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乙女達の激戦

大戦終盤だというのに去年の今頃、あるネタをやっていなかったことに気づいて急遽決定しました。

時は現代でいうなら2月14日


俗にいう聖バレンタインを明日に控えた2月13日のころ


蓮華「そ…それは本当なのか小助!? 」


小助『あぁ、明日は天の国でいうバレンタインデー。女が好きな男に贈り物をする日なんだぜ 』


一匹の小猿がある行動をしていた。


そして小助からある話を聞いた蓮華は


蓮華「こうしちゃおれん!! 」


ダダッ!!


慌てて調理場に向かうのだった。


小助『うししっ♪毎年この時期になると一刀は大量のチョコをもらっているが、今年は大本命のものがもらえるかもしれねぇな 』


と蓮華の様子を見て楽しむ小助だが


雪蓮「小助ちゃ〜ん、何がもらえるのかしら? 」


小助『ひぃっ!? 』


バンッ!!


いつの間にか雪蓮が近くにいたことに小助は気づいてなかった。


小助『べ…別に何でもないぜ!? 』


雪蓮にバレンタインのことを教えたら大変なことになると察した小助は惚け(とぼけ)ようとするが


雪蓮「へぇ〜、惚ける気なの?そういえば今私って猿脳が食べたい気分だな〜 」


小助『な…なにっ!? 』


猿脳(えんのう)…実在する料理であり猿を使う。


雪蓮「ちょうどここに材料もあることだし、祭に頼んで作ってもらおうかな♪ 」


小助『じ…実はだな!? 』


雪蓮に脅された小助は仕方なくバレンタインのことを教えるのであった。


この後、小助が心配した通りに雪蓮はバレンタインのことを城中に話すのだった。


そして翌日のバレンタインの日


この日の一刀は


一刀「フッ!ハッ! 」


ブォンッブォンッ!!


いつものように朝早くから鍛練をしていた。


その近くに


蓮華「(一刀…) 」


蓮華が気配を消して隠れていた。


蓮華「(折角この日のために一刀に渡すものを用意したのだが恥ずかしくて渡せない///) 」


小助『普段人前でイチャイチャしてるくせによ 』


蓮華「うわっ!?小助!? 」


いつの間にか小助が近くにいたことに驚く蓮華


小助『蓮華姉ちゃんが心配だから様子を見に来たんだ。さっさと渡さないと色々と大変なことになるぞ 』


蓮華「で…でも/// 」


蓮華が渡すのに躊躇(ちゅうちょ)していると


美羽「一刀〜♪ 」


一刀「おっ!? 」


ぎゅっ!!


鍛練中の一刀にいきなり美羽が飛び付いてきた!


美羽「妾は一刀に渡したいものがあるのじゃ受け取ってたもう 」


スッ!


一刀「俺に?何だろう? 」


一刀が美羽が渡したものを見てみると


バンッ!!


それは黄色の団子であった。


美羽「妾の大事な蜂蜜で作った蜂蜜団子なのじゃ!ありがたく食べてたもう! 」


七乃「さすがお嬢様、大事な蜂蜜を一刀さんのために使うだなんて心が広いですね♪ 」


美羽「わははっ!もっと誉めてたもう 」


そしてこの様子を見ていた蓮華は


蓮華「くっ!?まさか美羽に先を越されるだなんて!? 」


小助『最近あいつら影が薄くて目立たないからな 』


一刀「では早速… 」


一刀がもらった蜂蜜饅頭を食べようとすると


美羽「(じゅるる〜!!) 」


やはり大好物の蜂蜜を目の前にして我慢できず、美羽は一刀が持つ蜂蜜饅頭を見ながら(よだれ)を垂らしていた。


一刀「食べるか? 」


美羽「いいのかえ!? 」


その顔を見れば誰だってあげようと思うのが当然である。


美羽「ありがとうなのじゃ♪ 」


七乃「よかったですねお嬢様♪では私達はこれで 」


そして二人は去るのであった。


小助『蓮華姉ちゃん!邪魔者はいなくなった!今なら渡せられるぜ! 』


蓮華「そ…そうだな!?/// 」


スッ…


勇気を出して前に進もうとする蓮華だが


蓮華「!いや、ちょっと待て 」


小助『どうした? 』


蓮華「私の勘が先に進むなと叫んでいるんだ!? 」


最近姉の雪蓮譲りで時折勘が働くようになってきた蓮華


すると


雪蓮「ヤッホー一刀♪ 」


一刀「おわっ!?雪蓮!? 」


ぎゅっ!!


