魏の妖怪騒動
今回は送られてきたオリキャラが登場します
ここは一刀と同じ新星であるジュンのいる魏の国
この国では現在とんでもないことが起きていた。
それは…
魏の城
華琳・桂花以外『妖怪騒動? 』
華琳の言葉に桂花以外の魏の主要人物が驚いた。
華琳「そうよ。桂花、説明なさい 」
桂花「はい華琳様、数日前より魏の町の各所にて妖怪という化け物が多く出現しているのを町の住民や警邏隊の兵士数名が目撃し、町が騒いでいます。しかしその妖怪はしばらくすれば消え、行方知れずとのことです 」
桂花が説明するなか
ジュン「・・・ 」
ジュンは黙って話を聞いていた。
華琳「(頭の中で打開策でも考えてるのかしら?) 」
普段は怠け者だが実はジュンは新星でも上位級の頭脳の持ち主である。
そして黙っているジュンを見た華琳は妖怪騒動の打開策を考えているのかと思っていたが
ジュン「ZZZ… 」
実際は立って眠っていただけであった。
そして
ドカッ!!☆ミ
華琳「真面目に聞きなさい♯ 」
ジュン「は…はい!? 」
ジュンは華琳にお仕置きの拳骨を食らうのであった。
すると
桂花「華琳様、どうせ今回の騒動の黒幕はこの全身精液変態鳥男に決まっています! 」
ジュン「なにっ!!♯ 」
犯人扱いされて怒るジュン
桂花「あんたのことだからどうせ幻覚でも見せて遊んでるんでしょ! 」
ジュン「俺がそんなことするか!!俺が考えていたのはな、銭湯の番台にこっそり潜んだ後、女湯に幻術をかけて驚いて出てきた女の裸体鑑賞を… 」
とここまで言ったその時!
ドカンッ!!☆ミ
華琳「もしそれを実行したらチ〇コを切り落とすから覚悟なさい!!♯ 」
ジュン「じょ…冗談ですよ華琳様!? 」
ぷくーっ!!
お仕置きとして華琳に殴られて大きなタンコブを作るジュンであった。
すると
季衣「流琉〜、妖怪って何なの?紫色した四角いお菓子のこと? 」
流琉「もう季衣ったら、それは羊羹でしょ!私だって知らないよ 」
風「何でも、恐ろしい外見をした化け物をそういうらしいですね〜。怖いですね〜 」
風が妖怪を怖がっていると
春蘭「なんだ風よ、妖怪なんてものが怖いのか? 」
季衣「春蘭様は怖くないんですか? 」
春蘭「当然だろう。私は武将だからな! 」
秋蘭「(武将と怖くないは関係ないと思うが) 」
さりげなく姉につっこみを入れる秋蘭
すると
ジュン「へぇ、春蘭は妖怪は怖くないのか 」
春蘭「当たり前だ! 」
ジュン「へぇ、だったら… 」
すると
ぽとっ!
ジュン「これも怖くないよな? 」
いきなりジュンの首が落ちた!
その瞬間…
春蘭「ぎゃあぁぁーーっ!? 」
華琳達『わあぁぁーーっ!? 』
全員が物凄い声を出してきた。
するとその時!
にゅにゅっ!
ジュン「なんちゃって♪忍法・首代わりの術♪ 」
体にめり込んでいたジュンの頭が出てきた!
さっき落ちた首は作り物である。
ちなみにこの術は本来敵を油断させる術でありイタズラで使う術ではない
そしてその直後
華琳「この… 」
華琳「馬鹿ジュンーーッ!!♯(ちょっと漏らしたじゃないのーっ!!♯) 」
ドガバキンッ!!☆ミ
ジュン「ぎゃあぁぁーーっ!? 」
華琳から物凄い制裁を食らうジュン
ちなみにその光景は映像化したらモザイクがかかっていたであろう。
その後、しばらくして
華琳「ジュンは罰として妖怪を捕らえてきなさい!!さもないと給金無しよ!!♯ 」
ジュン「げっ!? 」
さすがに華琳を怒らせ過ぎてしまった。
真桜「隊長ったらアホやな〜♪ 」
凪「自業自得です 」
沙和「妖怪捕まえたら見せてほしいなの〜♪ 」
と隊長であるジュンを見捨てようとする部下達だが
華琳「ジュン一人だと逃げるかもしれないから真桜達も参加しなさい!! 」
三人『えっ!? 』
ジュン「(よしっ!) 」
何と!?罰はないものの妖怪を捕まえるのに協力させられることになった三人
ちなみにこの時、ジュンはこっそりガッツポーズしていた。
その後、しばらくして
真桜・沙和『ぶーぶーっ!! 』
ジュン「さっきからブーイングしまくるなって!? 」
城を出てからブーイングしまくる二人
真桜「隊長のせいでウチらまで巻き沿い食らったんやで!♯ 」
沙和「今日は非番だから服買いに行こうと思ってたのに最悪なの!!隊長には任務終了後に服買ってもらうの!!♯ 」
ジュン「俺だって金がないから無理だっての!それに俺の方が非番なのに呼ばれた回数多いんだぞ! 」
真桜「それは隊長やから仕方ないやん!♯ 」
沙和「文句なら華琳様に直接言うなのーっ!!♯ 」
喧嘩になりそうになる三人だが
凪「ハァーッ… 」
ドゴンッ!!
