源治、死す…
黒龍軍迎撃に向かう源治と理央
だがその途中にて、黒龍軍五天竜の一人・火神楽治代と遭遇してしまう!
理央の乳を揉みまくりたい治代は揉むのを邪魔する男達を先に倒すため攻撃し、全体の半数の兵士達を殺害するが
ついに源治が治代に対して行動するのであった!
治代「(なるほど、あいつがあたしの子孫である源治ってわけか、一度死んだあたしが遠い子孫と戦うことになるなんてな) 」
黒龍軍五天竜の正体は北郷家以外の初代新星達であり、治代は源治の先祖なのだ。
ちなみに初代新星達が活躍していたのは一般でも忍者が活動していたという戦国時代である。
治代「(あたしの一族が相手なら相手にとって不足はない!) 」
シュシュッ!!
治代は印を結ぶと
治代「火遁・火球連弾の術! 」
ドドドンッ!!
何もないところから火球を多く繰り出してきた!
源治「・・・(またあの見えない砲撃か) 」
先程から何とか避けているものの治代の見えない砲撃に苦戦する源治
源治「・・・(頭のいいジュンならば何かカラクリを見破れるだろうし、多彩な術を使う一刀なら他の術で対処できるだろうけど) 」
シュシュッ!!
源治は印を結ぶと
源治「・・・俺にはこれしかない!火遁・火球連弾の術! 」
ボボォッ!!
ドドドンッ!!
源治は手から火球を多く飛ばし
ドカカンッ!!
わざと治代の放った火球に当てて相殺した!
源治「・・・俺だってこれくらいはできるんだ!なめるなよ! 」
源治が治代に向かって言うと
治代「(確かにあたしの子孫だけあって火遁の威力、命中率は高いようだね)だがそれだけじゃあたしを倒すなんて無理さ! 」
シュルシュルッ!
治代は額に巻いている『愛』と書かれたハチマキを外すと
バァンッ!!
治代の額には封印術がかけられていた!
理央「あれは一体!? 」
源治「・・・(まさか!?) 」
治代の額を見て驚く源治
何故ならば…
治代「驚いただろ、あたしもあんたと同じ生まれつき炎の気が多いために封印術をかけられた身さ!こんな風にな! 」
パンッ!!
そして治代が手を合わせた瞬間!
ゴォーーッ!!
治代の額の封印術から物凄い炎が放たれ
兵士達『ぎゃーっ!? 』
ボボォッ!!
兵士達を骨一本残さないほどに燃やしていく!
理央「源治さん、あれは一体何ですか!?源治さんは知ってるんでしょ!? 」
理央が源治に聞くと
源治「・・・あれは火神楽一族の呪われし力だ!? 」
理央「えっ!? 」
源治「・・・火神楽一族には俺のように生まれてまもなく体に強烈な炎を宿して生まれる子がいる。そしてその子は己の火で回りに被害を与えないよう封印術がかけられる。だが中には何かがきっかけで封印が開放され、回りはおろか己の身でさえも燃やしてしまうこともある!? 」
実際に火神楽一族には産まれる前から炎で亡くなったり、産まれても生後数ヵ月で亡くなる子がいた。
この事を忍の全一族は
『火神楽の呪われし力』
と呼んで恐れているのだ。
それゆえに源治も幼い頃は忍の者達から煙たがれていたが現在はそんな源治でも優しく接してくれた一刀達により改善された。
源治「・・・俺がお前と子作りしたがらないのは呪われた子を作りたくなかったからなんだよ 」
理央「源治さん!? 」
初めて明かされた真実である。
治代「さて、悪いけどそろそろ死んでもらうよ! 」
シュシュッ!!
治代は印を結ぶと
治代「火遁・豪火炎槍! 」
ゴゴォーーッ!!
治代は額から出る炎を
ジャキンッ!!
槍状に変化させて
ギィンッ!!
源治を指し貫こうと襲いかかる!
これは簡単には防げないと思った源治は
源治「・・・ちっ!?万年!いくぜ! 」
万年『ようやくじゃのぅ 』
バッ! トンッ!!
源治の頭に万年が乗り
源治「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」
シュシュシュッ!
源治が高速で印を結ぶと
パァーッ!!