エプロン姿の雪蓮が現れいきなり一刀に抱きついたのだった。


小助『危なかったな!?今飛び出してたら確実に雪蓮にからかわれてたぜ!? 』


蓮華「姉様譲りの勘に感謝だな!? 」


こういう時だけ雪蓮に感謝する蓮華


すると


雪蓮「今日は一刀に食べてほしいものがあるのよ♪ 」


一刀「雪蓮が俺に? 」


いつもの雪蓮では考えられないので驚く一刀


雪蓮「それはね… 」


シュルシュルッ…


そう言いながら雪蓮はこっそりエプロンを脱ぐと


雪蓮「私を食べて♪ 」


バァンッ!!


ぷるんっ♪


そこには大事な部分を溶けた苺で隠した雪蓮がいた!


一刀「(ぶばっ!!)な…何て格好してるんだ!?/// 」


ほとんど裸の雪蓮の姿に鼻血を出す一刀


雪蓮「一刀のための特製下着苺よ♪さぁ私を食べて♪よかったら私自身を食べてもいいからさ 」


ぎゅっ!!


一刀「(ぶばっ!!)がはっ!? 」


そして雪蓮が一刀に抱きつくと


蓮華「ネ…姉様…♯ 」


ゴゴゴッ…!!♯


小助『蓮華姉ちゃんこえぇよ!? 』


嫉妬で蓮華がヤン華となりかけてしまう


雪蓮「(フフッ♪この媚薬入りの苺を食べれば一刀は私のものよ♪)さぁ、早く食べて♪ 」


そして更に雪蓮が一刀に迫ったその時!


ぎゅーっ!!


雪蓮「いたたっ!? 」


冥琳「全くお前という奴は!! 」


雪蓮は後ろから現れた冥琳に耳を引っ張られた!


冥琳「少しは恥じらいを持て!それとまだ今日の仕事を終えてないだろう!! 」


ぎゅーっ!!


雪蓮「あ〜ん!一刀、助けてよ〜!? 」


一刀「試練だ。耐えなさい 」


そして冥琳は雪蓮を連れていこうとするが


冥琳「そうだ北郷、お前に渡すものがあったんだ 」


一刀「俺に? 」


冥琳「あぁ、お前にはいつも(雪蓮絡みで)苦労かけてるからその礼だ 」


スッ!


そう言いながらクッキーの入った小袋を渡す冥琳だが


雪蓮「冥琳ったらお礼だなんて素直じゃないわね、本当はバレ… 」


冥琳「お前には更に罰として明日の分の仕事もやってもらおうか♯ 」


雪蓮「そんな〜!?横暴よ〜!! 」


冥琳「ちなみに今日中に終わらなかったら一週間禁酒だからな♯ 」


雪蓮「ひ〜ん!? 」


余計な一言をいいかけて火に油を注いでしまった雪蓮であった。


蓮華「まさか冥琳まで一刀にバレンタインを!? 」


小助『早いとこ渡さないと大変なことになるぜ 』


蓮華「それもそうだな!かず… 」


スッ!


そして蓮華は勇気を出して一刀に声をかけようとするが


パッ!


蓮華「あっ!? 」


小助『しまった!? 』


いつの間にか一刀は移動していた。


蓮華「急いで見つけないと!? 」


小助『だな! 』


そして蓮華と小助は一刀を探しに駆け回るのだがようやく見つけたと思ったらその先々にて


シャオ「はい一刀、シャオから一刀へプレゼントだよ♪ 」


シャオからはお団子をもらい


明命「はい一刀様、お猫様のクッキーなのです 」


亞莎「あのぅ一刀様、胡麻団子をどうぞ/// 」


茜「一刀様、茜特製杏仁豆腐です!受け取ってください! 」


穏「一刀さ〜ん、水飴どうぞです〜 」


祭「北郷、儂の作った青椒肉絲(ちんじゃおろーす)を食べるがよい 」


とまぁ次々と一刀に贈り物が渡されていった。


小助『すごい遭遇率だな!? 』


蓮華「そ…そうだな!? 」


次々とみんなが一刀に渡しているのを見て多少のショックを受ける蓮華


一刀「(一体どうしたというんだ?)ふぁ〜… 」


そして一刀が欠伸(あくび)をしたその時!


シュッ!


一刀「んぐっ!? 」


何かが一刀の口に投げ込まれた!


