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意外な助太刀!?

黒龍軍を迎撃しに行った一刀以外の新星達と源治についていった理央がそれぞれ黒龍軍五天竜と激戦を繰り広げている頃


陣地に残った一刀達は襲撃に来た白鉤ヒロキ、巨大操児と対峙していた。


三国連合軍陣地付近


陣地の外には一刀、蓮華、茜、神楽、零奈、遥がいるなか


ドンドンッ!!


雪蓮「ちょっとこれどうなってるのよ!? 」


思春「蓮華様!? 」


ヒロキの術により結界が張られ、三国の武将達は陣地の外に出られない!


ヒロキ「フッ!北郷一刀、お前との戦いに邪魔を入らせたくない!だから場所を移動させてもらうよ 」


一刀「なにっ!! 」


シュシュッ!!


ヒロキは印を結ぶと


ヒロキ「邪遁・暗黒闘技場(ダークコロセウム)! 」


ゴゴゴッ…!!


ヒロキは黒い渦のようなものを出現させると


ヒロキ「さぁこい北郷一刀! 」


キュイィーンッ!!


黒い渦は一刀を吸い込もうとする!


一刀「フッ!白鉤ヒロキ、相手になってやる! 」


バッ!


一刀は自分から渦に飛び込んでいくが


蓮華「待て一刀! 」


ガシッ!!


一刀「れ…蓮華様!? 」


蓮華が突然一刀に抱きつき


スゥッ!!


思春「蓮華様ーっ!? 」


一刀と共に蓮華まで渦に吸い込まれてしまった!


ヒロキ「あれ?余計な者まで吸い込んじゃったな 」


タビラ「まぁ別にいいじゃねぇか 」


カラグ「どうせ全員殺すわけなんだからね 」


ヒロキ「それもそうだな 」


スッ!


そしてヒロキも渦の中に飛び込んでいった!


茜「一刀様!?蓮華様!? 」


神楽「僕達も急いで渦の中に!! 」


ところが


シュンッ!!


零奈「あぁっ!? 」


遥「そんな!? 」


渦はヒロキが入った瞬間、消えてしまった。


すると


ガシンッ!!


四人『うわっ!? 』


バッ!


残った四人に巨大操児が襲いかかる!


巨大操児「ケケケッ!心配すんな、北郷とあの女はヒロキが必ず殺してくれるからお前達も俺が殺してあの世に送ってやるぜ! 」


零奈「こいつ、しゃべれるの!? 」


巨大操児「当たり前だ!俺は以前お前達の仲間に破壊された前のボディを元に強化改造されたんだからな! 」


※以前の操児破壊についてはちょうど百話前の七十五話参照


茜「だったら弱点はわかります。以前にジュンさんから聞きました。皆さん、こいつの弱点は水と核です。なので 」


シュシュッ!!


茜は印を結ぶと


茜「水遁・大砲水の術! 」


ブシューーッ!!


手から強烈な水を出した!


巨大操児の正体は十年前くらいに使用されていた戦闘ロボット・SINOBIである。修復機能がついているため何度破壊されても核が破壊されない限り再生できるのだが、水中では活動できない点から忍びには向かないということで廃棄処分された


ブシューーッ!!


水は見事巨大操児に命中するが


巨大操児「そんなものが効くかよ!! 」


茜「あれっ!? 」


巨大操児には全く通じていない!


巨大操児「俺がいつまでもそんな欠点を残しているはずがないだろうが!! 」


茜「しまったです!? 」


こんな時に限って久々に茜のドジっ娘スキルが発動してしまった!?


零奈「でも欠点は克服できても弱点は克服できない! 」


シュシュッ!!


零奈は印を結ぶと


零奈「木遁・木槍乱舞! 」


シュバァッ!!


零奈は大木の根のように太く尖った根を出現させ


ギランッ!!


核があるとされる中心部めがけて術を繰り出すが


ガキンッ!!


零奈「えっ!? 」


何と!?操児の体を貫くことができず零奈の術は弾かれてしまった!


巨大操児「俺の体はそんなもんで貫けるほどやわではない!しかも以前と違って核が常に移動しているため位置を特定するのは不可能なのさ! 」


零奈「そんな!? 」


絶望的な言葉を放つ操児


巨大操児「今度はこっちからいくぜ! 」


ガシンッ!!


