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拠点 明命の忍術修行

拠点第二弾


とは言っても毎回拠点のような気がしますけどね

それはある日のこと


明命「たぁーっ! 」


ダーッ! タンッ!


さっきから明命は壁に足を当てているが


ドシンッ!!


明命「きゃんっ! 」


当然のごとく落ちていた。


思春「明命、さっきから何をしているのだ? 」


明命「思春さん 」


明命の不思議な行動にたまたま近くにいた思春が聞くと


明命「忍術の稽古なのです! 」


思春「忍術の稽古? 」


明命「はい、前に一刀様が壁を垂直に歩いているのを見て私も覚えてみたいと思いまして 」


前の黄巾党との戦いの時に一刀は蓮華を助けるために壁歩きを披露した。


その姿を見た明命は憧れを感じたのだった。


思春「だがさっきから落下してばかりではないか、忍術なら北郷に教えてもらえ 」


明命「私も最初はそうしたのですが…『悪いが弟子以外に忍術を教えてはいけない決まりなんだ。そして俺はまだ弟子をとる気はない』と言われまして 」


思春「(意外と固い性格だな)仕方ない、そんなに忍術が使いたいなら私が何とかしてやろう 」


明命「本当ですか!ありがとうなのです! 」


そしてその頃、一刀は


一刀「それはできぬ!壁歩きは難しく簡単に教えられる術ではない! 」


パチンッ!


思春「だったら他の術でいいから教えてやれ 」


一刀「だから俺はまだ弟子をとる気はない!最低でもあと三年経たねば弟子がとれない掟なのだ。こればかりは孫権様が言っても無理なのだ! 」


パチンッ!


思春「そこを何とか! 」


一刀「ダメと言ったらダメ…あっ!小助、待った! 」


一体一刀は何をしているのかというと


小助『待ったは三回までの約束だぜ 』


一刀「くっ!? 」


一刀は小助と碁をしていた。


こう見えて小助は碁はうまかった。


思春「(くっ!?ここまで頑固な奴だったとは!?だが明命に言った以上何とかしなくては!)仕方がない 」


スルッ!


そして思春は縄を用意すると


思春「ハッ! 」


シュルルーッ!!


一刀「なっ!? 」


一瞬で一刀を簀巻き(すまき)にした。


思春「これだけ縛れば貴様も簡単にはほどけまい! 」


一刀「思春!俺をどうする気だ!? 」


一刀が聞くと


思春「少々強引だが、貴様が明命に忍術を教えぬからいけないのだ。痛い目に逢いたくなければ忍術を教えてやれ! 」


一刀「断る!忍術はそう簡単に教えぬのが俺の方針(ポリシー)なのだ!拷問でも何でもするがい… 」


一刀が最後まで言おうとした時


思春「ならば貴様に『私を食べてください』と書かれた紙を貼りつけて雪蓮様に引き渡す! 」


思春が言うと


一刀「こ…今回だけは例外として認めるから勘弁を!? 」


思春「それでよろしい! 」


こうなってはポリシーも何もない一刀であった。


というわけで


一刀「では明命に忍術を教える! 」


明命「はいなのです! 」


結局教える羽目になった一刀


一刀「まず明命には基本である変化の術を覚えてもらう! 」


明命「どうするのですか!? 」


一刀「この術は気を集中させ、頭に浮かんだものに変化するのだ。やってみるから小助、お題を出してくれ! 」


小助『合点でい! 』


そして小助は


サッ!


『一般兵士』


と書かれた立て札を立てると


一刀「変化! 」


ドロンッ! パッ!


一刀の姿が一般兵士になった。


明命「すごいのです!? 」


一般兵士(一刀)「まだまだ!次っ! 」


そして小助は


サッ!


小助『野良犬 』


と書かれた立て札を立てると


一般兵士(一刀)「変化! 」


ドロンッ! パッ!


一刀の姿は一般兵士から野良犬に変化した。


明命「すごいのです!? 」


野良犬(一刀)「では次っ! 」


小助『それじゃあ次は… 』


サッ!


小助は次なるお題を出した。


野良犬(一刀)「へん… 」


そして一刀がそれを頭に浮かべた瞬間…


野良犬(一刀)「(ブバッ!!) 」


バタリッ! ボンッ!