源治と万年の体が光り輝いた。
シュシュシュッ!
万年が源治と同じように印を結ぶと
パンッ!
二人は手を叩き!
源治・万年『秘術・一心同体! 』
と同時に叫んだ瞬間!
パァーッ!!
二人の体が合わさるように光り輝き
ジャキンッ!!
源治「玄武・火神楽源治! 」
バンッ!!
源治と万年は一心同体し
ガシィッ!!
理央「源治さん!? 」
源治「・・・間一髪だったぜ!? 」
源治は槍を受け止めたのだった!
治代「それが聞いた一心同体って奴かい、相棒と合体するなんてさすがにすごいじゃないか 」
源治「・・・一心同体すればこんな槍なんていくらでも受けてやるぜ! 」
強気になる源治
源治は相棒の亀・万年と一心同体しているだけに防御力に自信があるのであった。
ところが
治代「調子に乗るんじゃないよ! 」
ぐっ!!
治代は拳を出し
治代「散! 」
パッ!
治代の拳が開かれた瞬間!
ババッ!!
源治「・・・なっ!? 」
源治の押さえている炎の槍が分散されて源治に襲いかかる!
源治「・・・(だがこれくらいなら!) 」
一心同体の鎧を装備している源治はこれくらいなら平気だと思っていた。
だが
ヒュヒュンッ!!
ズブシュッ!!
源治「・・・がはっ!? 」
理央「源治さん!? 」
治代「鎧の弱点、それは首、肘、膝等の間接部分さ、戦術の基本だよ 」
間接部分にまで鎧で固めると動けなくなるからである。
理央「これ以上見てられません!私も加勢を… 」
スッ…
と源治を加勢しようとする理央だが
源治「・・・やめな理央! 」
理央「源治さん!? 」
源治「・・・これは俺の戦いだ。手は出さないでくれ 」
ボロボロな体だというのに無茶する源治
とてもいつもの源治だとは思わなかった
治代「女の前でいいとこ見せようってのかい、あたしは女の前でキザな格好する奴が一番大嫌いなんだ!♯ 」
そのせいで同性の自分よりも男に女を取られたためである。
治代「こいつでくたばりな!! 」
シュシュッ!!
治代は印を結ぶと
治代「火遁・螺旋大戦槍!! 」
術を発動させる治代
源治「・・・(来る場所がわかってるなら防げるぜ!) 」
スッ…
先程からの治代の攻撃は全て前から来ているので前に注意しておけば防げると判断した源治は防御の構えをするが
ズブシュッ!!
源治「・・・がはっ!? 」
理央「源治さん!? 」
何と!?回転する炎の槍が源治を背後から刺し貫いた!!
治代「言っておくがあたしは見えない銃を使ってだけじゃない。同時に時空忍術を使ってるわけさ 」
源治「・・・じ…時空忍術だと!? 」
時空忍術…離れた空間に転送する術
つまり治代は隠遁で見えない銃を使用後、時空忍術を使って弾丸を移動させたのだ。
先程も時空忍術で本来繰り出される前からではなく源治の後ろに出現させたのである。
源治「・・・がはっ!? 」
がくんっ!!
理央「源治さん!? 」
治代「無駄だよ。いまの一撃は心臓を貫いたからねぇ、そいつは確実に死ぬよ 」
常人ならば心臓を貫かれたら即死であるが鍛えぬかれた忍ならば数分は生き残れるのだ。
源治「・・・(確かにこのままじゃ俺は死ぬな!?へっ、結局桔梗様の乳を揉めずに死んでしまうのかよ) 」
桔梗の乳が揉めないことを後悔する源治
源治「・・・(だが、このまま俺だけが死ぬのは嫌だ。どうせなら…) 」
スッ…
源治は治代に得物の炎龍砲を向けると
源治「・・・これだけはしてやるぜ! 」
ドォンッ!!
源治は治代に火球を放った!
治代「フッ!武士の情けって奴だ。最期に一発食らってやるよ 」
ズキュンッ!!
治代は源治の火球をわざと食らったのだが
それがいけなかった!!
ゴォッ!!
治代「なっ!? 」
何と!?食らった傷口から黒い炎が出現し、治代に襲いかかったのである!
