頑張れ蓮華
新しく呉に神楽が所属してから数日が経ったある日のこと
蓮華「はぁ〜… 」
蓮華が自室にてため息を吐いていた。
ため息を吐くと幸せが逃げるというが今の蓮華はため息を吐かなくても幸せは逃げていきそうであった。
その理由は…
蓮華「一刀… 」
やはり愛する一刀に関するものであった。
蓮華「(私は一刀のことが大好き!でもこの大陸には他に一刀を愛する人が大勢いる) 」
現時点では呉の主要人物の他に葵、玲、吹音、茜、姫子という恋敵達がいた!
蓮華「(でも一刀を愛する気持ちならば負けていない!何より私の方が一歩進んでいるわけだしな///) 」
その理由は今話までに一刀が子作りした相手が蓮華しかいないためである。
蓮華「さて、気晴らしに町の方に行ってみるか 」
スッ!
そして蓮華は服を着替えて城から出て町の方に向かうのであった。
数分後
蓮華「呉の町もだいぶ良くなってきたな♪ 」
いつもの服ではなく平民が着るような服に着替えた蓮華が町を歩く
雪蓮と違って普段着であまり民と会っていない蓮華は王だと気づかれずに歩けるのであった。
蓮華「さて、何か面白そうなものはないかな? 」
きょろきょろっ!
暇潰しに新しい本でも読もうと蓮華が書店に入って見てみると
蓮華「んっ! 」
一冊の本が蓮華の目に入った。
その本とは…
『意中の男を虜にする方法』
バンッ!!
という本であり
それから少しすると
店主「ありがとうございました 」
蓮華「はっ!? 」
いつの間にか蓮華はその本を買ってしまっていた。
それから少しして
蓮華「私ったら何でこのようなものを… 」
パラッ!
愚痴を言いながらもページをめくる蓮華
すると本には
『自分が他の恋敵より一歩先に進んでいるからといって安心してはならない!』
蓮華「えっ!? 」
『好いた男を自分のものにしたいのならば十歩、百歩も先に進まなければならない!』
『そこで確実に男を獲得するための方法を教えよう!』
蓮華「ふんふんっ! 」
本に夢中になる蓮華
だがこの時、蓮華は気づいていなかった。
作者:趙子龍
この本の作者が蜀の趙雲、星であることを!
一方その頃、蜀では
星「ふむ、葵をからかうために書いた書物だが葵に買わせる前に呉の商人が買い取ってしまうだなんてな、その後、誰が買ったかは知らぬが面白いことになるのは違いない!呉に出掛けてみるかな♪ 」
という星がいた。
そして呉では
蓮華「なるほどな 」
星が作ったイタズラな本とは知らず、本を鵜呑みにする蓮華であった。
それから数時間後
一刀「ふぅっ!?蓮華様、只今帰りました 」
ガチャッ…
賊の討伐に出掛けていた一刀が帰ってきたことを蓮華に報告しようと部屋の扉を開けると
ふりんっ♪
蓮華「お…お帰りなさい。か・ず・と♪/// 」
バンッ!!
部屋の中には裸エプロン姿の蓮華がいた!
一刀「き…着替え中とは知らず、入ってしまい申し訳ありませんでした!!/// 」
スッ…
着替え中だと思い込んで部屋から出ようとする一刀だが
蓮華「ま…待て!着替え中なのではない!/// 」
蓮華は恥ずかしながらも一刀を止める。
何故蓮華がこんなことをしているかというと…
『男は裸エプロンに弱い!』
と本に書かれていたからである。
そして更に
『そして以下の新妻の台詞を言えば男の心はイチコロだ!』
と書かれており
蓮華「えと…、ご…ご飯にする?お風呂にする?それとも…/// 」
蓮華が新妻の定番であるあの台詞を言おうとする!
蓮華「わ…わた…/// 」
恥ずかしくて口が進まない蓮華だがついに!
蓮華「わ・た・が・し!/// 」
一刀「綿菓子?/// 」
バァンッ!!
