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倒すのではなく救う!

ヒロキ戦決着!

ヒロキと戦う一刀は一心同体したヒロキが七人ミサキの術で操られた上忍達相手に苦戦してしまう!


そして蠱武羅に巻き付かれてしまった一刀は…


シュルルッ!!


ヒロキ「仕えていたものの死体を見て自害するがいい! 」


蓮華「フッ!お前は一刀を知らないんだ!一刀はそう簡単に倒される男では… 」


最後まで一刀は生きていると信じる蓮華だが


バッ!


蠱武羅が一刀から離れると


バンッ!!


そこに一刀の姿はなく、あるのは一つの玉であった!


蓮華「そんな!? 」


ヒロキ「フッ!どうやら北郷はどうしてかは知らないが玉になって死んだようだな! 」


小助『一刀…んっ!あっ!? 』


だが小助だけがあることに気づいたのだった!


すると


スッ!


ヒロキ「ほら、あんたも北郷を追って自害しなよ。なんなら俺が殺してやろうか? 」


蓮華に小刀を差し出すヒロキ


蓮華「一刀…!? 」


一刀の死というショックに襲われる蓮華


するとその時!


小助『そうはさせねぇぜ! 』


バッ!


小助がヒロキの前に出ると


小助『食らいやがれ!忍法・(のみ)飛ばし! 』


びょびょんっ!!


小助は自分についている蚤をヒロキに向けて放った!


ヒロキ「うわっ!? 」


タビラ「蚤なんか飛ばしやがって!痒い(かゆい)じゃねぇか!? 」


カラグ「お肌が荒れちゃうじゃないの!? 」


ポリポリッ!!


これにはさすがのヒロキも怯んでいると


小助『蓮華姉ちゃん!笛はどこにある? 』


蓮華「えっ!? 」


小助『一刀から渡された忍を呼び出す笛だよ!早くしないと手遅れになるぞ!! 』


蓮華「あぁ、笛なら私の胸元付近に… 」


小助『胸だな!よしっ!! 』


バッ!


何と!?小助は蓮華の服の中に入ってしまった!


蓮華「きゃっ!?くすぐったいぞ小助!?/// 」


服の中を小助が探りまくっているため蓮華が感じていると


小助『あったぜ! 』


バッ!


蓮華の胸元から笛を手にした小助が現れた


小助『蓮華姉ちゃん!早く笛を吹いてくれ! 』


小助は蓮華に笛を吹くよう言うが


蓮華「吹いたところで一刀はもう… 」


さすがの蓮華も一刀が死んでしまったと思っているらしい


小助『馬鹿野郎!!あんたが愛した男がそう簡単に死ぬもんかよ!! 』


ビシッ!!


小助が蓮華に向かって叫ぶと


蓮華「そうだったな、一刀は死ぬような男ではない! 」


はむっ!!


笛を銜えた(くわえた)蓮華は


ピィーッ!!


蓮華「(一刀!!) 」


勢いよく笛を吹いた!


すると


むずむずっ!!


先程まで蠱武羅が巻き付いていた玉が蓮華の笛の音に反応し


バッキーーンッ!!


すたっ!!


一刀「ハァ…!?何とか助かったようだな!? 」


バンッ!!


玉から一刀が現れた!


蓮華「一刀!! 」


ヒロキ「なにぃっ!?馬鹿な!?奴は確かに絞め殺して玉にしたはずだぞ!それが何で生きてるんだ!? 」


あまりの出来事に驚くヒロキ


すると


一刀「確かにあの時、俺は死にかけた。だがとっさに防の極意忍術である『団子固めの術』を発動させたのさ! 」


団子固めの術…自分の気で身体を包み込み、体を球体にすることで相手のあらゆる攻撃が通じない無敵状態になる術。ただしこの術は一度発動させると回りから気を送ってもらうか、球体になっている本人が目覚めない限り術が解けることはなく、長時間使用すると命を落とす術である。


だが目覚めさせる手も普通に叫んだ程度では目覚めないのだが、一刀が笛の音を聞くことで直ぐ様その場所に向かう体質のため球体になった一刀の目が覚め、術が解けたのだった。


ヒロキ「フッ!だったらもう一度殺してやるよ!いけっ!七人ミサキ達!! 」


ババッ!!


ヒロキの命令で七人ミサキの上忍達が一斉に一刀に向かってくる!


すると一刀は


一刀「お前達にどういった経緯があるかは知らぬが生まれついての悪人なんていない!だから俺はお前達を救う!! 」


シュシュッ!!


印を結ぶと


一刀「忍法・邪気大解錠の術!! 」


パアァッ!!


一刀から輝かしい光が放たれると


ヒロキ「何だこれは!? 」


カタカタッ!!


