最強の体術使い
黒龍軍への進撃に向かう玲
だが道中にて黒龍軍・五天竜の一人、土門豪輝に遭遇し、気を感じ取れない兵士達は一瞬で豪輝に殺されてしまう!
玲も散っていった兵士達の分まで戦おうとするが豪輝には一切攻撃が効いていなかった!
更に何と!?五天竜の正体は北郷家を除く初代新星の五人、つまり玲の先祖であることが判明したのであった。
そして玲は豪輝に対抗するため相棒である猪の牡丹と一心同体するのであった。
玲「それじゃあいくぜ! 」
ビュンッ!!
一心同体した玲は豪輝に突っ込んでいき
玲「おらよっ!! 」
ブォンッ…
豪輝に膝蹴りを繰り出すが
パシッ!!
玲「なにっ!? 」
豪輝は玲の膝蹴りを軽く受け止め
豪輝「フンッ!! 」
ブォンッ!!
玲「わぁっ!? 」
玲を投げ飛ばしてしまう!!
すたっ!!
玲は何とか着地すると
玲「(ちっ!何て強さだよ、俺だって一心同体して身体能力が上がってるはずなのに奴は俺の上をいきやがる!?) 」
親以外で自分以上の体術使いの出現に驚く玲
玲「(こんな強い奴が一体何で死んだってんだよ!?) 」
新星の歴史は長々と続いており、中でも初代新星達は歴代でも最も強かったと呼ばれていた世代である。
彼らは最低と呼ばれる一刀の祖先である北郷家以外は寿命や病気で死んだわけではなく、全員が戦いによって死んでしまったのだ。
そしてその死因については現代でも不明である。
玲「(体術が俺以上ってんなら俺が奴を倒した時、俺は歴代最強の体術使いってわけか、ますます燃えてきたぜ!) 」
ゴォーーッ!!
何やら燃えまくる玲
すると
玲「そのためには…こいつを外さねぇとな! 」
カチャカチャッ!!
ガチャンッ!!
玲は腕に巻いてある輪を外し
ひゅーっ!!
輪が落とされた瞬間!
ドッシーーンッ!!
輪が地に埋まってしまった。
実はこの輪は一つで1トンはあり、玲の有り余る力を抑えることができるのだ。
ちなみに玲は輪を手足に合計四つつけており、それが全て外されると
ビュンッ!!
豪輝「むっ! 」
玲のスピードが先程とは比べ物にならないくらいの速さになり
玲「おらぁっ!! 」
ブォンッ!!
ドッゴォーーンッ!!
豪輝「ぐっ!? 」
力も上がるのであった。
玲「へっ!どうしたってんだよ!それでもあんたは俺の先祖か!! 」
玲が豪輝に向かって叫ぶと
豪輝「確かにそうだな 」
玲「なにっ! 」
豪輝「お主が儂の子孫であり、なおかつくの一なため力を押さえていたがそれで負けるのは嫌なのでな、そろそろ本気を出させてもらうぞ! 」
スッ!
豪輝は構えると
シュシュッ!!
豪輝「禁術・倍剛力の術!! 」
バァンッ!!
印を結び、術を発動させると
ボココッ!!
玲「な…何だありゃ!? 」
豪輝の筋肉が肥大化していく!
そして!
バッ!
玲「なっ!? 」
豪輝は一瞬で玲の前に現れると
豪輝「フンッ!! 」
ブォンッ…
玲に拳を食らわそうとする!
玲「(やべぇっ!?) 」
サッ!
避けられないと悟った玲は防御の構えをとるが
攻撃を食らった瞬間!
ドッゴォーーンッ!!
玲「がはっ!? 」
ドササッ!!