三人『!? 』
凪が拳を壁にめり込ませると
凪「三人共、真面目に任務に集中してください!!♯ 」
凪が怒りながら叫ぶと
三人『す…すいませんでした!? 』
さっきまでの争いはどこへやら?
喧嘩をやめる三人
このメンバーで怒らせると一番怖いのは凪だったりする。
凪「しかし隊長、僵尸(キョンシー・中国の死体妖怪)なら知ってますけど他に妖怪なんているんでしょうか? 」
ジュン「何だよ、凪まで妖怪を信じてるのか? 」
妖怪を否定するジュン
真桜「隊長は妖怪はおらんって思ってんの? 」
ジュン「いるわけないだろ。そういうのは『幽霊の正体見たり枯れ尾花』といって怖いと思っているから回りが化け物に見えてしまうんだよ。よくあるだろ暗い森の中、一人だけ残されると生えてる樹が怪物に見えたりとか 」
沙和「あるなの!? 」
真桜「なんや拍子抜けやな♪ 」
凪「ほっ!?やはりいないんですね 」
ジュン「何だよ凪、もしかして怖がってたのか♪ 」
凪「べ…別に私は/// 」
顔を赤くしながら否定する凪
そして四人が歩いていると
ジュン「あれっ?行き止まりだ 」
行き止まりに遭遇してしまった。
真桜「こんなとこに行き止まりなんてあったっけ? 」
凪「工事でもしてるんだろう。仕方がないから別の道を… 」
と四人が引き返そうとしたその時!
ぬ〜り〜か〜べ〜!!
四人『(ぞくっ!?) 』
四人に謎の声が聞こえてきた。
真桜「た…隊長がまたふざけてるんやろ!? 」
沙和「そ…そうなの!?さすがに何度も騙されないの!? 」
二人はジュンの仕業だと思っていたが
ジュン「お…俺は何もしてないぞ!? 」
凪「で…では今の声は!? 」
スッ…
そして四人が恐る恐る後ろを振り向くと
ぬ〜り〜か〜べ〜!!
バンッ!!
そこには壁に目がある妖怪・塗り壁がいた!
すると
三人『ぎゃあぁぁーーっ!? 』
ぴゅーーっ!!
塗り壁を見た瞬間、驚きのあまり真桜、沙和、凪はその場から逃げ出してしまった。
一方ジュンは
ジュン「今時塗り壁を見て逃げる奴なんていねえよ 」
全然平気だったりする。
カンカンッ!
ジュン「しかしこりゃ本当の壁だな、一体どうなってるんだ? 」
ジュンが塗り壁を調べていると
バササッ!!
ジュンの後ろから何かが飛んで襲いかかろうとする!
ジュン「何だよ、鳥か!? 」
スッ…
そしてジュンが後ろを見てみると
バササーッ!!
ジュン「うわっ!? 」
サッ!
何と!?鳥ではなく人の首が耳を翼にして襲いかかってきたのだ!
ジュン「ありゃもしかして飛頭蛮(ひとうばん・中国妖怪。ろくろ首の一首で首が体から離れて行動する)か!?生で見るのは初めてだぜ!? 」
普通、生で見ることはない
ジュン「(だが確か飛頭蛮は夜行性だったはず、今は昼間なのにどうなってるんだ?) 」
頭をひねるジュンだが
バッ!