一刀「これは!?団子? 」


一刀が驚いている近くにて


思春「恥ずかしくて直接渡せないがこれでいいだろう 」


と団子を投げた思春がいたという


小助『まさかあの思春まで一刀に贈り物するとは!? 』


これには小助も予想外であった。


蓮華「はぁ…みんなが一刀に渡しているのに私は渡せずじまいか 」


小助『蓮華姉ちゃん… 』


蓮華「もう日が暮れてきたし、仕方がな… 」


さすがの蓮華も諦めムードになったその時


一刀「あれっ蓮華様、どうしたんですか? 」


蓮華「か…一刀!? 」


一刀が蓮華を発見した!


小助『ほれ蓮華姉ちゃん!渡すなら今しかないぜ! 』


蓮華「そ…そうだな!?/// 」


小助に急かされた蓮華は勇気を振り絞り


蓮華「か…一刀!よかったらこれを受け取ってくれ!!/// 」


スッ!


蓮華は一刀に箱を差し出した!


一刀「これは!?開けてもいいですか? 」


蓮華「あ…あぁ/// 」


パカッ!


そして一刀が箱を開けてみると


バンッ!!


そこには形は(いびつ)だが一刀の好物である大福が入っていた。


一刀「これを俺に!?/// 」


蓮華「あぁ…/// 」


蓮華が返事を返すと


ぱくっ!


一刀は大福を一口食べ


一刀「おいしいです。ありがとうございます 」


蓮華「一刀/// 」


笑顔で返事をするのであった。


小助『ヒューヒューッ!!お二人さん熱いねぇ!! 』


蓮華「こら小助!からかうのではない!!/// 」


蓮華が小助に注意していると


一刀「あのぅところで蓮華様、今日は何か特別な日何ですか? 」


蓮華「えっ? 」


一刀の言葉に?を浮かべる蓮華


一刀「毎年この時期になると靴箱の中にお菓子や手紙が入ってまして、友人や父に聞いても『そんなの知るか!!』と返されてしまうので 」


ちょっと鈍感な一刀は男子校出身なためバレンタインを知らないのであった。


それを聞いた蓮華は


蓮華「教えない! 」


一刀「えっ!? 」


蓮華「鈍感な一刀には教えない♪ 」


一刀「そんな!?小助、教えてくれ!? 」


小助『にしし、実は今日はな… 』


蓮華「小助、教えたら猿脳だからな! 」


小助『し…知らねぇな!? 』


一刀「そんな!? 」


そしてこの日より一刀にバレンタインのことを話すのは呉内で禁止されたという。


一方神楽も


神楽「町を警邏していたら贈り物がもらえるなんて、今日は僕の誕生日でもないのに何故だろう? 」


神楽も一刀よりマシだがちょっと鈍感だったりする。


一方他国では…



華琳「(今日は女が男に贈り物をする日だって遥から聞いたけど…別に意味はないのよ!!ジュンはいつも仕事してもらってるからその礼よ!!///) 」


華琳が何かを言いながら警邏に出かけたジュンの帰りを待っていると


ジュン「おっ!華琳じゃねぇか! 」


華琳「じゅ…ジュン!?/// 」


警邏からジュンが帰ってきたのだが


バァンッ!!


ジュンの手には何やら山程の荷物があった。


華琳「ジュン、それは何なの? 」


ジュン「これか?実は今日は天の国でいうバレンタインデーっていう日でさ、町の人に教えたら行く先行く先で女の子から雷魔隊長にって来るもんだからさ♪ 」


こういう日のためにジュンは町の女の子や警邏隊の女性隊員に優しく接するのであった。


ちなみにジュンが流したことでバレンタインの噂は魏だけでなく他国に広まっていた。


ブチンッ!!


ジュン「何か音がした気が?あっ!その箱ってまさか華琳も俺にバレンタインの品物くれるの♪ 」


ジュンが華琳の持つ箱に注目すると


華琳「えぇそうよ 」


パカッ!


華琳は箱の蓋を開けると


どじゃーーっ!!


ジュン「あぁーっ!? 」


華琳は箱の中身に辛子や塩胡椒(しおこしょう)を入れまくり


どじゃーーっ!!


止めとばかりに凪と遥特製の激辛唐辛子の粉をぶちまけた!


そして…


華琳「さぁジュン、私の愛を受け取りなさい♪♯ 」


バンッ!!