玲は口から血を出しておもいっきり殴られ、転がされた。
玲「か…完全に防いだってのに何だよあの威力は!? 」
新星の中でも頑丈さには自信があった玲だが、今の一撃で数本骨が折られてしまった。
いま豪輝が使った術は
倍剛力の術という禁術に値する術である。
この術は使うたびに使用者のパワーを上げていくのだが、その分、防御力が減らされていくため一撃を食らえば死に至る危険な術である。
そのため生まれつき体が頑丈である土門一族しか使えず、豪輝ですらも三倍が限度である。
そして倒れる玲の前に
バッ!
豪輝「戦闘中に倒れているままとは愚かなり! 」
シュシュッ!!
豪輝「倍剛力の術! 」
ボココッ!!
豪輝が現れ再び倍剛力の術を使用すると
豪輝「土門流体術・鬼万華! 」
ドゴゴゴゴッ!!
玲「がははっ!? 」
倒れる玲の体を殴りまくり
バッ!
豪輝「土門流体術・断頭台! 」
ドッゴォーーンッ!!
玲「がほっ!? 」
高く飛び上がって玲の腹に踵落としを食らわした!
ひょいっ!
玲「がはっ!? 」
そして豪輝は既にボロボロになってしまった玲を片手で持ち上げると
豪輝「情けなや!久し振りに儂の一族から新星が選ばれた時は喜んだがこんなに弱いなんてな 」
初代新星の死後、一刀達の先祖が新星に選ばれることはなかった。
豪輝「地獄で己の弱さを嘆くがよい! 」
バッ!
豪輝は玲を高く投げると
豪輝「ハァッ!! 」
ゴォッ!!
足に気を集中させ
豪輝「土門流体術、蹴の奥技・豪速蹴! 」
ドグボッ!!
玲「がはっ!? 」
キィーーンッ!!
渾身の蹴りで玲を蹴り飛ばしてしまった!
そして蹴り飛ばされた玲は
バンッ!!
このまま飛ばされれば先にある尖った(とがった)岩に激突してしまう!?
いくら玲が頑丈とはいえ今のボロボロの状態では確実に死んでしまう!?
玲「(ち…ちくしょう!?) 」
負けず嫌いの玲でさえも死を覚悟したその時!
ババッ!! ズザザーッ!!
飛ばされる玲の背後に三つの人影が出現し、玲に激突することで飛ばされる勢いを殺し、岩に激突はしなかった。
玲「(何が当たったんだ!?) 」
スッ!
気になる玲が後ろを見てみると
兵士A「間に合ったようっすね!? 」
兵士B「大丈夫ですか 」
兵士C「危ないとこだったぜ!? 」
バンッ!!
玲「お…お前ら!? 」
何と!?玲にぶつかったのは少し前に逃がさせた三人組であった!
玲「馬鹿野郎!何で戻ってきやがったんだ!さっさと去りやがれ!でないと殴るぞ!! 」
三人組に去るように言う玲だが
兵士A「殴るなら構いません! 」
兵士B「死ぬ時は一緒です! 」
兵士C「俺達だって逃げちゃいけない時くらいわかってますって! 」
三人組は逃げようとしない
玲「お前ら…、さすがは自分から俺についてきた野郎共だな! 」
玲の城での鍛練はとても厳しく、その扱き(しごき)は愛紗以上であり、玲か愛紗、どちらかの鍛練をうけろと言われたら迷わず愛紗と答えられるほどなのだ。
だがこの三人組は玲が強引に誘ったわけではなく、自分達の方から玲についてきたのだ!
その理由は…
兵士A「だって俺達は貧乳で男っぽい女が好きなんですから!! 」
兵士B「巨乳なんて脂肪の固まりだ! 」
兵士C「魏延(焔耶)さんは巨乳だし、文醜(猪々子)さんは兄貴(玲)より胸があるからな 」
と三人組が答えた直後
ドガバキンッ!!☆ミ
玲「テメェら、殺されたいようだな♯ 」
三人組『す…すいませんでした!? 』
ボロボロの玲にボコボコにされる兵士達であった。
すると
豪輝「別れの話は済んだか?子孫を殺すのは嫌な気分だが仕方がないのでな 」
スッ!