ヒロキが手にしていた上忍達の頭蓋骨が勝手に動き出し


シュンッ!! スッ!


ヒロキ「なっ!? 」


頭蓋骨が元の持ち主に入っていったのだ!


バタバタンッ!!


頭蓋骨が戻ったことで操りが解け、次々と倒れる上忍達


一方一刀は


一刀「ハァハァッ…!? 」


大したダメージを受けてないのにもかかわらず、何故か全身にひどいダメージを受けていた!


蓮華「一刀!? 」


小助『ありゃ前に茜を自爆から救った時に使った術の強化版じゃねぇか!? 』


この術の類いは邪気や邪遁によって苦しむ人々を救うことができるがその分、邪気の強さにより術者自身も何らかのダメージを受けるのだ!


ヒロキ「プハッ!自分を犠牲にしてまで敵を助ける奴なんて初めて見たよ!お前は相当な馬鹿だな! 」


一刀を馬鹿にするヒロキだが


一刀「黙れ!いくら敵であろうとも、操られているのは可哀想だ!その行為を馬鹿と言うのなら俺は馬鹿で構わない!! 」


ビシッ!!


ヒロキに向かって叫ぶ一刀


ヒロキ「フッ!雑魚共はどうにかできてもまだ俺が残ってるぜ!俺はどうやって倒す気なのかな? 」


ヒロキが一刀に尋ねると


一刀「お前は倒さん 」


ヒロキ「あっ? 」


一刀「お前は倒すのではなく救ってみせる! 」


バンッ!!


敵であるヒロキを倒さずに救うと宣言する一刀


ヒロキ「馬鹿め!!敵に対して倒さずに救うだなんて甘ちゃん野郎が!! 」


バッ!


一刀に迫るヒロキ


一刀「(恐らく奴は茜と同じように黒龍の言葉により悪の道を進んだに違いない!ならば奴の心に微かでも正義の心が残っているのならあの奥義を使えばまだ救えるかもしれない!) 」


スッ…


一刀は得物の気伝丸を抜いて構えるが


一刀「がはっ!? 」


蓮華「一刀!? 」


やはりさっきの邪気大解錠でのダメージが大きく、体がよろけてしまう


すると


小助『ったく!無茶ばかりする奴だな 』


一刀「小助! 」


バンッ!!


いつの間にか小助が一刀の肩に乗っていた!


小助『一刀、一心同体するぜ!何するかは知らねえが一心同体ならその体でも少しは動ける 』


一刀「フッ!ではいくぞ小助! 」


小助『おうよっ! 』


スッ…


二人は構えようとするが


ヒロキ「そんな隙なんて与えるもんかよ!! 」


ダッ!!


ヒロキが一刀に迫る!


だがその時!


ぴょんっ!


ヒロキ「か…痒い!? 」


タビラ「まださっきの蚤が残ってたのかよ!? 」


カラグ「もう嫌だわん!! 」


ポリポリッ!!


ヒロキが体を()いている間に


小助『いまだぜ一刀! 』


一刀「おうっ!! 」



スッ!


一刀の頭に小助が乗り


一刀「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」


シュシュシュッ!


一刀が高速で印を結ぶと


パァーッ!!


一刀と小助の体が光り輝いた。


シュシュシュッ!


小助が一刀と同じように印を結ぶと


パンッ!


二人は手を叩き!


一刀・小助『秘術・一心同体! 』


と同時に叫んだ瞬間!


パァーッ!!


一刀「聖天大聖・北郷一刀! 」


ジャキンッ!!


一刀は小助と一心同体した!


ヒロキ「馬鹿め!!同じ一心同体ならば肉体が傷つけられてない俺の方が実力は上だ!! 」


バッ!


それでも構わず一刀に向かっていくヒロキ


スッ!


一刀は気伝丸を抜いて構えると


一刀「(もし外したのならば一心同体が解けてしまう。外すことは許されない!) 」


ポォッ!!


一刀は残ったわずかな気を集中させ


一刀「北郷流剣技奥義・金剛光刃斬(こんごうこうじんざん)!! 」


スパバパパッ!!


ヒロキに対して目にも止まらぬ速さで剣を振るいまくる!!


