表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/200

雷魔ジャン

一刀を除いた新星達がそれぞれ黒龍軍の迎撃に向かっている頃


ジュンはというと


ピーヒョロロッ♪


呑気に笛を吹いていた。


しかも


兵士「雷魔隊長!いつまでも笛を吹いてないで急がないといけませんよ 」


迎撃に向かうというのにゆっくり休んでいたのであった。


ジュン「別にそんなに急がなくたっていいじゃん、黒龍軍だって自分の方から攻めてくるかもしれないしな 」


兵士「まったくもうっ!! 」


こんな調子であった。


兵士A「あんな隊長がいるだなんて魏国は大変だな 」


兵士B「魏に属してたら大変だったかもな 」


兵士「ぐっ!? 」


他国の兵士達にまで馬鹿にされるジュン


魏兵士達も本当のことなので言い返せなかったのだが


老兵士「この戯け(たわけ)者め!! 」


ビシッ!!


兵士A「ひっ!? 」


兵士B「何だよこの爺さんは!? 」


一人の老兵士がジュンの悪口を言った兵士に文句をいいに来た。


老兵士「あのお方はいつもだらけているように見えて実は色々と考えておるのじゃ、お前らにはそれがわからぬのかこの戯け者!!♯ 」


兵士「ちょっと爺さん落ち着きなって!? 」


これ以上興奮すると危ないので老兵士を静める魏兵士であった。


するとその時!


ジュン「(ピクンッ!!) 」


スッ!


さっきまで座っていたジュンが急に立ち上がると


ジュン「まさか本当に来るなんてな!? 」


じーっ…


何もない方向を見つめるジュン


するとその先に


ビュビュンッ!!


何かが光速で駆けていた!


ジュン「(まさかこんなに早く黒龍軍が来るだなんてな!?)おいそこの兵士達、そこにいると危ないぞ! 」


兵士A「えっ? 」


兵士B「何言ってんだあの人? 」


ジュンは兵士達に呼び掛けるが兵士達は逃げようとしない


ジュン「(ちっ!面倒臭い!!これだから他国の兵士はな!?) 」


シュッ…


ジュンは印を結んで兵士達を助けようとするが


老兵士「この戯け者共が!! 」


ドンッ!!


兵士A・B『わっ!? 』


突然老兵士が二人の兵士にタックルをかましぶっ飛ばした!


兵士A「何すんだよ爺さん!!♯ 」


兵士B「喧嘩売ってるなら買ってやるぜ!!♯ 」


スッ!


ぶっ飛ばされた二人の兵士が老兵士と喧嘩しようとすると


ビュビュンッ!!


ボオォッ!!


さっきまで二人の兵士がいた場所を何かが走り去り


空気との摩擦によりその場所にあった草が燃えていた!


兵士A「な…何だよ今の!? 」


兵士B「もし俺達があのままあそこにいたら!? 」


おそらく空気との摩擦で消し炭になっていたに違いない


老兵士「見ろい若僧め!雷魔隊長を信じて正解だったじゃろうて 」


老兵士が二人の兵士に説教していると


ピタッ!!


先程駆けてきた何かが急に止まった。


?「あれ〜?俺の計算だったら今ので数人の雑魚は殺せたはずなのに何で全員生きてるんだ? 」


バンッ!!


黄色の装束を着た謎の人物が言うと


兵士A「俺達が雑魚だと!!♯ 」


兵士B「こんな大勢の兵士がいるなか一人で来るお前が雑魚だろうが!みんな、相手は一人だ!やっつけて手柄を立てようぜ!! 」


兵士達『おぉーっ!! 』


ジュン「馬鹿っ!!みんなやめろ!! 」


ダダーッ!!


ジュンが止めるのも聞かずに兵士達は黄色装束の人物に向かっていくが


?「馬鹿な奴は好きだよ!相手にしやすいからね 」


スッ!


黄色装束の人物はオカリナを取り出すと


?「音術・鼓膜破壊! 」


ピピィーーーッ!!


オカリナから激しい音が流れた直後


兵士A「ぐわーっ!? 」


兵士B「耳が痛い!? 」


バタバタンッ!!


多くの兵士達が耳から出血しながら倒れるが


魏兵士「どうしたんだみんな!? 」


老兵士「何で倒れとるんじゃ? 」


何故か数人の魏兵士と老兵士だけは平気であった。


?「(おや、今ので全員が死ぬ確率が高かったというのに何故数人生きてるんだ?まぁそれはともかく) 」


スッ!


