土門豪輝
初代新星あらわる!!
黒龍軍への進撃を一刀を除く新星達(葵、ジュン、玲、源治、吹音)と源治が心配でついていった理央に任せた後
陣地内で待機しようとする一刀と他の忍達(茜、神楽、零奈、遥)と蓮華が外に残った直後、ヒロキの邪遁により陣地内と外に分断されてしまう!
そしてヒロキは蓮華を人質にとり、一刀達に得物を捨てさせ、一刀以外の相手を操児・改にさせ、ヒロキが相手をするのだが、一刀を確実に殺すため蓮華の首を切り落とした!
…だが、事前に一刀と蓮華は互いに入れ替わっており、見事にヒロキの隙をついたのだった。
そして話は一旦戻り
一刀を除く新星達が進撃を開始した時のこと
ある場所にて
兵士達『ぜぇ〜はぁ〜!? 』
兵士達が息を切らしていた。
その理由は…
玲「おらおら!どうしたってんだ!それでもお前らは兵士か!! 」
牡丹『兵士と書いてザコと読むのよ 』
先導する玲と牡丹のスピードが早すぎるからであった。
兵士「は…早すぎるっての!? 」
兵士「こんな早さについてくるなんて無理だっての!?俺達は忍や猪じゃないんだからさ! 」
愚痴る兵士達だが
兵士A「ケッ!これだからよその兵士はよ 」
兵士B「鍛え方が違うっての 」
兵士C「軟弱な奴らばかりだな 」
三人だけだが他の兵士に比べて多少息を切らしているだけの兵士達もいた。
この三人は普段は誰も近寄らない玲の鍛練に自ら進んで鍛練するという蜀の兵士達である。
玲「さすが俺が鍛えているだけあって他の奴らよりはマシな連中のようだな 」
三人組『はいっ!俺達はいつも玲の兄貴に嫌というほど鍛えられてますんで! 』
ピキッ!!♯
三人組が言った直後
玲「俺は女だぁーっ!!♯ 」
三人組『ぎゃーっ!? 』
ブォンッ…
女なのに男扱いされ、玲が拳を振るおうとしたその時!
ピクッ!! ぴたっ!!
三人組『えっ!? 』
玲の拳が三人組の鼻先で止められると
玲「うほっ♪ 」
びゅーんっ!!
三人組『あ…兄貴!? 』
兵士達を置いて先に行く玲
玲「(誰だか知らねえけどあっちの方に物凄い気を放つ野郎がいるじゃねぇか!前日は強者と当たらなくてストレス溜まりまくってたがどうやらそいつで晴らせそうだぜ♪) 」
牡丹『もう玲ったら、強い気を感じると誰だろうと戦おうとするんだから 』
玲の悪い癖の一つであり、幼少期にも怪力で柵を開けてボスゴリラに戦いを挑んだことがあったのだ。
ザッ!!
そして玲が強い気がある場所にたどり着くと
ぽつんっ!
そこには茶色の装束を着た人物が座禅を組んでいた。
ドクンッ!!
玲「(な…何だあの野郎!?ただ座禅を組んでるだけなのに物凄い気を放ってやがるぜ!?) 」
さすがの玲も少し驚いて動けないでいると
兵士達『はぁはぁ!?あんた早すぎだっての!? 』
三人組『玲の兄貴、一体どうしたんですか? 』
遅れてきた兵士達が現れた。
すると
兵士「おっ!あれが黒龍軍だな 」
兵士「昨日の奴らも大したことなかったし、どうせあいつも大したことないだろう。一番乗りは俺だぜ! 」
ババッ!!
玲「テメェら、待ちやがれ!? 」
玲と三人組以外の兵士達は装束の人物に向かっていく
だが彼らは気を感じ取れないザコであるため装束の人物から放たれる気に気づいてなかったのだ!!
そして玲が兵士達を止めるよりも早く
シュシュッ!!
?「土遁・地潜りの術! 」
バッ!
装束の人物が印を結んで手を地につけた瞬間!
ズボボッ!!
兵士達『うわぁーっ!? 』
玲「お前ら!? 」
地面がまるで底無し沼のように兵士達の体を完全に沈めると
シュシュッ!!
?「土遁・土竜叩き!! 」
ドォンッ!!
勢いよく拳を地に落とした直後!
ブシュシューーッ!!
先程兵士達が沈められた跡から血が噴き出してきた!
これはすなわち兵士達は地面の中で潰されて死んでしまったのだ。
兵士A「ひ…ひでぇ!? 」
兵士B「人間業じゃねぇよ!? 」
兵士C「俺、当分肉が食えそうにないぜ!? 」
あまりの残虐さに三人組が驚いていると
玲「テメェら、今のうちに遠くに逃げてろ 」
三人組『えっ!? 』
玲「いいから逃げろ!!でねぇとぶん殴るぞ!!♯ 」
三人組『ひぃっ!? 』
ササーッ!!
