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一刀VS葵

今回、送られてきた忍術が多数登場します

孫策軍(雪蓮の軍)天幕


一刀「雪蓮、こちらが各諸侯の情報だ 」


スッ!


一刀は雪蓮に集めた情報を伝える。


雪蓮「ありがとう一刀 」


一刀「そしていよいよ戦いが始まるのですかな? 」


一刀が聞くと


冥琳「それなのだが、総大将の袁紹が驚きのあまりに気絶したので明日になったようだ 」


雪蓮「劉備を助けるためとはいえちょっとやり過ぎたようね 」


一刀「面目ない 」


一刀が勝手に袁紹軍の食糧を劉備に渡したことがショックのようだ。


冥琳「だが主な原因は犬に尻を噛まれたからだそうで血止めのために休むそうだ 」


一刀「犬? 」


小助『戦いの場に犬なんて珍しいな 』


一見冷静を保っている二人だが実は心当たりがあった。


薄い水色の髪をした女が連れていた柴犬である。


冥琳「というわけで出撃は明日になったから今日は休むがよい 」


雪蓮「一刀、一緒に寝ましょ♪ 」


一刀「お…俺は外で寝ます!!/// 」


雪蓮と一緒に寝たら次の日の朝どうなっているかわからない


そして夜


一刀「・・・ 」


小助『一刀、明日は戦いだぜ早く寝た方がいいぞ 』


一刀「そういう小助だって寝てないじゃないか 」


小助『どうやら同じ気持ちのようだな 』


一刀「あぁ、犬をつれた女が気になってな 」


小助『確かにあの女、かわいいけど胸は孫権姉ちゃんの方が勝っているけどな 』


一刀「確かに孫権様の方が胸がデカ…そうではない! 」


小助『わかってるって、どうして忍者がこの世界にいるかだろ 』


一刀「その通りだ。この世界に隠密はいても忍者はいないはずだがな 」


元々一刀達はブラックホールのようなものに吸い込まれてこの世界に来たのだ。


二人が考えていたその時


キィ…キィ…


一刀「この音は!? 」


小助『矢羽音だな!? 』


矢羽音…忍者が使う互いにしかわからない暗号


一刀「『こちらに来い』か 」


小助『行ってみようぜ! 』


タタッ!!


呼び出された一刀と小助はある場所に向かっていた。


連合軍から離れたとある場所


小助『こんなとこに呼び出して何する気だ? 』


一刀「何をするかはわからんが油断するなよ小助! 」


二人が話していると


シュッ!


突然一刀に何かが投げられた!


一刀「ハァッ!! 」


スパッ!!


小助『お見事! 』


見事に投げつけられたものを斬る一刀だが


ピキキンッ!!


一刀「これは!? 」


いきなり刀が凍りついてしまった。


すると…


?「フフッ!氷遁・氷玉のお味はどう? 」


何処からか声が聞こえてきた。


一刀「やはり忍であったか! 」


小助『姿を見せやがれ! 』


すると…


シュッ!


木の上から誰かが降りてきた。


葵「私は氷堂流忍術20代目継承者・氷堂葵! 」


あられ『僕は相棒の忍犬あられだよ。忍者は姿を見せないものなのに葵ときたら 』


葵「いいの!私は一番強いんだから! 」


葵が言うと


一刀「我が名は北郷流忍術20代目継承者・北郷一刀!俺に何用だ!? 」


葵「決まってるじゃない!あんたが忍だってわかったんだから手合わせしようとおもってね、忍者はこの世に一人だけでいいのよ! 」


ビュンッ!!


葵は日本刀を抜いて一刀に迫る!


一刀「小助、離れていろ! 」


小助『了解だい! 』


パッ!


一刀は小助を自分から離すと


ガキンッ!!


忍者刀で葵の刀を受け止めた!


葵「やるじゃない! 」


一刀「お前に一つ聞く!袁紹を襲ったのは何故だ! 」


葵「決まってるでしょ!あのオバサンがあたしの仕える劉備様をいじめたからお仕置きしたまでよ!主君を守るのが家臣の役目なのは当然でしょ!軍議の時にあなたがオバサンを操作しなかったら私がオバサンを殺していたけどね! 」


一刀「気持ちはわかるがそのために戦いを遅らせるなんてやりすぎだ! 」


葵「うるさい! 」


バッ!


葵は一刀から離れると


葵「あんたなんかに指図されるいわれはないよ! 」


シュシュッ!


葵は印を結ぶと


葵「氷遁・大吹雪の術! 」


ゴォーッ!!


ものすごい吹雪を出してきた。


一刀「氷遁使いか、ならば! 」


シュシュッ!


負けじと一刀も印を結ぶと


一刀「火遁・豪火炎砲の術! 」


ゴォーッ!!


口から炎を噴き出した!


ドゴォーーッ!!


一刀の炎と葵の氷は互いに相殺しあっていく!


葵「なかなかの威力だけどまだまだね! 」


シュシュッ!


葵は印を結ぶと


葵「氷遁・氷分身の術! 」


ババッ!!


自分の分身を多数作り出した!


一刀「分身の類い(たぐい)ならば片っ端から切りつけるまでだ! 」


スパッ!!