巨大操児は口を開くと


巨大操児「忍法・腐敗噴射! 」


ブシューーッ!!


黒紫色のガスを吹き出してきた!


四人『危ない!? 』


サッ!


四人は何とかガスを避けるが


ジュウゥッ…


ガスが当たった草木が腐っていた!


零奈「この臭気、前に戦った腐乱乾って奴の臭気と似てる!? 」


零奈が以前戦った黒龍軍中忍の腐乱乾について思い出していると


巨大操児「お次はこいつだ!忍法・沼蟻地獄の術! 」


ずぼぁっ!!


四人『うわっ!? 』


四人は沼でできた蟻地獄に捕まってしまった!


茜「この術は沼太夫さんの!?まさか!? 」


巨大操児「ケケケッ!さすがは元黒龍軍だな茜、その通り!俺の体の中には黒龍軍の中忍三人衆が組み込まれているのさ! 」


神楽「貴様、仲間の体をよくも! 」


巨大操児「仲間?あいにく黒龍軍は任務に失敗するような奴は仲間じゃなくて馬鹿と呼ぶんだよ!本来ならば即死のところを黒龍様の邪遁によって俺の体に行き長らえているだけでも感謝してほしいね! 」


そう、黒龍は邪遁で抜き取った中忍三人衆の頭蓋骨と本体を操児の体に組み込ませている。


これにより操児は自身の気を消耗することなく組み込んだ者の術が使用可能になるのだ。


神楽「(何という奴だ!久々に怒ってきたぞ!!だが奥の手を使っても奴の核を破壊しない限り何度でも再生してくる。せめて核の位置さえ分かれば) 」


神楽が打開策を考えていたその時!


?「やってるじゃねぇか操児 」


茜「この声は!? 」


何者かが現れた!


その人物とは…


虎丸「これで奴らも終わりだな 」


狼丸「敵ながら弱かった奴らだぜ 」


バンッ!!


元黒龍軍の虎丸と狼丸であった!


巨大操児「裏切り者のお前達が何の用だ! 」


虎丸「そんなに怖い顔するなって、俺達は元仲間として止めをさすのに手を貸しに来ただけだ 」


狼丸「そいつらには俺達も恨みがある。頼む!止めは俺達にやらしてくれ! 」


二人が操児に頼むと


巨大操児「まぁいいだろう。お前達に任せるぜ! 」


四人の止めを虎丸達に任せる操児


虎丸「それじゃあいくぜ狼丸! 」


狼丸「おうよっ! 」


シュシュッ!!


狼丸は印を結ぶと


狼丸「忍法・錨鎖(アンカーチェーン)! 」


ババッ!!


(いかり)がついた鎖を四人に放つ狼丸


四人『くっ!? 』


そして四人がもうダメだと思ったその時!


シュルルッ!!


錨は四人に命中せず巻き付けると


狼丸「そらよっ!! 」


ずぼぉっ!!


四人を蟻地獄から引き上げてしまった!


巨大操児「なっ!?何しやがるんだ馬鹿共!? 」


虎丸「ケッ!俺達は正気なのさ!忍共、この戦い、俺達が味方してやるぜ! 」


茜「虎丸さん、狼丸さん! 」


遥「どうやらあの二人は味方になってくれるようですね 」


神楽「信用ならないけど、一応助けてもらったしな 」


確かにこの二人を信用してはならないかもしれない


巨大操児「えぇいっ!!こうなったらお前らだって殺してやるぜ!! 」


ガシッ…


そして操児が全員に襲いかかろうとしたその時!


?「忍法・墨粘膜の術! 」


べちゃぁっ!!


巨大操児「な…何だこれは!? 」


黒いべとべとした物体が操児にまとわりついて動けなくした!


虎丸「馬鹿め!俺達が二人だけで危険な戦場に来るわけないだろう! 」


狼丸「ちゃんと助っ人を用意したのさ! 」


すると


バッ!


ゲソ丸「ゲソソソッ!! 」


バンッ!!


巨大操児の後ろからゲソ丸が現れた!