三人組は玲に言われるがままに逃げていった。
?「意外といい奴ではないか、仲間を逃がすなんてな 」
すると玲は
玲「黒龍軍にも少しは骨のある奴がいるじゃねぇか、テメェ、一体なにもんだ! 」
装束の人物に向かって叫ぶと
バサッ!!
装束の人物は装束を脱ぎ捨て
豪輝「儂の名は黒龍軍五天竜の一人、土門豪輝! 」
バァンッ!!
装束の人物の正体は土門豪輝という色黒白目のハゲで筋肉体、上半身裸で衣類は袴という人物であった。
玲「土門だと!テメェ、悪忍が土門一族を騙るんじゃねぇ!!♯ 」
バッ! ブォンッ…
玲は豪輝に向かって拳を繰り出すが
パシッ!!
玲「なにっ!? 」
豪輝は玲の拳を片手で止め
玲「野郎っ!! 」
ブォンッ…
玲はもう片方の拳を繰り出すが
パシッ!!
これもまた豪輝が受け止めてしまった!
だが
玲「かかったな! 」
ブォンッ!!
拳を止められた玲は足を上げると
玲「土門流体術・振り子刃!! 」
ブォンッ!!
そのまま体を回して豪輝の後頭部に踵落としを食らわした!
常人ならば首が飛ばされるか、頭蓋骨が骨折するのだが!
豪輝「ほぅ、なかなかの威力のようだな 」
玲「なにっ!? 」
豪輝にはまったく通じてなく
豪輝「ふんっ!! 」
ブォンッ!!
玲「がはっ!? 」
ドサッ!!
逆に投げられてしまった!
牡丹『玲、大丈夫なの!? 』
玲「大丈夫だぜ、しかしあの野郎、なんて怪力の持ち主だってんだ!? 」
玲も力自慢だが、豪輝の力は玲以上であった。
すると
豪輝「先程の一撃、効かなかったがなかなかの威力であった。さすがは儂の子孫のようだな 」
玲「は?何をいってやがる!! 」
豪輝「わからぬようなら教えてやろう!黒龍軍五天竜は初代新星で結成されているのだ! 」
玲「な…何だと!? 」
バァンッ!!
初代新星達は全て一刀達の遠い先祖である。
そして土門豪輝は初代新星の中で最も攻撃力と防御力が高いのだ!!
牡丹『以前黒龍が初代新星の遺骨を盗んだって聞いたけど自分の部下である五天竜にするためだったのね!? 』
牡丹の言う通りである。
すると
玲「ケッ!嬉しいじゃねぇか 」
豪輝「何が嬉しいのだ? 」
豪輝が聞くと
玲「親父から先祖の強さは聞いてるんでな、一度戦ってみたいと思ってたんだ!何せ初代新星は歴代新星の中でも一番強いと言われている存在、だったらそんな奴を倒せば俺が一番強いってわけだからよ! 」
バンッ!!
自分の強さのために嬉しがる玲
玲「てなわけで手加減無しでいくぜ!牡丹! 」
牡丹『あいよっ!! 』
バッ! ズシンッ!!
玲の頭に牡丹が乗り
玲「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」
シュシュシュッ!
玲が高速で印を結ぶと
パァーッ!!
玲と牡丹の体が光り輝いた。
シュシュシュッ!
牡丹が玲と同じように印を結ぶと
パンッ!
二人は手を叩き!
玲・牡丹『秘術・一心同体! 』
と同時に叫んだ瞬間!
パァーッ!!
二人の体が合わさるように光り輝き
ジャキンッ!!
玲「天蓬元帥・土門玲! 」
バァンッ!!
玲は一心同体状態になった!
豪輝「ほぅ、それが噂に聞く一心同体か 」
実は一心同体は初代新星の後に生み出された忍術であるため初代新星達は知らないのだ。
玲「あんた相手じゃこれくらいはしねぇとな、それじゃあいくぜ!! 」
バッ!
そして玲は豪輝に向かって飛び出すのであった!
黒龍軍 忍者ファイル
虎丸・狼丸
性別・両人とも男
階級・黒龍軍上忍→中忍→離脱
得物・刀、鎖
好物・ローストビーフ
使用遁・隠遁、鎖忍法
弱点・調子にのり過ぎる
黒龍軍の兄弟忍者。不意打ちが得意で何度か一刀を苦しめたが正面から戦うと必ず負ける。虎丸は姿を消し、狼丸は鎖を操る術が得意




