神楽が憎む相手
神楽VSある人物
はじめまして僕の名前は嵐雅神楽と申します。
先日、呉に仕えることになった僕の役職はというと…
王である蓮華様の護衛はすでに思春さん、一刀さん、茜さんがいるということで却下され
前王である雪蓮さんの護衛は冥琳さんが
冥琳「こいつは強いから護衛なんて必要ない 」
雪蓮「ひっどーい!!私だってか弱い乙女だもん!! 」
ということで却下され
残るは末っ子である小蓮さんことシャオさんの護衛になったのですが…
がやがやっ!!
ここは大陸でも盛んな市場街
今日、この街にて祭りが行われるということで様々な店が立ち並んでいた。
その人々の中に…
シャオ「ふふふ〜ん♪ 」
神楽「はぁ…!? 」
バンッ!!
楽しそうに歩くシャオと
荷物をたくさん持っている神楽がいた。
シャオ「あっ!あの小物かわいい♪ちょっと見てくるから待っててね! 」
サッ!
神楽「あっ!?ちょっと!? 」
神楽が止めるのも聞かずに小物店に入っていくシャオ
神楽「はぁ…何でこんなことになったのやら!? 」
実はこうなったのは今朝が原因であった。
護衛ができたというので市場に行きたいとシャオが駄々をこね、仕方なく蓮華が認めたのだがその結果がこれである。
神楽「(こんなことなら代わってやると言ってくれた一刀さんの行為を受けるべきだった!?) 」
自分はシャオの護衛だからという理由で断ったことを後悔する神楽であった。
そして神楽が荷物を持ちながら待機していると
月「玲さん、重くないですか? 」
玲「これくらい朝飯前だっての♪ 」
バンッ!!
買い物にやって来た月と山のような荷物を持った玲が現れた。
月「玲さんは非番なのにすいません 」
玲「月は俺の主君なんだから命令くらい当たり前だっての 」
どこぞの雷遁使いに聞かせたい台詞である。
ジュン「へっくし!? 」
そして二人が歩いていると
月「あっ!玲さん、前!前!? 」
玲「へっ? 」
ドッシーンッ!!
前が見えない玲は何かにぶつかってしまった。
その何かとは…
神楽「いたた!? 」
神楽であった。
玲「おい、あんた大丈夫か!? 」
神楽「あ、はい何とか無事で… 」
バンッ!!
そして二人が顔を会わせると
神楽「あ…あなたは!? 」
神楽は玲を知っているようだが
玲「?俺の顔に何かついてるのか? 」
玲は全然無反応であった。
すると
玲「どうやら俺のもそっちの荷物も無事のようだな、それじゃあ姉ちゃん、気を付けて帰りな 」
サッ!
荷物を拾って去る玲だが
神楽「ね…姉ちゃんだと!? 」
神楽は玲に女だと間違われてしまった。
神楽「(ここで見逃したら次はいつ会えるかわからない。殺るなら今だ!♯) 」
玲に対して何かをしようとする神楽
そしてそれから少しして
シャオ「お待たせ神楽、これも持ってね♪ 」
シャオが小物店から出てくると
パッ!
シャオ「あれっ?神楽がいない 」
店の外に神楽の姿がなく、あるのは荷物と置き手紙だけであり、シャオが手紙を開いてみると
『急用ができたので去ります。 神楽』
シャオ「ちょっと!?何なのよこれーっ!!♯ 」
勝手に去られた神楽に怒りまくるシャオであった。
一方その頃、神楽はというと
サッサッ!!
玲を追いかけていた。
神楽「(玲先輩、俺はあなたを許さない!!♯) 」
一人称がいつもの僕ではなく俺になっている神楽
神楽は怒ると一人称が変わるのだ。
そんな神楽が玲に対して怒る理由…
実は神楽は玲に恨みがあったのだ。
それは数年前、まだこの世界に来る前のこと
神楽「うむ、今日もいい天気ですね。こんな日は何か良いことが起きるかもしれません♪ 」
瓦割学園1年 嵐雅神楽
神楽がいつものように忍者修行のため裏道を歩いているころ
表道では
不良「そこの姉ちゃん達、俺と一緒に遊ばない♪ 」
女子達『う…!? 』
瓦割学園の女子達が不良に絡まれていると
玲「よっ!みんなどうしたんだ? 」
女子「玲! 」
不良「んっ! 」
バンッ!!
そこに男子の制服を着た玲が現れた。
すると
不良「おい、ピンク頭のオカマの兄ちゃん、怪我したくなけりゃとっとと去りな!!♯ 」
玲を男扱いする不良
そしてその直後!
ブチンッ!!♯
玲の何かが切れてしまい
玲「俺は女だーっ!!♯ 」
ドグボッ!!☆ミ
不良「あ〜れ〜!? 」
キランッ☆
不良は玲に殴られてぶっ飛ばされてしまった。
玲「ったく!んっ…やべっ!?今ので制服破いちまった!?母さんに叱られる!?おまけにこのままじゃ遅刻じゃねぇか!? 」
ダダーッ!!
とりあえず急いで学校に向かう玲
そしてちょうどその頃
キランッ☆
神楽「おや?何かが光ったな 」
神楽の頭上が光ると
キィーーンッ!!
さっき玲にぶっ飛ばされた不良が落ちてきた!