そのままジュンに差し出すのであった。


ジュン「お…俺は今日は腹の調子が…!? 」


華琳「今日中に残さず食べないと一年間給与無しよ♪♯ 」


それを言われたジュンは仕方なく


ジュン「いただきます!? 」


がばばっ!!


ジュン「かれえぇーーっ!? 」


超辛の贈り物を苦しみながらも食べ


バタンッ!!


完食した時には舌がおかしくなり、唇が物凄く腫れていた。


ジュン「み…みじゅ〜!? 」


華琳「フンッ!!♯ 」


スッ!


その後、華琳は去っていくが


スッ!


遥「ジュンさん、辛いものの中和は甘いものがいいですよ 」


ジュン「あ…ありがとう遥〜!? 」


遥がこっそりとジュンに甘いお菓子を置いとくのであった。


一方蜀では


ヒヤ〜っ!!


葵「ふぅ、蜀には南蛮生まれの美以達がいるからカカオ豆がとれるから助かるわ♪ 」


自分が蜀にいること、自軍に南蛮生まれの美以達がいることに感謝する葵


葵「おかげで葵特製の簡単には溶けないチョコのできあがり♪ 」


バンッ!!


そしてテーブルの上には見事なハートのチョコが置かれていた。


料理が壊滅的な葵だが一応手作りチョコは作れるのであった。


葵「後はこれをラッピングして呉に送れば… 」


とその時!


カンカンッ!!


玲「よしっ!固さはこれくらいでいいな!! 」


一刀に固いチョコを送るべく、玲がハンマーを使ってチョコを叩き終えると


玲「次は斧でチョコを切らねえとな 」


ちなみに包丁でない理由はチョコが固すぎるからである。


玲「せえのっ!! 」


ブォンッ!!


チョコを叩き割るべく斧を振り上げる玲だが


すぽっ!!


玲「あっ!! 」


斧が玲の手から滑り


ヒュ〜っ…


バッキーンッ!!


葵「きゃっ!? 」


斧は葵のいる方に飛んでいった!


玲「わりぃ葵、大丈夫か!? 」


葵「もう玲ったら気を付けてよ!!私は大丈夫だけど… 」


スッ…


そして葵はチョコの方を見てみると


バッキーンッ!!


ハート型のチョコが見事に真っぷたつに割られていた!


葵「・・・!? 」


玲「まぁお前に怪我がねぇなら大丈夫だな♪ 」


と玲が軽く言った直後


葵「あ〜き〜ら〜!!♯ 」


ブォンッ!!


玲「おわっ!? 」


葵はいきなり玲に得物の氷龍丸で斬りかかっていった!!


玲「何すんだよ!!あぶねぇじゃねぇか!!♯ 」


葵「何すんだよですって〜!!私のチョコを破壊しておきながら何を言ってるのよ!!♯ 」


玲「ケッ!そんな傷なんて凍らせてくっつけりゃすぐに直るだろうが!それくらいで怒るだなんてだから葵はケチだって言われるんだよ!!♯ 」


葵「何ですって〜!!♯ 」


玲「やんのかこらっ!!♯ 」


ドガバキンッ!!☆ミ


そしてそのまま調理場にて戦いを始める二人


そしてこの時、外では


零奈「はい美以達、バレンタインのおやつですよ 」


美以達『にゃ〜♪ 』


零奈が美以達にバレンタインの贈り物としておやつを渡していた。


美以「母様、調理場で誰かが暴れているのかにゃ? 」


零奈「おかしいわね、さっきまで葵と玲が仲良くわかれて作業していたのに 」


ちなみに葵と玲の騒動は騒ぎを聞いて二人の主君である桃香と月が静めたものの


罰として二人は壊した調理場の修理を言い渡されるのであった。


一方幽州では


吹音「はい皆さんどうぞです 」


吹音が兵士達みんなに贈り物をしていた。


兵士A「これって噂に聞いたバレンタインだよな!? 」


兵士B「やっぱり俺達って風切将軍に好かれてるんだ!俺は一生幽州の兵士でいるぜ!! 」


と感動する兵士達だが


吹音「残念ながら皆さんのは義理です。本命の一刀さん宛は今から送りますからね♪ 」


と吹音が言っていたという


一方とある山道では


理央「源治さ〜ん、全身にチョコを塗りまくった女体チョコを召し上がってください♪ 」


源治「・・・んなもん食えるか〜!? 」


とチョコまみれになった理央が源治を追いかけていたという。

ちなみに作者にとってバレンタインは普通の日

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