遥の特訓
遥について色々わかります
雷魔ジュンのいる魏に新しく霊王遥が所属してから数日
遥の役職は凪達三羽烏と同じく警邏隊の副隊長であった。
そして遥が警邏をしていると
遥「うわっ!?うわわっ!? 」
サッ! ササッ!!
蜀のチビッ子軍師達と同じような言葉を出し、遥は恥ずかしながらも警邏を続けていた。
すると
バウッ!!
遥「ひぅっ!? 」
一匹の野良犬が遥に吠えた!
ウウーーッ!!
遥「はわわ!? 」
遥に向かって唸る野良犬
バッ!
そして野良犬が遥に向かって飛びかかってきた瞬間!
遥「いやーっ!? 」
バッ!
遥の周りに陣が出現し
ウガァーーッ!!
バンッ!!
陣から妖怪が出現した!
遥は気を妖怪に具現化する能力を持ち、遥の恐怖が高まったその時、能力が暴走するのだ。
キャイン!キャインッ!?
タターッ!!
そして何とか野良犬は追い払ったものの
男「うわぁーっ!? 」
女「きゃーっ!? 」
妖怪達が表の方に現れ、町はパニックになってしまった!
そして遥が驚いた時や怖がる度に妖怪が出現して町がパニックになるという日々が続き
『遥さんの妖怪を何とかしてください!?』
『慌てまくって品物がめちゃくちゃになってしまいます!?』
というような苦情が殺到していた。
華琳「はぁ…、遥はジュンと違って真面目だけどこう苦情が多くちゃね!? 」
さすがの華琳も頭を悩ませていた。
華琳「(このままじゃダメね!?何とか打開策を考えないと!?) 」
そして華琳が考えた打開策とは…
その頃、とある喫茶店にて
ジュン「俺の目には、もう美しい君しか映らない! 」
美女「もうっ!隊長さんったらお世辞が上手なんだから♪ 」
ジュン「お世辞なんかじゃないさ、その証拠に俺は君の名前、生年月日等々を知ってるんだぜ!でもただひとつだけ君の体については知らないんだ。君の全てを教えてくれ! 」
美女「もうっ!隊長さんったら、誰にも言わないっていうなら特別に教えてあげる♪えぇと、上から… 」
そしてジュンがナンパとスリーサイズを聞こうとしたその時!
ばたんっ!!
喫茶店の扉が開かれ
凪「隊長、ここにいましたね! 」
バンッ!!
凪達三羽烏が現れた。
ジュン「ゲッ!?お前達!?何でここに!? 」
真桜「ナンパのことは尋問したいけどとりあえず置いといて 」
沙和「華琳様が呼んでいるから来いなのーっ!! 」
ドタバタンッ!!
ジュン「ぎゃーっ!? 」
逃げようとするジュンだが逃げきれず、三羽烏達に城まで連行されるジュンであった。
魏の城
ジュン「何だよ華琳!今日、俺は非番だぞ! 」
とは言っても毎回ジュンが非番の日に連れ去られているのだが
華琳「仕方ないでしょ。火急の用事なんだから 」
ジュン「火急の用事? 」
華琳「えぇ、これを見なさい 」
そして華琳はジュンに遥の苦情について書かれた書簡を渡した。
ジュン「これがどうしたんだ? 」
華琳「わからないようね。ジュン、あなたには遥の暴走を押さえるため特訓してほしいのよ!わかったわね! 」
ビシッ!!
華琳はジュンに指示するが
ジュン「やだ。特訓なんて俺の柄じゃないしな、春蘭あたりにでもやらせれば… 」
非番をつぶされ、ふて腐れるジュンは華琳の命を断ろうとするが
華琳「そう。私の命令が聞けないっていうのなら仕方ない。ならジュンには今までの怠惰の罰としてこの真桜作の『電撃お菊ちゃん』を…♯ 」
と華琳が言うと
ジュン「特訓なら私に任せてください華琳様!! 」
ビシッ!!
普段とは違い、敬礼しながら引き受けるジュンであった。
そして
鍛練場
遥「あのぅジュンさん、私のためにすみません 」
ジュン「大丈夫だって、ホントは俺だって何とかしたいって考えてたしな 」
鍛練場にはジュンと遥
そして
真桜「まぁ何とかなるやろ 」
凪「頑張りましょう! 」
沙和「訓練なら沙和に任せろなのーっ!! 」
特訓補助+ジュンが遥に手を出さないための監視として警邏隊三羽烏がいた。
ジュン「それじゃあ早速いくぜ!まずは沙和だ! 」
沙和「はいなのーっ! 」
スッ!
遥の前に立つ沙和
遥「(沙和さんなら安心できるかも) 」
鍛練前はどんな恐ろしい目に遭わされるかと恐怖を感じていた遥だが、一番手が沙和だと知ると安心した。
何故なら遥が思う沙和はおしゃれ好きな大人しめな女の子と思っていたからである。
だが
沙和「(スゥーッ…) 」
沙和は大きく息を吸うと
沙和「このバカちんがーっ!!♯ 」
遥「ひっ!? 」
普段の沙和とは思えないくらい大声を出してきた。
沙和「お前のような怖がってぶるぶる震えてるような振動娘は沙和が鍛えてやるなのーっ!!わかったかーっ!! 」
遥「は…はいっ!? 」
沙和「返事は『サーイエッサー』なのーっ!!もういっぺん言ってみろなのーっ!!♯ 」
普段は大人しめな沙和だが一度スイッチが入るとジュンの訓練により覚えた海兵式の言葉を使うのだ。(これにより兵達の士気が上がった。)
遥「さ…さぁいぇっ…!? 」
沙和「もっと口が避けるくらいの大声を出すなのーっ!!♯ 」
どんどんエスカレートしていく沙和
だが怖がりな遥が沙和の暴言に耐えきれるはずがなく
ブォンッ!!