口が開いたが盛大に間違えてしまった!
蓮華「(かぁーっ!!///) 」
そして蓮華は勇気を出したのに台詞を間違えてしまったことに恥ずかしいと感じて瞬間湯沸し器のように顔を赤くすると
蓮華「いやっ!!/// 」
くるっ!!
恥ずかしくて一刀に背を向ける蓮華
だがそれがいけなかった!
何故ならば…
一刀「んっ?うおっ!?/// 」
バァンッ!!
裸エプロンは一見、前が隠れているので大丈夫な感じに見えるのだが
その分、後ろが全裸なため後ろを向けるとお尻が丸出しになってしまう!
そしてお尻が魅力の蓮華が一刀にお尻を見せてしまうと
ぷっ… ぶっばぁーーっ!!
ばったーーんっ!!
一刀が鼻血を噴いて倒れるくらいの威力があるのであった。
蓮華「一刀!?しっかりしろ!? 」
そしてこの時、一刀は亡くなった曾祖父(ひい爺さん)に会いかけたという
それから少しして
『己の体をお皿にして女体盛り!』
蓮華「却下!!/// 」
『男が風呂に入った時にこっそり入って胸を手拭い代わりに押し当てる!』
蓮華「却下!!/// 」
『胸の谷間にお酒を流して谷間酒!』
蓮華「却下だ!!/// 」
一刀を介抱後、少しは正気に戻った蓮華が本の内容を次々と却下しながら次なる手を探していると
いつの間にか最後のページになっており
最後のページには…
『なお、今までの行動が恥ずかしいと感じるのならば最後の手段。意中の男と趣味でも行動でも同じ様なことをしろ!』
バンッ!!
最後のページには珍しくまともらしいことが書いてあった。
蓮華「これならできそうだな。えぇと、一刀の趣味は… 」
実は読書なり、料理なり、鍛練なりと様々なことが趣味な一刀であった。
蓮華「趣味は多すぎて難しいな!?一刀がやっている行動はというと… 」
忍者修行!
…は一刀が危険だからと教えてくれない。茜と神楽に聞いても一刀から口止めされているのであった。
他にないものかと蓮華が考えてみると
蓮華「あれがあった! 」
何かを思い付いた蓮華
蓮華「こういう時のために用意しておいたあれが役に立つ時がやって来たな♪ 」
何かしようとする蓮華
そして次の日
シャドー「ハァッ!! 」
ドカァッ!!
悪人「がはっ!? 」
町で暴れる数人の悪人を懲らしめていく仮面シャドー
仮面シャドー…呉を守るヒーローであり、人気は華蝶仮面を上回る。正体は鎧を着た一刀であり、蓮華以外には知られていない
シャドー(一刀)「(しかし、昨日の蓮華は刺激的だったな///) 」
一刀が昨日の蓮華を思い出していると隙が生まれてしまい
悪人「くたばりやがれっ!! 」
ブォンッ!!
シャドー「しまった!? 」
悪人が後ろからシャドーを襲ったその時!
シュッ! カンッ!!
悪人「いてっ!? 」
悪人の頭に石が当たった!
悪人のボス「邪魔しやがって誰の仕業だ!!♯ 」
悪人のボスが叫ぶと
?「はーはっはっはっ!! 」
屋根の上で誰かが叫んでいる!
その人物は…
クリムゾン「我が名は仮面シャドーの妻。仮面クリムゾン参上! 」
バァンッ!!
その人物は蜀の白馬仮面の仮面の色違い(赤)をつけ、服は首で止めるタイプの競泳水着(赤)とスカート、手足にはバンテージ、首には赤いスカーフを巻いた蓮華がいた!
シャドー「(何やってるんですかあの人は!?) 」
一刀はすぐにクリムゾンの正体が蓮華だと気づいたが
男「おい、仮面シャドーに嫁さんがいたんだってよ!? 」
男「うらやましいぜ!! 」
誰もクリムゾンが蓮華だと気づいていなかった。
クリムゾン「我が一撃を受けてみよ! 」
バッ!