大入道「がおーっ!! 」
頭をひねる時間はなく、大入道が現れてしまった!
ジュン「また妖怪かよ!?百鬼夜行じゃあるまいしどうなってるんだ!? 」
塗り壁、飛頭蛮、大入道の三匹に囲まれるジュン
ジュン「(さっきからタイミングよく現れてくる。ってことはこいつらは誰か呼ばれて出てきているかもしれん、だったら!) 」
シュバッ!! パッ!
大入道「なっ!? 」
ジュンは大入道の後ろに回り込むと
シュシュッ!!
ジュン「雷遁・電気逆探知! 」
ビビッ!! ブスッ!!
印を結んで大入道の頭に指を二本突き刺した。
すると
ピピッ!!
ジュン「(突き止めた!) 」
この術は呼び出したものに電気を流すことにより呼び出した人物の位置を逆探知して特定する術なのだ。
さらに
ジュン「(場所さえわかれば大丈夫だ!) 」
シュシュッ!!
ジュン「雷遁・電気移動! 」
シュバッ!!
ジュンは居場所を特定すると流した電気を辿って呼び出した人物の元に移動することができるのだ。
そしてジュンが移動した先は
シュバッ!! ガタタンッ!!
ジュン「いてっ!? 」
さっきの場所近くの材木置き場であった。
ジュン「この術は居場所はわかっても場所がどこなのかわからないのが欠点だな!? 」
すると
ジュン「んっ!あそこの木材の山から気配を感じるな 」
バッ!
そしてジュンが木材の山を退かしてみると
ぶるぶるっ!?
そこには仮面をつけた小柄な人物が震えていた。
ジュン「君は誰だ? 」
スッ…
そしてジュンが謎の人物に触れようとすると
?「ひぃっ!? 」
シュシュッ!
謎の人物は印を結ぶと
?「いやぁっ!? 」
バッ!
赤鬼「うがぁっ!! 」
ジュン「いっ!? 」
謎の陣から赤鬼が出現した!
ブォンッ!!
ジュン「おっと!? 」
ジュンは何とか攻撃を避けるが
?「こ…来ないでください!? 」
ババッ!!
謎の人物は陣から次々と妖怪を出しまくる!
ジュン「(ダメだ!?あの人、我を忘れている!?こういう時にすることは…) 」
考えたジュンは
バッ!
ジュン「おらよっ!! 」
ドカッ!!
進行を邪魔してくる妖怪を次々と退けていき
謎の人物の元に近づくと
ガシッ!!
謎の人物に抱きつき
ジュン「落ち着きなって!俺はあんたを襲ったりしないからさ!! 」
説得しようとするジュン
すると
?「(この人、手が傷ついている。私を止めるために…) 」
ぼろっ!
妖怪を素手で殴って平気なわけがなくジュンの手はボロボロに傷ついていた。
そして
スッ!
ジュン「悩みがあるならいつでも城に来な!俺が話し相手になるからよ 」
城への地図を手渡すジュン
すると
?「あ…ありがと… 」
謎の人物はお礼を言おうとするが
真桜「隊長〜っ! 」
沙和「助けに来たなの〜! 」
凪「どこですか〜? 」
逃げたはずの真桜達が戻ってきた。
ジュン「(この人が妖怪騒ぎの犯人だとバレるわけにはいかないな!?)あんた、ここから右に行った先に町の外に続く渇れ井戸があるから町から逃げな! 」
脱出経路を教えるジュン
ちなみにこの脱出経路は普段ジュンが使っているものである。
すると
?「あんたじゃない 」
ジュン「へっ? 」
遥「私の名前は霊王遥。また会いましょう 」
バッ!
そして遥は去るのであった。
ちなみに妖怪は遥が印を結ぶと一匹残らず消えてしまった。
その後
ジュン「お前達、戻ってきたのか 」
三人と合流するジュン
真桜「当たり前やん! 」
凪「一度隊長を見捨てて申し訳ありません! 」
沙和「許してなの! 」
謝る三人だが
ジュン「俺はそんなの気にしないっての! 」
ジュンは気にしていなかった。
ここで終わったならいい話だったかもしれないのだが
真桜「ところで隊長、妖怪は捕まえたんか? 」
ジュン「あっ!? 」
捕まえないと給金をもらえない約束をさせられたジュン
しかも遥のことを説明できないので
ジュン「とほほ…!? 」
確実に給金はもらえないのであった。