玲に迫ろうとする豪輝
玲「ちっ!黒龍軍を倒すためにいま殺されるわけにはいかねぇな、こうなったら俺もあれを使うしかなさそうだぜ 」
スッ!
そして玲は構えると
玲「禁術・倍剛力の術! 」
ボココッ!!
何と!?玲も倍剛力の術を使用した!
豪輝「ほぅ、まさか倍剛力を使用できるなんてさすがは儂の子孫だな、だが通常では敵わぬと思って倍剛力を使うとは愚かなり! 」
ボココッ!!
更に肉体を強化させる豪輝
豪輝は倍剛力のレベルを三倍まであげることが可能なのだ。
ところが
玲「おららーっ!! 」
ボココッ!! ボココッ!!
豪輝「なにっ!? 」
倍剛力のレベルを豪輝より上げまくる玲
だが頑丈な土門一族でも三倍までが限度なのにそれ以上あげると防御力が並みの人間以下になってしまう
そんなことは玲も知っているはずなのだが
玲「(俺は絶対に最強の体術使いと呼ばれた豪輝に勝つ!でなけりゃ最強の体術使いだなんて名乗れないんだよ!!) 」
土遁の忍術でさえまともに使えない玲が誇れるのは体術のみであり、そのため玲は最強の体術使いになると決めていたのだ。
玲「まだまだいくぜーっ!! 」
ボココッ!! ボココッ!!
そして玲の倍剛力のレベルはもはや豪輝をも上回り
プシューーッ!!
体が色黒になり、煙が噴き出していた。
豪輝「何という奴だ。敵ながらあっぱれである!? 」
スッ!
少し驚きながらも構える豪輝だが
ビュンッ!!
豪輝「なにっ!? 」
一瞬で玲が豪輝の目の前に現れると
玲「おらよっ!! 」
ドグボッ!!
豪輝「ぐほっ!? 」
頑丈な豪輝が苦しむくらいの一撃を食らわした!
だが倍剛力の術が禁術と値されるのにはもう一つの理由がある。
それは
ビキンッ!!
玲「ぐおっ!? 」
パワーが格段に上がる分、耐久力が落ちているため拳を繰り出すだけで骨にヒビが入るのだ。
そして今の玲は倍剛力の最強レベルに達しているため、常人のしっぺやデコピン一発で骨に衝撃が入るくらいなのだ。
いますぐにでも倍剛力を解除すれば助かるかもしれないのだが
玲「俺は絶対に勝つ!! 」
玲は倍剛力を解こうとしない!
そして
ギュルルーーッ!!
玲は両腕を回転させまくると
玲「土門流体術、拳の奥技・螺旋龍拳!! 」
ドッゴォーーンッ!!
豪輝「がはっ!? 」
ズッドォーーンッ!!
玲は豪輝がぶっ飛ぶくらいの一撃を食らわした!
だが
ボキボキンッ!!
玲「がはっ!? 」
強力な力の代償は大きく、玲の両腕は粉砕骨折してしまった。
兵士A「大丈夫ですか!? 」
玲「大丈夫だって、しばらくの間、気を通せば治るしな 」
ギュッ!!
とりあえず今のところは添え木をしておく玲
一方、ぶっ飛ばされた豪輝はというと
豪輝「フッ!まさか拳の奥技まで使うなんてな、あいつが儂を倒すくらいならば他の新星達も強かろう。期待しておるぞ… 」
ばらんっ!!
そして豪輝は元の姿である白骨へと戻ったのだった。
玲 VS 豪輝
勝者・玲!
黒龍軍 忍者ファイル
ゲソ丸
性別・男
階級・黒龍軍中忍→離脱
好物・海鮮類
弱点・オカマ
黒龍軍をクビになった男。源治並みのスケベな変態であり、離脱後は海を渡り歩いている。様々な海鮮類を相棒に持つがクラーケン1号(大王烏賊)は一刀に、2号(蛸)は理央にやられてしまう。少々名古屋弁