そして屋根から飛び降りるクリムゾンだが
ぐいっ!!
クリムゾン「えっ!? 」
ドシンッ!!
クリムゾン「きゃあっ!? 」
スカーフが木に引っ掛かって着地失敗し、尻餅をついてしまった。
クリムゾン「いたた!? 」
そしてクリムゾンがお尻をさすっていると
ぬっ… ガシッ!!
クリムゾン「きゃあっ!? 」
ボス「にへへっ♪ 」
いつの間にかボスがクリムゾンに近づいており、クリムゾンを押さえてしまった!
クリムゾン「このっ!!離せ!! 」
ボスの腕の中で暴れるクリムゾンだが簡単に脱出できそうにない!
すると
ボス「にへへっ♪この留め具を外したらどうなっちゃうのかな?♪ 」
クリムゾン「えっ!?/// 」
ぷちんっ!!
そしてボスがクリムゾンの首の後ろにある服の留め具を外した瞬間!
はらりっ!
クリムゾン「きゃあっ!!/// 」
服が脱げてしまいそうになる!
ぷる…
ボス「さて、おっぱいのお披露目だ… 」
そしてクリムゾン(蓮華)のおっぱいがポロリしそうになったその時!
ドグボッ!!
ボス「がはっ!? 」
ズザザーッ!!
シャドー「・・・ 」
ボスはいきなり現れたシャドーにおもいっきり殴られてぶっ飛ばされた!
クリムゾン「助かった!? 」
ササッ!!
そしてクリムゾンが服を押さえてポロリを阻止すると
ボス「テメェ、いきなり何しやがる!!♯ 」
ズンズンッ!!
起き上がったボスは怒りながら仮面シャドーに向かうが
シャドー「貴様はやってはいけないことをした!!♯ 」
ゴゴゴーーッ!!♯
ボス「ひぃっ!? 」
シャドー(一刀)から放たれる殺気にビビるボス
そして
シャドー「天誅ーっ!!♯ 」
ボス「ぎゃーっ!? 」
ドガバキボコンッ!!☆ミ
シャドーは蓮華にポロリをさせようとしたボスに制裁を食らわしまくった!
それから数分後
ボロッ!!
一刀の怒りを買ったボスはボコボコに叩き潰され、悪人達も警邏隊に引き渡されたのだが
裏路地
ガシッ!!
クリムゾン「な…何だかず…シャドー!?/// 」
シャドーにより裏路地に連れられたクリムゾンは肩を掴まれて驚いた。
すると
シャドー「何をしておいでですか蓮華! 」
クリムゾン「(バレてる!?) 」
自分では完璧な変装だと思っていた蓮華
カパッ!
そして一刀はシャドーのマスクを外すと
一刀「危険なことはしないでください!あなたに万が一のことがあったりでもしたら… 」
蓮華を叱咤する一刀
すると蓮華は
蓮華「一刀が悪いんじゃないか! 」
一刀「えっ!? 」
蓮華「一刀が回りの女にモテるから私は一刀を奪われないかと心配で、だから一刀と同じ行動を… 」
一刀に全てをぶちまける蓮華
すると
ガシッ!!
蓮華「一刀/// 」
一刀は蓮華を抱き締めると
一刀「申し訳ありませんでした。ですが俺が愛した女は蓮華だけですから安心してください!!/// 」
バンッ!!
肩をつかんで衝撃的告白を蓮華にする一刀
そして蓮華は
蓮華「一刀/// 」
嬉しい気持ちで一杯であったが
パッ!
一刀「えっ!? 」
この時、服を押さえていた手を離してしまい
ぷるんっ♪
蓮華のポロリが炸裂した!
その瞬間!
ぶっばぁーーっ!!
ばたんっ!!
蓮華「か…一刀!?/// 」
再び鼻血を噴いて倒れる一刀であった。