だが


タビラ「ぎゃっ!?やられた!? 」


カラグ「何馬鹿なことやってるのよ!!全然切られてないじゃないの!! 」


タビラ「あっ、ホントだ!? 」


一刀が剣を振るっているにもかかわらず、ヒロキの体は擦り傷ひとつできていなかった。


だが見かけ倒しというわけではない


ヒロキ「うぐっ!?ぐわぁーっ!? 」


タビラ「おいヒロキ!? 」


カラグ「どうしたのよ!? 」


体には傷ひとつないのに苦しむヒロキ


それもそのはず、一刀が切っているのはヒロキではなくヒロキの心に取りついている邪気なのだから


一刀「(この剣技は相手の邪気のみを切りつける技、だが使用には様々な注意点がある) 」


それは一刀がこの技を母である刹那から習った数十年前の頃


刹那「一刀、今からあなたに北郷流に伝わる剣技の奥義を伝授します 」


幼い一刀「はいお母さん! 」


父から忍術を、母から剣技を習っている一刀


刹那「今から教える剣技をする時は絶対に相手に対して怒っちゃダメですよ 」


幼い一刀「何故ですか? 」


刹那「今から教える剣技で重要なのが気だからです 」


気は怒りにより強くなるが一時的なものであり、すぐになくなってしまい、攻撃の命中率も落ちるからである。


幼い一刀「わかりましたお母さん! 」


刹那「よい返事です一刀、ではあなたに得物を授けます 」


スッ!


そして母が渡したのは…


幼い一刀「お母さん!?これって初代様が使っていた気伝丸じゃ!? 」


バンッ!!


実は気伝丸は初代新星のリーダーである北郷真刀の得物である。


刹那「倉の中に仕舞われていましたが初代新星のものを使いたいという人がいないのでご先祖様を尊敬するという一刀に差し上げます 」


幼い一刀「でも… 」


一刀自身先祖である北郷真刀が忍の世界では最低と呼ばれていることを知っているため扱っていいものかと驚いていた。


刹那「一刀、回りが何を言おうと自分が望む道を進みなさい! 」


母に言われた一刀は


幼い一刀「はいお母さん! 」


スッ!


気伝丸を受け取るのであった。


そして現在


一刀「ハァーッ!! 」


スパバパパッ!!


ヒロキ「ぐおっ!? 」


一刀が次々とヒロキの邪気を切り裂いていく


一刀「(この剣技は自身の気を剣に流して相手の心の邪気を切り払うもの、ヒロキの心に少しでも光があるならば奴は助かる!だがもし先に俺の気が尽きれば俺は負ける!) 」


もし光がないのならヒロキは消滅してしまうのだ!


そして一刀の気とヒロキの心の邪気の量の勝負が繰り広げられると


一刀「これでフィニッシュだ!! 」


ズバンッ!!


ヒロキ「がはーっ!? 」


勝負は一刀に軍配が上がり、一刀はヒロキに最後の一太刀を食らわした!


そして


シュパンッ!!


一刀「ギリギリか!? 」


それと同時に一刀の一心同体が解けたのだった。


すると


ジュウウゥッ…!!


ヒロキの背後から黒い影が消え去ると同時に


シュパンッ!!


ヒロキの一心同体が解けると


タビラ「おいヒロキ、どうしたんだよ!? 」


カラグ「しっかりしなさいよ!? 」


タビラとカラグがヒロキを心配すると


ヒロキ「…僕は今までなんてことをしてしまったんだ 」


タビラ・カラグ『えっ!? 』


ヒロキ「僕は奴に病を押さえてくれたからって恩を着せられていただけじゃないか!それなのに回りを恨んだりして… 」


自身を後悔するヒロキ


すると


ポンッ!


ヒロキ「北郷! 」


一刀がヒロキの肩に手を置くと


一刀「ヒロキ、確かにお前は罪を犯した。だがだからって自分を責めるな!共に黒龍を倒すことで償いはできるんだ 」


ヒロキ「北郷…、ありがとう 」


先程まで自分を苦しめていた相手に優しい言葉をかける一刀の言葉に感謝するヒロキ


タビラ「黒龍様を倒すだって!?そんなの嫌だ!カラグも何か言ってやれよ!? 」


カラグ「あたしは別にいいわよ 」


タビラ「えっ!? 」


カラグ「あんな楽しそうなヒロキの顔って久し振りに見るじゃないの、あたしはヒロキと共に戦うわ! 」


黒龍に逆らう気のカラグ


一方


ヒロキ「そうだ。先に君の主君を解放しなきゃね 」


シュシュッ!


ヒロキが印を結ぶと


パッ! ひゅーっ!!


蓮華「きゃっ!? 」


一刀「蓮華様!? 」


蓮華を捕らえていた闇が消え、落ちた蓮華を救おうとする一刀


これで一段落かと思われた次の瞬間!


ズブシュッ!!


カラグ「ぎゃーっ!? 」


全員『!? 』


ぼとっ!!


突然カラグが切られたのだった。


黒龍軍 忍者ファイル


沼太夫


性別・女

階級・中忍

使用遁・水遁・土遁・沼遁

好物・泥団子

弱点・熱

バスト・Gカップ


黒龍軍次期上忍候補である中忍三人衆の一人であり茜の元上司。相手を沼に沈める戦法の他、水を使って相手を窒息させたり、体を水にして潜入することが可能

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