一刀は一人の葵を切りつけるが


バキンッ!!


分身は氷の塊となった。


一刀「ハズレか!? 」


安心したのもつかの間だった!


キラッ☆


氷の破片がキラリと光ると


シュシュシュンッ!!


一刀「なっ!? 」


スパスパッ!!


破片が一刀めがけて切りつけていく!


葵達『フフッ!この術は分身を斬ると氷の破片が襲いかかるのよ!覚悟しなさい! 』


ジャキンッ!!


葵達は一斉に武器を構える!


一刀「(むやみに切りつけたらこちらが傷つくわけか!?)ならばこうするまでだ! 」


シュシュッ!


一刀が印を結ぶと


一刀「忍法・大霧の術! 」


モヤ〜ッ!!


たちまち霧が出てきて辺りを包み込んだ!


葵「目眩ましのつもりなら無駄よ!忍者は目がいいんだからすぐに目が慣れるのよ! 」


そして


パッ!


葵は一刀を見つけた!


葵「もらった! 」


スパッ!!


葵は一刀を切りつけるが


ガラッ!!


葵「えっ!? 」


一刀は氷の塊になった。


葵「氷分身!?何故なの!?ってしまった!? 」


この術は傷つけられると


ジャキンッ!!


シュシュシュンッ!!


葵「きゃあっ!? 」


スパスパッ!!


氷の破片が相手を襲うのだ!


ここで解説しよう。一刀が使った大霧は目眩ましではなく見えるものを違う姿に変えて同士討ちをさせる術である。つまり一刀は氷分身の一体を一刀の姿に変えていたのだ。


葵「このままじゃまた間違えて切っちゃう!?一旦術を解除よ!? 」


ボンッ!!


葵は氷分身を消した。


一刀「落ち着いて俺の話を聞いてくれ 」


葵「うるさい!こうなったら私の禁断の術を使うんだから! 」


スッ!


葵は日本刀・氷龍丸に冷気を送り込む。


あられ『ダメだよ葵!その術は滅多に使わないと約束したじゃないか!? 』


葵「いいの!私の劉備様に対する思いを侮辱したこいつを許すわけにはいかない! 」


パキパキンッ!!


葵の日本刀・氷龍丸が凍りついていく!


一刀「(何やら恐ろしいほどの気を感じる!?んっ!) 」


この時、一刀は気がついた。


パキパキンッ!!


気の出しすぎで葵の傷口が凍りついていたのだ!


葵自身はまだ気づいていない!


一刀「(このまま術を発動させたら彼女の身が危ない!?だったら…) 」


シュシュッ!!


一刀は葵より早く印を結ぶ!


葵「氷遁・冷気… 」


一刀「雷遁・電磁玉! 」


シュッ!


一刀は電磁玉を岩に当てると


ピクピクッ… パッ!


葵「あっ!? 」


ガチンッ!


氷龍丸が葵の手から離れて岩にくっついてしまった!


この電磁玉は触れたものに磁力を与えることができ、簡単に言うと岩を強力磁石に変えたのだった。


シュンッ!


そして葵が発動しようとした術は氷龍丸がないと発動できないため術は不発に終わった。


葵「ちょっと!何するのよ!♯ 」


葵が怒ると


一刀「ちょっと手を見せてみろ! 」


パッ!


葵「えっ!? 」


一刀は葵の手を取る


一刀「この程度ならお湯に一晩つければ治るな 」


葵「何よ!? 」


スッ!


そして葵は自分の手を見てようやく少し凍っているのを発見した。


あられ『危なかったんだよ葵、あの術は相手の傷口を凍らせて殺す禁術なのにあのまま発動してたら自分が死んでしまうところだったんだよ!? 』


葵「それを一瞬で見抜いたというのか!? 」


一刀「まぁ一応危険だと感じたからな、敵とはいえ女はほっておけぬよ 」


一刀が言うと


葵「えっ!?/// 」


ポッ


葵の顔が赤くなった。


一刀「んっ?顔を赤くしてどうしたのだ? 」


葵「な…何でもない!いいか、この借りはいつか返すから覚えておけよ!/// 」


ビュンッ!!


そして葵は消えていった。


一刀「はて? 」


小助『(一刀は相変わらず鈍感だな、でも面白そうだから黙っててやろっと♪) 』


その頃、葵は


あられ『葵、あの噂覚えてる? 』


葵「噂ってなんだっけ? 」


あられ『どこかの流派に天才忍者が誕生したって噂だよ。葵もそれを聞いて必死に修行したじゃないか 』


葵「そういえばそんな噂聞いたけど主君探しの旅に出たきり行方不明で…ってまさか!? 」


あられ『そうだよ。あの一刀って人に違いないよ。だとしたら葵に修行をやる気にさせた人物だね 』


葵「うっ!?///…でもどこに仕えてるんだろう?もし無所属ならうち(劉備軍)に来てくれるといいな♪ 」


あられ『あれ〜?劉備命の葵が男に恋をしたのかな? 』


葵「う…うるさいよあられ! 」


少々のトラブルはあったものの、いよいよ明日、シ水関の戦いが始まるのであった。


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