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拠点 葵父来たる!

今回はリクエスト話です

ここは現代の葵の実家である氷堂流御茶道場


この家にて


スッ!


葵の父であり氷堂流忍術先代当主である氷堂冬彦が茶碗にお茶を入れていた。


冬彦「(一人娘である葵が主君探しの旅に出てから早数ヵ月、姫様の話によれば別世界で女を主君にしているようだが心配だな!?) 」


この冬彦という男、かなりの親馬鹿である。


スッ! スッ! スッ!


客「あのぅ、入れすぎですよ!? 」


冬彦「へっ? 」


客の言葉で正気に戻った冬彦がお茶を見てみると


バンッ!!


冬彦「はれまっ!? 」


茶碗にはお茶の葉が溢れていた。


その後


雪奈「もうあなたったらしっかりしてくださいな! 」


葵の母である氷堂雪奈


冬彦「そんなこといったって母さん、お前は一人娘の葵が心配じゃないのか!? 」


雪奈「葵は強い娘です。それにあっちには新星ナンバー1の北郷君(一刀)までいるそうじゃないですか、だから大丈夫ですよ 」


冬彦「そりゃ確かに一刀君は安心だが、あっちには他に女たらしの雷魔、エロ源治までいるそうじゃないか!こうしている間にも葵の身に危険が!? 」


〜冬彦の想像〜


ジュン「姉ちゃん、かわいいじゃないか! 」


源治「・・・おっぱい揉ませて頂戴な♪ 」


葵「いや〜っ!?父様助けて〜!? 」


〜想像終了〜


冬彦「あーっ!!とても心配だ〜っ!?心配で夜も眠れない!? 」


雪奈「昨日きっちり8時間寝たでしょう。まったく、いつまでたっても親馬鹿なんだから 」


何でこの人と結婚したのだろうと雪奈が呆れていると


配達員「ごめんくださーい 」


雪奈「あら、誰か来たようね。はいはい 」


スッ!


そして雪奈が去った瞬間


冬彦「もう我慢できない!葵に会いに行く! 」


スッ!


冬彦は押し入れから一本の巻物を取り出した。


冬彦「この間、蔵の整理をしていた時に見つけた時空転換の巻物だ。これを使えば葵のもとに行ける!だが制限時間があるがな 」


それでも親馬鹿な冬彦は葵に会いたかった。


冬彦「待ってろよ葵!父がすぐ行くからね! 」


さてその頃、葵はというと


葵「ハァ〜、まさか一生の不覚だったわ!? 」


何かに対してショックを受ける葵


葵「呉の近くに用があって、早く用事が済んでついでだから一刀に会いに行こうと思ったけど!? 」


そんな葵が見つめる先にいるのは…


璃々「あられ〜、このキノコ食べられるかな? 」


あられ『それ毒キノコだよ!? 』


バンッ!!


紫苑の娘である璃々ちゃんであった。


荷物の中に紛れ込み、今さっき葵も気づいたのだった。


葵「一応紫苑には連絡しといたけど今更帰るわけにもいかないし、璃々ちゃん、仕方ないから連れていくけど帰ったら紫苑に怒られるから覚悟なさい 」


璃々「はーい! 」


事の重大さを理解していない璃々ちゃん


そして二人が呉の城にたどり着くと


冥琳「待たして悪かったな 」


出迎えたのは冥琳だけであった。


葵「あのぅ、他の皆さんは? 」


冥琳「うむ、王である蓮華様は護衛の思春を連れて幽州に向かい、王代理である雪蓮は酒を飲みに行くと言って逃亡中で明命と茜に捕らえるよう命じてある。小蓮様は穏と亞莎と共に勉強会、祭殿は兵の鍛練中だ 」


何かとこちらも忙しいんだなと感じる葵であった。


ちなみに蓮華が出た理由は吹音から一刀の好物である大福の作り方を習うためである


葵「(じゃあ一刀もいないのかな) 」


葵が少々がっかりすると


璃々「お兄ちゃんは? 」


璃々ちゃんが一刀について聞いてみた。


すると


冥琳「北郷は蓮華様の護衛の仕事がないから今日は非番を申して離れで休んでいるぞ 」


葵「えっ! 」


この言葉に少し喜ぶ葵


璃々「葵お姉ちゃん、お兄ちゃんのところに行こう♪ 」


ぐいっ!!