遥は知らない間に陣を出現させてしまうと
遥「さ…さぁ!? 」
口避け女「サーイエッサー!! 」
バンッ!!
陣から口避け女を出現させてしまった!
すると
沙和「ぎゃーっ!?なの〜!? 」
バタンッ!!
ジュン「沙和!? 」
沙和は泡を噴いて倒れてしまった!
シュンッ!!
遥「はわわ!?沙和さんごめんなさい!? 」
一人目、沙和脱落
凪「では二番手として私が参ります! 」
スッ!
次は凪の番であった。
すると凪は
凪「では遥、いきますよ! 」
バンッ!!
真っ赤に染まった麻婆豆腐を取り出した。
真桜「なぁ凪、それってまさか!? 」
凪「そのまさかだ。これは私特製の麻婆豆腐だ! 」
凪特製の麻婆豆腐
豆腐までもが真っ赤に染まった激辛料理の一品であり、魏では凪以外が食べるとしばらくの間、あまりの辛さにより舌が麻痺する。
凪「(私は平気だがみんなはこれを食べると何故か苦しむ。だから遥がこの料理に対する恐怖を克服すれば大丈夫なはずだ!) 」
と凪は考えていたが
遥「うわぁーっ♪ 」
当の遥は目を輝かせていた。
何故かというと…
遥「私って辛いもの大好きなんです♪一口食べてもいいですか? 」
凪「あぁ!? 」
遥「では♪ 」
ぱくっ!
遥は凪特製麻婆豆腐を口に入れると
遥「ん〜っ♪この辛さがいいんですよね♪ 」
凪「わかってくれるか遥さん! 」
口が麻痺するどころか味を楽しむ遥
そしてようやく辛さの味わいがわかる人物が現れたことに喜ぶ凪であった。
真桜「ほんまにうまいんか? 」
ぱくっ!
遥が平気な顔をしているので真桜が麻婆豆腐を一口食べてみると
真桜「からぁ〜〜っ!? 」
ボオォーーッ!!
バタンッ!!
ジュン「真桜!? 」
あまりの辛さに真桜は倒れてしまった。
凪「もう一段階辛くする方法があってだな♪ 」
そして凪も鍛練ではなく話に夢中になっていた。
真桜・凪脱落
ジュン「(さて、どうしようかね?) 」
残ったジュンが次なる手を考えていると
華琳「ジュン、鍛練は進んでるのかしら? 」
ジュン「華琳! 」
そこへ華琳と
桂花「華琳様、こんな全身精液変態鳥男に鍛練なんてできるはずがありません! 」
華琳に付き添っている桂花が現れた。
すると
遥「あっ!華琳様と… 」
華琳が目に入り挨拶しようとする遥だが
遥「猫耳性悪女さん♪ 」
桂花「は!? 」
もちろん猫耳性悪女とは桂花のことである。
桂花「ちょっと!あんたには真名を預けたはずでしょ!なのに何でそんな言い方するのよ! 」
桂花が聞いてみると
遥「えっ?だってジュンさんがあなたの名前は猫耳性悪女だって 」
遥はみんなの名前や真名をジュンから聞いていたのだが桂花についてはイタズラ心により嘘をついたのだった。
すると桂花は
桂花「んなわけないでしょうがーっ!!♯ 」
ドッカァーンッ!!
噴火直後の火山のように怒りまくる桂花
遥「ね…猫耳性悪女さん、落ち着いてください!? 」
桂花「だいたいあんたもあんたよ!悪口でつけた名前を見抜けないわけ!それともあんたも私を猫耳性悪女だと思ってるの!!♯ 」
遥「いや…その!? 」
ジュンに対して怒るよりも先に遥に対して怒る桂花
その迫力は恐ろしく、そして遥が耐えきれるわけがなく
ブォンッ!!ブォンッ!!ブォンッ!!
遥は陣を出現させると
遥「ごめんなさ〜い!? 」
ババァッ!!
恐怖で妖怪を暴走させるのであった。
それからしばらくして
桂花「う〜ん!? 」
バタンッ!!
桂花はショックで倒れ
華琳「(あ…危なかった!?) 」
華琳は何とか漏らさなかった。
遥「はぁ、やはり私はダメなんです。怖がりで恥ずかしがりで迷惑かけてばかりなんですよ 」
ショックをうける遥だが
ジュン「んなことないって!遥が頑張ってるのは俺がよく知ってるからさ、いきなりじゃなくて少しずつでいいから頑張ろうぜ! 」
遥「ジュンさん 」
ジュンの優しさに触れた遥であった。
そしてその後
男「んだテメェ、殺すぞ!!♯ 」
警邏の最中、酔った男が物凄い形相で遥に迫ってきたが
遥「かわいい言葉ですね♪ 」
男「は? 」
沙和と桂花により罵倒に対しては多少はマシになった遥であった。
そして遥は桂花へと呼び方については猫耳さんに変えたという
黒龍軍 忍者ファイル
氷堂葵
性別 女
主君 劉備(桃香)
得物 氷龍丸(日本刀)
相棒 犬のあられ
好物 アイス
使用遁 水遁、風遁、氷遁
弱点 熱、火遁
バスト C(ゲソ丸調べ)
くの一の一人。性格はツンデレタイプ。新星の中で唯一複合遁の使い手
料理はコロッケ以外は下手で食べると命にかかわる。




