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本当の真実

懐かしいキャラが登場します

ドォンッ!!


ここは霧に囲まれ隠されている黒龍軍の城


この城に一刀達が倒すべき相手である黒龍軍首領・甲賀黒龍


幹部である上忍の白鉤ヒロキがいた。


だが彼ら二人よりもすごい人物が黒龍軍にいた。


その者達は二度も一刀を苦しめたという人物である。


その者達の名は…


虎丸「フフフッ!姿を消せば世界一の実力者、隠遁の虎丸! 」


バンッ!!


虎丸「そしてもう一人が我が弟である… 」


ビシッ!!


虎丸は隣を指さすが


パッ!


隣には誰もいなかった。


すると


ゴシゴシッ!!


虎丸の近くに便器を磨いている男がいた。


虎丸「こら狼丸!呑気に便器なんか磨いている場合か!!♯ 」


この男こそが虎丸の弟である黒龍軍一の鎖使い、狼丸なのだが


狼丸「兄者、今日も便器がきれいだな〜♪ 」


すっかり心が変わっていた。


この虎丸と狼丸の兄弟、初期は上忍だったのだが


度重なる失敗続きに黒龍が怒ってしまい


上忍より下の中忍に格下げされ、更に中忍の中の一番下に配置され、城のトイレ掃除を命じられたのだった。


虎丸「しっかりしろよ狼丸!それでもお前は北郷一刀を二度苦しめた男なのか!! 」


狼丸を叱る虎丸だが


狼丸「だが兄者、その二回とも北郷一刀が油断した隙に苦しめたわけじゃないか 」


これは事実である。


グサッ!!


狼丸の言葉が虎丸の心を刺した!


虎丸「に…忍者に油断は禁物だ!油断する北郷一刀が悪い!? 」


まともな理由をいう虎丸だが


狼丸「だが真っ正面から挑んだらボロ負けだっただろ 」


グササッ!!


これも事実である。


狼丸の言葉が虎丸の心を深く刺した!


狼丸「けど兄者、ものは考えようだぜ 」


虎丸「なにっ!? 」


狼丸「だってヒロキ以外の上忍は全て失敗したら黒龍様から制裁を食らわされていたじゃないか、なのに俺達は四度も失敗しているのに制裁はないだろ、それだけ黒龍様から期待されているってことじゃないか 」


初期はこの二人とヒロキの他に爆羅、蠱毒三人衆、操児、斬八、鉄千、写堂、ビューティー華斑という上忍がいたのだが


カラクリ人形である操児以外は黒龍の邪遁・(こうべ)抜きを食らったのだった。


狼丸「それに俺達には一心同体という切り札があるではないか、北郷一刀なんか倒せる機会なんていくらでもある 」


虎丸「う…うむ!? 」


納得していく虎丸


この二人はヒロキの実験により本来相棒がいないとできない秘術・一心同体が使えるのだ。


狼丸「わかったら兄者、今日も便器を磨こうぜ♪ 」


スッ…


と虎丸にブラシを渡そうとする狼丸だが


虎丸「それだけはごめんだ! 」


バシンッ!!


虎丸はブラシを弾くと


虎丸「もういいっ!!お前は呑気に便器でも磨いてろ!!俺は北郷一刀を倒すための作戦を考えておくからな! 」


すたすたっ…


と怒りながら虎丸は去っていった。


そして残された狼丸は


狼丸「兄者は変わってるな、便器磨きの良さがわからないだなんて 」


変わっているのは狼丸の方である。


狼丸「あぁ、こんな時、獅子丸兄者がいたら…いやいやっ!!あんな薄情もんなんか兄者ではない!! 」


ゴシゴシッ!


と言いながらトイレ掃除を続ける狼丸


それからしばらくして


狼丸「ふ〜!?今日も便器をピカピカにしたぜ! 」


トイレ掃除を終えた狼丸が歩いていると


ヒロキ「黒龍様、どうしてなのですか! 」


狼丸「んっ! 」


黒龍のいる部屋の前を通った狼丸はヒロキの声を聞いた。


狼丸「何を話してるんだ? 」


ぴとっ!


そして狼丸はそのまま会話を聞いてみることにした


すると


ヒロキ「いくら一心同体ができるからってあんな失敗ばかりの虎丸と狼丸を何故未だに生かしてるんです? 」


ヒロキが黒龍に聞くと


黒龍「それには理由がある。俺は約束は守る(たち)でなある男との約束なのさ 」


それは数年前のこと


ボオォッ!!


黒龍「ここにも俺のほしいものはなかったな 」


何かを探すように次々と町や村を襲っていく黒龍


そして黒龍が次なる町に向けて歩いていると


虎丸「そこのお前、ちょっと待ちな! 」


狼丸「こっから先は通さねえぜ! 」


バンッ!!


当時盗賊をしていた虎丸、狼丸、そして…


獅子丸「通りたければ有り金全て置いときな! 」


バンッ!!


虎丸達の兄貴である獅子丸が黒龍の前に立ちふさがった。


黒龍「ほう、俺の邪魔をするってわけか、容赦しねえぜ! 」


そして


ドカッ!! ドカッ!!


虎丸「がはっ!? 」


狼丸「ぶはっ!? 」


ドササッ!!


獅子丸「虎丸、狼丸!? 」


二人は黒龍により簡単に倒されてしまった。


黒龍「(こいつ(獅子丸)はなかなか強い、倒すのに骨が折れそうだな、仕方ない、雑魚共を先に片付けておくか) 」


スッ…


黒龍が虎丸達の方を見ると


獅子丸「(あのままではヤバい!?) 」


二人が黒龍に殺されてしまうと感じた獅子丸は


獅子丸「ちょっと待て!? 」


黒龍「あんっ!!何か用か? 」


黒龍を呼び止めると


獅子丸「俺はどうなっても構わないから二人の命だけは助けてくれ! 」


自分の命と引き換えに二人を助けてもらおうとする獅子丸


すると黒龍は


黒龍「なるほど、その願い、叶えてやるぜ! 」


ガシッ!!


黒龍は獅子丸の頭を掴むと


黒龍「邪遁・頭抜き! 」


ズボッ!!


いきなり獅子丸の頭蓋骨を抜き取ってしまった!


そして黒龍は獅子丸の体を隠すと


黒龍「お前らの兄貴だが、俺に『自分だけは助けてください!』なんて言って逃げやがったぜ 」


虎丸・狼丸『な…なにっ!? 』


ショックを受ける二人


黒龍「お前らを見捨てた獅子丸が憎かろう!俺のところに来れば強くしてやるぜ! 」


そして二人は


虎丸・狼丸『御意! 』


バンッ!!


二人は騙されているとは知らずに黒龍軍に入ったのだった。


それから数年後の現在


黒龍「あいつの頭蓋骨は俺が持っているわけだが 」


スッ…


黒龍は獅子丸の頭蓋骨を取り出すと


バキンッ!!


黒龍「あの時は虎丸達が役に立つと思って助けてやったが期待外れだったようだな、よってこの頭蓋骨はもう必要ねぇ 」


無情にも獅子丸の頭蓋骨を破壊する黒龍


するとその時!


シュシュッ!!


黒龍めがけて鎖が放たれるが


パシッ!!


黒龍は軽く鎖を受け止めた。


黒龍「これは何の真似だ? 」


スッ!


黒龍は鎖が放たれた方を見ると


狼丸「この野郎が!!♯ 」


バンッ!!


そこには怒りに燃える狼丸がいた。


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