葵「ちょ…ちょっと璃々ちゃん、引っ張らないでよ!? 」


あられ『待ってよ!? 』


そして直ぐ様離れに向かう二人だが


その頃


ブォンッ!!


突然呉の城内に不思議な入り口が出現すると


ドシンッ!!


冬彦「いてっ!? 」


葵の父・冬彦が不思議な入り口から落ちてきた。


冬彦「あの巻物が偽物でなければここのどこかに葵がいるはずだがどこだろう? 」


冬彦が葵を探していると


葵「ここが一刀の離れか 」


冬彦「今の声は葵!? 」


ササッ!!


葵の声を聞いて冬彦が移動すると


バンッ!!


一刀の離れ前に葵がいた!


冬彦「(葵!前より美しくなって父は嬉しいよ!) 」


親馬鹿な冬彦が感激していると


葵「(そういえば呉には何度か来たけど実際一刀の部屋に入るのは初めてなのよね!?入った瞬間に一刀が花束とか用意して待ち構えてたらどうしよう///) 」


おかしな妄想をする葵だが


璃々「葵お姉ちゃん、どうしたの? 」


葵「はっ!?な…何でもないの!早くいきましょ!? 」


璃々ちゃんの言葉で正気に戻った葵は離れの階段を上がるのだが


ガタンッ!!


葵「えっ!?きゃーっ!? 」


するーっ!! ドシンッ!!


忘れている人もいると思うが一刀の離れは忍者屋敷で様々な罠が仕掛けられており、罠の一つとして階段が急に滑り台になるのだ。


そして油断して見事に滑った葵は


バンッ!!


璃々「きゃははっ♪葵お姉ちゃん、おパンツ丸見え 」


葵「うぅ〜!? 」


あられ『あ〜ぁ… 』


転んでしまいスカートがめくれてパンツが丸見えになっていた!


冬彦「(葵の純白パンティが丸見えに!?まさか一刀君はこれをねらって!?) 」


単なる偶然である。


そして忍者である葵は罠を察知して突破し、一刀の部屋の前にたどり着くと


ガラッ!


璃々「お兄ちゃん♪ 」


葵「一刀、いるの… 」


葵が部屋の扉を開けた瞬間!


葵「きゃーっ!?一刀、あんた裸で何してるのよーっ!?/// 」


一刀の離れから葵の叫び声が響いた!


冬彦「(一刀君が裸だと!?まさか裸でうちの葵を!?) 」


と心配する冬彦であったが実際は…


バンッ!!


一刀「何してるって、(上半身)裸で乾布摩擦しているんだが 」


あられ『葵ったら大袈裟なんだから 』


一刀は確かに(上半身)裸であった。


だが一刀は鈍感なため女が上半身とはいえ男の裸を見ると叫ぶのは知らない


葵「いいから早く上着着なさーい!!/// 」


シュシュシュッ!!


一刀「うわっ!? 」


そんな一刀に手裏剣を投げまくる葵であった。


そしてその後、一刀は葵、璃々ちゃんを連れて町に出たのだった。(あられは小助と話があるようで留守番)


スッ!


冬彦「(一刀君め、もし葵に変なことしたら姫様に言いつけて新星を下ろしてもらうからな!!♯) 」


と変装しながらこっそり近づく葵の父・冬彦


すると


璃々「お兄ちゃん、璃々疲れちゃったからおんぶして〜 」


歩き疲れて一刀に甘える璃々ちゃん


葵「ちょっと璃々ちゃん、一刀に迷惑かけちゃ… 」


一刀「まぁいいさ、それより璃々ちゃん、おんぶより良いことしてあげるよ 」


璃々「? 」


すると一刀は


一刀「そらよっ! 」


ひょいっ!


