新星達が集結したのであった。


ジュン「おい一刀、お前も何とか無事だったようだな 」


スッ…


ジュンが一刀に触れようとすると


一刀「俺に触れるんじゃねぇ!!♯ 」


パシッ!!


ジュン「うおっ!? 」


一刀がジュンを弾いた!


玲「どうしちまったんだよ一刀!? 」


吹音「一刀さん!? 」


一刀「黒龍は絶対に俺が殺してやるんだ!!♯ 」


黒龍に対する怒りで回りが見えてない一刀


そしてそんな一刀に


パシンッ!!


一刀・黒龍以外全員『!? 』


蓮華「・・・ 」


小助『れ…蓮華姉ちゃん!? 』


蓮華が一刀の頬を叩いたのだった!


すると


蓮華「一刀、黒龍を許さないという気持ちはわかる。だが獣のように暴れたところで黒龍に勝てないのはお前だってわかっているはずだ!少しは冷静になれ! 」


蓮華が一刀に説教すると


一刀「れ…蓮華様… 」


ぐっ!!


一刀は拳を強く握り


ドグボッ!!


自分の額を傷つけると


ぽたぽた…


一刀「どうやら俺は頭に血が上っていたようです。すいませんでした! 」


一刀は額から血を流しながらも冷静を取り戻したのだった!


黒龍軍 忍者ファイル


由太朗


性別・男

階級・中忍

好物・ポテトチップス

弱点・変化しないと怠ける。


中忍三人衆の一人、普段はのんびりして大人しいが好物であるポテトチップスが台無しになると黒龍相手でも喧嘩を売ろうとする凶暴な性格になる。

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