明命「か…一刀様!? 」


野良犬は鼻血を噴き出し、倒れて一刀に戻ってしまった。


ちなみに小助が書いたお題は


小助『裸の孫権姉ちゃん 』


一刀が鼻血を出して倒れるわけである。


しばらくして


一刀「とにかく!初めは気を集中させるのだ 」


明命「はいなのです! 」


シュッ!


さっそく印を結ぶ明命


明命「ではまず穏様になってみます! 」


一刀「よしっ! 」


小助『裸以外で頼むぜ! 』


明命「むむむ〜!! 」


気を練りまくり、頭の中に穏の姿を浮かべる明命


そして


ボンッ!


穏(明命)「どうですか!? 」


見事に穏の姿になったのだが


ぺたんっ


一刀「まぁなんというか…!? 」


小助『胸が小さいな 』


胸以外穏とそっくりであった。


どうやら貧乳の明命は胸にコンプレックスがあるため巨乳人になれないそうだ。


その2


明命「次は蓮華様になるのです! 」


一刀「よしっ! 」


小助『尻の形が重要だぞ! 』


サッ!


明命は印を結んで蓮華の姿を浮かべる


そして


ボンッ!


蓮華(明命)「今度こそどうですか!? 」


今度は胸も尻も完璧なのだが


一刀「明命、髪の色が違うぞ 」


蓮華(明命)「えっ!? 」


今の蓮華(明命)の髪の色はいつものピンクではなく明命の黒色であった。


そしてその後も変化をするのだが


ボンッ!


雪蓮(明命)「どうですか!? 」


ぺたんっ


巨乳人になれば貧乳になり


ボンッ!


思春(明命)「どうですか!? 」


パァーッ!


小助『思春の姉ちゃんはそんなにきれいな目をしてないぞ!いつも睨み付けるような目付きだぞ 』


一部が違っていたり


ボンッ!


小蓮(明命)「どうですか!? 」


今度こそ成功かと思えば


ちょこんっ


一刀「おしいっ! 」


小助『小蓮はもっと胸が小さいぞ! 』


その時、小蓮の部屋


小蓮「どういう意味よ!♯ 」


亞莎「ひっ!? 」


急に小蓮が怒鳴り、勉強を教えていた亞莎が驚いたという


その後も兵士や犬になってみたのだが全然うまくいかなかった。


明命「ハァハァ…疲れるのです!? 」


バタリッ!


気の使いすぎで倒れる明命


いくら最低級の気を使う変化の術でも限度があった。


一刀「明命、最初は誰でもそんな感じだからな 」


小助『初めてにしてはなかなかセンスあるぞ 』


明命「慰め(なぐさめ)ありがとうなのです… 」


慰めだとばれていた。


一刀「しかしうまくいかないのは明命の想像力が足らないからかもしれないな、ならば明命、好きなものを思い浮かべてみろ 」


明命「好きなものですか 」


人間、好きなものの方が頭にイメージしやすいものである。


明命「それならばやってみるのです! 」


スッ!


明命は印を結んで頭に好きなものを浮かべる


一刀「明命の好きなものとは何だろうな? 」


小助『案外明命ってナルシストで自己愛主義者だったりしてな 』


そして


ボンッ!


明命の姿が変化した。


明命が変化したものは…


にゃ〜ん♪


猫であった。


猫(明命)「ど…どうなのですか!? 」


心配する明命


一刀「ほら明命! 」


スッ!


一刀は明命に鏡を向けると


パァーッ♪


そこには完璧に猫になった明命がいた。


猫(明命)「や…やった!ついに変化ができたのです♪ 」


一刀「よくやったぞ明命! 」


変化成功に喜ぶ明命だが


小助『んっ!あれは何だ? 』


パサッ!


小助は猫になった明命の足元に何やら布のようなものを見つけた。


そして…


ボンッ!


明命の気がなくなり、変化が解けてしまった。


一刀「さすがだな明命、後は他のものに… 」


スッ!


そして一刀が変化が解けた明命を見たその時!


バァーンッ!!


明命「やったのです♪ 」


明命はさらしフンドシの下着姿になっていた。


どうやら変化するのに夢中で体の大きさに気づいていなかったようだ。


そして明命の下着姿を見た一刀は当然のごとく


一刀「(ブバッ!!) 」


バタリッ!


明命「か…一刀様!?一体どうしたのですか!? 」


その後、明命は修行を続けて服の方はどうにかなったのだが、相変わらず猫以外になるのは下手だったという。おまけに何故か猫になった変化後、猫耳はしばらく消えなかったという

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