神楽「うわっ!?今日の天気は晴れ時々不良ですか!? 」
そして神楽が避ける間もなく
ドッシーンッ!!☆ミ
神楽「ぎゃんっ!? 」
神楽は不良と激突してしまった。
そして神楽が気を失おうとすると
玲「遅刻だーっ!? 」
気を失う寸前、玲の姿を目撃し
神楽「(位置から考えるとあの人がこの不良を…) 」
がくんっ!!
そして神楽は気を失うのであった。
その後、神楽は玲のことを調べまくった。
神楽「瓦割学園2年 土門玲。空手部所属でその実力は県大会最強と言われている。そして、僕と同じ忍の臭いがする! 」
ひょいっ!
神楽は玲の家の塀を登ると
玲「あ〜ぁ、母さんに制服破いた罰として庭掃除とはついてねぇな 」
サッサッ!!
愚痴をこぼしながらも掃除する玲
神楽「(土門先輩、悪いがさっき僕を傷つけた罰として気絶してもらいます!) 」
バッ!
神楽は気配を消して玲に迫るが
玲「あーもうっ!!納得いかねえ!ムシャクシャしまくりだ!こういう時は石を蹴り飛ばすに限るな! 」
だが玲が蹴った石は…
玲「おりゃーっ!! 」
ドッカァーンッ!!
大きな庭石であり
しかも…
ドカンッ!!☆ミ
神楽「がはっ!? 」
キィーーンッ!!
蹴り飛ばした庭石は神楽に命中し、神楽は石ごと飛ばされてしまった!
玲「あれっ?今、何かに当たったような?ってしまった!?庭石蹴り飛ばしたから庭石が一個足んねえよ!? 」
この後、玲は術で偽の庭石を用意するが母にバレてしまいお仕置きされるのであった。
一方、神楽は…
神楽「土門先輩…いや、玲先輩!何もしてない僕を二度も痛め付けるだなんて、僕はあなたを許さない!♯ 」
ドォンッ!!
こういうことがあったのだった。
そして
ザッ!
神楽「見つけた! 」
神楽は玲を発見してしまった!
玲「むっ! 」
月「玲さん、どうしたんですか? 」
玲「何だか知らない気が近くにいるぜ、月、俺から離れるなよ! 」
玲とて馬鹿ではない。
この場に玲と月以外の気があるのを察すると
玲「そこだ!! 」
シュッ!
樹の方に手裏剣を投げる玲
すると
キンッ!!
玲の投げた手裏剣が弾かれた!
玲「誰だ!隠れてないで出てきやがれ!! 」
玲が樹に向かって叫ぶと
バッ!
樹から鬼仮面が降りてきた!
月「へぅっ!? 」
玲「誰だお前は! 」
玲が鬼仮面に聞くと
鬼仮面「我が名は鬼仮面。土門玲よ、我と勝負しろ! 」
バンッ!!
ちなみに鬼仮面は神楽の変装した姿である。
玲「鬼仮面だと、確か俺がいない間に現れたって奴だな! 」
鬼仮面「その通り!我の挑戦を受けるがよい! 」
いつもの玲ならばすぐに挑もうとするが
玲「やなこった 」
ずこっ!!
鬼仮面「なにっ!? 」
玲の予想外な台詞にずっこける鬼仮面
月「(いつもならすぐに挑むのに、玲さんも成長したんですね) 」
だが玲が戦わない理由は…
玲「聞けばお前、俺が現れた時に逃げたそうじゃねぇか、つまりお前は俺を恐れている。そんな奴とは戦ってもつまらねぇよ♪ 」
バンッ!!
という理由であった。
だが玲とどうしても戦いたい神楽は
鬼仮面「逃げるなんてな、そりゃピンク頭のオカマ男じゃ仕方ない 」
鬼仮面が玲を罵倒すると
ブチンッ!!
玲の何かが切れてしまい
鬼仮面「(これくらい馬鹿にすれば大丈夫だろう)悔しかったら我と対決を… 」
と鬼仮面が言うより早く
玲「俺は女だーっ!!♯ 」
ドッカァーンッ!!☆ミ
鬼仮面「なぁ〜っ!? 」
キラーンッ☆
鬼仮面は玲に殴り飛ばされてしまった!
玲「けっ!俺の相手しようなんて百年早いんだよ!行こうぜ月 」
月「は…はい!? 」
そして殴り飛ばされた鬼仮面を心配する月であった。
一方、殴り飛ばされた鬼仮面こと神楽は
ずっしり!!
シャオ「護衛が守る人を置いてくなんてあり得ない!帰ったらみっちり政務してもらうからね!♯ 」
飛ばされた先に偶然シャオがおり、ボロボロの体で荷物持ちをさせられる神楽であった。
神楽「(玲先輩、次こそは必ずあなたを倒す!!) 」
黒龍軍 忍者ファイル
北郷一刀
性別 男
主君 孫権(蓮華)
得物 気伝丸(刀)
相棒 小猿の小助
好物 大福などの甘いもの
使用遁 火・水・土・風・雷
弱点 女の色気、蜘蛛
新星最強と呼ばれている忍で真面目な性格で特に早さに優れている。
本人は気づいていないがフラグ建築士でよく蓮華から嫉妬のお仕置きをされている。