装束の人物はオカリナを取り出すと


?「音術・死出虫降臨! 」


ピーヒョロロッ♪


装束の人物がオカリナを吹くと


兵士「ぐわーっ!? 」


魏兵士「どうしたんだ!? 」


さっきまで耳を押さえて倒れていた兵士達が


シュウゥゥ…


一瞬で白骨化したのであった。


魏兵士「何でいきなり白骨に!? 」


一瞬の出来事に驚く魏兵士達


?「さて、残りもさっさと片付けるとするかな 」


スッ…


装束の人物が構えようとすると


シュシュッ!!


?「うわっ!? 」


サッ!


装束の人物めがけて手裏剣が投げられたが装束の人物は避けてしまった。


もちろん手裏剣を投げたのは…


ジュン「ちっ! 」


バンッ!!


ジュンであった。


ジュン「他の軍から借りた兵士には悪いがそのおかげであんたの手口はわかったぜ! 」


ビシッ!


?「なにっ! 」


ジュンは装束の人物を指差すと


ジュン「あんたは俺と同じ音の使い手だ!最初の攻撃は物凄い音を放って鼓膜を破壊したんだろうよ 」


魏兵士「なるほど! 」


先程からジュンなりに装束の攻撃方法を調べていたのだ。


老兵士「じゃあ儂に聞かなかったのは? 」


ジュン「爺さん、あんたは年寄りだったから聞きにくかったんだろうぜ 」


確かに老兵士ならばそれで解決するのだが


ジュン「(だが魏兵士だけ平気なのは何故だ?) 」


その点についてはジュンも理解できていなかった。


すると


魏兵士「あっ!そういえばすっかり忘れてた。以前曹操(華琳)様に『雷魔隊長の笛の音色に操られて困ってます』と言ったら李典(真桜)副隊長が作った特製の耳栓をつけといたんだっけ 」


スポッ!!


そう言いながら耳から耳栓を取り出す魏兵士達


この耳栓のおかげで音を聴いても平気なのだった。


ジュン「(華琳の奴め!)次に兵士が白骨化した謎だが、正体はこいつだろ! 」


スッ!


そう言うとジュンは手に3ミリ程の黒い虫を出してきた。


実はこの虫は…


ジュン「こいつはシデムシという死体を食う虫を強化したもんだ。こいつを音色で操って白骨化させたのさ 」


ちなみにシデムシは死体が出ると現れることから別名・死出虫と呼ばれるらしい


?「さすがだな、一度見ただけで俺の手口がわかるなんてな、褒美に俺の姿を教えてやるぜ! 」


バサッ!


そして装束の人物は黄色装束を脱ぎ捨てると


バンッ!!


そこにはニット帽にヘッドフォン、黒いゴーグル、ジャケットを着た男が現れた!


ジャン「俺の名は黒龍軍五天竜の一人、雷魔ジャン!強いものは俺と戦う資格あり!対戦相手にお前を指名するぜ! 」


ビシッ!!


ジャンはジュンを自分の対戦相手に指名すると


ジュン「こっちはそのつもりだっての! 」


ビビッ!!


笛から雷玉を飛ばすジュン


ジャン「そんなの食らうかよ! 」


サッ!


ジャンは軽く避けるが


ジュン「それでいいんだよ! 」


ジャン「なにっ!? 」


何故ならジュンが雷玉を飛ばした先には


バチンッ!!


神速丸『よっしゃ! 』


雷電磁石を持った相棒の神速丸がいたからだ


ジュン「雷電磁石は俺の発明品でな、この笛と磁石の間に雷を流した時、間にあるものを束縛する! 」


ビビッ!!


ジュンはジャンを強力な磁力で動きを封じると


ジュン「悪いけどこれでお前は終わりだ! 」


シュシュッ!!


ジュンが印を結ぶと


もくもくっ!!


雲もないのに黒雲が発生し


ジュン「雷遁・雷落とし! 」


ドッカァーーンッ!!


ビリリーーッ!!


ジュンはジャン目掛けて雷を落としたのだった。


どうもすいません


実は最近体調を壊したのとネタ不足により更新が遅れてしまいました。


今後もこのようなことがあるかもしれませんが出きる限り早く投稿しますので宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