表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
173/200

氷堂氷麗

黒龍軍の迎撃に向かう一刀以外の新星達(葵、ジュン、玲、源治、吹音)


そして葵はというと


葵「はぁ… 」


迎撃に向かうというのに何故か岩の上でぼ〜っとしていた。


あられ『どうしたの葵? 』


葵の相棒である忍犬のあられが聞いてみると


葵「早く一刀を何とかしなくちゃと思ってさ 」


あられ『は? 』


迎撃に向かうというのに何を考えてるんだこの娘は!?


葵「今考えなきゃダメなの!だってさぁ、ここには私以外にも一刀を狙う女がいるわけだし 」


確かに葵のいうようにこの世界にいる多くの女が一刀のことを好いていた。


葵「小さい頃に母様も『目当ての男がいたら迷わず獲得しなさい』って言ってたしさ 」


ちなみに葵の母である雪奈は躊躇(ちゅうちょ)していたため目当ての男の獲得に失敗してしまい冬彦と結婚したのだった。


だから娘である葵に自分と同じ失敗をさせないために小さい頃から話したのだった。


葵「だから他の女よりも早くに私と一刀がくっついてみせるの!そして私の手料理を毎日あ〜んして食べさせてあげてさ…/// 」


あられ『(そうなったら一刀さんは死んじゃうな) 』


理由は葵の料理が不味いからである。


こういう話が続き、既に三十分以上経っているが兵士達は誰一人とも文句を言ったり、先を急ぐよう言わなかった。


何故ならば…


蜀兵士達『みんな、よく聞いてくれ!絶対にいまの氷堂将軍に話しかけるな!話しかけたら逆にボコられるからな!? 』


葵についてよく知る蜀兵士達が他の兵士達に教えていたからであった。


兵士A「しかし何だか急に寒くないか!? 」


兵士B「まだ季節的に寒い時期ではないはずなんだがな!? 」


前日は特に寒くもなかったのに、いまでは寒さで吐く息が白く見えるくらいであった。


兵士C「大変だ!?こっちを見ろよ!? 」


兵士達『どうしたんだ!? 』


一人の兵士が小高い丘から辺りを見て騒ぐと


他の兵士達も丘の方へ向かっていった。


あられ『葵、兵士達が何か騒いでるよ 』


葵「えっ!?一体何がどうしたのよ!? 」


ダッ!


あられに話しかけられ葵も兵士達が向かった丘の方へ行くと


葵「な…何がどうなってるのよ!? 」


バァンッ!!


辺り一面が丸で銀世界のように凍っていた。


しかもその中央にて


?「ふふふ〜んっ♪ 」


バンッ!!


顔を装束で隠したビキニ姿の女が横になっていた。


兵士A「あの女、この寒さであんな格好して寒くないのか!? 」


※読者は真似しないでください


すると


?「あっ!ようやく私の相手が現れたわね、待ちくたびれたから氷光浴しちゃったじゃないの 」


氷光浴…日光浴の氷版であり焼けるわけではなく、ただ氷の世界で横になるだけ


葵「(あんな姿で横になるだなんて氷遁使いのあたしでも無理よ!)あんた黒龍軍でしょ!! 」


ビシッ!!


葵が女に向かって言うと


?「そう、その気からしてあんたは新星の一人らしいわね。退屈だったし相手をしてあげるわよ! 」


バサッ!!


女は装束を脱ぎ捨てると


いつのまにか服装もビキニ姿から着物に変わり


バンッ!!


青い色の長髪で雪達磨(ゆきだるま)が描かれた青い着物、雪駄(せった)を履いて雪兎(ゆきうさぎ)(かんざし)をつけた女になった!(胸はBカップ)


氷麗「私は黒龍軍五天竜の一人、氷遁使いの氷堂氷麗(つらら)よ、よろしくね 」


カッ!


光が反射して輝く氷麗はまるで雪女のような感じであった。


葵「(何であたしと同じ名字なのよ!っていうかあたしより女っぽいし!!) 」


胸の大きさなら葵が勝っているのだが


葵が氷麗を見つめていると


兵士A「あいつが黒龍軍か!勝ち名乗りはもらったぜ! 」


バッ!


葵「あっ!? 」


葵の指示無しで一人の兵士が氷麗に向かっていき


兵士A「でりゃーっ!! 」


ブォンッ!!


氷麗に剣を降り下ろした!


だが


パシッ!!


兵士A「なっ!? 」


氷麗「こんなものを私に降り下ろすだなんて物騒ねぇ 」


パキパキンッ!!


氷麗は錫杖で剣を受け止めて凍らせると


氷麗「悪い子にはお仕置きよ♪ 」


スッ!


氷麗は兵士に近づき


シュシュッ!!


印を結ぶと


氷麗「氷遁・氷の息吹 」


フゥッ!!


兵士A「あはんっ!? 」


兵士に息を吹き掛けた直後


パキパキンッ!!


兵士A「えっ!?うわぁーっ!? 」


息を吹きかけられた部分が少しずつ凍っていき


パッキーンッ!!


兵士Aは完全に氷づけにされてしまった!


兵士達『あぁっ!? 』


葵「なんてことを!? 」


あまりの一瞬の出来事に葵と兵士達が驚いていると


氷麗「次はあなた達よ! 」


シュシュッ!!


氷麗は印を結び


氷麗「氷遁・氷結銛(ひょうけつせん)! 」


シュシュシュッ!!


兵士達『うわぁーっ!? 』


ズババッ!!


葵「みんな!? 」


空気中の水分を凍らせて作り出した氷の(もり)を兵士達に飛ばしてきた!


そして切られた兵士達は


パキパキンッ!!


兵士達『うわぁーっ!? 』


葵「あっ!? 」


パッキーンッ!!


切られた傷跡から冷気が放たれ凍りついてしまった


葵「あいつ、ものすごい氷遁の使い手ね!? 」


あられ『油断すると危ないよ!? 』


二人が氷麗に注目すると


氷麗「(どうやら死んでから力も上がっているようだね、悪人の力で蘇生されたってのが嫌だけどね) 」


氷麗は何かを思うと


氷麗「(私に今のような力があれば北郷が死ぬことなんてなかったかもしれないのに!) 」


スッ!


氷麗は手を構えると


氷麗「(あの女、葵とかいう名だったね、子孫にまで同じ苦しみを経験させるわけにはいかない!もしあの女が私と同じ感情なら私と同じ結果にならないためにね!) 」


パンッ!!


氷麗が手を叩いた瞬間!


ガシシッ!!


葵「えっ!? 」


あられ『何あれ!? 』


ガシシッ!!


何と!?凍らされた兵士達が動き出したのだ!


氷麗「私は凍らされたものを操ることができるのさ!自分が率いてた兵士達にやられな! 」


ググッ!!


凍らされた兵士達は葵に襲いかかるのであった!


黒龍軍 忍者ファイル


鉄千


性別・男?

階級・上忍

好物・骨付き肉を骨ごと食べる

弱点・ブ男


黒龍軍のオカマ、見た目が貂蝉に似ており、筋肉質な体格、汗を全身にかけることで体を鋼のようにできる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