零奈「何であいつが!? 」


遥以外のくの一達は以前ゲソ丸にひどい目に遭わされたためいい印象を抱いてなかった。


狼丸「もちろん俺達が助っ人として呼んだのさ 」


虎丸「あいつはエロじゃなければ上忍に匹敵する実力だからな! 」


茜「(でもあのエロのゲソ丸さんが何故?) 」


すると


ゲソ丸「虎丸、狼丸!この戦い、新星側に味方したら好きなだけおっぱい揉ませてくれるって約束忘れるなよ! 」


どよんっ!!


今の言葉で一気にゲソ丸の評価が下がった。


虎丸「というわけだ!茜、乳くらい揉ませてやってくれ! 」


茜「嫌ですからね!! 」


猛抗議しまくる茜


ちなみにこの時、陣地にいた恋姫達もみんな嫌だと思ったという。


狼丸「まぁそれはともかく、今は操児を倒すことが先決だ! 」


シュシュッ!!


狼丸は印を結ぶと


狼丸「忍法・鎖封じの術! 」


ジャキジャキンッ!!


狼丸は鎖を操児に絡ませて動けなくする!


虎丸「そしていくぜ!! 」


ピタッ!!


虎丸は巨大操児に触れると


虎丸「忍法・透明骨格! 」


パッ!


遥「ひぃっ!? 」


虎丸の体が透けて骨が丸見えになると


パッ!


操児のボディが透けた!


ピコピコンッ!!


そして内部が透けたことで常に移動している操児の核の位置が判明するのであった!


虎丸「長くはもたんから早くしろ!! 」


狼丸「俺達ができるのはここまでだ! 」


ゲソ丸「後は任せるだぎゃ! 」


すると


バチバチッ!


神楽「まさかあなた達のような悪人に手を貸されるとはね、でも今回ばかりは信じてあげるとしよう!! 」


バチバチッ!


茜「神楽さん、怒ってますね!? 」


零奈「敵じゃなくてよかったかも!? 」


そしてこの時の神楽の怒りの波動は遠く離れた場所にいる一刀以外の新星達にも感じ取れていた。


神楽「俺の一撃を食らえ!! 」


シュシュッ!!


神楽は印を結ぶと


神楽「嵐遁・黒雲酸滅! 」


印を結び終えた瞬間


モクモクッ!!


操児の足元から巨大な黒雲が発生し


巨大操児「な…何だ!? 」


スッ!


黒雲が操児の核がある部分を包み込むと


神楽「ハァッ!! 」


ジュジュウゥーーッ!!


巨大操児「ぎゃーっ!? 」


黒雲から放たれる強烈な酸が操児の体を溶かしていく!


神楽「体ごと核を溶かしてやる!! 」


バチバチッ!


だがこの術は禁術であるため術者である神楽にも被害が及んでいた


神楽「俺がくたばるか、先に奴がくたばるかの戦いだ!! 」


そして


巨大操児「こ…こんな雑魚連中に俺が負けるなんて!? 」


バキンッ!! フッ!


操児は核が破壊され、機能が停止してしまった。


すると


ウィンッ!! ドサッ!!


茜「あっ!あれは!? 」


操児の体から沼太夫、由太朗、腐乱乾が出された。


茜「皆さん、大丈夫ですか!? 」


ゆさゆさっ!!


茜は三人の目を覚まそうと揺さぶるが


三人『・・・ 』


三人は目を覚まそうとしない


虎丸「こりゃ黒龍の頭抜きをやられてるな 」


神楽「頭抜き? 」


狼丸「生きてる奴から頭蓋骨のみを抜き取る邪遁さ、元に戻すには術者を倒すかあるいは… 」


といいかけたその時!


ゲソ丸「では早速、お乳を揉ませてもらうゲソ♪ 」


バッ!


茜・零奈・遥『うわーっ!? 』


神楽「女性に対してなんて破廉恥なことを!許さん!! 」


バッ!


虎丸「おいおいっ!? 」


戦いが終わったというのに更なる騒動が始まるのであった。


黒龍軍 忍者ファイル


操児


性別・一応男

階級・上忍

好物・乾電池

弱点・核の破壊


元は忍者ロボットだが黒龍軍の手により自立思考型へと改造される。修復機能がついており、核を破壊されない限り何度でも再生可能。

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