璃々「うわぁっ!たか〜い♪ 」


璃々ちゃんに肩車する一刀


一刀の中では肩車はおんぶより良いことらしい


葵「(何よ!一刀ったら甘やかしちゃって!ただでさえ大人しい吹音やがさつな玲まで積極的になってきてるってのに璃々ちゃんまで参戦するなんてライバル多すぎね) 」


と一刀が璃々ちゃんに肩車しながら歩いていると


男「おや北郷さん、娘さんができたのかい? 」


知り合いの男が一刀と璃々ちゃんを見て親子だと勘違いしてきた。


一刀「この子は知り合いの娘さんですよ 」


男「なるほどねぇ、でも知らない人が見たら親子に違いないよ 」


璃々「お兄ちゃんと親子♪ 」


親子扱いされて喜ぶ璃々ちゃん


葵「(どうして私は彼女だと間違えられないのよ!) 」


葵が璃々ちゃんに嫉妬していると


男「おや北郷さん、嫁さんができたのかい? 」


別の男が一刀と葵を見て夫婦だと勘違いしてきた。


葵「(か…一刀と夫婦///) 」


彼女より数ランク上の夫婦だと勘違いされて顔を赤くする葵だが


一刀「違いますよ。彼女は友人です 」


男「そうでしたか…ひっ!? 」


ビュンッ!!


いきなり立ち去る男


その理由は…


葵「(何でわざわざ違いますよ。って否定するのよ!!♯) 」


一刀の隣にいる葵が物凄く怒っていたからだ!


一刀「(俺と夫婦だなんて葵も思われたくないだろうしな) 」


鈍感な一刀は葵の気持ちに気づいていない


そしてその様子を見ていた冬彦は


冬彦「(葵が物凄く怒っている!?一体何があったんだ!?もっと近くで…) 」


と声が聞こえないので近づこうとするが


こてんっ!


冬彦「ありゃっ!? 」


妻付いてしまい


ドンッ!!


近くにいた牛を強く押してしまい


その結果…


モォーーーッ!!


ドダダーーッ!!


冬彦「あっ!? 」


牛は暴走してしまった!


しかも不味いことに…


葵「璃々ちゃん、一刀から離れなさ〜い! 」


璃々「いや〜! 」


牛が走っていった方向に葵と璃々ちゃんがいた


おまけに何やら揉めているようで気づいていない


葵「えっ!? 」


そして葵が気づいた時にはすでに遅く


モォーーーッ!!


葵「きゃーっ!? 」


璃々「うわぁーっ!? 」


牛が二人に激突しようとしていた!


その時!


バッ!


一刀「ふんぬっ!? 」


ガシッ!!


一刀が二人の前に現れ、牛の角をつかんで激突を防いだ!


モォーーーッ!!


一刀「ふぬぬっ!? 」


一刀と牛の力比べが始まるが


モォーーッ!?…


バタンッ!!


先に牛の方が力尽きて倒れてしまった。


一刀「(少しばかり危なかったな!?) 」


葵「一刀、大丈夫!? 」


璃々「お兄ちゃん!? 」


一刀「大丈夫だから心配するなって 」


一刀達が話をしていると


冬彦「(葵を助けるために体を張るだなんて、やはり一刀君は良い男だ) 」


一刀に対して感動する冬彦


すると


パァーッ!!


冬彦「おっと!時空転換の効き目が切れたな、一刀君、これからも娘を守っておくれな 」


ところがその時!


葵「一刀、助けてくれてありがとう/// 」


ちゅっ!


冬彦「!? 」


葵が一刀の唇にキスをした!


シュンッ!!


そして冬彦が現代に帰った後


一刀「あ…葵!?/// 」


葵「これくらい良いでしょ♪ 」


璃々「葵お姉ちゃんだけずるい!璃々もチューする! 」


一刀「そ…それは勘弁!? 」


小さな騒動が起きたという


その後


シュパンッ!!


無事現代に戻ってきた冬彦だったが


冬彦「私の葵がーっ!?昔はお父さんと結婚するって言っていた葵がいきなりチューするだなんて信じられない!? 」


葵が一刀にキスしたことに対してショックを受ける親馬鹿冬彦


冬彦「これは悪い夢に違いない!? 」


そして冬彦が現実逃避しようとすると


雪奈「なら私が目を覚ましてあげましょうかしら♯ 」


バンッ!!


冬彦の前に妻の雪奈が立ちはだかり


雪奈「もうあなたったら!伝言も残さず勝手に出掛けたあげく時空転換という高度な巻物まで勝手に使うだなんて!今日は絶対許しませんからね!!♯ 」


ドガバキンッ!!☆ミ


冬彦「ぎゃーっ!?これは悪夢に違いない!? 」


恐怖のあまり、無理矢理現実逃避しようとする冬彦であった。


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