一体何が起きたのかというと!?
源治「・・・どうだ禁術・黒火蜥蜴のお味は?術者が死ぬ時にのみ使える禁術で食らった奴は黒炎に飲み込まれて確実に死ぬ! 」
火神楽一族に伝わる呪いの相討ち狙いの術である。
ゴゴォッ!!
治代「くっ!?あたしとしたことが油断しちまったよ!?くそっ!? 」
バッ!
そして治代は黒炎に飲み込まれながら逃げていった。
だがこの術は術者が死なないと発動できない。
それはすなわち…
源治「・・・がぶほっ!? 」
源治が死ぬことを意味するのだ。
理央「死なないでください源治さん!? 」
ガシッ!!
倒れる源治の手を握る理央
源治「・・・理央すまないな、お前との子もできないまま亡くなってしまってな、俺だって本当は自分の子を見てみたかったが火神楽の呪われし力が怖くなってな 」
火神楽一族には呪いのせいで生まれたての子が死に、絶望で亡くなった親もいるのだ。
理央「わかりましたからそれ以上喋らないでください!!喋ったらアイアンクローしますよ!! 」
ほろりっ!!
涙を流しながら源治に向かって叫ぶ理央
源治「・・・理央、一刀達に伝えといてくれ、俺は先にあの世に行っておくから確実に黒龍を倒してくれとな… 」
だがしぶとかった源治もついに
シュンッ… ガクンッ!!
一心同体が解けて、源治は亡くなってしまった…
理央「げ…源治さ〜ん!! 」
盛大に泣きまくる理央
兵士達『うぅ…!! 』
そして兵士達も源治の死に涙を流したその時!
ボボォッ!!
理央「えっ!? 」
源治の傷部分から急に炎が出現すると
ボボォッ!!
傷口を治療してしまい
源治「・・・あれっ?俺ってば生きてる!? 」
万年『おぉっ!? 』
スッ!
源治と万年が生き返ってしまった!?
源治「・・・そういえば聞いたことがある!?火神楽一族の力にある一定の気さえあれば一度死んだ時にのみ発動するという不死鳥を!? 」
源治は一定の気があったため蘇生されたのだが
ガシッ!!
理央「げ〜ん〜じ〜さ〜ん〜♯ 」
源治「・・・り…理央!? 」
源治はいきなり理央に頭をつかまれると
理央「私を泣かせておいてそのオチは何ですか!!罰としてこの場で強制子作りです!!♯ 」
源治「・・・ちょ…ちょっと待て!?火神楽一族には呪われし力が…!? 」
理央「私はそんなの気にしませんし、子育てには気をつけます!!♯ 」
源治「・・・いや〜っ!? 」
万年『やれやれじゃのぅ 』
戦場だというのに強制子作りされる源治
兵士達『俺達は邪魔だからあっち行こうぜ♯ 』
スッ!
そして兵士達もその場を去るのであった。
源治「・・・死んでしまう〜!? 」
理央「その時はまた不死鳥で生き返ってください♯ 」
だが不死鳥は一度きりであった。
源治「・・・(ところで俺と同じ姓だったあいつは誰だったんだ?) 」
結局、源治は相手が自分の先祖だと気づかなかったのだった。
一方、その先祖は…
治代「はぁはぁ…!? 」
シュウゥ…
何と!?決して消えない黒火蜥蜴を消していた!?
治代「さすがあたしの子孫だ。あたしが開発した術を使うだなんてね 」
黒火蜥蜴は治代が開発した禁術である。
そして治代も死に際に黒火蜥蜴を使用したため黒火蜥蜴を知っており、消すことはできるのだ。
だが黒龍軍にとって敗北は死であり、治代も敗北したので元の白骨に戻るのだが
治代「この大戦にはかなりの乳がいるそうじゃないか、そいつら揉むまであたしは死にきれないね! 」
性欲だけで生きているのであった。
黒龍軍 忍者ファイル
蠱武羅
性別・男
階級・上忍
好物・田鶏
弱点・蛞蝓
黒龍軍蠱毒三人衆のリーダー。残虐的な性格で技は蛇関係が多い。蛇愛好家でもある




