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風切天空

各地にて散らばっていった一刀以外の新星達が多くの兵をつれて黒龍軍の迎撃に向かうなか


この人はというと…


吹音サイド


吹音「・・・ 」


進撃中、吹音は困っていた。


何故ならば…


バァンッ!!


兵のみんなが吹音を中心にして取り囲むように並んでいたからだ。


吹音「あのぅ皆さん、そんなに固まらなくても!? 」


と吹音が言っても


兵士達『何をいってるんですか風切将軍!心配せずとも我々は黒龍軍の手からあなたをお守りいたします! 』


吹音「は…はぁ!? 」


と言ってくる始末であり


更に…


ガサッ!


茂みから少し音がしただけで


兵士達『黒龍軍だ!矢を放て!! 』


シュシュッ!!


たとえそれが風や兎だとしても何かが動けば攻撃するのであった。


というのも他の新星達の兵士は皆各国の兵士から割り振られているのに対し


吹音が連れている兵士達は皆幽州軍の兵士である。


※幽州兵達いわく、他の国の兵に風切将軍の警護は任せられないとのこと


月光「しかしまぁ、こいつらも随分手のひらを返したような感じじゃない 」


吹音「まぁまぁ月光!? 」


吹音の相棒である黒猫の月光が呆れるのも無理もない


何故なら今いる兵士達は最初は吹音の変化に驚いて近づこうとしなかったのだが


吹音の魅力、優しさ、変化時の性格に反応し、徐々に兵士達の態度も変わっていき


数ヵ月後には主人である白蓮よりも人望が上がっていたのであった。


そして少し騒ぎながらも進軍していると


ビューッ!


吹音「! 」


吹音は何やら嫌な風が吹いているのを感じ取った。


すると吹音達が行く先に


バンッ!!


緑色の装束を着た者がいた!


兵士「(あれが黒龍軍だな!よしっ!俺が仕止めてやるぜ!) 」


ぐぐっ… シュパッ!!


一人の兵士が黒龍軍を見つけ矢を放つと


キィンッ!!


矢は緑装束の人物の方に向かっていくが


ぽとりっ!!


兵士「えっ!? 」


何故か緑装束の人物に当たらず、落ちていった。


兵士達『野郎!抜け駆けしやがって!!俺達も矢を放て!! 』


シュシュバッ!!


他の兵士達も一斉に矢を放つが


ぽとぽとりっ!!


矢は当たらずに次々と落ちていった。


これはどうなっているのかというと


吹音「月光、あの人!? 」


月光「えぇ、自分の体に風の防壁のようなものを身にまとっている。余程の風使いじゃないとできないわよ!? 」


それにより緑装束の人物には矢が当たらなかったのだった。


兵士達『おのれっ!!矢が通じないのなら肉弾戦だ!突き進めーっ!! 』


わぁーっ!!


吹音「ちょ…ちょっと皆さん!?落ち着いてください!? 」


吹音が止めるのも聞かずに兵士達は護衛の兵士を数名残して前進していく!


?「フッ!敵の実力も知らぬのに飛び込んでくるとは余程の強者か… 」


スッ!


緑装束の人物は背中に背負っていた鉄扇(吹音は人が乗れるほどの大型サイズに対してこちらは普通の扇サイズ)を取り出すと


?「余程の愚かなり! 」


ぐるっ!! ビューーッ!!


広げた鉄扇に風の気を送りながら一回転した!


その結果…


兵士「あれっ!?切られたかと思ったが傷ひとつない!?なんだ不発かよ 」


と思っていたのも束の間


パチンッ!!


緑装束の人物が鉄扇を閉じた瞬間!


ズババンッ!!


兵士達『えっ!?… 』


バタタンッ!!


兵士達は細切れにされて倒されてしまった。


そして


ビシッ!


?「そこの強き者、この私と戦う権利を与える! 」


バサッ!


緑装束の人物は装束を脱ぎ捨てると


バァンッ!!


そこには高下駄を履いた天狗風の衣装を着た男がいた!


天空「私の名は風切天空なり! 」


読者も気づいていると思うが今までの展開からしてもこの男は吹音の先祖である。


すると


吹音「相手が名乗るのならば私も名乗らなければなりませんね 」


スッ!


吹音は天空の近くに降り立つと


吹音「私の名は風切吹音と申します! 」


バンッ!!


相手が名乗ったので礼儀正しく名乗る吹音


すると


天空「なぬぅっ!?お前は本当に風切だというのか!? 」


吹音「?はい、そうです 」


吹音が返事を返すと


くるっ!! スッ!


急に天空は後ろを向いてしゃがんだ。


天空「(何ということだ!?遠いとはいえ私の子孫にくの一(女の忍者)がいただなんて!?しかも…) 」


ちらっ!


天空が吹音をちらっと見ると


ドドンッ!!


天空の目に吹音の爆乳が目に入った。


その直後


天空「(胸がでかいではないかーっ!?) 」


実はこの男、現代でいうなら一刀のように女には奥手なタイプである。


天空「(昔からずぼらな火神楽と色気で迫る氷堂には苦悩していたからな!?だが戦わないわけにはいかん!) 」


吹音「何かあったのでしょうか? 」


月光「さぁね? 」


敵である吹音にまで心配される天空


天空「(よしっ!) 」


スッ!


そして決心した天空は立ち上がると


シュシュッ!!


天空「風遁・風手裏剣の術! 」


バババッ!!


いきなり風の気でできた手裏剣を飛ばしてきた!


吹音「では、参ります! 」


ギュッ!!


それに対して吹音は鉄扇を握ると


吹音(裏)「おらおらーっ!!いくぜーっ!! 」


パシパシンッ!!


人格が変わり、吹音は鉄扇で風手裏剣を全て叩き落とした!


最近変わることがなかったので忘れている読者もいると思うが


吹音は二重人格者であり、鉄扇を握ることで激しい性格に変わるのだ。


天空「(ほぅ、得物を持つと変化するタイプか) 」


天空が吹音を見つめると


吹音(裏)「テメェ!あたしのこと見つめてんじゃねぇぞ!! 」


シュシュッ!!


吹音(裏)は印を結ぶと


吹音(裏)「風遁・真空斬! 」


ブォンッ!!


鉄扇を振るって発生した真空の刃を天空に向かって飛ばしてきた!


だが


天空「フッ! 」


吹音(裏)「なにっ!? 」


バシュンッ!!


天空の体を包む風の防壁を破壊することができず、防がれてしまった!


吹音(裏)「おい表のあたし!あれを攻略するのはちときついかもしれねぇぜ!? 」


吹音「(でも何か攻略の手口がきっとあるはずです!頑張りましょう!) 」


吹音(裏)「だな! 」


と吹音同士が会話をしていると


天空「(どうやらまだ二重人格なだけのようだな、ならばお前に勝ち目はない!私の子孫ならば風切の真の能力を出してみろ!) 」


黒龍軍 忍者ファイル


鈴目蜂


性別・女

階級・上忍

得物・フェンシング

好物・蜂蜜

弱点・オニグモ

バスト・Eカップ


黒龍軍蠱毒三人衆の一人で上忍の紅一点。嫌みな性格であり、得物のフェンシングの他に相手の骨に異常を与え、折ることを得意とするが玲のように固い人間には効かないのが欠点

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